1、岩清水
「んァ…っおい!も、やめ…!!」
「何故?おまんこはひくひくしていて、大層嬉しそうですのに」
「Shit……この、へんた…野郎!!」
発端は幸村が高校で人体には無害な味つきのローションなるものを貰ってきたことからであった。(恐らく寄越した相手は元親か慶次といったところだろう)
男同士、勝手に濡れるものでもないので性交においてローションは頻繁に使っていたし、味がついていようと多少舐められる位なら良いかと特に気にせずそれを傍らに置きベッドで事を始めたのが政宗の運の尽きであった。
「あ、…ッあ……ゆき…嫌だ……!!」
「某も舐めるのを止めるのが嫌です」
「何言っ……ク、うあっ……!!」
今政宗は、寝転んだ幸村の顔の上を跨がされてローション塗れの秘部をぴちゃぴちゃと舐められている。
一度達させられ油断をしている隙にこの体勢へ持っていかれた。
政宗が逃れるべく必死で腰を持ち上げようとしても、幸村の顔の左右に在る双方の腿をがっちりと腕で押さえ込まれ敏感な場所へ刺激を与えられてしまえばそれも不可能である。
政宗は多少上体を傾け前方にある壁へ爪を立てて快感に耐える。
力を抜けば幸村の顔の上へ全体重を乗せ腰を落としてしまいそうで、辛うじて体重を支えている膝もかたかたと震えている。
しかも尻穴を舐められるだけでなく、丁度幸村の鼻の上辺りに乗り己の体とその顔の間で圧迫を受ける睾丸へ熱い息がかかってそこからももどかしいような悦感が生まれる。
「ン……政宗殿のおまんこの味と苺の味が混ざり、とても美味しゅうございます…」
「あ、ハァ……馬鹿な、こと…」
「聞こえますか?とてもいやらしい音がする…」
「ん…あ!マジ、で……死ね……ッ…!」
双丘の溝、穴の周囲の皺や浅い場所を舐めていたかと思えば、今度はアナルの中へ先程たっぷり注ぎ込まれたローションをじゅるじゅるとすすられる。
入り口へ唇が密着し、舌で穴をこじ開けられ中のものを吸われ飲まれている。
その生々しい音と舌、唇の感触に一度放ちながらもまた勃起している政宗の雄はグンと上を向いた。
体の向きが逆ならば反撃してあの余裕を突き崩してやれるのに、などと考えながら政宗は息を荒げ悩ましげに眉尻を下げる。
真っ赤に染めた顔を俯かせて、その目尻にはほんの僅かに涙が浮かぶ。
尻を舐められ感じてしまっているのが露わなこの顔を見られぬのがせめてもの救いか。
これでイッたら絶対こいつ喜ぶな…。 誰がイッてやるモンか。
まさにそう決意した次の瞬間、政宗の体はビクリと震えその陰茎の先からは精液が飛散した。
それは目の前の壁をぱたぱた、と汚しては垂れ筋を作っていく。
何が起こったのかわからぬといった風に政宗は隻眼を白黒させるが、すぐにきゅうと収縮したアナルの中に在る異物の所為だと気付く。
「政宗殿………おまんこに指を一本挿れられただけで達せるのですな?おちんちんを触られずにイくなど、まるでおなごのようだ…」
「は…はぁ………馬鹿、指…使うなんざ反則だ!!」
「…なるほど、これは失礼。しからば次は舌だけで」
「アホ!!もう…か、勘弁してくれ………!!!」
それからも何十分にも渡り幸村の舌による濃厚な愛撫を受け、とうとう政宗が舌だけでイかされたのは言うまでも無い。
―解説―
・岩清水 顔面騎乗で舐め舐め。
男が仰向けに寝た状態、女は膝を立てるような姿勢で男の顔の上に乗る。
愛液が溢れる様から岩清水と例えた文学的表現。
文学的…?
流石に腸液は溢れちゃいけないのでローションを溢れさせてみました。
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