第31回チキチキかわいいあの子とくんずほぐれつ大会 閉会式





 「ぅおーい、帰っ…ぐお!?」
 「今まで何処行ってたアルか!?この放蕩息子がー!!」
 万事屋に帰ると神楽の熱いお出迎えが炸裂した。
 要約すれば飛び蹴りを喰らった事になるのだが。
 「銀ッ!? …神楽ちゃん、こんばんわ」
 玄関から吹き飛ばされ看板の裏の壁に激突した銀時の側で、神楽を止めるに
十分の声がした。
 「!!」
 そこに立っていた女性は銀時の恋人である



 その日、銀時が帰ってきたのは夕方になってからだった。
 主にが(足腰起たず)動けなかったというのが原因だったが、午後に帰宅
した松本もお登勢の店に行くということで、三人連れ立って歩いてきた。
 下で松本と別れ二階に上がってきたは良いが玄関を開けた所で神楽の攻撃に
遭い見事に撃沈。

 「さんッ、…銀さんアンタまさかっ!!?」
 神楽を追って出てきた新八は、の姿を見て昨日の朝の出来事を思い出す。

 かなり追い詰められていたうちの大将はとうとう暴走してしまったようだ。

 しかしそれに気づく事なく神楽はに抱きついている。
 「来てくれたアルか!」
 「うん。もうご飯食べた?」
 「まだ!」
 「じゃ、なんか作ろうか?」
 「ウン!」
 
 ぐったりと倒れたままの銀時を無視して、仲良く室内へと入っていく二人を
横目に見ながら新八はその場にしゃがんで呆れたように呟いた。
 
 「で、安心出来ましたか?」



 「…一生無理だな」








2007.05.11 ECLIPSE






アトガキ

ハイどうもここまで読んでいただきありがとうございました!
こんな感じでこれからも二人は進んでいきます。