自分の寝室に入るのに、なんだかとっても胸が高鳴る。
それは、昨日まで居なかったゲンマが、そこに居るから・・・。




 近道 3

2006クリスマス夢





ベットの端で、自分の腕を枕にして横たわるゲンマを、は覗き込んだ。

「ゲンマ?寝ちゃったの?」

ふんわりとした髪に手を伸ばして、洗いたての感触を楽しむと。
ゲンマの閉じた瞼が開いて、の腕を軽く掴んだ。

「あ・・・ごめん・・起こしちゃた・・・?」

ひらり、の体が宙を舞い、気が付いた時には、
ゲンマの体の下に抱き込まれていた。
変わり身の術を会得している忍からしてみれば、容易い事なのだが。
一般人のにしてみたら、一瞬の出来事に自分の状況が掴めず、
何が起こったのかと見上げれば、ゲンマの熱い視線と重なった。

「俺が寝るわけねえだろ。」

口元を上げ、勝ち誇った笑顔を見せるゲンマは悪戯っ子そのもの。

「これからたっぷりお仕置きな。」
「えっ・・・あの・・・その・・・・・・。」
「文句あっか?」

ゲンマの言葉にはふるふると首を振った。

不満がある訳でなく・・・。
文句がある訳でもなく・・・。
むしろ、ゲンマの裏にある言葉と同じなのだけれど。
面と向かって言われて、“宜しくお願いします”などとは言えるはずもなく、
なんとなく挙動不審。

「やっぱお前、面白れえ。」
「だって・・・。」

の髪を優しくかき上げながら、ゲンマは愛する者の名を囁いて。

「おかえり。ゲンマ・・・」

言葉をが紡ぐと、ゲンマの唇が重なった。
唇を吸われて、出来た隙間から舌を差し込まれると、途端にの体に震えが走る。
熱く絡んでくる舌の感触に、ぞくりとする快感が全身に広がっていった。
ぴちゃりと音を立て、ヌルリと口内を貪る舌先に、
は喘ぎながらゲンマのシャツを握り締めた。

「お前の身体、すげえ熱いぞ。」
「・・・んっ。」

耳元で囁く声にまで、身体が反応する。

「随分と感じやすいな。まぁ何時もの事か。」

言葉の次に舌先が入り込んで来ると、はゲンマの下で身体を捩じらせた。

「・・・んんっ・・ぁっ・・・。」

直接響く淫猥な水音に、思考も身体も全て溶け出しゲンマを求める。

「あっ・・・。」

滑り落ちたゲンマの掌は、の胸の弾力を楽しむように蠢き、
その指先が正確に頂きを捕らえた。

「っ・・・あっ・・・」

の着衣はスエット生地のワンピースに、ショーツだけと簡単な物。
ゲンマは布の上から見つけた頂の飾りを、三本の指の腹と爪で撫で回す。
飾りの中心を容易に探し当てた指先が、抉るように引っ掻くと。
其処は刺激を求めて、ぷっくりと起ち上がった。

「服の上からでも分かるぜ。こんなになってる。」

二本の指を広げて、布地を先端に押し当てる。
目を閉じていても、形を際立たせて主張する胸の先端を、
欲情の瞳で見つめられているのを感じた。

「・・・や」
「言ってる事が此処と逆だな。」

意地悪な声でゲンマは言うと、纏っている物を脱ぎ捨て、の着衣を剥ぎ取った。


二本の指で摘んだ先端を転がせば、の甘い声が耳を擽る。

「あっ、ん・・・」

その声を聞きながら、の首筋に口付けた。
温かい唇の感触と、ザラリとした髭の感触に肌が粟立つ。
顎や首筋に舌を這わせて、次第に降りていくと。
ゲンマは硬くなった胸の飾りを口に含んだ。
何度も口内で転がし、舌先で弄び、きつく吸い上げる。
その度にの身体はびくりと反応を返し、ゲンマを駆り立てた。

ちゅ、と音をたててゲンマの唇が離れると、胸の頂は濡れて紅く色づき、再び男を誘う。
ゲンマは唇で硬い感触を楽しんだ後、下顎を頂に擦りつけた。

「ひゃ・・・んっ・・・あっ・・・。」

頂に顎を引っ掛け下にずらす。
形を歪ませた胸の飾りは、その度にぷるんと元の位置に戻った。

「こんな物でも、案外役立つな。」

片方の手で胸の先端を嬲り、を追い込む。
の柔らかな肌の上を、ゲンマのザラついた部分が優しく這い回り。
その感触に、ゾクリとする快感がの背筋を走り抜けた。

「あっ・・・・。」

胸の先端へ刺激を与えていたゲンマの指先は、何時しか下腹部を撫で回し、
透明な液体が湧き上がる場所へと差し伸べた。

「・・・っ・・ぁあ・・・。」

軽く触れただけで絡みつくの愛液が、ゲンマの指を濡らす。

?お前の此処、すげえ濡れてる。」

溝に入り込んだ指先が上下に滑ると、雫の垂れる音が耳に届く。

「ほらな。聞こえるだろ?溢れてるぞ。」

そんな報告はいらない、と言いたいのだけれど、
喉から出るのはゲンマを喜ばせる声だけで。
でも羞恥心を煽られる言葉に、身体が更に熱くなった。

「んっ、あぁッ・・ゲン・・マ・・・」

花弁の上にある蕾を丹念に犯され、柔らかく溶けた花芯に濡れた指が滑り込んできた。

「はっあん・・・」
の中、熱くて俺の指に吸い付く。」

ぬかるんだ内部を泳ぎ回る指が増えて、ゆっくり抜き挿しを繰り返し。
曲がった指が秘部をかき回す。

「あぁッ、あッ、ゲンマ・・・それ、ダメ・・・。やめて・・・。」
「どうした?辛いか?」

ゲンマは一旦指の動きを止めると、の顔を覗き込んだ。

「ち・・がう・・の。良すぎて・・・。一緒にいきたいから。」
「馴らしておかないと辛いぞ。」
「平気・・・。だから・・・ね。」
「さんきゅう、。正直俺もな・・・。」

ヤバかった・・・と口付けを落としながらゲンマは言うと、
指を引き抜き、自身を其処に宛がった。

?」
「・・ん?」
「少しは俺の事、思い出してたか?」
「え・・・?勿論だよ・・・。」
「俺は毎日、頭ん中でお前を抱いてた。」
「な・・・」
「やっと、本当に抱けるな。」

微笑んだゲンマは、ゆっくりの中に入り込んでいく。

「・・・ぁぁあ・・・あっ。」
「キツ・・・・・・そんなに締めるな。」
「ちが・・・身体が・・・勝手に・・・。」

ゲンマを迎え入れるのに馴れた体は、
僅かに侵入して来た彼を包み込んでいるだけなのだけれど。

「今まで坊さんみてぇな生活してたんだ。あっという間にイっちまうぞ。
 ・・・まあ、一回で寝かすつもりもねえけどよ。」

そう言うと、ゲンマは一気に奥まで貫いた。

「ああぁッ!」

全身に電流が走り、の身体は跳ね上がり。
ゲンマが腰の動きを早めると、交わった箇所から愛液が溢れ出した。

「・・・あッ、あん・・・ぃい・・んっ・・・。」

せり上がって行くの身体を押さえ付け、ゲンマは激しい律動を繰り返す。

「はぁ・・・ん・・・うっ・・あぁ・・ゲン・・・マ・・」
「その顔絶対、他の奴に見せるな・・・よ。」
「・・・んっ・・・ゲ・・・ンマ・・・もう・・・いく・・・。」

最奥を衝かれた刺激での身体が感電すると、
ゲンマもそれに合わせて熱い物を解き放った。



「ワリい・・・・・・。やっぱまだ足んねぇ。もっとお前が欲しい。」
「・・・ゲンマ。」

の其処がきゅっとゲンマの肉棒を締め付け、返事を返せば。
ゲンマは欲望の楔を何度もの中に打ち込んだ。
深く差し込んだ後は、浅い抽送を繰りかえし、の欲情を表に引き出す。

「あッ・・・んッんッ・・・ゲンマぁ・・・お願い・・・もっと・・。」
「もっと、なんだよ。言ってみろ。」

一度最奥に火を灯されれば、浅い動きはもどかしく。
ゲンマを追いかけるように腰が動いた。

「もっと近くに来て・・・。」
「それだけか?」

自身は全て埋め込まずに身体を重ねると、はゲンマを抱きしめて、

「もっと・・・奥まで来て・・・。」

と耳元で囁いた。

「ああ。思い切り注ぎ込んでやる。」
「あああぁッ!!あ、あッ・・。」

僅かに下がったゲンマの肉棒は一気に前へと進み、
硬い先端で内壁を抉りながら、最奥の壁を激しく叩いた。


翌日。
ゲンマ特製のかぼちゃのケーキが出来上がるまで、は甘いまどろみの中に。


                   近道 END






あ・・・あれ??
初エッチをはしょってしまったからか・・・
それとも私の放置プレイが相当頭に来たのか・・・。
ゲンマの性格が破綻してる??
いや・・・偽者?
ゲンマの初別館、いかがでしたでしょうか??
あうあう;;不安だ・・・。
心優しいお姫様、どうか私に救いのお言葉を・・・。
あ、「もっと・・・」って煽ってくれてもいいですよvうふvv
         かえで