−in the morning sun−
目覚めた瞬間、此処が何処かわからなかった。
帰りたいと望んでいた場所とすぐに気付いても、 此処にたどり着くまでを思い出すのに
時間にしたら数秒だが・・・残る記憶を一斉走査した。
・・・?
あの後、どうしたのだろう。
横の枕に寝顔が無いのとほぼ同時に、腰の横のぬくもりに気付く。
手で探れば、髪に触れた。
中でうずくまるように寝ているのか・・・
そう・・・この髪に触れたかった。
髪だけでなく、の全部を感じたくて。
せっかく生きて戻れたのに
また、木の葉病院に留め置かれてしまったら堪らないと、必死で帰ってきたんだっけ。
微かに残っていたチャクラは、風呂に向かうを見送った後で尽きたのだろう。
寝室のドアを開けたところで記憶が一旦途切れている。
の愛撫で一度目覚めたが、その後も残っていない。
の眠る側に寝返り横向きになれば、ちょうど頭の横にオレのジュニア。
昨日は一生懸命してくれたよね・・・
伝わる刺激に欲が起きても、身体が反応できないのがあんなに苦しいとは思わなかった。
昨夜底をついたチャクラが、僅かだが戻ってきている。
けれど、自分だけで起き上がるにはまだ・・・
「・・・」
呼ばれて気がついたら布団の中で丸くなって寝ていた。
「・・・」
声のするほうに這い出ると、カカシが待っていた。
「頼みがあるんだ・・・・・・してくれないかな・・・昨日の続き・・・」
「昨日の・・・続き?」
「してくれたでしょ・・・」
「・・・大丈夫なの?チャクラ切れしてるのに」
「とても気持ち良かったんだよ。上手だった・・・」
上手って言われて嬉しくて、最後までしてあげたくなったから
最初に自分が裸になった。カカシだけ、半分だけ脱がせるなんて情けない姿、かわいそうだから。
私の後、時々キスしながらカカシの上を脱がして、下も脱がして。
腰を上げてくれたから、楽に全部下ろすことができた。
昨夜は見えていなかった。真っ暗の中だったから。
でも、今は朝日の中。
愛しいカカシが、私を待っていた。
多分、昨日もこんなカカシだったのだろう。
一緒にお風呂に入ったときに、発動前を見たことは何度かあるけれど、
ベッドの上でこういう姿を見せてくれたのは、初めてだよね。
男の人って可愛いんだ・・・
愛して、あげるね・・・
顔を近づければ、フワリとしたシルバーが目の前に広がる。
先端からキスを落としながら根本に下りていけば、柔らかで豊かなそれが私の鼻先をくすぐる。
朝の光に輝いて・・・タンポポの綿毛みたい・・・・・・
きれいだね・・・カカシのって。
舌先で筋をくすぐって、何度も優しく舐め上げて、
私の唾液で濡れたカカシを握って、愛撫しながらふぐりにもキスをして。
少し熱を集めたカカシを
暖かな口にくちゅりと収めて、ゆっくりとストロークをかけてあげれば・・・
私の口の中で、カカシが元気になった。
チャクラ切れの最中だから、いつもほどではないけれど。
根本から先まで舐めてあげたら、ぴょんと跳ねて、喜んだ。
喉の奥のほうまで飲み込んで、時々強くしごいて、動きを速めて
ふぐりのもっと後ろの、違うところまで指先で撫でれば、カカシの腰がびくりと揺れた。
「・・・」
名を呼ばれても続ける私にカカシが腕を伸ばしてくる。
摘むように乳首をいじって、大きな手で乳房をやさしく揉みほぐして
その後、蜜の滴る泉を見つけてくれた。
ぬかるみを確かめるように指をすべらせ、濡れた指先で蕾を撫でる。
カカシが蜜を掻きだして、わざと音を立てたりするから
息が乱れて、カカシへの愛撫もできなくなって、声も出てきちゃう。
ああ・・・指だけで、私、いっちゃいそうだよ・・・
「昨日は我慢させちゃったね」
カカシが腕を掴んで引き上げて、私を一瞬で組み敷いた。
してくれなくても、今日は私が口で愛して、全部飲み干してあげるのに・・・
「無理、しないで・・・」
「満足させられないかもしれないけど・・・でも・・・の中に・・・入りたい」
「・・・今日は上になろうか?」
オレは、返事の代わりにの唇を覆った。
舌を容赦なく口の中に差し込んで、かき回す様に犯してを追いかけた。
オレにも愛させてよ・・・
一晩の睡眠で回復した力を、全部出し切ることになるだろうけど・・・愛したいんだ。
蜜を流してオレを待つ場所に、腰を沈めて、と繋がる。
上も、下も、の中に入っている。
は気持ち良くなってくれてる?
抽挿に声を上げるをもっと悦ばせたくて
胸の先の固いしこりを強く吸い上げたら、括約筋がきゅうっと締まった。
凄く気持ちがいいんだけど、
そんなことしたら、いってしまうよ。あっという間に。
情けないくらい余裕がない。
息があがって囁くことすら出来ない。
上体を腕で支えるのも、もう限界に近いのかもしれない。
これ以上の助走は完走を阻むだろう。
でもラストはいつものスピードで。
全力出しきって、を抱こう。
さぁ、いくよ。しっかりオレに掴まっていて・・・
打ち付ける音とはねる水音が、オレたちの営みを飾る。
を腕の中でいかせたくて、上に重なり抱きしめた。
ひときわ高く啼いての身体が痙攣したとき、オレも声を上げていた。
震えるを強く抱きしめて、迸る愛の全てを最奥に解き放った。
「・・・・・・」
その後は、もう名を呼ぶことしか出来なかったけれど
オレは愛する者と共に往ける悦びを、生きて帰って来れた喜びを、あらためて天に感謝していた。
戦地で逝く瞬間、人は故郷を想うらしい。
帰りたい場所を、最後に逢いたい者を、甘えられる胸を想うらしい。
それならオレは間違いなく・・・
を想い泣くだろう。
オレを内に収めて、抱き、甘えさせてくれる・・・
がオレの帰る場所。
完全にチャクラを使い果たした。
1週間ほど世話掛けるけど、よろしく頼む・・・
To Dear Kaede
Wishing you another wonderful year of happiness and joy.
Happy Birthday!
2008.11.3
written by kinpouge
金鳳花さんのサイトへは上のバナーより
(タイトルロゴ作成&MIDIの選曲は金鳳花さんですv)
BGM 私を泣かせて下さい:ヘンデル
金鳳花さんのお話は、どれもこれも、私のハートど真ん中を射抜きます。
多くは語りません。というより語れない。
この幸せな余韻に、いつまでも包まれていたい。
そう思いませんか?
一緒に浸りましょう。
カカシに愛される喜びを。
そしてカカシが帰って来る喜びを。
金鳳花さん、本当にどうもありがとう。
とっても幸せな誕生日プレゼントですv
かえで
サイトアップ 2008/11/05