ああ神さま! ぼくはあなたを愛して、あなたを憎みます。
バザーで彼の妻がぼくを買い、ぼくは彼の家にやってきました。
でも、彼はめったに帰らなくなっていたのです。
妻はぼくをリビングに置くと、書斎に仲間を活けました。
開け放たれた書斎の扉から、仲間のひそひそ声が流れてきます。
「カチョウはいつも疲れているよ。家に帰ると寝るだけなんだ」
妻がリビングの暖房を強め、ひとりで寝室に入っていきます。
真夜中に帰ってきた彼は、書斎のソファで眠りました。
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