ゲストCGサンプル
※フルカラーイラストをモノクロに変換してあります
更にトリミングしてありますが全部が源アキです…!

浅野ゴードン 様 家 様 サトミ 様
 
猫柄 様 ほづみりや 様  



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ゲストSSサンプル
※作中より抜粋させていただいています。
実際のものと同様のレイアウト・文字サイズです。





関涼子 様/



 またひとつ、雨だれが鳴った。
 妙に胸苦しくて、重たい。
 寝返りも打てないほどの息苦しさを感じて、アキラは再び薄く瞼を開けた。
 ──胸の上に、頑丈な腕が乗っていた。
「オッサン……?」
 大事な契約の話だと言い、張り切って朝から出かけて行った源泉がいつの間にか隣で寝ていた。
 しかも、出かけて行ったときそのままの格好──スーツ姿のままで。
 一体、いつ帰ってきたのだろう。時間がかかりそうだとぼやいていたから、まさか今晩戻ってくるとは思わなかった。
「おい、オッサン……重い」






野沢エイ 様/「domestic v」



 アキラが落とす視線の先には源泉が使う――いや、アキラも大抵ここで眠ってはいるのだが――ベッドがある。シーツは洗濯の最中だからスプリングの入ったマットがそのまま姿を見せてはいるが、それ以外、特に変わったところはなかった。
 チッ、と我ながら柄が悪いと思いながら舌を打ち、アキラはベッドの脇に屈みこんだ。
 そして顔を床につくギリギリのところまで傾け、ベッドの下を覗き込む。
「……あの、クソオヤジ」
 少し埃っぽいその場所に無造作に置かれているのは、やや大きさのあるチューブやマッサージオイルのプラスチックのボトル。
 それに。
 視点を移し、アキラはまた一層深い皺を眉間に刻む。






ひなひな 様/「Good Night , Sleep Tight」



 唇を妙に吊り上げたまま冗談めかして言ったつもりだろうが、目つきが強(こわ)い。オッサン、と軽く呼ばって、沈む雰囲気を払いたかったが、何も返せなかった。
 アキラに慰めてもらいたい訳ではないだろう。なりふり構わず縋りつきたい訳でもなさそうだ。ずっとひとりモンだったから、そん位は自分ひとりでなんとかなるようになってんだよ、と苦く笑っていたのを思い出す。――では、自分に出来ることは?
 所在なげにキーボードを探っていた腕を、源泉の背に伸ばす。源泉がアキラを落ち着かせるときによく使う手だ。これでよかっただろうか、と広い背をさすった。笑うような吐息に続いて、頭を肩口に預けられた。それを、しっかりと受け止める。
「だから、笑っててくれないか。あんな死んだ目は、もうこりごりだ」




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