シークレット
#14
いつのまにかベッドのそばに来てたカレラさんは、私の隣に腰掛ける。
「みきちゃんと貴子ちゃんが二人で始めちゃって、暇な人が二人いる…と。こういう場合は、こうなるのは、自然な成り行きだよね?」
そう言うと、カレラさんは、私の肩に手を回して引き寄せてきた。
されるままになってみる。何となく。
まるで、私とカレラさん、みきちゃんと貴子ちゃん、2チームで何かを競っているかのよう。
カレラさんは、私のスカートの中に手を入れた時、こう言った。
「向上心があるようで、実にけっこう」
下着のことかな、と思ったら、貴子ちゃんが「あげたの」って言う。
カレラさんは、「なるほど」とだけ言って、下着の上から、私のあそこを刺激してくる…。
我慢しようと思えばできるけど、私は声をあげる。そのほうが気持ちいいって知ってるから。
まるで対抗するように、貴子ちゃんにすでに覆いかぶさられてるみきちゃんも、すごく気持ちよさそうな声をあげた。
「向こうも、やっとやる気出てきたかな?」
無意識にしなだれかかってるような体勢になってる私を支えながら、カレラさんは言う。
多分、そうなんじゃないかな。なんとなく、そういうのを感じる。
「もっとやる気出させてあげないとね」 と言ったかと思ったら、私の下着はもう下ろされてる。
普段トイレとかだと何も感じないのに、こういう時は、妙にそこに神経が集中してる。
エアコンが効いてるせいか、妙に空気が冷たく感じるし、直後に触れたカレラさんの手は、なんだかすごく熱い…。
「ところで、童貞だっけ?」
カレラさんが聞いてきた。私はうなずく。
「ふーん、ご愁傷様」
え、と驚く隙もなく、私はあおむけに押し倒されて、スカートをまくり上げられた。
もう下着は下ろされてるし、だから…。
何をされるのか、する事になるのか、わかってるけど、とにかく驚いて、というか混乱してて、もう何がなんだか。
「治る病気は治したし、致命的な病気には、奇跡的にかかってなかったから」
押し倒された私に覆いかぶさりながら、カレラさんは言った。
すぐに、その口で私の口を塞がれたから、何も返事はできなかった。
「できるだけ頑張ってね。気負わないでもいいけど」
カレラさんは私にのしかかるように体重を預けながら、片手を自分の下半身にやって…。
多分、下着を脱いでる。
みきちゃんと貴子ちゃんの様子をふと見ると、…中断してる。私とカレラさんの事、見てる。
カレラさんは二人を見て、ちょっと笑うと、服の胸ポケットから、小さなチューブを取り出した。
何だかは、たぶんわかる…そしてそれは予想通り。
でも、使われ方は、やっぱり予想通り、今までと違ってた。
チューブから出てきた透明のゼリーが塗られたのは、私に残された、「僕」の部分。
塗りながら、カレラさんは私のを優しく握って、手を動かす。つい声が出る。
「…私の勘だと、ちゃんとできそうかな」
珍しく、全然意地悪そうじゃなく、本当に嬉しそうに笑ってるカレラさん。
でも次の瞬間には、とんでもない質問をしてきた。
「ユウちゃん、誰としたい?」
「……」
「決められないなら、3人でジャンケンして決めちゃうよ?」
てっきりカレラさんと、このままするんだと思ったけど…みきちゃんも貴子ちゃんも、さっきまでしてた事はすっかりやめて、寝転がってたはずなのに座ってて、私を見てる。
「時間切れ。というわけで3人で勝負かな」
カレラさんの掛け声で、3人はいっせいに手を出した。
…みきちゃんが勝った。
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