題「子猫・時々・一護」
 最近、隊長と一護君の様子がおかしい。
隊長はやたらと柱に身体を擦りつけたり、爪痕を付けてるし、一護君も鳴き声がいつもと違う。

二人でいる事の方が増えた。お互いすり寄ったり、舐めてもらったり、隊長が一護君にお菓子や狩りで捕った雉などの鳥をあげたりと仲睦まじい。(獲物の方は僕が預かって調理してもらってから一護君に渡す)
僕や副隊長は辛うじて傍に行けるけど、一角や他の人間、特に男は近づけない。隊長の威嚇がすごいから・・・。

翌朝、一護君を起こしに行くと何やら熱っぽかった。しきりに、
「うるるる、るあぁあ?なぁううぁ、ああぁあぁあ?」
と鳴き続けてるので僕は、ああ、春かぁ・・・、と考えながら、
「ご飯、先に食べようね」
と言いつつ、お風呂の用意もしないとな、と思った。

一護君にご飯をあげ、一角に人払いを頼むと
「なんだ?何かあんのか?」
と聞いてきたので溜め息を吐きつつ、
「春だからね」
と言うと、
「はあ?なんだ・・・あ、なるほどな」
と納得して全隊士を連れて、合同演習を組んで出ていった。

僕はお風呂の用意と閨を整えて、縁側の隊長に、
「じゃ、僕らは出掛けますんで、一護君のコトお願いしますね」
「るああ・・・」
と大人しく返事した。一護君大丈夫かなぁ、と一抹の不安を覚えながら隊舎を後にした。

皆が居なくなってから一護は、縁側で寝ている剣八を見つけると嬉しそうに、とたたたと走り寄った。
そしてその大きな体の、黒い毛並みにすり寄った。ぐりぐりと顔を押し付けたり、圧し掛かったりした。
「なぁあうん、あぁああん、あぁあん」
と甘えた声で鳴くと、尻尾であやされたので、甘噛みで返した一護。
「ぅうううん、うあぁぁ・・・」
と鳴き続ける一護を、起き上がって座るとこめかみから髪を舐めあげた。
「なあん」
くすくす笑いながら、ちゅ、ちゅ、とキスで返す一護はまだ寝巻き姿だ。
ざりざりと、頬や首筋を舐めていると自然と緩む袷。
はぁ、はぁと息を荒くして、身体を擦り寄せる一護の目は既に潤んで剣八しか映していなかった。
「うるる・・・」
剣八が鳴いて一護を部屋へと促した。

蒲団が敷きっぱなしの寝室に雪崩込むと、剣八は一護の上に乗り項を噛んで腰を擦り付けた。
「うるるる・・・」
「なうあぁん、ああぁあん」
と鳴き続け尻尾を持ち上げ自分も腰を擦り付けたが、寝巻きが邪魔だった。
「なあん・・・」
と鳴く一護を仰向けにすると寝巻きの袷を前脚で広げた。外気に晒され震える一護。
「にゃあん・・・」
裾も開いていく・・・。

ちっ、と爪が掠められた時、
「あぅん・・・」
と腰を揺らめかせる一護は下着を着けていなかった。

帯だけで身に留まっている寝巻きの半裸の一護。その上に圧し掛かる剣八。一護は中心にふわふわした毛皮を感じ自分から腰を擦り付けた。剣八は一護の首筋から、胸までザリザリと舐め続け、乳首を執拗に舐めた。
ザリザリと舌ですられる度に跳ねる身体。両の乳首が赤くなると下へ下へと舐め続け、とうとう一護自身に到達した。
「はあっん!あっ、あっ、にゃううん!」
とうとう自分で全裸になった一護は、剣八を蒲団に押し付けると既に猛っている中心へ顔を近づけ舌を這わせた。
「ん、ふ、はぁ、んん」
ぴちゃぴちゃと音を立てて舐める一護。
「ぐるるるる」
剣八は、はあ、はあ、と息も荒く、腹も激しく波打っていた。尻尾はバタン、バタンと揺れ動き剣八が興奮している事を一護に教えた。
「ん、にゃ、はぁ、ああん、ん、ん」
「ぐっ!」
「んにゃ!ああ、ん、ん」
吐精した剣八の腹を綺麗に舐める一護。一護の顔に掛った精液をザリザリと舐め取る剣八。
「ん、にゃあう」
もう我慢出来ないのか自分の指を舐めて、蕾へと這わす一護。

ゆるゆると解していく。とろとろ流れてくる先走りが潤滑油の代わりになって、ぷつりと指を飲み込んでいった。
「っはあん!あぁぁん、んなぁん、にゃあう、にゃあう」
と剣八を呼ぶように鳴く一護は四つん這いになると腰を高く上げ、激しく指を出し入れさせていた。
ぐちゅぐちゅと淫らな音と共に呼吸が荒くなる一護。飲み込めない唾液が口の端から流れていた。
そんな一護を目を細めて見ていた剣八が、のそりと近付くと指の収まった蕾をべろりと舐めた。
「みゃあうん!あ、あ、なうん?」
「ぐるる・・・」
一護は指を抜き取ると、尻尾を高く掲げ剣八を誘った。
「はあぁ、ぐるあぁ・・・」
と耳元で鳴かれて期待に震える一護。
しかし剣八は熱く滾った自身を一護の中心に擦りつけたり、ザリザリと背中を舐め続けた。
「にゃ、にゃあん・・・、あぁうん、あぁん、あぁん!」
早く、早く、と強請る様に腰を擦り付ける一護に剣八は、項を甘噛みし漸く一護の中に入ってきた。
「あ・・・、あぁ、はぁあん、んなぁああうん!」
ゆっくりとだが奥まで来た事に歓喜する一護は、キュッと締め付けた。
入口がヒクつく度に内側は剣八に絡み付いた。
「ふっ、ふっ・・・」
鼻息も荒く剣八が腰を動かし始めた。
「あっ!あっ!にゃ!にゃあぅ!あぁぅっ!はぁん!」
グチュグチュとやらしい音が響いて一護は興奮してぽたぽたと、先走りをシーツに垂らした。
「ああう、ううん!んっ!んっ!あっ!んっ!はっ!なぁああんっ!」
ビクビクッと痙攣して一護がイクと剣八も中に出した。
「んああん・・・」
こぷり、と溢れる熱い精が内腿を伝い落ちる。
「ぐるる・・・」
グチュ、と動くとピクンッと反応する一護。
「あん、ううん」
と鳴きながら腰を揺らめかせ、もっとと強請る。
剣八も欲望のまま、腰を打ちつける。ぐっちゅ、ぐっちゅ、と淫らな音はより激しく響き一護の耳を犯す。
「ふあぁん・・・、ああん、あっ!あっ!はっあっん!」
ガツガツと遠慮なく奥を突かれ、前立腺を突かれ一護はもうイキそうなくらい感じていた。
不意に、胸にふわっとしたモノが当たった。朦朧とする意識の中で見てみると剣八の尻尾だった。
「あ・・・、なあう?」
その尻尾が一護の乳首を掠めて遊んでいた。
「はぁんっ!ああん!あっ!あっ!やっ!ああっあっ、あーーっ!」
と一護がまたイッた。
「ぐぅっ!」
ごぽっ!と溢れるくらいの量の精を出して剣八も果てた。
蒲団に倒れ込む一護。その背中に乗る剣八。

「ん?にゃあう?」
異変に気付いたのは一護だった。中の剣八の大きさが変わり、背中にある毛皮が無くなっていたのだ。
「一護・・・?」
「あ、にゃあう・・・」
振り向くと人間の姿に戻った剣八が居た。
「くくっ!何だ、お楽しみか一護」
軽く奥を突いて言うと、
「はうん!やぁ・・・」
と鳴く一護。
「発情期か・・・、しょうがねえな、存分に可愛がってやるよ」
そう言うと一護の身体を反転させ、正常位で腰を動かした。
「ハッ!ああん!なぁうん!なぁああん!ひっ!んっ!」
より的確に感じる所を突かれ、一護の喘ぎが大きくなる。
「やああ!あああん!あああ!ああっあーー!」
びゅくんっ!勢い良く自分の顔や腹に吐精した一護。剣八の首に腕を回し抱きついて離れない。
「くくっ!可愛いなぁ、まだ俺は満足してねぇぞ一護」
「ふ、ふえ?」
気絶するまで可愛がられた一護。
いつもの様に一護を風呂に入れ、新しい蒲団で寝る剣八だった。

翌日の朝。
「ん・・・」
「起きたか一護」
「あ・・・、剣八・・・」
一護は自分の声がひどく掠れている事に驚いたがこの男の事だから良いように泣かされたのだろうと思っていると、何故か驚いた顔でこちらを見ていた。
「なんだよ・・・」
「いや、喋れんだなと思ってよ・・・」
「声の事気にしてんのか?だったら少しは手加減くらい・・・」
「違う、鏡見ろ・・・」
「あん?」
言われた通りにする一護。

鏡の中の一護には、猫の耳が生えていた。
「んな!なんだこれぇ!イテテ!本物かよ!」
「尻尾もあんぞ・・・」
と剣八が掴むと、
「あうん!」
と声をあげた一護。
「へえ、相変わらず感じんだな・・・」
にやり、と笑う剣八。
「あ、あ、剣、ぱちぃ・・・」
「ん?なんだ・・・、一護」
「剣八、いい匂いする・・・、もっとこっち来て・・・?」
とろん、とした目でこちらを見る一護。
剣八の首筋に鼻を近づけると、ぺろぺろ舐めた。
「いい匂い・・・、剣八・・・、剣八・・・」
久し振りに聞く一護の口からの自分の名前を聞いていた剣八だが、我慢も限界だった。
「誘ってんのか?一護。だったら覚悟出来てんのか?」
「ん・来て、剣八・・・、好き・・・」
「・・・泣いても許さねえぞ・・・」
「ふえ?」
その場に押し倒すと深い口付けをした。随分と久し振りの様な気がする剣八。
「ん・・・ちゅ、ちゅう、くふ、あ、んん、剣八・・・」
「やらしい顔だな・・・」
「いや?剣八は、こんな俺は嫌い?」
「いいや嫌いじゃねえよ」
「よかった・・・」
と笑うとちゅ、ちゅ、と啄むようなキスを繰り返す一護。
「一護・・・、くそ!今すぐ入れるぞ!」
「うん、いいよ。来て、剣八」
「馬鹿、無理だろうが。解すぞ・・・」
「でも潤滑油ってあんだろ?」
「お前な・・・」
「俺も早く欲しい・・・、奥が疼くんだ・・・」
剣八は一護の中心に手を伸ばすとそこは既に上を向き、トロトロと先走りを流していた。
「くくっ!一護、潤滑油より良いモンがあんじゃねえか」
「え・・・?」
グイッと一護の足を開くと、一護は羞恥のあまり尻尾を膨らませた。
「あっ!いや!」
「いやじゃねえよ、こんなに濡らしてよ・・・、ん?女みてぇにぐちょぐちょじゃねえか」
「やだあ、見ないでぇ」
ぐちゅぐちゅと音をさせ弄る剣八。
「あ!あ!い!や!ああ!」
「くく!ほれ、蒲団までびちゃびちゃだ、これじゃ指なんかすぐ入っちまうなぁ?」
「いやぁ!あっ!」
剣八が指を入れてきた。細く節くれだった指が根元まで入ると一護は腰と尻尾を揺らして鳴いた。
「ひぃん!け、剣八!意地悪しないで?もう・・・、ひん!」
尻尾を噛まれた一護。
「欲しいか?一護・・・?」
耳を寝かせて上目遣いで剣八を見上げ、
「うん、欲し、い・・・、剣八が欲しいの・・・お願い・・・!」
「もっと泣かせてみてえがな・・・」
指をクイっと曲げたままずるずると引き出した。
「あぁああん!」
きゅうぅと締め付ける一護の尻尾をくりくりと玩ぶと、
「やん!あっ!あっ!やめてぇ、いや、いっ、やぁああ!」
ぴゅくんっとイッテしまった。
「はあ、はあ、ばかぁ、も、知らない・・・!」
力の抜けた身体で四つん這いになり、出て行こうとした。
「どこ行くんだ?一護」
「シテくんないなら、帰る!剣八なんかキライ!」
言い終わって、障子に手が掛った瞬間、尻尾を強く握られた。
「きゃぁあん!あ、あ、は、離して・・・」
「駄目だ・・・」
ズルズルと蒲団まで引きずり戻された一護は後ろから、ずぶりと熱い楔を打ち込まれた。
「ひぃっ!あぁああああん!」
「く、もうぐずぐずだな、お前のココ・・・」
ぐちゅり、と動きながら囁いた。
「だから、んく、きてって言ったのにぃ・・・」
はふはふと息をしながら、
「ああ・・、もっと、もっと来て、剣八・・・」
「くく!発情期は怖ぇなぁ・・・」
ずるり、とギリギリまで抜くと一気に奥まで貫いた。
「ひぃん!あぁんっ!熱い、大きいよぅ!あ!あ!イク!イクッ!ああっ!あー!」
敷布を握り締め、達した一護。一拍遅れて剣八が中に出した。
「ああん!熱い!焼けちゃうよ・・・」
「くそ!この餓鬼!」
「あ、またおっきくなったぁ・・・」
ゆらゆらと目の前で揺れる尻尾が剣八の腕に、しゅるりと絡み付いた。
「なんだ?離さねえつもりかよ?」
緩く腰を回すと、尻尾と中の締め付けがきつくなった。
「ああん、善い、気持ち良いの、剣八、剣八・・・」
「顔が見えねえのがつまんねえな、こっち向けよ、一護」
「うん」
繋がったまま向かい合わせになると、腕を掴んで座らせた。
「はあん!これ、深ぁいよ・・・」
ぐぷ、と中から白濁が溢れて来た。
「は、どうせもっと奥までやるんだ・・・、こんなもんじゃねえだろ」
「あ、ああ、や、剣八ぃ・・・」
「善い声で鳴けよ、一護」
剣八は一護の膝に手を入れるとギリギリまで抜いて一護の体重だけで奥を突いた。
「ひゃぁん!すごい奥まで来てるよぅ!あん!あん!剣八!もっとぉ!強く!強くしてっ!」
「はっ!今日は、随分と!我が儘!だな!」
「あん!だって!すごく疼くんだもん!もう分かんないぃ!」
「くっく!可愛いモンだなぁ?」
剣八は一度全部抜き取ると、閉じ切らない内にすぐ奥まで貫いた。
「あっあっーー!善い!善い!それ!善い!もっとぉ!」
「淫乱な身体になったなぁ・・・」
グップ、グップ、と音を響かせ、中からは先に出した白濁した液が溢れていた。
「やあぁ、淫乱じゃないもん、ばかぁ・・・、ああっんっ!」
「へえ?こんな朝からやらしいコトして泣いて喜んでんのにか?」
「だって!んああ!剣八から、いい匂いがして、止まんないんだもん!」
最奥を突かれ、一護は目の前がチカチカしてきた。
「ああ、変だよぉ?目の前がひ、光ってる・・・」
「もうすぐだな・・・、一護、俺も限界だ、これで終いにするぞ・・・!」
「え、ああっ!あああっ!やあああっ!」
さっきよりも強く腰を突きあげ、奥を突きだした。
ぐっちゅ!ずっちゃ!ずっぷ!ずっぷ!といやらしい音は激しくなった。
「ひぃいん!おかしくなる!おかしくなるぅ!剣八!剣八ぃ!」
背中に爪を立て、足を腰に絡めた一護が背を撓らせ、首を限界まで反らせてイッた。
「ああっ!あーーっ!」
締め付ける一護の中に叩きつける様に精を放出した剣八。
「ぐ、くう!」
「ひぃあ!あ、熱い、よ・・・」
と呟くとカクンと糸が切れた様に気を失った一護。はあ、はあ、と息を整えながら一護の髪を梳く剣八。
いつもの様に風呂に入れ、処理をすると大量の残滓が溢れて来た。
「我ながら、大人気ねえなぁ・・・」
お互いの身体を洗い清めて、部屋に戻り、もう一眠りする剣八達。起きた頃は夕方だった。
「おい、起きろ一護・・・」
「いにゃー・・・」
「あん?」
「んん、にゃあぁう」
一護の中身は猫に戻っていた。
「また猫に戻ったのかよ・・・、いつ元に戻んだよ?」

それは神のみぞ知る・・・。






09/05/20作 第88作目です。なんかすごいのが出来たような・・・。皆さん、引かんといてぇー!


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