題「夜更けの悪戯」
 夜中にふと目が覚めた。隣では昨夜の行為で泥のように寝ている一護。
寝乱れた寝間着から覗く薄赤く色付いた乳首に誘われ、何の気なしに指の腹で愛撫する。
起きてる時には聞けない可愛い声がゆるく開いた唇から零れ落ちる。
「や、ぁ…、ん、あ、あ…」
(かわいい…)
とろんとした目がうっすらと開いて自分を探すように動く。
ゆるく開いた唇を指で摘まんでやる。
「んふぅ…」
紅い舌が俺の指を舐めるのに我慢ならず、その唇を貪るように口付けた。
寝ぼけているのだろう。普段より甘い声を出すのに気を良くし、更に身体に手を這わす。
体温が上がり、しっとりとし始めた肌を堪能する。
ゆるゆると腰が揺れてるのに気付いて足を差し出すと、自分から絡めて腰を押し付けてくる。
「ん、ん…」
鼻から抜けるような声が頬にくすぐったい。
弛く刺激を与えてるだけでこうなのだ。少しイタズラを思い付いた。
口付けを解き、耳元で囁く。
「気持ち良いなぁ?一護」
「ん、ふ、き、気持ち、いい…」
指の腹で擦るだけの愛撫から爪の先でカリリと掻けば体が跳ねた。
「あっ!あ〜…!」
「気持ち良いなぁ?」
カリカリと続ければ声が大きくなる。
「あっ!あっ!やぁっ!んっ!ん〜っ!」
このまま達かせたい。
「良い子だな、気持ち良いな。良い子だ」
「あ!あ!き、きもち、いい…!あ!」
赤く立ち上がった両方の小粒を指で摘まむ。
「ひぃ!あ!ああ!」
くりくりと刺激を与える。ぎゅうっと太ももを挟む力が強くなった。
ああ、もうすぐか?と刺激を強め、耳にも愛撫する。
「やぁんっ!あ!あ!だ、めぇ!」
「んん?だめじゃねぇ、気持ち良いんだよ。ほら」
ぎり!と両方をつねりあげた。
「あ"っ!あーーっ!」
ガクガクと震えながら達した。
「う、うあ、あ……」
赤く染まった頬や唇に触れるだけの口付けを繰り返す。
「いい子だな、ここだけでイけたな。いい子だ…」
「あ、あうぅ…」
「なぁ、俺も気持ち良くしてくれよ…」
と囁き、ひそりと息づく蕾に触れる。
「あ、あ…、なって…きもち、く…なって…?」
と俺に擦り付くその身体を堪能する。

 寝間着は乱れ、袖と帯で辛うじて留まっているだけの邪魔なそれを全て剥ぎ取り、蕾に指を這わす。
昨夜の名残でそこはまだ柔らかかった。指先で揉んでやれば、すんなりと指先を受け入れた。
「あ、あ…」
受け入れたがやはり滑りが足りない。先程吐き出した一護の白濁を指に絡ませれば、それの助けで中指が根元まですんなり入った。
「あ、あああっ!」
きゅうきゅうと食むように締め付ける中をぐにぐに揉んでやる。
「あ、あ、もっと、奥ぅ…!お腹、変…ッ、きゅうきゅう、するぅ…!」
腰を揺らし、奥へと誘う。指を2本に増やして解していると、
「早く…!早く…!もう、もう…!奥が、きゅんきゅんする…からぁ!」
と強請ってくるのに我慢など出来ず、先程から痛いほど張りつめている自身を押し当てる。
「ふぁ、あ、はやく!はやくぅ…!」
「は…!今日はいつになく欲しがるじゃねえか」
ぬるぬると先端で擽ってやる。
「やぁあ!いじわる、すんなよぉ…!奥、が、切な…!あ、あ、さみし、い…、早く、欲しい…!」
ぬぷぬぷと先端と雁首の一番太い所で遊ぶ。
「剣八!けんぱち…!欲し…!はやく…!けんぱちぃ…!」
両腕をこちらに伸ばし、俺の首に絡ませたと思ったら口付けられた。
「んっ、んっ、けんぱち、んん、んむぅ…」
がむしゃらに舌を使う一護。拙く余裕もないそれを捕まえ、絡めとる。
「んんぅ…、ん、む、ん、ん…」
夢中で俺の舌を貪る一護が堪らなく愛おしい。
限界を感じた俺はそのまま一護の中へ自身をゆっくり、ゆっくり埋めていった。
物欲しげに、誘うようにぱくぱくと開閉する赤く色付いた秘孔に尖端を宛がう。
「ん、あ…」
尖端にちゅ、ちゅ、と吸い付く小さな穴が大きく張り出たエラをぐぷりと飲み込み、きゅうきゅうと締め付ける媚肉。
「んあ!あ、ああ…」
もどかしげに揺れる腰を掴み、貪欲に奥まで埋めていく。
「ああ!ああぁ、ああ〜〜…!」
ゆっくりと全てを収めきり、腹にぬめりを感じて見れば白濁が散っていた。
「入れただけだぞ?一護」
「あ、あ、ふあ、はぁ…ぅ…」
きゅうきゅうと甘く締め付けるそこは既に柔らかく蕩けている。
「ふ…っ、ふ…っ、あ、奥、に、いる、ああ…、いる…。ん、好き、好き、あったかい、剣八、ん、好きぃ…」
俺の耳元で好き、好き、と何度も囁く一護の腹を指先で撫でる。
「ああ、奥まで全部俺が入ってるな…」
「んん…!」
ぞぞぞぞぞ…と中がうねって奥へと引きずり込む。
「っ!まだ、奥に欲しいかよ…!」
「欲しい…、もっと、欲しい、剣八が欲しい…!」
長い足を俺の腰に絡め、奥へ奥へと誘う一護の腰を掴むと抽挿を開始した。
ずるずると奥から引き抜くと奥まで打ち付けた。
「あ、ああ…んあっ!」
柔らかく蕩けた肉が絡みつき包み込む。
「ふ…っ、く、う…!」
うねる肉襞に堪らず欲を吐き出した。
「あっ、あ〜〜〜…、あぁ…!」
ひくひくと搾り取るように収縮を繰り返す肉襞の動きですぐに復活した。
「ひぃっ、ん、おっきく、なったぁ…」
俺が出したもので滑りが良くなった中を突き上げる。
「ああっ!あっ!あっ!奥っ!うっ!あっ!あ〜〜、あうっ!」
最奥の行き止まりをぐりぐりと刺激する。
「あっ!ぐり、ぐりしちゃ!だめぇ…!」
「ああ…っ?奥、が!さみしいん、だろ…!」
ぐちゅぅ!とさらに押し込む。
「ひっ!うあっ!あっあ〜〜っ!」
びくびくと果てる一護。
「は…、良い締め付けだなぁ…」
トロトロに蕩けた胎内が心地よく、しばらくこのままで居たいと思うが奥が切ないのだと、さみしいのだと泣くものだから可愛がってやらないと…。
腰を掴んでいた手を離し、その細い腰を腕に抱きかかえる。より密着した身体、さらに奥を目指す。
「あ…?ああ!だ、めぇ!その奥はぁ!」
「切ねぇんだろ?さみしいんだろ?」
頬に掛かった髪を優しく梳いて口付ける。
「ちゃんと、可愛がってやる…!」
ぐぐぐ…、と最奥の奥を拓いていく。
「うあ、あ、ああぁああっ!」
ぐぽん、と最奥まで入った瞬間に襲った痛みに一護は声にならない悲鳴をあげた。痛みは瞬時に快感に変わった。
「〜〜〜〜っ!!!」
突かれる度にどちゅっ!ごちゅっ!と響く音に、抜かれる度にぐぽっ!ぐぷっ!と身体の奥から聞こえる音にさえ感じてしまう。
奥を突かれる度に目の前に火花が散る。口からはひっきりなしに喘ぎと涎が零れている。
「ま…ってぇ、奥、変…!おかしくなる…!あ”っ!ああっ!」
「は…っ!今さら!止まれるかよ…っ!」
「あっ!あっ!そこ!ごりごりしな、いで!ああっ!ああっ!イく!イくから!」
「好きなだけイけよ、何度でも気持ち良くしてやるからよ」
「だっめぇ!イってる!イってるからぁ!あ!あ〜〜…っ!」
剣八の広い背中に爪を立てる一護。
「っツ!」
「こわれ、る…っ!や、だぁ…!あっ!ひっ!」
「壊れちまえよ…!」
壊れてしまえば、ここに縫い留めて繋いでおけると…、腰を打ちつける。
「やだ…、やだぁ…!あっあっ!こわれ、たら、あっ!剣八っと!ひ、ひとつに、なれ、な…っ!あっあああっ!おっきくなったぁ…!」
「てめえのせいだ…!」
ああもう!手加減などできるものか!と抱き潰す勢いでその身を喰らい尽くした。
意識を飛ばしてしまった一護の処理を済ませ、綺麗な寝間着に替えると、ぐったりと力の入らないその体を抱きしめながら熱い息を吐く。
「…はぁあぁあ…!ああ…!」
まだ足らないと、貪ってしまいたいと叫ぶ欲望を抑え付ける。この愛しい存在を壊してしまわないように、失ってしまわないように…。





22/12/10作 第212作目です




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