題「子狐の夏バテ対策!」
 みーんみんみんみんみんみん。じーわじわじわじわ。じーー…。
茹だる様な暑さに流れ落ちる汗。拭いても拭いても滲んでくるそれに不快感を募らせる。
「アチィ…」
一人執務室で仕事をしていた剣八が心底うんざりしたように呟いた。
目の端に映ったガラスの茶器に残った茶を飲み干すが冷たかったそれは既に生ぬるかった。
「ちッ…!」
弓親に新しく持ってこさせようと呼ぼうとした時、執務室の扉が開けられた。
「あん?」
開いた扉から顔を覗かせたのは一護だった。
「剣八、今ちょっといい?」
と窺ってくる。仕事のやる気など既に投げ捨てていた剣八の機嫌は愛妻の登場に急上昇だ。
「どうした?特に忙しくもねえが?」
「あ、良かった。ちょっとお邪魔するね」
「お?おお…」
するりと入室するといそいそと剣八の机の下へと潜り込んだ。何が何やら解らない剣八は隠れ鬼か何かか?と見ている。
「んしょ、っと…」
「一護?」
潜り込んだと思ったら一護は剣八の袴の紐を解きだした。
「おい!」
「ん〜?」
慌てる剣八をよそに一護は下帯を外し終え、その茂みに顔を埋めてすんすんと匂いを嗅いでいる。
「ちょッ!こら!一護!」
今は夏である。汗など朝から掻いてる。必然的に其処だって…。
「やめねぇか!一護!」
「や…。ん、くふぅん…剣八の匂いだ…」
うっとりと目を潤ませこちらを見上げてくる一護。それを見た剣八の中心は血が集まりすぐに雄々しく成長した。
一護はそのことに目を細め、大きく息を吸い込み剣八の雄の匂いを堪能した。
「ああ……」
と熱っぽく息を吐き出した。そして我慢できないとばかりにその先端へと赤い舌を伸ばす。
ざらついた舌先が敏感な先端の薄皮を舐めれば更に大きく成長した。
「ッ!」
目の前で繰り広げられる扇情的な光景に息を飲む剣八。あ、と大きく口を開け、熱くぬるつく咥内に自身を招き入れた一護を見た瞬間、その両肩を掴んで引き剥がした。
「いやいやいや!何やってんだ!一護!」
引き剥がされた瞬間、二人の間をとろりとした糸が伸び、ぷつりと切れた。
「あん…」
名残惜しそうな声を上げ非難がましく剣八を見上げる一護。
「いやだから、どうしたってんだ。こんな真昼間からよ」
いつもなら即お持ち帰りしているであろうが何やら一護の様子がおかしい。どことなく焦っている様な余裕が無い様な…。
「だって…、最近毎日暑くって剣八あんまりシてくれないし、それに…」
「それに?」
「ん〜…と、なんか最近体がダルいの。あんまり食欲ないしさ。剣八の飲んだらすぐ元気になるからさ!ね、ちょうだい?」
と言うやパクリと咥え込み愛撫を再開させた。
確かに、最近夫婦の営みは少なくしていた。だがそれは酷暑が続き、それでも家の事、子供の世話、今も続けている書類配達の仕事をしている一護の為を思ってのことだったのだが…、逆効果だったか。回数を減らした事により一護は夏バテ一歩手前になっているようだ。

 そんな事をつらつらと回想しているうちにも貪欲に奉仕を続ける一護。
(しゃあねえな…)
と腹をくくり、一所懸命な一護の頭を撫でてやる。
「ん…、ふ!ん、んん!んく、ん、ん」
先端に舌を捻じ込み溢れる精を啜り飲む。時折裏筋を舐めてはガチガチに固まった陰嚢に舌を這わせてじゅうぅ!と吸い上げた。
(ああ…!もっと、もっと欲しい!剣八、剣八!)
「…っ、く、うぅ…」
頭上から聞こえる剣八の押し殺した声を聞き、歓喜に打ち震える一護の身体。
「ん、ふぅうん!」
じゅっ!じゅうう!と吸い上げればどろりとした濃い精が与えられた。
「んん!んっ!んっ!」
こくっ!こくっ!と喉を鳴らして嬉しそうに飲み干していく一護。
「満足したか?一護」
と聞いてみれば返ってきたのは、
「まだ…」
という返事だった。結局その後2回分吸い取られた剣八。
「ふぅ…」
と息を吐く剣八の股ぐらではまだ惜しいでもいうようにペロペロと舐め続けている一護。それを見ていた剣八は一護の目に灯った情欲の灯を見つけ、にぃっと口の端を吊り上げた。
(いじめてぇ…)
剣八の下帯を締め、袴を元通りに戻すと机の下から出てくる一護。
「お仕事の邪魔しちゃってごめんね?」
と謝るその顔は赤く色付き、足をもじもじとさせている。
「一護…」
と静かに声を掛けると素直に、
「なぁに?」
と返事を返す一護の下肢に手を這わせる剣八。
「あっ!ふあぁ!」
剣八の大きな手で掴まれた其処は若干芯を持っていた。
「ハッ!執務室机の下でしゃぶって感じてたのか?ん?」
ぐにぐにと着物を上から其処を揉みこむ剣八。
「やっ!やぁあん!あっ!あっ!」
その手を剥がそうと両手を使うが快感に蕩けて、まるでもっとと強請る様に唯添えられているだけになってしまっている。
「ここは仕事場だぞ?そんなトコでやらしい事して、ココをこんな風にしちまって…。悪い子だ…悪い子にゃあお仕置きだなぁ?」
「あ!あ!ごめん、なさぁい…!ん!んん!あっ!」
剣八は一護の身体をぐいっと持ち上げると執務机の上に押し倒した。
机の上にはまだ書きかけの書類が散乱していた。耳元で聞こえるカサカサという乾いた音と鼻を掠める墨の匂い。剣八の姿は?と探すと既に着物を裾を割って自己を主張している一護の中心を取り出し咥内へと迎え入れていた。
「あ…んああ!あ、あ、あ、あつ、い、熱いよぉ…!」
グチュグチュ、ぴちゃぴちゃとわざと大きな音を立てる剣八。じんわりと腰に広がる熱にもうすぐ達するのだと一護が下腹に力を入れた瞬間、剣八は其処から顔を離した。
「あ…!なんでぇ?け、剣八ぃ…!」
「お仕置きだつっただろ?そんな簡単にイかせたら褒美にしかならねえだろうが」
「う、うう…」
泣きそうな顔の一護を見ながら机の引き出しを開ける。そこには桃色の鶏卵ほどの大きさの何かが入っていた。
(京楽の奴に貰った時は殴ってやろうかと思ったもんだが…使う日が来るとはなぁ。アイツ、白に使ってんのか?)
と思いながら取りだしたそれを一護の中へと押し入れた。
「んああっ!冷た!やぁ…なにこれぇ…!」
先走りと剣八の唾液で濡れそぼっていた其処は容易に飲み込んだ。一番奥まで入れ、スイッチを入れれば一護の腹からくぐもったモーター音が聞こえて来た。
「やっ!やあぁああ!ああっ!ああっ!」
ビクッ!ビクッ!と跳ねる一護の身体を押さえ付けながら解放を待ちわび、涙を流す中心の根元を適当な紐で括りつけた。
「いっ!やぁああ!ああっ!い、痛いよぉ!んぁあん!」
「もうすぐ定時だ。それまではこのまんまだ。…ああ、ちゃんと歩いて帰れるな?」
「ふ、ふえ?あ、あぅ!こ、このままで…っ?」
震える一護の着物を整えてやる。
「そうだ。寄り道しねぇで帰るんだぞ」
「そ、そんな…!ふぅンッ!」
「ああ、分かってると思うが、勝手に止めたり中から出したりしたら明日までそのまんまだからな」
と釘を刺すのも忘れない。
「ひっ!」
怯える一護を机の上から下ろすとその場に崩れ落ちた。
「あっ!ああ!だ、だめぇ…!」
ビクビクと揺れる一護の腰を見て剣八は、
「しゃあねえな。部屋まで送ってやる」
と抱き上げ寝室へと歩き出した。

 寝室に着くと片腕に一護を抱きながら器用に蒲団を敷いた剣八。その上に一護を下ろすと、
「じゃあ俺は仕事に戻るからな。ちゃんと良い子で待ってろよ、一護」
と言い置き出て行った。
「う、うぁ…あ、ひ!んんんん!くふぅううん!」
内側から絶え間なく続く振動に耐え続ける一護。ひくひくと少しでも締め付けてしまえば達してしまいそうだ。
「く、くひぃいん!早く帰って来てよ、ぉ!剣八ぃ」
カクカクと一人でに動いてしまう腰。その動きで自分のモノを蒲団に擦り付けてしまい更に快感を拾ってしまう一護。
「うっ、ふうーー!ふぅーー!うぅうぅうん!ん!ん!」
着物の袖を噛み、己を苛む快感に耐えるしかなかった。

 どれぐらい経ったのだろう。不意に寝室の扉が開かれた。
「よぉ、良い子で待ってたか?一護」
「うあ…」
其処には待ち侘びた存在がいた。震える腕を懸命に伸ばし触れようとする。
「けんぱち…はやくっ」
一護は既に耳も尻尾も出てしまっていた。
そんな一護の着物を全て脱がすと視線は自ずとドロドロになった下肢にいく。
「くく…っ!こんなにどろどろにしちまって…何回イッたんだ?」
「わ!わかんなぁ…!きゅうん!」
濡れそぼった下帯を解くと可哀そうなぐらい勃ちあがり根元を戒められた一護自身があった。
「も…たすけ、て!」
はふ!はふ!と息も絶え絶えな一護。
「30分も経ってねえだろ?お仕置きなんだからな」
言いながら戒めを解き、中からローターをゆっくりと取り出した。
「ん!ふ、ふあぁあああ!」
びくん!びくん!と跳ねる一護の腰を掴み、尻肉を左右に割り広げれば、そこには真っ赤に熟した秘腔が物欲しそうにぱくぱくと開閉していた。
「はッ!いやらしい眺めだな」
開閉を繰り返すそこへ指を一本だけ入れてやる。
「ひッ!きゃひぃいいん!ん、あ、あ、あ…!」
「うあ…いつもよりとろっとろに蕩けてんな…」
「ふ…!ふぅうう!うぅううう…!」
「ああ、ああ、すぐ入れてやるよ」
言うや剣八は既に痛いぐらいにそそり立っている自身を一護の中へと沈めていった。
「んあぁあぁあぁあ…!あつい、の…おっきいのきたぁ…んん!」
「くく…気持ち良さそうだな」
「ん!ん!いいよ、お!きもち、いい!んあぁあ…」
剣八はゆっくりと時間を掛けて引き抜いては更に時間を掛け奥まで突いた。
途中で前立腺を雁首が掠めれば一護はとろとろと白濁を溢れさせては身悶えた。
「あぁああううん!うああん!」
「ああ、ココが好きだったな」
ごりごりと前立腺を抉り続ければ一護は半狂乱になり、
「もう、しない!もうしないからあ!ごめんなさいぃい!き!きゃふぅううん!んぁああ!」
と泣きながら隊首室でのコトを謝った。
「怒ってねぇよ。おら、泣きやめ」
「ほ、ほんとに…?」
「ああ…俺にも責任あんだろうしな」
ちゅ、と触れるだけの口付けをすればもっとと強請る一護。
「ん、ん、今日は、いっぱいして…いっぱいちょうだいね…?」
「ああ、もう無理だって言っても聞かねえからな」
「うん…あ、ああ!」
先ほどとは一転して激しい注挿を始める剣八。
「あっ!あっ!奥ッ!しゅごッ!もっと!もっとしてぇ!」
「奥…!ここ、か!」
ずん!と最奥を突くとそのままぐりぐりと中を掻き混ぜた。
「ひッ!ひぃいいいん!あ!あぅうぅう!ああ!あーーああーーはッ!はうぅうう、ううぅうん!う!う!」
「は…っ!イきっぱなしか一護」
「あうう、いい、いい、あっ、あっ、けんぱち、ああ、あはぅう…」
「く…うっ」
どぷりと精を注げばその熱さにも敏感に反応する一護。
「あああぁ!熱い…!あっあっあーー…」
一拍遅れで一護が達するが注挿は続けられた。
「あーッ!あーッ!だめ…!らめ!でる!でちゃうぅう!」
「気にすんな…!好きなもん出せよ」
ドロドロに蕩けた秘部からはばちゅん!ばちゅ!と淫猥な音が部屋中に響いていた。
「うっ!うあぁああ〜…!」
ガクガクと全身を痙攣させた一護は白濁ではなく小水を漏らして達していた。
「…こいつぁ……」
「う…あ、あ…ぁ…」
次の瞬間には一護は意識を手放した。
最後の締め付けで剣八も遠慮なく注ぎ込み、ずりゅ…と粘ついた音と共に体を離した。
いつものように一護の身体を清め、新しい蒲団を出して一緒に眠る剣八だったが暫くは口元が弛んでしまうのを抑えられなかった。
「偶にはこういうのも良いかもな」
と呟きながら眠る一護の髪を撫で続けた。

オマケ
次の日、京楽にロ―タ―の事を訊いた剣八。
「おい、あのローター白にも使ったのか?」
聞かれた京楽は困ったような顔で笑い、
「泣いて嫌がられた」
と言った。
「まさかあれ、使用済みか?」
「違うよ!2個セットだったの!」
「いつ使ったんだよ」
「ちょっとね。おイタが過ぎた事があってね…。お仕置きにさ」
「ふーん」
「スッゴイ嫌がってさ、後で聞いたらさ、ふふっ!」
「んだよ、気持ちワリィ」
「イヤ…んふふ、僕のじゃないから嫌だったんだって」
「あん?」
「だからさ、アレは僕の指でも舌でも、ましてやコレじゃないでしょ?そんなモノで感じてイきたくないってさ」
ニヤけまくった顔で惚気る京楽。
「ふ〜ん」
「だからあんまりイタズラがすぎると『ピンクの卵でお仕置きするよ』って言うんだ。そしたらすぐ謝ってくるんだよ」
「ま、ほどほどにな」
「はいはい」






16/06/27作 208作目です。漸く書けました!白ちゃんも搾り取りに行ってますよ。ええ。




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