題「風邪予防」
 寒くなり護廷では風邪が流行っていた。
一角や弓親、やちるや乱菊他の副隊長も程度の差はあれ、風邪を引いていた。その中で一際元気なのが一護と白だった。

 その朝、一護は何やら背筋が寒い気がした。
「ん〜?アレ、かな?」
と呟き、腕を擦りながら朝食の用意を続けた。そしてその夜・・・。

「ん、ん、あふ、んく・・・」
剣八の股ぐらで熱心に奉仕している一護。
「ん、おっきい・・・おいし・・・」
先端から溢れる先走りを啜り、幹に舌を這わせては甘く噛んでくる一護。
「ふ・・・、今日は一段と熱心だな。一護」
くしゃりと一護の頭を撫でながら話し掛ける剣八。
「ん・・・剣八気持ち良い?」
「・・・っ、ああ、もうちっと続けるか?」
「うん、ちょうだい?」
ちゅうっ!と先端に吸い付き、喉奥深くまで咥えた。入りきらない部分は手で扱き、陰嚢を優しく揉んだ。
「う・・、く、はぁ・・・!上手くなったもんだ、な、一、護・・・!」
「ん、ん、剣八、ちょうだい。剣八の飲みたいの、ね?」
先端の薄い粘膜をざらりと舐めるととぷりと溢れる精。次を強請るようにクリクリと先端の穴を舌で突いては吸い付いた。
「くぅっ!こ、の・・・!出すぞ!」
「ん!んふぅ!んく、んく、ん、ん、美味し・・・」
一護は口に出された剣八の精を飲み干すと零れた分も残さず舐め取り、また咥えた。
「おい、まだすんのか?」
「ん・・もっと欲しいの・・・、頂戴」
ちゅ、ちゅ、と熱心に愛撫を加え、雄々しく固くなっていく剣八自身を舐め上げる。
「ん、剣八、好き、ん、ん、好き・・・!」
その言葉にグゥンと大きくなる剣八自身。
「俺を見て言えよ。一護・・・!」
「ん、あ、好き、好き、大好き、剣八愛してる・・・!」
一護は咥えたまま、潤んだ目で剣八を見上げ、熱に浮かされたように言った。
「クッ!」
トプッ!と溢れる精を啜り飲み、恍惚としている一護。
「クックッ、美味そうだなぁ、一護」
一護の白い背中を撫でながら剣八が言う。
「ん、うん」
と舐めながら答える一護。
「次イッたらお前ん中に入れるからな」
「うん・・・!嬉し・・。ん・・・」
じゅっ、じゅっ、と吸い付く一護に、
「なぁ、俺にもさせろよ」
と言いながら二つ巴の体勢に変わった。
「ん、あ、熱い・・・!」
一護の下に潜り込み、下肢を愛撫する剣八。
くちゅくちゅと蕾に舌を這わせ、指で解していった。
「ん!んん!あ!あふっ!」
「こら、さぼるな」
「あ、ううん!ふ!ふぅう!」
ちゅっちゅと吸っては舐め上げ、先端の括れを咥えて舐め回す一護。
「う、く・・・!」
そのまま一護の顔面に吐精した剣八。白濁に塗れた一護は剣八の其処を舐めて清めた。
「ん、んふ、んく・・・ふ、あ・・・」
「くく!良い顔じゃねえか」
一護の唇に付いた精を拭うとその指を口に含む一護。
「あむ、ん、んく・・・」
「は・・・!こっちが我慢出来ねえ。行くぜ」
「ん、きて・・・剣八」
この夜もお互いが満足するまで愛し合った二人。翌朝、
「おっはよー!剣八!朝だよー!」
といつもに増して元気で肌艶の良い一護が居た。

 白&京楽。
「・・・ん、寒・・」
ぞくぞくと背中に寒気を感じて目が覚めた白。ふと、隣を見るとまだ寝ている京楽が居た。
「春水が横に居るのに寒いって、なぁ。風邪か?」
と一人ごちるともぞもぞと蒲団の中に潜っていった白。

「ん、んん・・・。あ、あれ?あっ!」
何やら下肢に広がる快感によって目が覚めた京楽。
「ちょ・・なに!あれ、白?」
「んー?」
くぐもった声が蒲団の中から聞こえてきたので蒲団を持ち上げると、そこには自分の分身に奉仕している白が居た。
「なっ!なっ!なにしてるの!こんな朝から、んん!」
ちゅうぅ!と先端に吸い付く白。
「気にすんな。出せ」
先端の括れに軽く歯を立てながら吸い上げると京楽は堪らず達してしまった。
「くうっ!」
「んんっ!熱・・・」
京楽の迸りをその顔に受け止めると、
「ん、もったいね・・濃い」
白い指で顔面に散った白濁を掻き集めるとぺろぺろと舐め取ると次に、京楽自身を舐め始めた。
「う、わ・・・」
うっとりと自分が吐き出したものと自身を舐めている白を見て、否応なく興奮する京楽のそこはたちまち固く、大きくなった。
「あ、大きくなった。ん、ん、ふぅん」
ちゅうう、と吸い、丹念に舐める白に我慢出来なくなった京楽が未だ奉仕に熱中している白を股間から引き剥がした。
「あ・・・!何すんだよぉ、まだ足りな・・・!」
名残惜しそうに文句を言う白の口付けで塞いだ京楽。
「ん!んん!んくぅ、ううん・・・」
己の残滓を全て舐めつくす様に深く口付ける京楽。
「ん、ん、しゅんす、んん!」
「もう僕我慢出来ないからね・・・!」
と白を押し倒し、足を持ち上げると大きく広げた。
「やっ!」
其処は既に立ち上がり、先走りでテラテラと濡れそぼり、蕾まで濡らしていた。
「ふふふ、こんなに濡れて・・・僕のを舐めて興奮しちゃってたの?」
ツツツと濡れた蕾をなぞるときゅん!とヒク付いた。
「あ、あ、やだぁ!」
「ふふふ・・・」
ぴちゃりとヒク付く蕾に舌を這わす京楽。
「ああっ!」
くちゅくちゅ、ちゅるるる、ちゅっちゅっ、ちゅうちゅう、と舐めては舌を中へと挿入して蠢かせた。
「あ!あ!やあ!春水!春水!も!きて!」
「ん?もう入れて良いの?」
「ああ!きて!きて!春水!」
お願い・・・、と涙で潤んだ目で強請られた。
「ッ!仰せのままに・・・!」
熱く滾った自身を奥深くまで沈めた。
「んあぁあ・・・!」
そして白が満足するまで愛し合った。

その日の隊首会の後、卯ノ花隊長に呼び止められた剣八と京楽。
「お二方、今年は一護君と白さんのインフルエンザの予防接種はどうなさるので?」
と聞かれたので、
「ああ。今年は受けさせる」
「僕もだよ」
と答えた。
「そうですか。それは良かった!」
と安心した卯ノ花隊長だった。

 数日後、お昼に乱菊達とお菓子を食べに甘味処へ行く一護と白。
「あんた達って元気よね〜。風邪引いてるの見たこと無いしさ。なんか秘訣でもあんの?」
と鼻声の乱菊に聞かれた。
「ん?風邪?だって剣八とエッチしたら治るもん。なんかいつもと調子が違うな〜って思ったらいつもよりするよ。そしたら元気になるの!」
と無邪気に言う一護。
「あ、そういや俺もそうだわ。春水のいつもより飲んでるな」
と白。
「ね。剣八は喜ぶし、俺は風邪引かないし!」
「春水も喜んでるな。インフルん時は注射しなかったからな〜」
「初めての病気だよね」
「なー。今年は打たなきゃな〜」
「痛そうだよね」
と話す一護と白の周りでは耳をダンボにしている者、真っ赤になっている者、前屈みになってる者がいた。
「あ〜、うん。なんて言うか・・仲が良いって良い事よ!ねっ!」
「そ!そうですよ!」
メンバーも赤くなりながらその場を取り繕った。

 その話をどういう経緯か耳にした剣八と京楽。そしてその夜・・・。
「ん!はぁあっ!剣八!ああ!ああ!あーーっ!」
「くうっ!」
ドクドクと一護の最奥へと精を注ぎ込んでいく剣八。
「んあぁ、奥、奥、たくさん・・・」
「まだだ・・・!」
「ひあん!」
もう既に耳も尻尾も出ている一護。ぴるぴると震える耳に歯を立てると中を締め付ける。
「くぅん!け、剣八ぃ・・・!」
「もっと注いでやるよ・・・風邪なんか引く間もねえくらいにな」
「あ!あ!ふうんっ!ンッンッ!きゅああぁあんッ!」
いつもよりも多く剣八の精を注がれた一護。

「白、白・・・!」
「あっ!はぁっ!んん!春水!あ!奥、当たって・・・!んあぁあっ!」
「うっ!」
「あ、はあ・・・!しゅんすい、もっとぉ・・・」
「うん、もっともっと注いであげるからね。だから風邪引かないでね?白」
「え?あ!あーーっ!あっ!あっ!しゅん、春水ぃ!しゅっ!きゃうぅううんっ!」
そんな生活が続いて一週間。一向に予防接種に訪れない二組の夫婦に苛立ちを覚える卯ノ花隊長。
「まったく、あの夫婦達は・・・」
盛大な溜息を吐くと二人の旦那を呼びだした。

 呼び出された剣八と京楽は再度卯ノ花隊長に予防はどうするのかと聞かれていた。
「あ?そんなもん、夜に励んで予防してやるよ」
「そうだねぇ。白は僕のが一番効くみたいだし」
と言い放つ二人に静かにキレた卯ノ花隊長。
「・・・そうですか。あら、お茶も出さずに失礼しました」
と卯ノ花隊長自らお茶を入れた。
「おお、ワリィな」
「ありがとう」
と一気に飲み干した二人。そのお茶に仕掛けがあるなど知りもしないで・・・。
「まったく・・・!風邪とインフルエンザを同じに考えるなんて」
と呟きながら手の中の薬瓶を棚へと戻した。

 そしてその夜。
「ん、ん、剣八・・・あ、ん!」
全身を愛撫する剣八。その快感を享受する一護。
「はあっん!もう!きてぇ・・・!」
我慢出来ないと腰を揺らめかせ誘う一護。
「ああ。・・・あん?」
いつまでも入れてくれない剣八に焦れて、
「どうしたの?」
と起き上がった一護が見た物は、雄々しく勃ち上がった剣八自身。では無く通常サイズの剣八だった。
「おっきくない・・・どうしたの?」
「いや・・・」
勃っていない其処に一護が顔を埋め、舐めて咥えてもピクリともしない。
「気持ち良くない?ふぇ・・・!剣八、俺に飽きちゃった?嫌いになっちゃった?」
「違う!」
「でも!おっきくならないもん!うあ〜ん!」
(卯ノ花の野郎・・・!)
みゅうみゅうと泣き続ける一護を宥めつつ、抱きしめながら寝る事にした二人。剣八は朝一番に四番隊へ行こうと決めた。

「春水、其処ばっかやめろ・・・!」
「でも白はここが好きでしょう?」
「ひゃん!も、もう良いから!早く来いよ!」
「うん!あ、あれれ?」
と自身が力なく萎れているのに気付いた京楽。
「んだよ・・・!」
「いや、あの・・・」
焦る京楽。
「?勃ってねえぞ。何でだ・・・?」
不安そうに眉を寄せる白。
「それが、僕にも・・・うあっ!」
白がそこをぎゅ!と掴んだ。
「俺がおっきくしてやる・・・!」
と舐め始めた。
「ん、んく・・・」
どれだけ舐めても吸ってもピクリともせず項垂れるそれに泣きそうになる白。
「しゅ、しゅんすい?」
「白・・・」
「なんで?き、気持ち良くねえのか?俺、下手か?・・・、お、俺に飽きた、のか?き、きらい・・に」
「なる訳ないでしょう!」
思わず大声を出してしまった京楽。
「ひん!ご、ごめ・・・」
「ううん、僕こそごめんね。原因は何となく分かるから、明日卯ノ花さんとこ行こうね」
「そ、そうだな!卯ノ花さんなら治してくれるよな!」
「うん、だから今日はもう寝よう」
「うん・・・」
ぎゅうう、と抱きついてくる白の背中を撫でながら、
(やってくれるね、卯ノ花隊長)

 翌朝。
ぐずぐずと泣きべそを掻きながら朝食の用意をしている一護。
朝食を食べ終えると、
「一護。行くぞ」
剣八が一護を引っ張って行く。
「どこに?」
「卯ノ花んとこだよ。やちる、幾望頼むぞ」
「うん」
そして四番隊に着くとそこには京楽と白も居た。
「にぃに!」
「一護!」
二人でヒシッと抱き合い、
「剣八が勃たない!」
「春水が勃たない!」
「「俺に飽きたんだぁ〜!嫌いになったんだぁ〜!」」
と泣き出した。
「違うつってんだろーが!」
「だぁって〜!」
と騒いでいる所へ卯ノ花隊長がやって来た。
「あらあら。どうしたんです?そんなに泣いて」
「「卯ノ花さぁ〜ん!」」
「おい、予防接種に来たぞ。さっさとしろよ!」
「そうだね。お願いだよ」
「そうですわね。さ、一護君、白さんこちらへどうぞ」
「えっく、えっく、け、剣八は?」
「ひっく、春水は?」
「大丈夫ですよ。すぐに治りますからね」
「「う、うん」」
手早く二人の注射を終わらせると別室に居る剣八と京楽に説教付き解毒剤を飲ませた。
部屋から出ると外で待っていた一護と白が抱きついてきた。
「平気か!春水!」
「大丈夫?剣八!」
「うん、もう平気だよ」
「おう、もう治ったぜ」
と言うと安堵した一護と白に泣かれてしまった。
「やれやれ、良薬は口に苦しって言うけど・・・」
「あん?」
「これに比べたら何でもないよねぇ・・・」
と白の頬を流れる涙を拭ってやる京楽。
「ああ。だなぁ」
と剣八も一護の顔を拭ってやった。

 そしてその夜はいつもに増して濃厚に愛し合う二組の夫婦がいた。






12/12/20作 192作目です。ちょっと力尽きました。ごめんなさい!



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