題「白とッ!一護のッ!メイド喫茶へようこそッ☆」
 がやがやと長蛇の列をなしている新しい茶店。そこの暖簾をくぐると――。
 「白とッ!」
「一護のッ!」
「「メイド喫茶へようこそッ☆」」
線対称で手を握り合っている満面の笑顔の二人に出迎えられる夢の様なお店だった。

白はピンクのフレンチメイドの格好で一護は紺のヴィクトリアンメイドの格好でお客をお出迎えしていた。
「おかえりなさいませ!御主人様!」
「おう、早く注文決めろや、店混んでんだよ。御主人よぉ」
と接客に勤しんでいる所へ剣八が弓親から話を聞いて店に来た。
「何やってんだ・・・、一護」
「あ!おかえりなさいませ!旦那様!」
「あ?」
「お疲れ様です!お茶になさいますか?お菓子になさいますか?今日のケーキは特別美味しいですよ!」
とぐいぐい席を進める一護。しょうがないのでコーヒーとケーキセットを頼むと嬉しそうに注文を言いに行く一護。
「なんだってんだ・・・?」
「お待たせしました!旦那様!お砂糖いくつですか?」
「要らねえ」
「分かりました。今日のケーキは朝摘み苺のショートケーキです!あ〜んv」
ふわふわのスポンジに生クリームと苺を挟んだケーキをフォークで一口大に切り、剣八の口元へ・・・。
「美味しいですか?旦那様」
ニコニコと嬉しそうに笑う一護に、
「お前も食ってみろよ」
と剣八が食べさせる。
「いけません、今日は俺が・・・」
「旦那様の言う事が聞けねえのか?」
とニヤリと笑う剣八に降参して口を開ける一護。
ふわふわと口に入れた途端に蕩けるスポンジに甘すぎないクリーム、爽やかな香りと瑞々しい酸味の苺のケーキ。
「ん・・!美味し〜い!美味しいねぇ!剣八!あ・・・」
「やっと名前呼びやがったな。バカやってねえで帰るぞ」
「え!でもケーキ・・・」
と惜しそうにケーキから目を離さない一護。
「しゃあねえな、食っちまえよ」
「うん!」
美味しそうにケーキを食べる一護を見ながらコーヒーを飲む剣八。
「食ったな?じゃあ帰るぞ」
一護を姫抱きにして瞬歩で帰宅する剣八だった。

隊舎に着いた瞬間、蒲団に押し倒される一護だったがメイド服は脱がされる事なく抱かれた。
「もうっ!脱がせて!お願い・・・」
「駄目だ・・・」
「ごめんなさぁい・・・!もう内緒でこんなカッコしないからぁ・・・!」
「・・・・・・」
一護が何を言ってもメイド服が使い物にならなくなるまでドロドロにした剣八。
「分かってんなら最初からやるんじゃねえよ・・・」
と意識を飛ばした一護を清めた後、一護の髪を撫でながら剣八も眠りに就いた。


白の場合。
「おら!コーヒーとケーキと、後なんだ?ホットドック?持って来たぞ」
おおよそメイドとは思えぬ態度と口調で注文された物を持っていく白。
テーブルの客は怒るどころか喜んでいる。
「食ったらさっさと帰れよ。店ン中混んでんだからな!」
「はいvv」
京楽さん登場。
「な!何やってるの!白!」
「おう、来たな。え〜と?お帰りなさいませ、旦那様」
「え、うん・・」
京楽の首に腕をまわし、上目遣いで見上げながら、
「お茶にする?お菓子にする?それとも・・・」
「君にする」
そう言うとそのまま白を抱きかかえ、見事な瞬歩で消える京楽と白。

京楽家。
「もう!もう!もう〜〜ッ!なんて格好してるの!そんな可愛い格好外でしちゃ駄目!」
白を膝に乗せながら子供の様に怒る京楽。
「駄目か?」
「だめ!可愛い白は僕しか見ちゃいけないの!誰かに攫われたらどうするの〜!」
「でもこれ、可愛いだろ?」
エプロンとヘッドドレスを抓む白。
「うん」
「俺に似合ってる?」
「とっても似合ってる!でも他も男に見られたくないんだ」
「ヤキモチ妬き」
「君だって・・・」
口付けながらメイド服のスカートの中に手を這わす京楽。
「ん・・・、ん、ふぁ、あ!」
「ん、かわいい・・・、ね、もっと見せて?」
「あ、あ、あ、あほ・・・!」
頬を紅潮させ、涙目になり、ぴく!ぴく!と反応する白。
「ん、ん、可愛い、白、白・・・」
ちゅ、ちゅ、とキスの雨を降らせる京楽。
「や!ぁ、ん!春水、もう、脱がせて・・・」
「ん?脱ぐの?もったいないなぁ・・・」
と言いながら背中のボタンを外して、露わになった白の背中に吸い付いていく。
「あッ!あ!やん!」
絹の様な白い肌に浮かび上がる紅い華を増やしながら肩甲骨を甘く噛む。
「ひん!な・・で、今日、いじわる・・・!」
「お仕置きだよ。お外でこんな格好したらダメ・・・」
カリッと項を噛みながら熱い吐息と一緒に教えてやる。
「だ、って!乱菊が・・・ッ!」
「だめ・・・」

漸く全てを脱がせた頃には、少しの刺激でも達してしまいそうになっている白。
「あ・・あ・・しゅん、すい、おねが!きて、きて・・・!おくが・・、んん!疼くの・・・!」
「でもちゃんと解さないと・・・ね?」
「やぁ・・・!ああっ!」
京楽を欲しがって強請る様にヒクつく蕾を舌で解していく。
「や!や!も!イく!」
白が達する瞬間に根元を押さえイかせない京楽。
「うああっ、なんでぇ?」
にゅくにゅくと刺激を与えていた京楽が漸く身体を起こした。
「行くよ?白・・・」
「あ、早・・く!」
「かわいい・・・」
ヒクつく蕾に自身を宛がうと一気に奥まで貫いた。
「んぁあああん!あ、あ・・・」
トロリとした白濁が白の腹に水溜りを作っていた。
「おや・・・?今のでイっちゃったのかい?」
「は!はっ!はっぁ、ん・・しゅんすい・・・」
「白・・・可愛いお耳と尻尾が飛び出てる・・・、そんなに気持ち良かった?」
「もぅ、意地悪すんなよぉ・・・」
「もうしない?」
「?」
と聞かれても快感に支配されている頭では良く分からない。
「お外で、あんな、可愛い格好、しちゃダメだよ?」
ん?と男臭い笑みで言われた。
「し、ない!しないから!いつもみたいに・・・!」
ぽろぽろ泣いてしまった白。
「あぁ、ごめんよ。泣かないで、愛してるよ白」
髪を撫で、額や頬に口付ける。
「もっと、もっと呼んで、もっと言って・・・」
京楽を抱き寄せる白。京楽の頬のすぐそばでぴくぴくっと揺れる白の耳があった。それは、
「白、愛してるよ、ずっと、ずっと愛してる」
と囁く度に揺れた。
「俺も・・・」
と返す白を抱きしめると気絶するまで離さなかった。

翌日、乱菊がバイト代を持ってきた。
「どう?またやらない?お客に好評なのよね〜」
と言われたが、
「絶っっ対やらねーーッ!」
と叫ぶ白が居た。






11/04/12作 168作目。日記にアップしていた小ネタにちょっとエロを追加した物です。
乱菊さんは一護にも断られてます。
別に二人はバイトがしたかった訳じゃなく乱菊さんにお願いされて手伝っただけですよ。バイト代はお礼です。


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