題「やんちゃな虎」 | |
もぞもぞもぞ。 もぞっ、もぞもぞ。 「?」 もぞもぞもぞ。 「なんだ?」 蒲団の中に何かが潜って、何かをしている―。 そんな気配に剣八が目を覚ました。隣を見ると寝ているはずの一護は居ない。 「おい、一護?」 片肘を付き、上体を半分起こし部屋を見る。 ふと、蒲団の中からくぐもった声で、 「うるあ」 と聞こえたので蒲団を捲ると一護が股ぐらの所に居た。 「・・・何やってんだ、まだ陽も昇ってねぇだろうが・・、寝ろ」 「んるぁあ」 と甘える様な声で強請るように鳴いた。 もぞもぞしている一護は剣八の寝巻きを開けると中心を舐め、口に含んだ。 ぺろぺろ、くちゅくちゅ、ちゅっちゅっ、と音を響かせ舐める一護。 「こら、朝から随分だな?」 と声を掛けると顔をあげ、 「うるぁあん」 と一声鳴くと、長い尻尾を振りまた舐め始めた。 「しょうがねえな。一護、お前の好きにしな、好きに動いて良い声で啼けよ・・・」 一護は目を細めて、 「うるる・・・」 と鳴いてまた顔を埋めた。 舐めるほどに熱く、固く姿を変えていく剣八自身に嬉しくなった一護は、更に熱を込め愛撫を施した。 「ん、う、う、は、あ、ん」 溢れる先走りを舐めとり、啜っては飲み込んだ。そんな一護の様子を見ながら、 「美味そうだな?一護」 と声を掛けた。 「んるぅあぁん」 と甘い声で鳴くと、剣八の腹の上に跨った。 中の処理は済ませているが、まだ柔らかい一護の蕾。そこに先走りを溢れさせる先端を擦りつけると腰を下ろしていった。 「ん・・んあ、あ、はあ・・・」 くぷっ、くぷぷぷ、と簡単に飲み込んでいく。 中を満たす質量に恍惚とした表情を浮かべ、全てを自身に治めると、挑発的な笑みを浮かべた。 「くっ!このガキ・・・」 くねり、くねり、と揺れる長い尻尾と共に踊るように、身体を動かせる一護。 「あッ!あッ!うう!うう!あう!あう!うるぁ!うるぁあ!」 どんどん激しくなる動きに合わせ、中も規則的にきゅっきゅっと締まりだす。 「んん!はっ!あ、あぁあーーっ!」 ぶわわわっと尻尾が膨らんでいったと思った途端、剣八の腹に白濁を撒き散らしていた一護。 剣八の腹に手をつき、背を撓らせ、白い首を目一杯反らせて震える一護の中に欲望を吐き出す剣八。 「ああうん!」 「まさかこれで終いとは思ってねえだろ?一護」 「うるぁあん」 その逞しい身体に倒れこむと汗の浮いた肌に舌を這わせ、先を強請る一護。 「くくっ!もうへばったか?」 「んるぁん・・・」 右に、左に揺れる尻尾が誘っている様だ。剣八は起き上がると一護を向かい合わせになる様に抱き込んだ。 「んんっ!」 「おら・・・、我慢できねえなら、噛みつくなり、引っ掻くなりしろ。気絶するまでは終わんねえぞ?」 俺をその気にさせたんだ・・・。覚悟は出来てんだろう?一護。 と耳元で囁けば、丸みを帯びた耳は。ひくん!と外に向いた。 野獣に悪戯を仕掛けたやんちゃな仔虎は、余す所なく喰いつくされたがどちらとも、満足そうな顔で眠りを貪っていた。 剣八の勲章は、昨夜より増えていた。 終 10/03/09作 第132作目です。 短めで、あっさりテイスト。 剣八の勲章は主に肩に出来てます(笑)一護もきっとお返しされてると思う。尻尾とかにね! |
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