題「動く森」
 この日一護は報告日で、いつもの様に報告を終え一番隊を出ると剣八に見つかり、
「サシで戦りあえ!」と追いかけられ逃げ回った挙句、流魂街にまで逃げた。

「っあー、怖かった・・・、いい加減にしろよな剣八のやつ・・・」
剣八とは深い仲になっているのに、こういう事をされるとはっきり言って傷つく・・・。

俺は身体だけありゃぁ良いのかよ・・・。

そんな暗い事を考えているといつの間にやら深い森の中に迷い込んでいた。
「やべ・・・、早く帰ろう・・・」
踵を返し、瀞霊廷の方へと向かうと、目の前に巨大な虚が現れた。
「くっそ!こんなデケェやつが近くに居んのもわかんねえのか!俺は!」
咄嗟に背中の斬月に手を伸ばすが、それより先に背後から伸ばされていた触手によって弾かれてしまった。
「何!あ!ぐあ!」
四方から集まり四肢の絡みつく触手によって空に吊るされる一護。ギリギリと締め付けられ、腕が悲鳴を上げる。
「ぐうぅ!離しやがれ!このや・・んぐ!うぐうぅ!!」
大きく開けた口に触手が捻じ込まれた。必死に吐き出そうとするが喉奥深くに這入ってきたそれの先端からナニか液体のようなものが出された。吐き出す事も出来ず嚥下してからソレがこの虚の体液だと理解した頃には一護に強烈な眠気が襲いかかっていた。
「ちく・・しょ・・・」
重くなる瞼を重力に任せて閉じてしまう一護だった。


・・・・・・クチュックチュッ、ぬるるる・・・・

「んあ、やめろよ・・・、剣八・・・」
夢の中で一護は恋人である剣八にその身を愛撫されては快感に身を任せていたが、徐々に鮮明になる感覚に目が覚めていった。
「・・・?・・・ひあっ!あ!・・・ああっ!くっそ!なんだよ!これ!」
目が覚めた一護が見たものは足袋と草履だけを身に着けただけの全裸の己の姿だった。
さらに絶望させられる事実は、その身が女になっていたのだ。
「な、なんでだよ・・・」
思い当たると言えば、先ほど飲まされたこの虚の体液か・・・。おぞましい・・・。そう思った一護。
「んあ!」
さっきから身体を這いまわるこの触手からは絶えずぬるぬると体液が吐き出されており固定することが出来ないのか、はたまたワザとなのか、ぐちゅぐちゅ、じゅるるる、と音をさせている。
「離、離せよぉ・・・!いあ!」
腕を、足を捩じりあげ、大きな乳房をも巧みに縛りあげた。
「いやだ、いやだぁ!うぐっ!んん!んぐうぅ!ふぐぅっ!」
その声を奪うかの様に再度口に赤黒い触手を捻じ込まれた。
触手はどんどん数を増やし一護の身体を這い回る。背中を、腹を、どんどん下肢へと向かうそれに身を捩って嫌がるが吊るされた状態では何もしてないに等しかった。
ぬるるる、じゅるるる、と濡れたそれが中へと這入ってきた。
「ん”−−!ん”−−!ンンッ!んーーーっ!」
前だけではなく、後孔にも這入って来ては胎内で蠢いた。
「ひう”−−!うう!うう!」
ぐちゅぐちゅと耳を覆いたくなるような水音が響く中、一護は気付きたくない事実に気付いてしまう。
自分の性器から虚のモノではない熱い液体が溢れて来ていたのを・・・。
「ん!んん!んん!」
いやいやと頭(かぶり)を振るが拘束が解けるわけでも無かった。

そのうち、その触手は一護の性感帯全てを支配してきた。耳を這い回り、腹はヘソにまで這入ろうと蠢くのだ。
口の中の触手はぐちゅぐちゅと出入りを繰り返し、また体液を吐き出した。するとそれはどんどん細くなっていった。
枯れるのかと見ていた一護は、今度はその細くなった触手が耳の中に這入ってきたのに驚愕した。
「んうー!うう!うう!うふぅ!」
そのうち前後に這入っていた触手も体液を吐き出した。
「んああ!」
ヒトのそれより若干温度の低いソレが胎内の子宮に浴びせられた。
「ひぎぃぃぃ!いやだああ!」
じゅるん、と抜け落ちる細くなったそれに代わり他の触手がじゅぷん!と再び這入ってくる。
「んあああ!ああっ!ああっ!んぶっ!」
再び口も塞がれる。大きく広げられた口の唇を細い触手がそろそろとなぞってくる。
ぞくぞくと背筋を駆け上がる快感に抗えない一護。今度は太い触手が這入った後孔に、女性器にと細くなった触手が這入り込み、うぞうぞと動き回る。
もう、広がりきっている後孔に無理矢理に這入り込んでくる。
プツ、めりめり、と音が聞こえた気がした。細くなった触手が何本も這入ってきては好き勝手に動き一護を翻弄する。
ずるん、ずるん、ずりゅっ、ずりゅっ、と絶え間なく動き、女性器にまで進出していった。
同じように中に這入るとバラバラに動き、肉芽に絡みつき、ぬるぬると這いまわった。
「ひっ!ひいぃん!ひっ!ひっ!ンンッ!んんっ!んーーーー!」
ビクッ!ビクッ!と痙攣しながら何度目かも分からない絶頂を迎えた一護。
「ふー!ふー!んふー!んんー!」
それでも気の狂わんばかりの快楽にありながら一護は気絶すら出来なかった。それはその触手から出される体液によって強制的に意識が保たれているのだった。

ぐちゅり、ぐちゅり、ぐちゅん、ぐちゅん、と自分の中を出入りする感覚に必死になり、
(イキたくない・・・、イキたくない!)
と中から追い出そうとすればするほど、感じてしまい何度もイッテしまいイカせてしまうのだ。
また中で弾け出ていく触手。もう一護はその出ていく感覚すら快感にすり替わってしまっていた。
中に這入ってこようとするのを拒むように締め付ければ、痛いくらいに縛られ、鬱血した乳房の敏感になりきった乳首を責められる。
 ずるるるる・・・と蛇の様に乳房の絡みつき、その頂点にあるピン、と勃った乳首をちゅるるると撫でていったかと思えば、きりり!と抓りあげてきた。
「いやああ!あ!あ!」
その隙を抜いて、中へと這入っては一護を犯した。
「うああ・・・!ああっ!あああっ!あ?ああ?」
今度は足袋と草履を破いて、一糸纏わぬ姿にしてしまった。今更なんだと思っていると、その足の間を触手が這いまわってきた。
「ひいっ!やっ!やめっ!やめっ!なんだよ!これぇ!」
一護はその足を見る時に自分の腹を視界に入れてしまった。そこは触手の出入りの度にうねうねと蠢いていた。
「い!いやぁああぁ!!あああ!あああ!ああっ!あ”−−!」
ぷしゃああぁ!と潮を吹いて達した一護はもうどうでも良くなってきた。この惨めな姿を恋しい人に見られなければ・・・。
グチュリグチュリと指の間を動く触手は達した一護によって握り込まれ、ぴくっぴくっと震える身体と共に動いている。
新たに細くなった触手が乳首に巻きついては、きゅ、きゅ、と刺激を与えた。
「あっ!あっ!やっ!ああっ!あああ!あああ!んあああ!あ”ーーー!」
ぴくっ!ぴくっ!と痙攣する一護は下肢に違和感を感じた。クリクリとまだ中に這入ろうとする刺激で尿意を催してしまったのだ。
「あ、あ、あ・・・、いや、いや・・・、いやぁあああーーー!」
ちゃーーー・・・、びちゃびちゃ、ばちゃちゃっ!と自分の排尿の音が耳を犯していく。その間にも達してしまった一護・・・。
びくん、びくん、と中のモノを締め付けてしまった・・・。
「んぁああ、剣八ぃ・・・」
この場に居ない、決して居て欲しくない恋人の名を呼んだ。

すると胎内に這入っていた触手が全て出て行き、ああ、これで解放されると思ったのも束の間、今度はこれが本体であろう他の触手より数倍太いモノが出てきた。形もヒトのにそっくりでびくびくと脈打っていた。
これだけは入れたくない。そう思った一護は、
「嫌だ、嫌だ!剣八!助けて!剣八ぃ!」
決して呼ぶまいとしていたその名を叫んでいた。

 ゆっくりと近づくソレは剣八のモノより一回りは大きく、一護は壊される・・・!と本能的に恐怖した。
「あ・・・、ああ・・・、嫌だぁ・・・!」
ひたり、と宛がわれた瞬間、その虚の断末魔の叫び声が耳に届いた。
瞬間、無重力状態になりボスン!と誰かに抱きかかえられた。
「・・・?、  あ・・・!」
「・・・一護・・・」
それは一番居て欲しくて、来て欲しくなかった、剣八だった。
「あ・・離して、くれ、よ・・・」
「・・・・・・・」
「汚れてるだろ?お前も汚れるから・・・」
顔が見れなくて、見てほしくなくて俯きながら懇願したが叶えてはくれなかった。
「お願い・・だからぁ!」
遂には泣き出してしまった。

はあっと上から溜息が聞こえてビクッとした一護。
剣八は瞬歩でその場から一番近い川まで来ると一護を川に入れた。
「っ!冷た・・・!」
「我慢しろ・・・」
いつもより低い声で告げると、多少乱暴に一護の身体を手拭いで擦ってやった。
黙ったままされるがままの一護。剣八は一護の後孔に指を入れ、中の体液を掻き出し、前も同様にした。
ガタガタ震えだした一護。
「寒いのか・・・?」
「違う・・・、違う・・・、情けない、情けない!触るな、もう俺に触るな!頼むから!俺は汚い!」
うっ、うっ、と背を丸めて泣き出す一護の頭から水をかけ、虚の体液を全て落とすと男の身体に戻った。
「帰るぞ」
と立たせ、隊長羽織に包むと隊舎へと帰った。

「おかえりなさい、隊長」
「おう、風呂沸いてるか」
「はい、ついでに閨も」
「人払いは任せたぞ」
「分かりました」
と言って弓親が下がる。
「風呂だ、あったまれ」
と湯船に入る前に髪から、全身まで洗ってくれた。

一緒に湯に浸かると、先ほどのショックが戻ってきたのかひっく、ひっく、と泣き出した一護を抱きしめ、
「一護、俺も悪かった・・・、これから俺が消毒してやるから・・・。もう自分は汚いだとか、触るなとか言うんじゃねえ・・・」
「だって・・、だってぇ・・・!」
「あんなもん、あの虚の体液のせいだろうが!お前が感じてイクのは俺の身体だけだ!」
「んむ!んふぅ・・・、あ、ん、はぁ・・・」
噛みつく様な口付けの後は優しく舌を絡ませ、甘く噛んでは吸い上げた。
「ンンッ!」
ふるるっ!震えた一護の中心に手を伸ばすとそこは少し硬くなり、上を向いていた。
「あ!」
「ほら見ろ・・・、これだけでこんなんになってんじゃねえか・・・、ん?」
「ひう!」
優しく囁きかけるように耳元で話した。
濡れた目で剣八を見上げる一護がおそるおそると言った風に手を剣八の頬に伸ばして、寸での所で止めた。
「なんだ?触れよ、ほら」
その手を掴むと自分の頬に宛がった。
「・・・剣八、剣八ぃ・・・」
「ああ・・・」
剣八は一護を抱きしめると髪を梳きながら、額にキスの雨を降らせた。
「もう十分あったまったろ、部屋に行くぞ」
と部屋に連れて行かれた。

ちゅっちゅっ、と繰り返すリップノイズと荒い息遣い。
「ん、はぁ、剣八、剣八」
「もっと呼べ・・・」
ひょい、と一護の中心を口に含むと丹念に愛撫を施した。
「ああん!あ!あ!ひん!」
形を舌でなぞり、先端を舌でこじ開けてはクニクニと動かしては先走りを吸い取った。
「あっん!気持ち良い・・・」
「一護・・・」
「ふっ・・・!ん・・・」
先端から、袋のしわまで伸ばすように舐め、ヒクつく蕾にまで舌を這わせた。
「ひゃん!だ、だめ・・・!そこは・・・!」
「・・・怖いのか・・?」
「ちが・・・っ!も、イク・・・から、きて!」
「一護・・・、ああ、入れるぞ」
「うん・・・」
一護の腰の下に枕を敷くと、誘う蕾へと自身を突き入れた剣八。
「ああ!ああああ!剣八ぃ!熱い!熱い!ああ!好き!好きぃ!愛してるよう!」
「くっ!一護!ああ、俺もだよ!」
「嘘・・・、うれ、しい!ああ!ああ!あっ!だめ!イク!イッチャウ!」
「イケよ!俺も!お前ん中でイッテやる!」
ぐりゅ!と一護の前立腺を抉ると、
「んぁああーー!ああっ!熱いのぉ!剣八のがぁ!奥にぃ・・・!」
そう言うと気絶した一護。その断末魔の締め付けに全てを持って行かれた剣八は、余す事無く注ぎ込んだ。
「く!くうう!」
ずる、と抜くと処理をしてやった。

涙の後が残る顔を撫でてやり、髪を梳いていると一護の目が開いた。
「起きたのか・・・」
「うん・・・」
うっとりとした顔でまどろんでいる。
「可愛いな・・・、一護、一護・・・」
梳いている髪に口付けを落としていく剣八。
「ん、くすぐった・・・」
気だるげに笑う一護に、
「お前の気絶する瞬間の締め付けには敵わねえなぁ・・・」
と囁いて、一瞬後に意味を理解した一護にばしばしと叩かれる剣八だった。






09/09/19作 第117作目です。柚木さんとこのエチャで、たまごさんの描かれたイラストを元に書いてみました。
初の触手物です。どうでしょうか?お姉さま方。

09/09/21加筆修正。ノエルさん宅のエチャで加筆したいなー、と零したらGOサインが出ましたので。
おまけで黄金水も追加してみました。


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