題「秋祭り」4
 先に朝月と一緒に屋敷に帰っていた白と京楽。
「楽しかったかい?白、朝月」
「うん!夜に遊んだのなんて初めて!また行きたい!」
「悪かなかったよ」
「そうかい!それは良かった!もうお祭りは夏までないよ朝月」
「そうなの?つまんなぁい」
ふわぁああ・・・、と大きな欠伸をしているので、
「さ、もう寝なさい、今夜は特別良い夢が見られるよ、きっと」
「うん、おやすみなさい・・・、かか様、とと様・・・」
「おやすみ」
「おやすみ」
二人で朝月を寝かしつけた。

「ふう、祭りは楽しかったけどよ、人がすごかったな」
「そうだね、此処においで白」
縁側に座り、白を呼ぶ京楽。
「? 何だよ?」
「おいで」
と胡坐をかいた足の中に納められた。
「ちょ、なんなんだよ!」
「しー。朝月が起きちゃうよ、もうちょっと待ってね」
遠くの方から、ひゅるるる〜・・・、ドーン!という音と共に花火が上がった。
「うわ、なんだあれ?」
「打ち上げ花火だよ、神社でやってるんだけどね。お腹に響くと思ってここなら良く見えるし」
「うん、綺麗だ・・・」
「良かった・・・」
こめかみにキスをしながら、髪を梳いていった。
「ん、気持ち良い・・・」
「白・・・」
クイ、と小さな顎を捉えて口付けた。
「ん・・・、んふ、くちゅ、あ、ん、ちゅく・・・」
は・・、と離れる頃にはお互いの間を銀糸が繋いでいた。
「ん・・、なに」
「少し大きくなってきたね、お腹」
「あ?ああ・・・」
「じゃあ、たくさんしないとね」
頬にちゅ、とキスしながら囁いた。
「あ、う・・、ばーか・・・」
「ここは冷えるから奥に行こう」
優しく姫抱きにして奥の間の蒲団まで連れて行った。

「ふふ・・・」
「なんだよ?」
「んー?いやね、次は男の子と女の子どっちかな〜なんて思っちゃってね」
ちゅ、と白の乳房に口付けた。
「どっちでもいいじゃねえか、お前の子なんだからよ」
「そうだね、君の子だもんね」
首筋に吸い付いて所有印を残す。チリ、とした痛みに何をされたか理解して耳を動かす。
「ん・・・」
「白、白・・・」
吸い付き跡を残しては、そこに舌を這わせていった。首に歯を立て、それを縦に滑らせ鎖骨へと辿り着くと歯型が付く程度に噛みついた。
「あうん!春水」
「歯型が付いちゃったね」
「お前が、付けたんだろ!」
「そうだね・・・」
両手で乳房を揉みしだき、片方のを乳首を口に含んだ。
「あ!熱・・・」
ふふ、と含み笑いを零しもう片方を指で捏ねた。
「う〜・・・、んん・・・」
「我慢出来ない・・・?」
「は、早くこいよ・・・!」
「もうちょっとゆっくりしたかったけど、しょうがないなぁ」
すす、と茂みに手を忍ばせた。
「あっ!ん!」
「わぁ、とろとろだ、嬉しいな・・・」
「〜〜!も、いいから!」
「うん、行くよ?白・・・」
上から真摯な眼差しで見つめられ身体の芯が熱くなる白。
「き、て・・・」
「白・・・」
熱く滾る自身を宛がうとゆっくりと中に入っていった。
「あ!」
「白・・・」
ちゅ、ちゅ、と啄む様なキスを降らせる京楽。
「ん!あ!あ!あうう、奥まで、きた」
は!は!と息を整え抱き付いてきた。
「ん・・、気持ち良いな、とても熱くて蕩けてる・・・」
ぺろり、と耳を舐めあげ、鼓膜へと響かせた。
「ひん!ああ!」
「動くよ、白」
「う、うん・・・」
奥を気遣いながらも白を悦ばせた。
「あっ!ああっ!春!水!善い!善い!もっと、もっと来て!」
「うん!たくさんしようね、白。あ、くう!」
「あ!ああ!熱い・・・」
どくん、どくん、と中に注ぎ込んだ。
「白・・・、白・・・」
顔を覗きこみ、髪を梳き、顔を撫でる。
「や、いつも、より、優しい・・・。なんで?」
「そうかな?ふふ、きっと君の浴衣姿が素敵だったからだよ」
ちゅ、と額にキスして、
「ね?もっとしてもいい?」
「ん、来いよ・・・」
白が気を失う寸前まで追い詰めた。
「しゅ、春水!ああ!か、勝手に、居なくなるなよ!」
「なんだい?突然・・・」
動きを止める京楽。
「や、と、止まるなぁ!」
「や〜だよ、言ってくれなきゃ動かない」
「んん!」
もじもじと腰を動かす白。
「で、どうしたの?急に」
「だって、お前居なくなったら、俺どうなるか分かんねえ・・・。あ、朝月もこの腹の子も居てくれるだろうけど!お前は、俺を置いて逝くかも知んねえ!だから!」
「心細く、なったの?」
「ん、分かってんだ、らしくねえってよ・・・。でも耐えられるか、分かんねえ・・・」
「置いてかないよ・・・。君だけ置いて何処に行けって言うのさ?ひどいよ」
「しゅんすい・・・」
「ずーっと一緒だよ、君が僕を嫌いになったって離れてあ〜げない!」
「ほんと、か?」
「だからさ、安心して?」
「ん、分かった・・・」
「さ、動くよ」
「うん・・・」

「あっ!あっ!しゅんすい!んっ!んっ!んんっ!も!もうダメ!イク!イク!やぁああーー!!」
「くうぅ!」
どくん!どくん!とあらん限りの精を注ぎ込んだ京楽を締め付ける白。
「んああ・・・、しゅんすい・・・」
「あらら?白?・・・気絶しちゃった・・・」
汗でくっついた髪を梳いてやり、風呂へと向かう京楽。

「う?」
「起きた?」
「あ、俺また」
「ごめーんね?手加減できなかった」
「嘘付け・・・、ちゃんと子供守ってるくせに」
顔を赤くしてそっぽ向く白が可愛くて、きゅうっと抱き締める京楽。
「可愛いなぁ、僕の奥さんは!」
「うっせえ!」
「この調子だと、健康な子が生まれそうだね・・・」
「あ、うん・・・」
「良かった・・・」
「春水・・・」
「もう寝ようか」
「ん・・・」
大人しく一緒の蒲団で眠る白を抱き締め、髪を撫で続ける京楽が居た。








09/09/09作 京楽さんちの様子でした。だんだん可愛くなってくるな、白が。






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