題「ノイトラの発情期」 | |
風呂からあがって、部屋に入ると蒲団が膨らんでいた。そしてその中からは見知った霊圧が・・・。 「・・・おい、なんでお前がまたココに居るんだ?」 もそもそと動く蒲団の中から返事は返ってこなかった。 「・・・・・・・・」 「おい!」 多少イラついた剣八が蒲団を引き剥がすと、そこに居たのはまた耳と尻尾を生やしたノイトラだった。 「なんだ、またアホみてぇな姿になりやがって」 「う・・・」 何も言い返して来ないノイトラを訝しく思って良く見ると、目は潤んで、呼吸も浅く、小刻みに震えていた。 「あん?なんだぁ?お前病気かよ?」 「ち、違・・う!」 「じゃあなんだよ、熱でもあんのか?」 さら・・・と髪を掻きあげ、首筋で熱を測った。 「はっ、あ・・う・・・」 「ああ?」 「や、触んな・・・!」 「じゃあ出てけよ、これは俺の蒲団だろうが」 「う、うう〜・・・」 もじもじと腰と共に尻尾が揺れるのを見ていた剣八。 「お前、ひょっとして・・・。また発情期か?」 「ちがう!ぜってぇ違う!」 必死になって言い募るノイトラの先の曲がったカギ尻尾。その先をクリクリ弄ってやると、 「く、やぁああん!」 と途端に甘い声が出た。 「ほれ見ろ・・・」 「う、この野郎・・・」 「疼いてしゃあねえんだろ?ん?」 大きな耳の傍で囁くように言ってやった。ピルルッと揺れる耳が可愛くて少し歯を立てた。 「や!やめ!」 「可愛がってやるから安心しろよ・・・ノイトラ・・・」 するすると指先で背中を撫でて、尻尾の付け根に手を這わす。 「ふ、はぁああん」 「身体は正直なのによ・・・」 くっくっく、と耳元で喉を震わせ笑う。 「う、あ、あ、ぁ」 「これがすんだら楽になれんだろうが、諦めろよ・・・」 ちゅるっと大きな耳を舌でなぞった。 「ひんっ!」 首を竦めてしまうノイトラ。 「ん?分かったら名前呼べ・・・、さっきから俺しか呼んでねえじゃねえか」 「あ、う、剣、八!」 「それで良い・・・」 ご褒美とばかりに深い口付けをされたノイトラ。お互いの長い舌が絡まり合い淫らな水音が響いた。 「んっ、んっ、はっ、あ、剣八・・・」 飲み込み切れなかった唾液が幾筋も首筋を流れていた。 それを舐め取っていく剣八。ぽつりと、 「しょっぺえな・・・」 と呟いた。 「あ、あ!な、なあ、早く・・・」 「へ!珍しいな、そんなセリフ吐くなんざ」 「く、だって、う、疼く・・・」 尻尾と共に腰を揺らめかせるノイトラ。 ノイトラを裸にすると剣八も寝巻きを脱ぎ、ノイトラを押し倒した。 「あぅっ!んん、重い・・・」 くねっ、くねっ、と尻尾が誘うかの様に揺れていた。 「長え尻尾だなぁ、ん?」 と尻尾の先を舐めた。 「ひやぁああ!」 「お、曲がってんな・・・」 と鍵状のそこに噛みついた。 「にっ!やあぁあん!」 ビクビクと跳ねる身体に気を良くした剣八が執拗に舌でねぶってくる。 「んっ!んっ!や!やだ!あう・・・」 「んなこと言うわりにこっちは勃ってんぞ?」 ツイっと下から上へとなぞりあげた。 「あぁんっ」 ぴるぴると耳も震えている。 「ノイトラ、シーツまでぐっしょりだぞ?」 つつっと際どい部分を撫でては離れた。 「あ、あう・・・剣・・八・・・」 「くく!こういうお前も可愛くて良いもんだな・・・」 胸に顔を落とし、ぷっくり膨らんでいる粒を口に含んだ。 「ああ!あ、熱い・・・!」 熱くヌル付いた舌で転がされては不意に噛まれた。もう片方は摘まみあげては捻ったり捏ねたりと絶えず刺激を与え続けた。 「あ!あ!も!もう!ダメだ・・・っ!」 「触っても居ねえじゃねえか・・・、我慢しろ・・・」 とノイトラの中心を握り込んで達せないようにした。 「ああっ!はっ!離せ!くうう!」 「嫌だね・・・」 胸から下肢へと愛撫を続ける剣八。下腹部まで来ると少し浮きあがった腰骨に噛みついて歯型を残した。 「ああう!て、てめえ、さっきから・・・!」 「気持ち良いだろうがよ?だらだら溢れてんぜ?」 くりっと先端を爪先で弄った。 「いあぁっ!」 シーツを握り締め、背を撓らせるノイトラ。 「くく!限界か?ここらで1回イッとけ・・・」 言うや否やパクリと口に含んで吸いあげた。 「んあっ!ああう!あぁああー!」 ヒクッ!ヒクッ!と震える腹筋を見ながら飲み下す。 「おら後ろ向け」 「う・・あ・・・」 ノイトラの身体を反転させると腰を掴みあげた。 「ふ、あ、まさか・・・!」 「まさか?くく、中に入れるならココ、解さにゃぁなあ?」 ベロリとヒクつく蕾を舐めあげた。 「ひあっ!あ、あ、ああっ!」 ぐりぐりと舌を尖らせて中へと入っては唾液を送り込んだ。 「くっ、う、ふうぅ!」 「こんなモンか?」 ひくっ、ひくっとヒクつくそこへ指を入れて掻きまわした。 「んああ!ああ!ああ!」 ビク!ビク!っと背が撓る度に尻尾も左右に揺れていた。剣八は指をずるっと抜くと、 「いくぞ・・・」 とだけ囁いた。 充分滾った自身をノイトラの蕾に宛がうと、そのまま飲み込もうとするかの様にヒクついた。 「んああ・・・はやく・・・」 「ノイトラ・・・」 剣八はノイトラの項に噛みつきながら自身を埋めていった。 くちゅ、ぐぷぷ、と奥へと飲み込むほどに尻尾は膨らんでいき、声も高くなった。 「んあ、んなあぁあぁあん!」 長い髪を振り乱し、大きな耳は寝てしまって時折、ピクッ、ピクッ、と動いている。 「・・・っと、もっと奥まで・・・来いよぉ・・・、足んねえ・・よ・・!」 ギチッと噛む力を込め、剣八が力の限りに奥を突いてやった。 「あッ!ああっ!うあっ!うぐ!ぐうぅ!ぐはぁ!あっ!や、やめ!」 剣八がノイトラの中心を扱き出した。手の動きと突きあげられる動きを合わせられてノイトラはそのまま果てた。 「ひいあぁ!あぁああーー!」 「ぐ!くう!」 ギチチと噛みしめられた項から血が流れた。それはノイトラの首筋を伝い、赤い道筋を作って蒲団にシミを作っていった。 「あ・・あ・・、はぁ!はぁ!んん・・・」 「まだ終わんねえぞ・・・」 ベロリと自分の口の周りを舐めると、息を整えているノイトラの背骨に沿って舐めていき、肩甲骨に噛みついた。 「やあうんッ!ま、まだ・・・」 「あ?きゅうきゅう締め付けてくんじゃねえかよ?んん?」 ぐちゅっと奥を突いてやった。 「にゃぁんっ!あ、あ・・・」 「こっち向け・・・」 繋がったままノイトラをこちらに向けると、腕を掴んで体を引き起こした。 「んああっ!なっ!なん・・!」 「今度は自分で動いてみな・・・」 「は・・・?」 「ほれ、俺は寝てるからよ、自分で動いて気持ち良くなれよ」 ごろん、と寝転がるとそのままノイトラを見ている。 「う・・・」 「どうした?動かねえのか?それとも動けねえのか?」 「く、そ・・・」 意地の悪い問いに何も言えないノイトラに不意打ちで腰を突きあげた剣八。 「んああっ!ああ!あ、こ、このやろう・・・!」 ふるふると震えながら下の剣八を睨む。 「てめえがうごかねえからだろうがよ、面倒だこのまま俺が動く」 「へえ?あ!ひぃん!やあぁあ!ああっ!ああっ!ダメだ!も!もう!くああっ!」 ぐっちゅぐっちゅと音を響かせ結合部からは白濁が泡立って二人を濡らしていった。 「イケよノイトラ・・・、イってもいいぜ?」 そろりと伸ばされた手で中心を撫で上げられては、形をなぞっていった。 「ああ!ああ!いやだ!いや・・・!あっ!くはっ!」 びゅくびゅくっ!と精を吐き出しノイトラが剣八の上に倒れ込んだ。 はぁっ!はぁっ!とノイトラの熱い吐息が耳に掛かる度に、中がヒクついているのを感じる。 「ノイトラ・・・」 と呟きながら、背筋を撫でるときゅう!と締め付けられ、何とも言えない顔をされた。 「んんっ!あ、剣八・・・」 どくりと中心に血が集まるのを自分でも感じた剣八はノイトラを組み敷いた。 「ふ、ふあ・・・?」 膝が胸に付くまで身体を折られた。 「ノイトラ・・・」 グッと腰を深く突き入れた。 「ひぁっ!ああっ!ああっ!ううっ!あう!ま、まだやんのかよ・・・」 「当たり前だ・・・勝手に満足してんじゃねえよ」 ぐちゅぐちゅと中からは溢れた精液が二人の耳を犯して興奮した剣八はノイトラの肩に噛みついた。 「あぐぅ!うああ!ああ!ああ!あぁああーー!」 「くっ!」 どくどくと最奥に注ぎ込んだ。 「う、あ、やり過ぎだ・・・、てめえ・・・」 「ふん、風呂行くぞ・・・」 抱えあげられ風呂に連れて行かれた。 風呂で事後の処理をされると身体が動かないとギャーギャーとうるさいので髪も身体も洗ってやった。 「ほれ、足出せ」 「ふん・・・」 と無防備にも足を差し出すノイトラの爪先を泡を付けた手と指で洗ってやった。 「〜ッ!やっ!それやめ!なんか変だぞ!」 「くくっ!感じるか?発情期も大変だな・・・いつも以上に敏感になってよ」 俺は楽しいがな。と言われ身体中の泡を流された。ホッとしたのも束の間、そのまま足の指を口に含んできた剣八に驚愕したノイトラ。 「な!何やってんだ!出せ!馬鹿!」 ぬるぬると熱く軟らかい舌が指の間を行き来する感触に身悶えていると、 「勃ってるぜ・・・」 と静かに言われた。 「え!」 とそこを見ると確かに勃ち上がった自身があった。 「あ、なんで!」 「感じたからだろ」 ぬろ・・・と糸を引いて口から出された指はふやけていた。 「ん・・お前が変な事すっからだろ!」 「それに感じてる奴に言われたかねえよ・・・」 と今度は踝からふくらはぎ、太ももとどんどん上へと上がってきた。 「ああ!ま、まさか、てめえ!」 「んだよ?期待してんのか?」 くっくっと喉の奥で楽しそうに笑いながら勃ち上がったそこへと到達した。 「ああっ!」 嚢の皺を伸ばす様に舌を這わせ、中に指を入れた。 「ひああ!や!もう無理・・・!」 「何がだ。ちゃんと起きてんじゃねえか、まだイケるだろうが。それに中とろとろだぜ?」 「ひっ!」 逃げるノイトラの尻尾を掴んで、自分の胡坐の中に納めた。 「テメエは動かなくて良いんだから楽なもんだろ?」 「あ、あ、やだ!これ深い!」 「文句言うな・・・」 剣八はノイトラを抱えあげると既に復活している自身を納めていった。 「ひぁ!あぁあぁあ!ふっ!深いぃ!」 「動くぞ・・・」 「うあっ!ああっ!あっ!ああっ!あっ!ああっ!」 ぐっ!ぐっ!ぐりゅっ!としこりを押し上げた時一層大きくなった喘ぎ声。 「ひいっ!ひゃあぁっ!ああっ!ああっ!んむっ!んんっ!んんっ!んんんーー!」 口付けされ、舌を吸われながら達したノイトラはぐったりとして、剣八の肩口に頭を預け気を失っていた。 「ん・・・?あ、湯?」 「おう、起きたか?」 「あ・・・、剣八・・・」 ノイトラは自分の声の掠れ具合に驚きながらも、ちゃんと湯に入れてくれた事には感謝していた。 「も、寝たい・・・」 「そうだな、もういいだろ」 「何がだ!テメエが満足してんだろうがよ!」 「ふん!てめえも身体の疼きとやらは治まっただろうがよ」 はたと気づく。あんなにも身体の奥から熱が出て、疼いて疼いて仕方なかったのに・・・。 「治まってる・・・」 「んじゃいいじゃねえか。その頭も朝にゃあ治ってんだろ。もう寝るぞ」 「ん、おう・・・」 立ち上がろうとしたノイトラだったが、ばちゃん!と湯の中でこけた。 「何やってんだ?てめえ」 「た、立てねえ・・・」 「あ・・・?」 「だから!こ、腰に力入んねえんだよ!」 目元を赤くしながら睨んでくるノイトラに、ああ、腰が抜けたのかと合点がいった剣八。 「しょうがねえな・・・」 と湯船からノイトラを抱き上げ、身体を拭いてやり、寝巻きを着せ、髪を乾かしてやった。 「世話の焼ける奴だな・・・」 「手前のせいだろ・・・」 と言いつつもされるがままのノイトラ。 寝室に連れて行かれて、疲れも相まってすぐに睡魔が訪れた二人は大人しく眠った。 翌朝ノイトラの耳と尻尾は綺麗に無くなっていた。 「やっと無くなったぜ・・・!」 「まぁ、あの格好もソソルもんがあったけどな」 「うるせえ!」 「ふん、また発情期にでもなったら来いよ・・・ノイトラ」 「・・・勝手に決めんな。こっちが来たい時に邪魔しに来てやンよ!」 と捨て台詞を残して虚圏へと帰っていった。 「・・・耳まで赤くして言われてもなぁ」 くっくっくっと一人楽しそうに笑う剣八だった。 終 09/09/01作 第113作目です。自分的にごちゃごちゃだと思うんですが・・・、どうでしょうか? 歯型はどうすんでしょかね?テスラ辺りが見つけた日にゃあ・・・。 「ノイトラ様の玉の肌に傷があぁ!」とか叫んでそうだ(笑) |
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