題「娘子猫と旦那様2」 | |
一護が女の子になった2日後、剣八に甘えまくったので漸く落着きを取り戻していた。 「なぁ〜ん」 すりすりと剣八に擦り寄る一護。 「おい一護、俺はこれから仕事だ。外で遊んで来い」 「んに」 巾着にお菓子を詰めて出掛ける用意をする一護。ぺろりと剣八の唇を一舐めして遊びに行った。 いつもの様に朽木邸で鯉を見せて貰い、清家とお饅頭を食べた。 「一護殿は女の子になっても可愛らしいですな」 と孫娘を可愛がるように頭を撫でてくれた。 「んにゃぁう」 いつもより少し高くなった声で笑った一護。 お茶のお礼を言って帰る一護。 帰る道すがら乱菊に見つかった。 「いっちっご!今帰り?」 「にゃあ」 「ねぇ、ヒマならちょっと付き合ってくれる?」 「ふに?」 首を傾げながら付いていく一護。 着いたのは女性死神協会のメンバーが集まる朽木邸の秘密基地。 「?ふみぃ?」 「うふふ、あのね一護に似会うと思って現世で見つけたのを買って来たのよ。着てくれる?」 乱菊が取り出したソレは、一護が見たこともないモノだった。 「可愛いでしょ?着方を教えるから、寝る時に着ると良いわ。更木隊長も喜ぶわよ、ハイこれもあげる」 と白いクッションもくれた。 「ふにゃあ?」 まふまふとクッションで遊んでいたが乱菊に着用の仕方を教わり、それを貰って帰った。 小さな紙袋にソレを入れ白いクッションは手に持って帰って行った。 隊に着くと部屋にそれを置き、クッションで隠した。誰かに見らてるのは気恥ずかしい。 「一護君、夕飯だよー」 「にゃあー」 居間に行くと剣八が既に座っていた。 「にゃあぅ」 すぐさま足の間に納まる一護。もぐもぐとご飯を食べながら剣八の顔を見た。 「ん?なんだ一護」 「んにぃ」 剣八も喜ぶと乱菊は言っていたけど、ホントかなぁ?ん〜?と首を傾げる一護。 「何やってんだ、ほれ喰えよ」 「あむ、むぐむぐ」 「喰ったら風呂に入るからな」 「に、にゃあう・・・」 すり・・・、と身体を擦り寄せた。弓親は人払いが必要だなといつもの様に考えた。 ちゃぷ、ちゃぷと湯船に浸かって尻尾でお湯を叩いている一護。どこかそわそわしている感じだ。 「どうした、もう出るか?」 「にゃ、にゃあ・・・」 二人で脱衣所に出て、剣八が一護の髪をガシガシと乾かしてやった。 「ん、ぷう!」 ピルル!と耳を揺らして、着替える一護。 「ほれ、先に部屋に行ってろ・・・」 ちゅ、と耳にキスをして背中を軽く押した。 一護はこれ幸いに早足で自分の部屋に行き、乱菊に貰った服を出してもう一度見る。 教えてもらった通りに着替えて、上から寝巻きを着てクッションを持って剣八の部屋に戻った。 部屋に着くと、剣八はまだ来てなかったので寝巻きを脱いで、クッションを抱いて待った。 スラッと障子が開いて剣八が入ってきた。 「待ったか?一、護・・・」 「にゃ、にゃあう・・・?」 剣八が目にしたモノは、白い透ける生地にオレンジ色の刺繍で小さな花が散らされたベビードールに身を包んだ一護だった。下着も白いシルクにサイドがオレンジのリボンだった。 「一護?どうした、その格好は・・・」 頬を染め、もじもじとクッションを抱きながら首を傾げ、 「なあう?」 「変じゃねえけどよ・・・、誰にも見られてねえだろうな?」 ついっとクッションを取り上げるとツン、と上を向いた乳房と一護をマジマジと見つめた。 「や、なあう」 「一護・・・」 ちゅ、と口付けをした。軽いキスから深いものへと変わっていった。 「ん、んふ、あぁ、ふぅ、んくん」 ちゅっと音をさせて離れると首筋に顔を埋める剣八。ちりり、とした痛みに声をあげる一護。 「あうん」 「一護、可愛い格好だな、楽しませて貰うぜ?」 ふわりと押し倒し、小ぶりな乳房を優しく揉みしだき、赤い跡を付けていった。 「あ、あう、なあう」 しゅるりとリボンを解き一護の肌を露わにしていった。 「は、あん」 尻尾もゆらゆらと揺れて剣八を誘う。 かぷっと乳房の頂点の飾りに歯を立てる。 「ああんっ!」 もう片方はクリクリと摘んでは、空いた手を下肢へと伸ばした。 すべすべとした手触りの下着ごしに撫で廻す。 「やっ!ああん!」 「・・・濡れてるな、一護?」 「んん、あうん」 くちゅくちゅと音が耳に届く度に耳も尻尾もぴくぴくと反応する。 「熱いな・・・、蕩けてんのか?」 「あっ、あっ、はあん」 「一護、後ろ向け」 ふるっ、ふるっと震えながらも後ろを向く一護。 ゆっくりとサイドリボンを解いていく剣八。ソコに現れたのは可愛らしいまぁるいお尻だった。 「男でも、女になってもてめえの尻はソソるな」 キャミソールの中からオレンジ色の尻尾がくねん、くねんと揺れては剣八を誘っている。 「一護、もう洪水だな・・・、挿れるぞ」 「あ、あ、なあう・・・」 尻尾を立てる一護、スススッとキャミソールの裾が流れる。 一護の腰を掴み、熱く滾った自身を宛がった。 くちゅり、と一瞬、間を置いて一気に奥まで貫いた。 「んあ!んなぁあぁん!」 びくびくと撓る背中、震える尻尾。肩甲骨に口付ける剣八。 「動くぞ、一護」 「あ、ああ、あ、ああ、あっ!あぁんっ!んあっ!」 きゅううと中の剣八を締め付けて一護が達した。締め付けた事によってよりリアルに剣八を感じてしまい、一拍遅れて達した剣八の脈動や熱さをまざまざと感じた。 「あ、あんん・・・」 「一護、今度はお前が上になれ」 「にゃ・・、にゃあう?」 「そうだよ、お前が上に乗って動くんだ、ほれ」 「や、あうん!」 繋がったまま体勢を変える剣八。動いたことで、フワリとキャミソールの裾が広がり、閉じた。 「ああん・・・」 深く繋がった事で、声をあげる一護。呼吸を整えるのに精一杯の一護の乳房に剣八の大きな手が伸びてきて包んだ。 「あんッ!」 「いい眺めだな、動かねえのか?一護」 「は、はあん、にゃあん・・・」 いやいやと頭をふる一護。不意に下からグンッと突き上げられた。 「にゃあぁんっ!あ・・・、あ・・・」 「ほら・・・、動けよ、いつまでたってもイケねえぞ?」 「あ、ああう・・・」 一護は自分の腰を持ち上げ、抜けるギリギリまで抜くと一気に腰を落とした。 「ああん!あんッ!はっ、はあぁ!あっ!んく!あう!あっ!ああっ!あーーっ!」 耳を寝かせて、尻尾を、身体を震わせイッた一護を抱き締める剣八。 はっ、はっ、と息の荒い一護は身を任せる。 「疲れたか?今度は俺が動いてやるよ」 対面座位で抱き合い、一護の膝裏に手を入れた。ずるりとゆっくり抜いては一護の体重だけで貫いた。 「あうん!あ、ああ、んっ!んぅっ!あう!ああん!」 もうすぐ訪れる絶頂に頭を振って喘ぐ一護。剣八の背中に回された手が爪を立てる。 「ああん!んなあぅっ!なあぁう!んあっ!あーーっ!」 「く、う」 「あ、ああ・・・」 イクと同時に気を失った一護、くたりと肩口に倒れてきた。 一護を抱き止めながら、ベビードールに包まれた背中を見つめる剣八。 (これ以上見てたら、無理矢理やっちまいそうだ・・・) さっと脱がせ、寝巻きを巻くと風呂に連れて行った。 一護の身体を清め、湯船に浸かっていると一護が目を覚ました。 「ふに・・・」 「起きたか・・・、一護、お前もうああいう格好すんな」 「んにゅぅ・・・」 叱られたと思って耳が寝てしまった一護に、 「お前の意思無視して無理矢理ヤッちまいそうになるからよ・・・、それは俺も嫌だからよ・・・」 ぴくっと片耳が揺れ、一護は剣八に抱き付いて甘えた声で鳴いた。 「にゃあぁう・・・」 風呂から上がり、寝室に入ると片付けられていた。ベビードールも無い。弓親が片したのだろう。 蒲団に入ると一護を抱きよせて横になると、 「てめえは普通にしてろ、一護。そのまんまで良いんだからよ」 そう呟いて眠った。 早く元の身体に戻さねえと次は何の格好するか分かんねえな・・・。と思いながら。 翌朝、一護は起きると剣八はもう起きていなかった。 「ふあ、あ〜あ・・・」 欠伸と伸びをするとやちるがやってきた。 「いっちー、起きてる?」 「にゃあ」 「良かった、あのね、コレ可愛いからあげるね」 差し出されたのは、赤い大きなリボンが付いたバレッタだった。 「いっちーに似合うと思って、ここら辺に付けるといいと思うな」 鏡の前で、頭のサイドを示してくれた。 「にゃあう」 お礼を言うと、着替え始めた。着替え終わるとリボンを付けてみた。 「にゃあ?」 「うん、可愛い!似合ってるよ、いっちー!」 照れたように笑う一護。 「早く剣ちゃんに見せよう!」 一護の腕を掴んで、隊首室に飛び込むやちる。 「剣ちゃん、いっちー連れて来たよ!」 「ふにゃあ・・・」 「何やってんだ、一護フラフラじゃねえか」 「だって早く見せたかったんだもん」 「何を?」 「じゃん!リボン付けたいっちーだよ!」 おず・・・、と上目遣いに見上げてくる一護。 オレンジ色の髪に赤い大きなリボンが揺れて、可愛らしかった。 「一護。それ、外せ・・・」 大人しく外す一護。 「ぶー!なんでぇ、可愛いのに!」 「後で説明してやるよ、一護、こっち来い」 ててて、と傍に寄ると膝の上に抱きあげられた。その大きな耳元で剣八は一護にだけ聞こえる声で、 「言っただろ?あんま可愛い格好してると、襲っちまうって・・・。襲われたいか?」 瞬間、ぽうっと頬を染めた一護は剣八の首に抱き付き、尻尾は嬉しそうに揺らめいていた。 その日のうちに、元の身体に戻された一護。 リボンは時々、付けられているらしい。 白いクッションは一護のお気に入りになり、それを抱いて縁側で昼寝する一護が見られた。やちるも一緒になって寝ている時は、剣八も加わり川の字になる。 終 09/03/03作 第70作目です。 修羅場中の柚木さんにお見舞いです。 |
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