題「非番の日」
 やちるに家の留守を任せて、俺は半ば拉致られるように瀞霊廷に来ていた。
本当に誰も居なくてシーンと静まりかえっていた。
「おい一護、風呂入んぞ」
「うっ、えっ、と」
「いいから来い!」
引きずられて、風呂場に連れてかれる。
「俺は今日まだ、湯に入ってねえんだよ」
そう言えば頭もそのままだ。イール達良く平気だったな。(軽く引いてた)

一緒に風呂に入る。髪を下ろした剣八はやっぱりカッコよくて、いつまでたってもドキドキする。
「おい、一護?」
ビクッとした。
「あ、何?」
「こっちのセリフだ、ずっと見てきやがって、なんだ見惚れてたのか?」
顔が熱くなった。
「・・・マジでか、お前なぁ無意識に煽るなよ」
「あ、煽ってなんかねえもん・・・」
「それが煽ってるてんだよ!あ〜!くそっ!朝まで啼かせるからな!」
「ばっ、ばかぁ!」

風呂場でお互いの身体を洗った後は、そのまま流された。

石鹸まみれの身体をヌルヌル弄られた。
「ひっ!んんっ、やっ、ぁ、だめ・・・」
「何がだよ?もう立ってんぞ?」
「あっ!やだぁん・・、んっ、んっ」
ソコは石鹸じゃないぬめりを帯びていた。くちゅくちゅ音が響いて死にそうなくらい恥ずかしかった。
「やっ!あっ、あっ、もっ、もう!ダメ!」
縋りつきたいけど、剣八の身体も石鹸でヌルヌルで全然掴めなかった。
剣八の膝に抱かれてイってしまった。
「あぁ、ん・・・も、ばかぁ・・・」
ひくひく反応を示す身体をさらに愛撫する。
「もうやだぁ!ああっ!やだっ!そこはっ!」
胸の飾りと蕾両方に指を這わせた。円を描くようにゆっくりと動かしていった。
「あっ、ああっ、いやっ、ぬるぬるしてる!」
くぷ・・・、と指先が入った。
「いやあ!あ、あ、お、お願い、ぬ、抜いて・・・」
「イヤだ」
断固とした拒否にあってしまった。入口辺りで出入りを繰り返す指。
「あ、や!なんでぇ・・・?ひんっ!」
乳首を捏ねると、下もキュッと締まる。その状態で指をクイっと曲げた。
「いやぁんっ!剣八の馬鹿ぁ!」
一護は自分から口付けた。
「ん、んん、ぁふ、ンくん」
お互いの舌を銀糸が伝っていた。
「い、意地悪っ、しないで、もう頂戴?剣八が、ほ、欲しいの・・・」
剣八は無言でお湯を掛け泡を落とした。
「け、剣八?お、俺だって・・・、」
チュッと額にキスをして剣八が、
「部屋、行くぞ・・・」
「うん・・・」
少し震える足で歩いてると抱きあげられた。
「あ・・・」
「こっちの方が早え」
「ご、ごめん・・・」

寝巻きを雑に巻いて、一護を抱えて部屋に入る。既に敷いてある蒲団に下ろすと押し倒して口付けた。
角度を変えて、お互いの舌を絡め合う。剣八の長い舌が上顎を舐める。
「ふっ、んん!ん、あ・・・」
「一護・・・、今日は手加減出来そうにねえ・・・」
「なッ、なるだけ、加減、してくれ・・・」
それだけ言うと両手を剣八の首に回した。
「一護・・・!」
「ん・・・っ、あっ」
首筋に顔を埋めて舌を這わせ、吸い付いて跡を付けていく。鎖骨を軋むほど噛んで胸に行く。
「あぅっ!あ、やっ、ひっ」
「今日は、敏感だな?誰も居ないからか?それとも・・・久し振りだからか・・・」
一護の胸の小粒に爪を引っ掛けながら、
「どっちだ・・・?一護・・・」
「あ、あ、ひ、ひさ、あうんっ!」
カリッと歯を立てた。
「ん・・・?」
ぺろりとソコを舐めては聞いてくる。
「やっ、いじわる・・・」
くくっと笑う剣八。
「こんなとこで音を上げんなよ?お前の身体の隅々まで可愛がってやるんだからよ・・・」
「う・・・あ・・・」
「嫌がっても逃げらんねぇぜ?」
馬鹿な事を言う。疾うに心まで捕まって逃げることなど出来ないのに・・・。
震える唇で、
「剣八、はやく、もう疼くの、奥が・・・」
「一護・・・」
「剣八が欲しい、剣八で満たして?いっぱいにして」
しがみ付いて、顔をグリグリ押し付けて囁いた。
一護の唇を親指の腹で擦りながら、
「やらしいこと言うようになったな・・・」
「・・・こんなこと言う俺はきらい?」
その指に、吸い付き舌を絡める一護。
「いいや、可愛いぜ・・・」
「剣八にしか、言わないもん・・・」
ちゅっと離して舐めあげる。
「そうか、いい子だ、一護」
ご褒美あげなきゃな・・・。という呟きと共に反転させられた。何をされるか察した一護が嫌がる。
「ゃっ、それやだ!いや!あ、あっ!」
ひっそりと息づく一護の蕾に舌を這わせる剣八。わざと音を立てた。
 ぴちゃぴちゃ、くちゅくちゅ、音が聞こえる度に一護はシーツを握り締める。
「うう、あぅっ、あっ、あっ、んっ、やあっ!だめ!イク、イク!」
「だめだ・・・」
前を握り込んで戒める剣八。
「あうっ!やあっ!なんでぇ?あっ、あっ、はっ、這入って来るぅ!」
ヌクッと舌を入れては出しを繰り返した。
「ひッ!ひぃっ!ああっ!もうだめぇ!やああっ!」
びくっびくっと身体を震わせた。
「・・・イッタか?一護?」
「はあぁ、し、知らない!」
ぶるっぶるっと震える一護の中に指を2本入れた。
「はああっ!ああっ!いやぁ・・・」
ぐちゅぐちゅと激しく中を掻き混ぜる。
「んああっ!あうっ!あうっ!うああっ!やっ、やらっやらっ!ひう!やらあ!」
「何が嫌なんだ?言ってみろ、一護」
「んああ・・・、イ、イかせて・・・、指じゃ、い、イヤ・・・」
「んじゃ、何だったら善いんだ?」
グリっと前立腺を抉った。
「ひぃっやああ!けっ、剣八がいい!コ、コレ、挿れて・・・」
後ろ手で、剣八の熱く滾ったモノを触った。既にドクン、ドクンと脈打っていた。舌舐めずりする剣八。
「欲しいか?一護・・・。俺もお前の中に這入りてえな」
振り返る一護の顔には涙が溢れそうになっていた。
「でもよ、おあずけが長くてよ・・・、コイツが舐めて欲しいってよ・・・」
「あ・・・、ん」
グイッと引き寄せられると一護はおずおずと舌を這わせた。
「ん・・、ふぅ、んん、ぁぁ、剣八・・・、んっ、んくん」
「もう良いぞ、一護」
「ん・・・」
ツッと舌から糸を引いて唾液が続いた。
突然、ヒヤッとしたモノが一護の蕾に感じた。
「やっ!なに?」
「ローションだってよ、久し振りだからって京楽に渡された」
「なっ!んああ!」
ぐちゅぐちゅ音をさせて指を増やしていった。
「くふうん・・・!け、剣八ぃ・・・」
「駄目だ!我慢できねえ!挿れるぞ・・・」
「は、はやく・・・、きて・・・!」
グッと宛がうと、ローションのお陰で難なく奥まで這入っていった。
ズンッ!と奥を突かれただけで一護は達してしまった。
「んああ!あ!あ!あ・・・」
「くう・・・、あったけえ・・・、一護、一護」
ずるりと引き抜いては奥まで貫いた。
「ひっ!ひぃ!善い!ああっ!剣八!剣八!」
きゅうきゅう締め付けてくる一護の中に子種を注ぎ込む。
「く、う・・・」
「んはぁ・・・、あ、熱い・・・」

何度も抱かれて、何度も注がれているのにその熱さに眩暈がするほど感じてしまう。
蕩けた目で剣八を見つめる。
「何だ?まだ終わんねえぞ?」
「うん・・・、もっと、いっぱい出して・・・」
子供が出来るぐらい・・・。無理だけど・・・。形にはナラナイ・・・。
繋がったまま前を向かされる。敏感になった中を擦られて声が上がる。
「んあっ!」
ふと、一護の目が揺れているのに気付いた剣八。
「なんだ?どうした、一護」
「もっと・・・」
「あん?」
「もっと出して・・・、奥までいっぱいになるまで・・・、溢れるまで・・・!」
「一護?」
「・・・俺達は夫婦だよな?ちゃんと夫婦だよな!」
「当たり前だ・・・、誰かに何か言われたのか?」
「違うけど・・・、ただ・・・」
「ただ?」
「赤ちゃん・・・、連れた人とか・・・、なんでもない・・・」
「子供欲しいのかよ・・・」
「3人もいるのに・・・」
「なら何だ?何が不満だ?俺か、周りか?」
「そうじゃなっ!」
グンッと奥をいきなり突かれた。
「あうっ!」
「ちゃんと言え、一護。じゃなきゃおあずけだ・・・」
ずるるると抜いていく。雁首も抜いて、少しだけ咥え込んでる状態で放っておいた。
「んあ、あ、や、だぁ!剣八!意地悪しないでぇ・・・」
「挿れて欲しけりゃちゃんと言えよ・・・」
「だ、だって・・・怒る・・・」
「・・・・・・」
剣八は、わざと雁首の一番太い所と先端のみで一護を責め立てた。
「あぅっ!いや!いや!奥まで・・・」
「だめだ、怒られるような悪い子は、お仕置きだ・・・」
「んん・・・!だってぇ!あっ!あっ!」
グプ、グプと音が響いている。
「すげぇな・・・、一護。お前のココ、出入りの度に捲れてんぜ?」
ぐるりとなぞった。
「ひいぃん!も、だめぇ!」
ぬくくと途中まで埋めては、引きずり出した。
「やあぁ!言うからぁ!もうお願いぃ!」
「じゃあ言え・・・」
「・・・、あのね、ぜったい、おこんない?」
「ああ、怒んねえから言えよ」
「お、俺、剣八にいっぱい愛されてるよね?いっぱい抱かれてるよね?その、いっぱい出されてるよね?」
「ああ」
「でも、やっぱり子供は出来ないんだなって、急に頭に浮かんだの・・・、俺の中にあるの子種なのに形にはならないんだって・・・、ばかだよね・・・」
「一護・・・」
「剣八に愛されてるのに、子供も増えたのに、まだ何かを望んで・・・、強欲だ、俺は・・・」
「馬鹿野郎・・・、お前は欲が無さ過ぎんだよ・・・、さっきから欲しがってるモンくれてやる!」
ズグッと奥まで穿った剣八。
「ひっ!んああーー!あ、あ、ぁ・・・」
ガクガク震える一護。ガツガツと何度も奥を突く剣八が、
「オラ一護!次は何だ?何が欲しい!」
「ああ!ああ!だ、出して!奥に!熱いの!いっぱい出して!」
「お安い御用だ・・・」
耳元で低く囁かれた。
「ふあぁ・・・、剣八・・・、あっ!ああっ!んあっ!あっーー!」
「くぅ!」
ドクドクと余すことなく注いでやった。
「あう・・・、あついの・・・、すごく・・・」
「もう、終いかよ?一護」
「けんぱちは?満足したの・・・?まだならもっときて・・・」
「一護・・・」
伸ばされた手にチュッと吸い付き、指を一本一本舐めて愛撫していった。
「ひぁ・・・、くすぐったいよ」
くすくす笑う一護。
「くっくっ、喰っちまいてえな・・・」
鋭い牙を覗かせながら呟いた。
「いいよ・・・。その代わり、お前が俺より先に死ぬことがあったら、俺が殺すまで生きてろ・・・。お前を殺していいのは俺だけだからな!」
「それは俺も同じだ・・・」
「風呂、入ろう?」
「ああ・・・」

風呂場で一護の身体の処理をしてやる剣八。
トロトロと流れ出る己の残滓に、
「一護、お前の中にこんだけ出したんだぜ?」
そのあまりの量に、顔を真っ赤にした一護。
「やっ、言うなぁ!」
「そう言うな、今まで生きて来てこんなにも欲情すんのはお前だけなんだからよ・・・」
「・・・ほんと・・・?」
「ああ・・・、お前以外は意味ねえよ」
「俺も・・・」
チュッとキスを交わした二人。

蒲団の中で、
「明日、立てるかな?」
「寝てりゃ良いじゃねえか。たまにはガキから解放されろ」
「ふふっ、無理だよ。アンタから逃げれないのと同じだよ」
「そうかよ」
「そうだよ、でも偶には、一人占めさせてやるよ、剣八」
「ふん・・・」

翌日も、隊舎に居る一護のお陰で誰一人近寄れなかった十一番隊隊舎。

文句は言われませんでした。







09/01/14作 第58作目です。最初から最後までエロでした。
偶には、一人占めしたい剣ちゃんでした。2人のイチャコライザーは健在ですな。



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