題「記憶喪失」第6話 | |
剣八の部屋は嫌だと言った。だってさっきまで違う女の人が居たから・・・。 そしたら俺の部屋に連れ込まれた。蒲団は敷きっぱなしだったから、すぐ押し倒された。 「んんっ、重いよ、剣八」 「ああ」 そう言ったのに退こうとはしなくて・・・、俺も動かなくて、剣八の背中に手を回して密着した。 とく、とく、と剣八の心臓の響きが伝わって、急に俺は泣いてしまった。 「ど、どうした?一護。そんなに苦しかったか?」 慌てる剣八が愛しくて、でも言葉にならなくて、しがみついて離れなかった。 剣八は俺の髪を優しく梳いてくれた。何度も何度も。漸く泣きやむと、涙を唇で舐め取ってはキスしてくれた。 「剣八・・・」 その身体に全部委ねた。 「一護、悪かった。もう二度と他の奴なんか触らねえ」 「うん・・・、約束。俺の身体も誰にも触らせないから、剣八も誰も触らないで?」 「ああ・・・、約束だ」 「その分俺も、頑張る・・・から・・・」 「お前は・・・」 剣八は一護の首筋に吸い付いては跡を付けた。いくつもいくつも・・・。 「ああ、ん」 「一護、俺にも跡が付いてんだろ。それお前が消せ。噛み付いて歯型付けろ」 「え、痛いよ?」 「良いからよ、早くしろ」 「う、うん」 言われるがままに、あの女が付けた跡に歯を立てた。皮膚が破けて血が出た。それを舐め取る一護。 「血が出たか?止まるまで舐めてろ」 「ん・・・、ンク、あ、はぁ・・・」 ぺろぺろ、ちゅうちゅうと吸い取った。そうしてる間、剣八は一護の胸に大きな手を這わしては小粒に悪戯を仕掛けていた。 「ん!あんっ!あ、あ」 「こら、休むな・・・」 「ん、んん・・・」 懸命に舌を伸ばしては舐めるがその度に、しこった粒を捏ねられて、 「やあぁん!ああっ」 と疎かになってしまう。 血はほとんど止まっていた。 「け、剣八ぃ・・・、やぁ・・・、もう意地悪しないで、もっと触って、俺もっと触ってほしい・・・」 「一護、ああ、触ってやるから安心しろよ・・・」 大きな手で全身隈なく、まるでそこに居るのを確かめるかの様に触ってきた。 「ああ、剣八の大きい手、気持ちいい・・・」 うっとりと囁いた。 もうお互いの中心は熱く硬くなっていた。剣八が一護の中心を舐めあげ口に含んだ。 「やぁんっ!あっ、あっ、だめ、だめ、あ、イク、イクッ、んあぁッ」 ドクンッと吐き出すと零すこと無く飲み下す剣八、それどころか搾り取る様に吸い上げた。 「ああんッ、もう出ないよぅ」 ちゅっと口から離すと笑っていた。何がおかしいのか、分からなかったが一護も剣八の中心に顔を寄せた。 「こら、やめろ、悪い子供だな」 「なんで?お前はしてくれたじゃん・・・同じだよ」 「いや、さっきまで・・・」 「じゃあ、俺がキレイにしてやる」 剣八の言いたい事が分かったので、無理矢理に口に含んだ。 「う、く・・・」 全体を清めるようにぺろぺろと舐めてから、咥えた。苦しげに眉を寄せながらこの子供は自分をキレイにしてやると言った。 拙くて、幼い口淫に感じている自分が居る。ああ、なんて愛しい存在だろう・・・。 一時でも違う人間で満たそうとした己が嫌だった。 不安げに見上げているのに気付いて、 「どうした?」 と頭を撫でた。 「気持ち良くない?なんか、反応鈍い・・・」 「いや、気持ち良い、ただ・・・」 「ただ?」 「早く、お前ん中に入りたくてな・・・」 「あ、馬鹿・・・」 「いいか?」 「うん、奥まで這入って・・・」 「ああ・・・、その前に解さなきゃなぁ?」 一護の身体を反転させると、蕾に舌を這わせた。 「ひっ、や、それやだぁ、ああん!」 「何でだよ、気持ちいいだろ?」 「き、汚いよ・・・」 「・・・。ばーか、お前だって俺のモン、舐めんじゃねえか」 「それとそこはちがう・・・、ひあんっ」 「汚くねえよ、お前の身体は全部キレイだ」 チュッと音を立てて、そこに口付けた。 「ああっ!ば、ばかぁ、はぁん」 剣八は、そこを思うがままに舐めつくした。ヒクっ、ヒクっとヒクついてくると、中に舌を差し込んできた。 「ひっ!あぁあん!ダメッ、ダメェッ!やあぁああん!ん、はぁぁ」 「なんでぇ、まだ解してる途中でイッタのか」 言いながら指を一本入れて来た。 「ひう、んあぁ」 びくびくと揺れる一護の身体。二本、三本と増やされるが、出てくるのは艶めいた声だけだった。 「十分だな・・・」 揺れ動く細い腰を掴むと一護の耳元で、 「入れるぞ・・・、一護」 「あ、あ、きて、きて・・・、早く・・・!」 熱く滾る自身を宛がうと、腰を押し進めていった。グププと飲み込んでいくその中はトロトロに蕩けていた。 「はぁん、んあぁああ・・・」 「くっ・・・、そんなに締め付けんなよ、一護、一護・・・」 耳に唇で愛撫を施しながら、奥を穿った。 「ああんッ!あ、あ、あ」 ずるるっと抜いては奥を突いた。その度に鳴き声を上げる一護。 「すげえな、もうトロトロだ・・・、一護、聞こえるか?」 「やあぁ・・・、もう、もうイクゥ!」 「ああ、一緒にイこうぜ、一護」 グンッと奥を突いた、一護の背が撓って、後ろが締め付けられた。 「んあぁああーー!」 「くうっ」 どくどくと中に注いだ。 「ああ・・・、剣八の熱いの・・・」 ヒクッ、ヒクッとヒクつく中で回復する剣八。 「あ・・・、剣八」 「一護、もっとだ、もっと繋がっててぇ・・・」 「あ・・・、俺もだよ」 「一護!」 中で出されたモノがグチュグチュと卑猥な音を立てていたが、そんな事より一護はもっと剣八と深く繋がりたかった。 「剣八、もっと、もっと深く繋がりたいよ!ああっ!」 「一護!こっち向け・・・」 お互いが抱き合う形になった、一護は剣八の胡坐の中に収まった。 自重で剣八の楔はもっと奥に這入る。 「あぁ・・・、お・奥にぃ・・・」 ふるるっと震える一護。 「まだ、これからだぜ、一護・・・」 言いながら胸の飾りに舌を這わせては、歯を立てた。 「ひああんッ!やっ、やだぁん!」 一護の膝裏に手を入れ、抜けるギリギリまで抜くと一気に奥まで貫いた。 「っんあっ!あぁああっーー!ああっ!ああっ!いやっ!あぁんっ!おっ、おかしくなっちゃうよぅっ!んあああっ!」 グチュッ!グチュッ!と音をさせて繰り返し貫いた。 「ひっ!ひぃっ!イクッ!またイクゥ!うああんっ!剣八っ!剣八ぃ!」 剣八の背に爪を立て、首を限界まで反らせて、果てた一護。 一拍遅れて、一護の中に最後の一滴まで出し切った剣八が、満足気に一護の髪を梳くと、ピクッと揺れたがそれ以上の反応が無かった。見てみると、気絶していた。 心なしか幸せそうな顔だ。 「可愛いな、お前はよ」 風呂に連れていった。寝ている間に身体の処理を済ませて、一緒に湯船に浸かる。 「・・・ん」 「起きたか?」 「うん」 いつもと同じ様に後ろから抱き締められている。一護はその腕の中で身体の向きを変えた。 「どうした?」 「顔、見えないから・・・」 剣八の肩口に顔を埋めて、甘える一護。その首筋の傷跡にキスをした。 「ねぇ・・・、剣八」 「ん?なんだ」 「ごめんな、忘れて・・・」 「お前が悪いんじゃねえ。俺が悪かったんだ」 「でも・・・」 「一護。もう一度言わせろ。俺が悪かった、だから俺の傍に居てくれ・・・!」 「うん、もっと来れる様にするから、俺ばっかり甘えらんないよ」 「一護・・・!」 抱き締める。壊れそうで怖くなる。それでも愛しくて、愛しくて仕方がない。 「剣八・・・、もう寝よ?」 「ああ、そうだな」 着替えて、部屋に戻ると蒲団は新しく変えられていた。水差しの水を飲んで、二人で一緒に眠った。 翌日、一日中、一護を膝に乗せて机に向かう剣八が見られた。 他の隊士は居辛くて、二人きりだった。 おかげで書類が随分減ったとの事。 終 08/12/30作 第46作目です。誤解つーか、ただ溜まってただけなのにね。男の生理はよく分かりません。 甘える剣ちゃんも良いなと思う今日この頃ですが、どう書けば? |
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