題「激情」
なんでこんな事になってんだ・・・。俺は路地裏で剣八に揺さぶられながら頭の片隅でぼんやりと思った。
「おい、余裕だなぁ、一護。考え事か?」
グリッと一護の中心の先端に親指を捩じ込んで囁いた。
「ひぅっ!んん!んっ、んっ」
俺は声が漏れないように自分の死覇装を噛んでいた・・・。

遡ること半日、今日は剣八一行は遠征で居なくて俺は当てもなくふらふらと瀞霊廷を歩いていた。
声を掛けてくれる人や、少し話をしたりして時間を潰した。
(あいつが帰って来なかったら今日は帰るしかねえなぁ・・・)と考えている内に陽が暮れて来た。
俺はぼんやりと夕日を見ながら、(ああ・・・、帰らなきゃ・・・)なんて思っていたらいきなり路地裏に引きずり込まれた。
「なっ!誰だ!離しやがれっ!」
「喚くな、うるせえ」
「剣八!何やってんだ?離せよ!何なんだ?いきなり!」
「・・・うるせえ・・・」
いつもより低い声、いつもより違う声に戸惑っていると、噛み付くような口付けをされた。
「んっ!ううっ、ぁふ!ん!んんっ!」
胸の袷から手が入ってきて俺の胸を撫で回す。いつもよりも熱い手の平・・・。その内指が胸の飾りを見つけた。
「んっ・・・、何考えてんだ?てめえ・・・」
「さあな・・・?お前の顔見てたら急にな・・・」
静かに耳元で囁くと、べろりと耳朶を舐めあげ、カシカシと甘く噛んできた。
「ひっ!いや、やだっ」
「聞けねぇな、一護・・・」
言うと、胸の突起をきつく抓ってきた。
「あうっ!」
ぶるぶる震えていると剣八が、
「そんな大声出していいのか?一護。此処は外で、すぐそこに大通りがあるんだぜ・・・」
「あ、ああ・・・、は、離せ!離せよ!この馬鹿!」
「嫌だね。さっさと気持ち良くなれよ、どうせ何も分かんなくなるんだからよ」
一護の首筋に顔を埋め、きつく吸い付き跡を残した。
「あうっ」
鎖骨を噛み、胸まで来ると長い舌で真ん中の刀傷を舐めあげる。
「ひぅ!やだ!そこは、やだってば!」
「嘘付けよ、感じてるクセに。んん?」
膝で一護の足を閉じれない様にしていた剣八は、その膝で一護の中心をグリグリと押し潰す。
「ひっ!やあ!あ、あ、やめ・・・」
「その割に硬くしてんなぁ?」
「やだっ!もう離せっ!」
一護は力の限り暴れ始め、剣八を叩いて逃れようとした。
「暴れんなよ、やりにくい」
そう言うと剣八は、一護の袴の腰紐を手早く解くと一護の両手を縛りあげた。
「痛っ!何すんだよ」
「てめえが暴れるからだろうが。一護大人しくしてねえと見物人が来ちまうぜ?」
恐る恐る剣八の顔を見ようとするとすぐに胸への愛撫を再開させた。
「ひ、や、あ、うう・・・」
一護は自分の下唇を噛んで声を殺した。その分身体がびくびく震えた。剣八は胸の飾りを両方抓りながら、刀傷に舌を這わせた。爪で引っ掻いて、傷口を新たにする。
「くうっ!うう!」
滲む血を舐めては、今度は歯でカリカリと玩ぶ。
「ああうっ、やめ、やめてぇ・・・」
いつの間にか下着を取り払われ、剥き出しの下肢。中心を握り込まれ漸く自覚する。
「い、いつの間に・・・」
「へっ、手前ぇが血が滲むまで唇噛んでる間だよ」
ぺろりと唇を舐めて来た。やっと剣八の顔が見れた。やっぱりいつもと違う・・・。気付いてんのか?
でもやっぱこんなトコ嫌だ。身を捩って嫌がってももうこんな格好だ。袴は足首に引っ掛かってるだけで、上着は前が全開だ。
「ちくしょう・・・」
「観念しろや・・・、一護」
いつの間にか一護の後ろに回っている剣八。
するりと内腿を撫でて勃ち上がっている一護自身を上下に扱いて追い立てる。
「ん、ん、ふっ、んっ、く!ああ!んむ!」
突然剣八が一護の口に指を入れてきた。
「声がでけえよ・・・」
指が歯列をなぞり、舌を絡め取る。開発された口の中の性感帯を刺激され一護はここがどこか忘れていた。
見上げた空が紅いのに漸く外だったと思いだした時には達する直前で抑えられなかった。
「〜〜!」
ビクンッビクンッと身体を震わせて吐精していた。
「はあ、あ、あ、あ」
口からずるりと指を抜かれ、秘孔に宛がわれた。
「ひ、いや・・・」
「往生際がワリいぞ。あんだけ盛大にイッといてよ」
ぬぷぷと奥まで容易く侵入する指に驚くがそれよりもさらに奥が疼いて、強請る様に揺れる腰を何とかしたかった。
「はっ、はっ、あうう、も、もうやあ・・・」
「おい一護、あんま声出すと通りの奴らに聞こえちまうぜ?」
「ひっ!」
息を飲む一護に釣られて後ろの穴も締め付ける。
「くく、もうそろそろ俺のも締め付けてくれよ」
指を抜くと一護の膝裏に手を入れ持ち上げ熱く滾った自身を宛がった。
「いやっ!いやっ!こんなトコ、嫌っ!」
「一護・・・、落ち着けよ、深呼吸しろ、ほら吸って、吐いて」
一護は言われた通りに吸って吐いた。全ての息を吐ききった時を見逃さず、一護の中に這入った剣八。
「ひあ・・・っ!」
吸いこむ息にまぎれて声はほとんど出なかった。
「んあ、あ、あ」
ガクガク震える身体。涙を流す一護。後ろからなのが惜しいなと思いながら動き出す剣八。
「んあっ!やああっ!見られる!誰かに、見られちゃうよう・・・」
「じゃあ、声出すなよ」
「む、無理ぃ・・・、あうっ、お、奥にっ!やあ!イ、イク!」
「早えよ・・・」
言うと一護の根元を握り込んで堰きとめた。
「んっ、んああ・・・」
ビクッビクッと震えながらぽたぽたと先走りを零していた。
「声が抑えらんねぇんなら、コレでも噛んどけ」
「んむっ」
一護の口に死覇装を捻じ込んだ。
「んんっ!んむ!」
「離すなよ?いつもみてえな声上げたらすぐに覗かれるぜ?」
「っ!うう!」
剣八が一護の前立腺を抉った。
「ひううっ!ううっ!うぐうっ!うう!むぐっ!」
頭を振って啼く一護。涙は止まる事は無かった。キュウウとまた後ろを締め付ける一護に、
「またイクのか?まだまだ我慢しろよ・・・」
そういうとまた根元締め付けてイケなくした。そうして一護の奥に熱の塊を吐き出した。
「んんう・・・、ふうん・・・、ひくっ、うう」
「可愛いな、お前はよ」
剣八は一護自身の先端のくびれをクリクリと玩びながら囁いた。
「ひぃん!んんうッ!えんはひ、えんはひ・・・」
「ん?何だ一護」
剣八は一護の口から死覇装を外す。
「あっ、はああ、はあ、はあ、剣八、腕の紐取って・・・、剣八が抱きたい・・・、顔が見たいよ・・・」
「一護・・・」
言われた通りに腕の紐を解いてやると剣八の首に抱き付き、口付けを求めた。
「んん、剣八、剣八、もうイカせて・・・、お願い・・・、お、お前ばっかりズルイ・・・」
「いいぜ、イカせてやる、好きなだけイケよ。その代わり声は自分で何とかしろよ?」
「わかっ・・・たからぁ、も、お願い・・・だから・・・!」
ひくひくと締め付けて強請る一護。その耳元で、
「一護、お前目ぇ瞑ってねえで開けろよ」
「あ、なに?」
「くく、今のお前上着と足袋以外何にも着けてねえぞ、やらしい格好だな」
「お、お前がっ、こんなトコでやるから」
ズクッと奥を突くと跳ねる足が空を蹴る。
「あんん・・・」
「結構感じてんじゃねえか。ぐちゃぐちゃだぞ、おまえのココ」
「ひんっ!やっ、やらぁ!いうなぁ」
「くっくっ、限界か?」
ぐっぐっと腰を動かされ声を抑えるのに必死だ。

「おい、余裕だなぁ、一護。考え事か?」
グリッと一護の中心の先端に親指を捩じ込んで囁いた。
「ひぅっ!んん!んっ、んっ」
俺は声が漏れないように自分の死覇装を噛んでいた・・・。さっきから考えることなど出来なくなっている一護に追い打ちをかける。
「ほれ、聞き慣れた声が近付いて来たぜ?誰だろうな?」
「ふあ?あ、わ、分かんなぁい・・・、剣八の声しか聞こえないよぅ・・・、もうらめぇ、イッちゃうぅ・・・、イっちゃうのお・・・」
「しょうがねえなぁ・・・、可愛い事言った褒美だ、イキやがれ」
口付けで一護の口を塞いで奥まで突いてやった。
「んんっ!ふっんん、んく、んん、んんっ、んっーー!」
舌を吸われながらイッた一護は、しばらく身体が動かなかった。
「ん、んああ、剣八ぃ、あ、あつぅい・・・」
中で出された剣八の熱にも感じた。

夕暮れはもう夜になっていた。
「おい、いい加減機嫌直せや」
「うるさい、猥褻物、ケダモノ、あほ、ばかっぱち」
「お前も楽しんだじゃねえか」
「誰が楽しむか!大体お前がいつもと違うのが悪いんだ」
「はぁ?何言ってんだ?」
「気付いてねえのか?何かあったんじゃねえのかよ?」
「別に、お前こそあんな顔で歩いて何かあったんじゃねえのかよ?」
「あんな顔?」
「泣きそうな顔つーか、どこ見てるか分かんねえ顔で出歩きやがって・・・」
「別に何も、お前らが居なかったぐらいだけど・・・」
「・・・お前なぁ・・・、煽ることばっか覚えやがって。今日は朝まで啼かせてやるからな・・・」
「なっ!煽ってねえ!お前が聞いてきたから答えただけだ!」
「あ〜、うるせえ、うるせえ、おら帰るぞ・・・。おい、どうした?」
「立てねえんだよ!あんたのせいで!」
「あー、しゃあねえな、担いでやるよ」
「瞬歩使えよ」
「へいへい」
剣八に担がれて隊舎に帰った一護。

第2ラウンド開始?







08/12/12作 第42作目です。
剣ちゃんは、多分初めて見た儚げな一護に不安になったんだと思って下さい。
お互いがお互いの心配をしたって事で・・・。
嶺さんへの捧げ物です。

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