題「子猫」第6話 | |
「・・・ふに?」 その晩一護は、遠くの方で聞こえるドンチャン騒ぎで目が覚めた。部屋から出ると道場の方で騒いでるようだ。 好奇心に駆られ、そちらに向かった。ひょこっと覗くと隊士たちと剣八が酒盛りをしていた。 「何だ、起きたのか?うるさかったか?」 ふるふると首を横に振る。とてててて、と剣八の横に行く。みんな楽しそうだ。その内一人の隊士が、 「一護、ハム食うか?」 と呼んだので、そちらに行った。 「にゃー」 「ほれ」 と食べやすい様になのか腕をあげてハムを上にあげる。 「あう、にゃ、にゃう」 ぱくぱくと口だけが動いてハムにたどり着けない。 上手いこと食べれない事に苛立つ一護。膝立ちになって手を使うが取れない。面白くなった隊士が、 「ほれほれ、こっちだ、こっちだ」 と遊び始める。 「う〜、にゃあう、あう〜、にゃっ!」 腕を掴んで首を伸ばしてハムを食べる一護。はぐはぐと美味しそうに食べている。ペロリと隊士の指と自分の口を舐めると、 「んなあう」 尻尾を揺らしながら、強請って来た。 「う・・・」 「なあう?」 首を傾げて待っている。 「一護、こっち来いよ」 一角に呼ばれてそちらに行く。カニカマを出される。これもハグハグと食べる一護。気に入ったようで、 「なあう、なあう」 しきりに次を強請る。くれないの?と首を傾げると身体を擦り付けては鳴いた。 「なあう、にゃあぅ、ん?」 ふと横にカニカマを見つけて口に入れるが、薄いビニールが付いたままだった。 「あう?なぅー」 「ああ、一護君ほら、剥いてあげるから貸してごらん」 「なう」 弓親に剥いてもらって、やっと食べる。 「にゃあうん」 余程嬉しかったのかすりすりと顔を擦り付けていた。 「一護、こっち来い」 剣八が呼んだのでそちらに行った。何?何?と顔を覗き込むと胡坐をかいた足の中に納められた。 「ここに居ろ、危なっかしい」 酒を飲みながら窘める。剣八もハムをやる。器用に舌で寄せてハグハグと食べる一護を見ていた。 くいくいと水でも飲むように酒を飲む剣八。次第に興味を持った一護。フンフンと匂いを嗅ぐ。 そんなに匂いはキツくない。横からぺろりと舐める。 「んっ、にゃう、なあう」 ぺろぺろと全部舐めて飲んでしまった。 「なんだ気に入ったのか、飲むか一護」 「にゃあ」 こちらもクピクピと飲み始めた。しばらくして、 「ひっく、ふにゃあ?」 くてんと剣八に寄りかかり、ウトウトしだした。 「なんだ、おねむか?一護?」 「ふうん?」 くりんと身体の向きを変え、剣八に抱き付く。首筋に顔を埋めて匂いを嗅いでは、膝立ちになり身体を擦り付ける。 「くふうん、んなあん、あぁあん、うううん」 ぎゅう、ぎゅうと抱きついて離れなくなった。 「おい、一護・・・」 耳元に聞こえるのは、ハァ、ハァ、という荒い息遣い。肩口に顔を押し付け隠しては顔や頭をぐりぐり擦り付ける。 以前言われた「酔った顔を見せるな」という言葉を守っているのだろう。 尻尾はくねくねと揺れ、もじもじし出した。 「どうした、一護」 一護が剣八の耳を舐め始めた。 「ん、ん、なう」 ぺろぺろ舐めては、軽く噛んできた。 「ん、む、は」 ちゅる、と口を離して剣八の顔を見る。頬は上気し、眼は潤んでいる。 「・・・・・・・・」 剣八は一護の尻を掴んで尻尾の付け根を触った。 「んっ!んなぁあん!」 その声と共に尻尾は立ち上がり、ピクピク震え出した。 「ハッ、ハッ、あ、あうぅ」 「・・・部屋に帰る・・・」 「あ、はい・・・」 剣八は一護を抱き上げて自室へ向かった。 「ある意味助かったね・・・」 「まあな、あのままココでやんのかと思ったぜ・・・」 「さて、邪魔しない様に、続けますか。僕はお風呂の用意してこよ」 その頃、一護は剣八に丸裸にされていた。 「にゃあう、なぅうん」 「前から思ってたが人前で酒、飲ませらんねえな・・・・」 一護の乱れっぷりに目を細めながらも溜め息を付いた。ツツッと首筋から胸元へ指を滑らす。 「あっ!ああん!」 面白いほどに揺れる身体。何度か繰り返し、胸の飾りがツンと立つと、両方を人差し指で捏ねる。 「やあぁあん」 鼻に掛った声を出す一護。親指で胸の傷跡をなぞると、一際甲高い声を上げた。 「ひっ!やぁっ!あぁあん!」 身を捩って逃げようとする。敷布を掴んで逃げを打つ一護の腰を押さえて、 「逃げんな・・・」 と静かに告げ、首筋に舌を這わせ吸い付き、跡を付けていった。ビクンッ、ビクンッと跳ねる身体が可愛かった。 「な、なあう・・・」 鎖骨を軽く噛んで、胸の飾りに辿り着いた。熱くぬめる舌で舐める。時折噛んでは刺激を与える。 「あっ!あっ!やう!あぁんっ!」 ちゅるっと口を離し、一護を見る。はぁ、はぁ、と息も荒く肌も上気していた。 「ん、うああ?」 「もう勃ってんな・・・」 ツッと撫でる。 「ああんっ!」 ふるふると腰を震わせる。 「先にイカせるか・・・」 言うや、一護自身を口に含んだ剣八。丁寧に舐めては吸い上げて追い詰めていった。 「やっ!ああっ!んっんっ!ああっ!あっー!」 いつもより早めに達した一護。出されたモノを零す事無く飲み下した剣八。 「ひっ、はっ、はっ、あぁ・・・」 吐精後の余韻に一護が浸っている間に剣八は着ている物を全て脱いだ。ソコには既に屹立したモノがあった。 剣八が胡坐をかいて座ると、一護を引き寄せて、唇に指を這わすと、 「お前、さっき他の奴の指舐めてたな・・・」 「ふにぃ?」 「くく、ほら俺の指も舐めろ」 人差し指と中指を舐めさせる。 「ん、ふ、うぅ、あっ、んむ・・・」 ぴちゃっ、くちゅっ、と湿った音が響いていた。漸くずるりと抜かれると指先は、ふやけていた。 「あう・・・」 まだ物足りない様な声を出す一護に剣八が意地の悪い顔で、 「足りねえんなら、コッチしゃぶってろ・・・」 と自身を指差した。一護は舌を伸ばして舐め始めた。 「う、を、マジか・・・、珍しいな・・・」 一護の赤い舌が繰り返し、自分のモノを舐める。ぴちゃぴちゃ響く音に興奮した一護が口に含んだ。 「くっ!一護・・・」 いつもは舐めるだけで言われなければ咥えないのに・・・。 「んん・・・、んふ、ちゅぅ、ん、あふ、む、う」 懸命に奉仕する姿に剣八も興奮してきた。さっき一護が舐めた指を自分で舐めると蕾に這わせ、侵入していった。 「ああっ!なっ、なあぅっ!うう・・・!」 「こら・・・、途中でやめんな。続けろよ」 「う、あう、っむう、はっ」 口から出してチロチロと先の窪みを舐めては先を吸う。チュッチュッと吸っては、下から上へ舐めあげた。 その間も剣八による後ろへの刺激は続いていた。 「ああっん!やあぁん、みぃ、みぃ・・・」 涙目で見上げてくる一護に、 「しゃあねえな、おめえの口に出したかったんだがよ・・・」 唾液で濡れた唇を拭ってやると今日初めての口付けをした。歯列をなぞり、上顎をゾロリと舐めてやると、 「ふっ、んん・・・」 と鼻から吐息が漏れた。さらに奥まで舌を入れ全てを奪うかのようなキスをした。 膝裏を抱えあげ、折り曲げる様にすると充分に解れヒクつく蕾があった。物欲しそうに、自分を強請っている様なソコに指で触れてみる。 「やぁ、なあぁああん・・・」 尻尾が揺らいで剣八の腕に絡み付く。 「くくっ!ほら一護、欲しがってたモンだ。よく味わえよ?」 先走りでぬるつくソレを擦り付けゆっくり入れていった。グププッと飲みこんでいく一護の中は熱く蕩けていた。 「うあ、んぁああん・・・」 うっとりした顔で腕を剣八の首に巻き付けてくる。剣八はズルズルと際まで抜くとズチュッと一気に奥まで貫いた。 「うああん!はっ!ああっん!んなぁああん!」 何度も繰り返し、一護が締め付けてきた。 「んあぁあ、んなああん!ああっあー!」 びくびくと震え達した。一拍遅れて剣八も中に出した。 「う、く・・」 「うああ・・・」 まだ中で硬度を保っている剣八が動き出した。 「あ、はあ!うなぁああん!」 「まだ治まんねえんだよ、一護お前ん中に出させろ」 耳元で低く囁き、一護の身体を反転させ後ろから覆い被さった。腰を高く抱えられた格好で奥まで貫いた。 「ああんっ!あ、あ、うなぁあんっ!」 ピルピル震える耳を見ながら剣八は、 「なぁ一護?お前ココからの音がデカくなると鳴き声もデカくなるよなぁ、それってわざとか?」 耳を触りながら訊いてみる。熱い・・・。震える様が可愛い。 「なあ?」 腰を動かす。中で出されたモノがぐちゅぐちゅ音を立てる。 「やっ!やああん!」 「やっぱわざとか・・、今日はちゃんと聞いとけよ。いつもどんな音させてるかよ・・・」 剣八は一護の口に指を入れ声が出ない様にした。 「う!んん!」 いやいやと首を横に振るが効果は無かった。 「いくぞ一護」 ズッ、と引き抜くと、ズチュッと挿れた。それを繰り返した。部屋に響くのは二人の息遣いと淫らな水音だった。 ズッ、ズチュッ、ズルッ、グチュッ。 「ふっ、ふううん!んっ、んっ」 堪らず締め付ければ、抽挿は早められた。ズッ、ズチュッ、グチュッ、ズチュッ、グッ!グチュ! 「んんっ!」 「堪んねえな!一護!いつもより興奮してるみてえだなぁ?前も後ろもこんなに濡らしてよ!」 ズチュッ!グジュッ!と奥まで強く突いてやった。 「うんんっ!ん、ん」 ふるふる震えながら一護が後ろを振り向いた。目に涙を溜めて、耳は寝ていた。閉じれない口からは唾液が滴っていた。 「何だ?早くイキたいのか?」 こくりと頷いた。だがニヤリと笑った剣八は、 「折角だ、もっと聞いとけよ、ほら」 腰を動かし始めた。 「ひっ!ふううんん!」 「声聞けねえのは惜しいけどな、こんなてめえ見れるんなら偶には良いか。ほら一護後ろだけでイケたら、指抜いてやるよ」 腰を打ちつけながら囁いた。 ズチュッ!ジュチュルッ!グチュッ!グチュンッ!グチュッ!プチュッ!グジュッ!グジュッ!グヂュンッ! 「んっ!んんっ!ひうっ!んんっ!んっーー!」 剣八の指に歯を立てながら一護が果てた。ヒクヒクとヒクつくそこにはまだイってない剣八が納まっている。 「イッたか、おい歯ぁ離せ」 口からずるりと指を抜くと、びくんっと身を震わせた。 「あ・・・、はぁ、んん・・・」 「くく、今日は早かったな・・・、そんなに善かったか?」 「・・・おい」 顔をこちらに向けると、眼の焦点が合ってない。薄っすらと笑っていた。 ズルッと動かすと、 「やあ、なぁあ・・・」 「一護、俺はまだイってねえぞ、音だけでそんなに感じてんじゃねえよ」 「やあう・・・」 身体の向きを変えられ、抱きあう形になった。 「一護・・・」 腰を掴んで抜けるギリギリまで抜くと一護の体重だけで奥まで穿った。 「あうっ!いああんっ!やぁああ!」 奥まで突くと、今度は入口の所で浅く動いた。ぐぷぐぷ、ぐちゅぐちゅと音がしてまた一護の耳を犯す。 「い、いにゃぁあぁ・・・、あん、あん、あ、はぁああ・・・」 一護の耳に顔を寄せて低く、 「一護・・・、一護・・・」 と名前を呼んだ。呼ばれる度に中の剣八を締め付ける一護。 「にゃあう・・・」 一声鳴くとペロリと剣八の顔の傷を舐めた。その瞬間ドクンと剣八自身が大きくなった。 「お前は俺を煽るのが上手いよなあ・・・」 「ふうん?」 まだとろんとしている目が剣八を映している。 「ああもう、腰抜かすまでヤってやるよ」 そのまま押し倒して膝裏を持ち上げて奥を穿った。 「ああん!ああっ、ああっ、ひんっ、あうんっ」 一護が口付けてきた。自分から舌を絡ませ吸い付いてきた。 「んっ、んっ、ふうんっ!んあ!ああっ、あっ、あっーー!」 一護がまた果てた。くたりと身体を蒲団に横たえると、ペロリと口許を舐めて剣八に口付けを強請る。 チュッ、チュッ、と啄むものから深いものまで繰り返し、クチュッと音をさせ離れる頃には、一護の唇は紅く艶やかに光っていた。 「一護、一護、俺の名前は呼べねえか・・・?」 「にゃあう、にゃあう・・・」 両手を伸ばし、剣八に抱き付いてすりすりと顔を擦り付けた。 「ワリィ、今のお前に言っても無理だな、お前が悪い訳じゃねえんだ」 「ふみぃ・・・、あっ!あぅ!」 「早いとこイこうぜ、一護」 一護の中の自身をゆっくり抜くと、最奥を突いた。 「ああうんっ!ああん!ううんっ!んなぁぁあん!にゃあう、にゃあう!」 「一護、俺を呼んでんのか?」 「にゃああん・・・」 涙で濡れた目で見つめられ、膝裏から手を離し一護を抱き締めた。 「一護、一護、もう限界だ、一緒にイこうぜ」 「なあぅ」 「声、聞かせてくれよ・・・」 「あ、ああ!んあぁ!あん!ひんっ!ひぃいんっ!あっ!ああっ!ああっ!あっーー!」 「ぐ、くう・・・」 「んあぁ・・・」 きゅっと抱き締め返し、気を失った一護。繋がった所がびくびく痙攣している。一護の髪を撫でながら、一護を離す剣八。風呂に入れなければ。顔を見れば涙の跡が残っていた。一護の中から自身を抜いた。 「あう・・・」 プチュッと痙攣に合わせて中から白濁が溢れて来た。 「ん、ううん・・・」 剣八は自分に火が点く前に風呂に連れて行き、洗い清めた。 新しい蒲団に入って一護の髪を梳く。気持ち良いのか、 「くふん」 と鼻から声を漏らすと擦り寄って来た。その背中を撫でながら剣八も眠りに落ちた。 あんまり、子猫に意地悪すんのは止めようと思いながら・・・。 終 08/12/04作 第38作目です。どうでしょうか?ちょっと頑張って擬音を多めに入れてみました。 いつもよりH度がアップしてたら良いんですが・・・。 |
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