題「夫婦の時間」
剣八の晩酌兼夕飯が終わって、後片付けを終わらせた一護がお茶を出しながら、
「明日の弁当のおかずは何が良い?」
と話し掛けると、
「明日はいい。食堂で食う」
「え?何で作るよ」
「ガキのも作ってんだろ?たまには俺らのぐらい休め」
「う・・、あんがと」
「ほれ、もう寝るぞ」
抱きあげられて寝室に連れて行かれた。
「こっ、こら、何すんだ!」
「あん?夫婦が蒲団に入ったらやンのは一つだろうが」
蒲団の上でじたじた逃げようとする一護を捕まえながら、組み敷く。
「ば、馬鹿、アイツ等まだ起きてるし、やちるだってさっき寝たとこ・・ん」
もう黙れと言わんばかりに口付けで黙らせた。
「ん、んふ、ふぁん・・・」
「まだいやか?」
「う〜、ばかぁ」
「ふん、いつもガキどもに取られてんだ。晩ぐらい罰は当たんねえだろ?」
「そ、んな言い方すんな・・・、あ、はあ」
寝巻きの袷からするりと手を忍ばせて胸に這わせる。
「ん・・、あっ!」
胸の飾りに指が触れた時、声が上がった。
「一護・・・」
一護の首筋に顔を埋めると軽めに吸った。
「あ・・ん、み、見えるトコに跡付けんな、よ」
「見えねえトコなら良いのか?」
「う、譲歩してやる」
くっくっ、と低く笑う剣八に、
「剣八・・、抱いてよ・・・」
「あ?今抱いてんだろうがよ」
「違う。今日はちょっと怖かったから・・・、抱き締めて」
ああ、そういう事かと剣八は一護を抱き締めた。
「ん・・、ああ、剣八、ココに居る・・・」
首筋に顔を擦り付け、匂いを確認する一護。
「手前はよ・・」
一人のなるのが怖いのか、剣八が遅くなると一護はよくこうなる。
いつの間にか全部脱がされていた。
「あ・・・、明日も早いから手加減はしてくれよ?」
「あ〜、分かった」
言いながら、一護の胸にちゅっちゅっと赤い花を咲かせていく。
「ん、ああ、あっ」
胸の飾りを口に含まれた。熱くぬるつく舌が往復する。したかと思えば歯を立てられる。
「あっ、ああん!やぁあん!んっんっ!」
ぴちゅっと音を立て離れるともう片方を口にする。今まで口にしていた方は、指で捏ねられ、押しつぶされる。
「ああんっ!けっ、剣八ぃ、やあん」
「声・・・、でけえぞ?ガキ共に聞こえちまうぞ?」
「あ・・・!ん、んん!ふう!」
敷布を噛んで声を押し殺す一護。その様が可愛くてしょうがない。中心を掴むと、
「ふうんっ!くっ、あ、あ・・・」
すでに先走りが溢れていたそこは、音を立てていた。
「ん!あっ!ああ!や!やあ!」
「声・・・」
「あ・・、や、もうダメ・・・」
その手の中で吐精した。ぴくっぴくっと痙攣しながら、息を吐く。
「は、はぁああ」
その名残を後ろに塗り込めて解すと剣八は自身を宛がった。
「あ・・・、剣八・・・」
ゆっくりと中に入っていく剣八。その熱さに身悶えながらも安心する一護。
「あんん、熱いよ・・」
「一護」
「何、剣八」
「動くぞ、声、気をつけな」
「あ・・、分かっ・・!あっ!ああんっ!」
いきなり奥を突かれて声が出てしまった。
「一護?声聞かれるぜ?」
「んん、もう、わ、わざとだろ・・、ばかぁ、んん!」
また敷布を噛んで声を殺すが、長くは持たない。
「やあん!そっ、そこばっか、ひんん」
「ここが良いんだろ?すぐ終わらせてやるからよ、しがみ付いてろ」
「う、うん、剣八剣八」
「一護・・・」
「い、一緒に・・・?」
「くっ、可愛いな、ああ、一緒にイってやるよ・・・」
「うれ、しい・・・!」
性急になった動きに一護は声を殺そうと必死だったが、無理そうだったので、剣八が口付けで塞いでやった。
「んん!んっ!ふうんっ!んクッ、んんっ!んっんーー!」
舌を吸い上げられながら、最奥に剣八の熱を感じた。
「くう、う・・・」
「はぁっ、はぁっ、ん・・、けんぱちぃ・・・」
「一護・・・、洗ってやる。風呂行くぞ」
「うん・・・」
頭が働いてないようで言われるがままの一護。抱き上げられて連れて行かれた。
風呂に着くと、とろりと溶けた蜂蜜の様な目に見上げられ煽られる。
「ワリィ、一護もう一回やるぞ」
「え・・・?何を・・んあ!」
すでに蕩けているソコに予告も無しに突き入れた。
「あ、あ、あ・・・」
ガクガク震える一護のこめかみにキスして、2回戦突入。

湯船の中で一言も喋らない一護を抱えながら、髪を梳く剣八。
「悪かったよ・・・」
「剣八の馬鹿。あほ。手加減しろって言ったのに・・・!絶倫魔人」
ぶつぶつと、止まることを知らないかの様に溢れる自分への罵倒に嫌気もさそうという時耳に入った言葉に固まった。
「俺だって我慢してるんだからな・・・、協力しろ!この馬鹿・・・」
「悪かったって。機嫌直せ」
ちゅっちゅっとキスの雨を降らせる剣八。
「う〜、明日はちゃんと起きろよ。腰痛ぇんだから」
「分かった分かった」
風呂から上がって、部屋に帰る。一護は朝食の献立を考えながら蒲団に入る。剣八が腕に閉じ込めて眠りに就く。
その腕に安心しきって眠る一護。
明日の朝も大忙しだ。






08/11/18作 第35作目です。いつか見つかると思うよ。て言うかもうバレバレか。
思春期の二人には酷ですかね。特にグリ。独占欲の塊です。ウルは諦めと言うかそこも含めて一護が好きです。
やちるは、分かってて邪魔しません。



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