題「合言葉」 | |
十一番隊の隊首室でぼんやり暦を見ていた一護が不意に、 「もうすぐハロウィンか」 と呟いた。傍に居たやちるが、 「なぁに、それ?」 と聞いて来たので、現世の外国のお祭りだよ、と教えた。 「子供達がお化けや魔女に仮装して『トリック・オア・トリート?』って言いながら家を回ってお菓子をもらうんだ」 「とりっく・・・?」 「トリック・オア・トリート、お菓子をくれなきゃ悪戯するぞって意味だ。まっ、合言葉だな」 「面白そう!ねえ、それやろう?いっちーもみんなと一緒に!」 「へっ?」 「決めた!じゃっ、あたしみんなに言ってくる!」 「おい!やちる!」 疾風の如く消えたやちる。 「余計なこと教えるからだ」 後ろから剣八に言われた。 「うるせえな、聞かれたんだからしょうがねぇだろ?」 半刻程してやちるが戻ってきた。 「いっちー、やっても良いって!山本のおじいちゃんも良いって言ってくれたよ!」 「へえっ?!」 一護は変な声を上げた。 「お祭りだったらいいよって、ねえ、いっちー、はろいんっていつ?」 「ハロウィンな。10月31日だよ。来週だな」 「いっちーも、お化けの格好するんだよ?」 「はいはい」 わくわくと顔に書いてあるやちる。一護の脳裏には一つのお化けの話が浮かんだ。そうだ、あの格好にしよう。 ― ジャック・オー・ランタン。今の自分にリンクする様、思えたからだ。天国にも地獄にも行けない男・ウィルの話。 人間と死神の間に居る自分。虚と死神が内在する自分。 「何変な顔してんだ、一護」 「えっ?」 見透かされた様な気がしてドキドキした。 「別に?そんな顔してたか?」 「まあな」 「そっか、で?やちる何人ぐらいお化け役やるんだ?」 「う〜んとね、結構いるよ。いっちーはどんなお化けの格好するの?」 「当日まで秘密」 「じゃあ楽しみにしてるねっ!」 「ああ、じゃ、俺はあっち帰るわ。また来週な」 「おう」 「またね〜」 現世に戻った一護は、大きなお化けカボチャの帽子と杖型のランタンを買い、黒いマントを石田に作ってもらった。(さすがに材料とお礼はちゃんと渡した。)帽子の中に電球を入れて光る様にならないかな、と呟いたのを聞かれ、改造してくれた。 ランタンの方はちゃんと光るので助かった。後は浦原商店で駄菓子を買えるだけ買った。 当日、瀞霊廷に着いた一護は死覇装だったのをやちるに怒られたが着替えとして持って来てると説明した。 一番隊に報告に行くと、皆そわそわしている気がした。報告が終わり帰ろうとした時、呼びとめられた。 「黒崎殿」 振り向くとそこに居たのは、一番隊副官の雀部だった。 「あ、こんにちは、ささきべ?さん」 「こんにちは、黒崎殿。今日は何やらお祭りだそうですね。聞くところによると西洋のお祭りだとか?」 にこやかに聞いてきた。 「ええ、でも良かったんですか?やちるの我が儘みたいなもんじゃないんですか?」 「いえいえ、みんな楽しみにしていますよ。どんなお祭りなのですか?」 「あ、内容は聞いてないんですね。現世の方じゃ子供達がお化けの格好をして家を一軒一軒回ってお菓子を貰うんですよ。 『お菓子をくれなきゃ悪戯するぞ』っておどかしながら。後はパーティーしたりとかだと思いますけど」 「なるほど、黒崎殿はなんの格好をされるので?」 「俺はジャック・オー・ランタンですよ」 「じゃっく?」 「ジャックは男、ランタンは提灯って意味です」 一護はモデルになった男の話を聞かせた。 「ほー、西洋には不思議な話があるのですね」 と感心していた。 「そんな訳できっと騒がしくすると思います。すいません」 「たまには良いですよ。それでは失礼します、黒崎殿」 「あ、はい」 十一番隊に戻った一護を女性死神協会のメンバーが待っていた。皆思い思いの仮想をしている。 「あっ、帰って来た。おっそいわよー!一護」 「乱菊さん、なんの格好ですか?それ」 「え〜?魔女に決まってるじゃない!似合うでしょ?」 「魔女って。そんな露出の多い魔女いないと思いますけどね、似合ってますよ」 「一言多いの!あんたはなんの格好なのよ?」 「ああ、着替えてきます」 一護は自分の部屋の荷物を広げ、着替えた。黒いズボンに白いカッターシャツに黒いマント、お化けカボチャの帽子を被って、ランタンを持った。黒い革靴を持って縁側に出る。 「やだ!一護、かわいい!」 「ほんとだ〜、いっちー、かわいいよ!」 「あんがと、一応これ、二つとも光るんだぜ」 と言って帽子とランタンを光らせる。 「あっ、すごい。で何のお化けなのよ」 「ジャック・オー・ランタンですよ」 「ジャック・オー・・・」 「お化け提灯でいいですよ」 ぴったりでしょ?と聞いてきた。どこら辺がだろう。似合うという意味なのか、お化け提灯が、という意味なのか。 「まあ、似合ってるわよ。でその手に持ってるでかい袋はなに?」 「ああ、忘れないうちに、どうぞ現世の駄菓子です」 袋の中には所せましと色んなお菓子が入っていた。きのこやたけのこの形をした物や動物の形をしたクッキーなど色々入っていた。 「わあ!うれしい!もらっていいの!」 「そのために持って来たんですから」 笑って言う一護。きゃあきゃあ嬉しそうにしている女性メンバー。縁側に座って靴紐を結ぶ一護、そこへ、 「うるせえな。とっとと行きやがれ」 不機嫌な剣八の声が聞こえた。顔を上げると、 「何だ一護。何の格好だ、そりゃ」 「お化け提灯」 「違うよ、ジャックなんとかだよ」 やちるが言う。何でも一緒だと思うけど。剣八の目がきつくなったので、 「ジャック・オー・ランタンだよ」 「そう!それなの」 「なんだそりゃ」 「天国の番人だまして生き返った男がモデル。その罰で天国にも地獄にも行けなくなって、永遠に闇を彷徨う事になった男だよ」 と簡単に説明した。 「似合うだろ?」 おどける様に首を傾げる一護。 「けっ!馬鹿馬鹿しい!さっさと行って来い」 そう言って奥に消えた。 「ヘイヘイ」 「更木隊長、機嫌悪いのね。何かあったのかしら?」 「さあ?どこから行くんですか?」 「一番隊から突撃よ!」 「と、突撃?お菓子貰うだけですよ?」 「良いのよ、お祭りなんだから派手に行かなくちゃ。許可はでてるんだし」 うふふと笑う乱菊。そんな訳で一番隊を襲う一護プラス女性メンバー。 「トリック・オア・トリート!!」 ちゃんとお菓子が用意されていた。 「ほっほっ、コレが西洋のお化けかの?ずいぶんかわいいの」 一護の頭を撫でる、総隊長。まるで孫を甘やかしている様だ。 「黒崎殿、それが先程のジャック・オー・ランタンですか?」 雀部が聞いてきた。 「そうですよ」 「物語の様に怖くはしなかったんですね、その提灯が悪魔に貰ったという火ですか?」 ランタンを指差す。 「そうですよ、帽子も光るんですよ」 スイッチを入れる一護。 「ほお」 「かわいいもんじゃの」 お菓子を貰って後にする。 「山本のじいちゃんてやさしいのな」 「うん、でも怒るとこわいんだよ」 やちるがこそっと教えてくれた。 次々と突撃する。皆お菓子を用意してくれていた。そしてなぜか一護の帽子が一番人気だった。 六番隊。 「トリック・オア・トリート!!」 「あっ!来やがった」 恋次が開口一番言いやがった。 「ああ?祭りだろうが、楽しめ」 白哉が黙って菓子を差し出す。騒がしいのは嫌らしい。 「黒崎、兄の頭のモノはなんだ?」 「ん?これか、ジャック・オー・ランタンって言って向こうのお化けだよ」 と簡単に説明した。ずっと見てくる。 「な、何だよ?」 「いや、それは祭りが終わったらどうするのだ」 「別にどうもしねえけど?欲しいのか?ならやるけど?」 「ふむ」 どっち?恋次を見ると頷いてるので欲しいんだな。 「じゃあ、明日持ってってやるよ」 「うむ」 何やら大きなお菓子をくれた。 七番隊。 「トリック・オア・トリート!!」 「うむ、来たな」 「へい!」 ここでも一護の帽子が話題になった。そんなに珍しいのか? 首を傾げるとどこからともなく歓声が聞こえた。 八番隊。 「トリック・オア・トリート!!」 「やあ、いらっしゃい。お菓子い〜っぱいあるよ」 京楽隊長が出迎えた。 「やあ、一護君。可愛い帽子だねぇ、僕も欲しいな」 「あ〜、すんません。先約あるんですよ」 「おや、残念だね」 ぽんぽん頭を叩かれて徳利最中を貰った。 九番隊。 「トリック・オア・トリート!!」 「おう。きたな。お化けども」 憎まれ口を叩きながらもお菓子は用意していた修兵。笑いながらお菓子を配っていた。 一護は眠気覚ましにとボトル入りのガムを上げた。 「ワリィな」 と受け取る。 十番隊。 「トリック・オア・トリート!!」 「やかましい、さっさと持ってけ!」 「なんだよ、冬獅朗は参加しなかったのか?」 「日番谷隊長だ!そんなガキみたいな事できるか」 「ってお前、乱菊さんは?だいたいお前見た目ガキだぞ」 「本物のガキに言われたくねえよ」 ふんっ!とそっぽ向く冬獅朗。 「素直じゃねえの・・・」 くしゃくしゃっと頭を撫でた。びっくりした顔をされた。 「つぎはね〜、十二番隊!」 「あれ、飛ばすのか?」 「うん、うちは最後なの」 「ふ〜ん」 十二番隊。 「トリック・オア・トリート!!」 「うるさいヨ!さっさと消え失せたまエ」 ここのお菓子は何か怖いな。てか用意してなかった。のでやちるのいたずら勃発。遠巻きにする隊員達。いいのか? 俺はお詫びにお菓子とボトル入りガムを阿近とか言う人に渡した。少し手を上げて礼を返してきた。 十三番隊。 「トリック・オア・トリート!!」 「やあ、待ってたよ。おや、一護君はいつもより可愛いね」 ニコニコ笑いながら言ってきた。 「・・・ありがとうございます。・・・?」 ここでは他の隊よりも沢山お菓子が用意されていた。皆慣れたもんで驚いて無い。後は十一番隊だけだ。 「あー、一護ぉ。あたしら宴会してるからさ、十一番隊あんたが行っといて」 乱菊さんが言ってきた。 「へっ?」 「だってあたしらもうお菓子でいっぱいいっぱいだもん。あんたどうせ帰り道でしょ?ついでついで」 ねー、やちる?と言っている。 「うん、そうだよいっちー。お願いね」 なんか騙された気もするが、まあいっか。 「分かりましたよ。やちる、食べ過ぎんなよ」 「はーい!じゃあね」 「あの子、更木隊長の機嫌が悪い理由分かってないわね」 「やっぱり、今日のお祭りのせいですか?」 「多分ね、あんなに可愛い一護をみんなに見られるんだものねぇ。暫く隊舎には近づけないわよ」 「後でみんな来ると思うからお酒とかたくさん用意してね〜」 「やちる、あんたも分かってたのね」 「んふふ〜」 と笑うやちる。 十一番隊。 「トリック・オア・トリート!!」 「何やってんだ、一護」 冷やかな剣八の声だけがする。 「みんな宴会するって、俺に任せるって。ここで最後なのによ」 ぷくっと頬を膨らます一護。ズリィよな・・・。と呟き、他の隊士が居ない事に気付く。 「あれ?他のみんなは?」 「さあな」 手酌で酒を飲む剣八に再度、 「剣八、トリック・オア・トリート。お菓子をくれなきゃ悪戯するぞ」 と手を差し出す。その手を取られ、身体を引きよせられた。 「う、うわっ!」 「ねえよ、菓子なんて」 顎を掴まれ口付けされた。 「ああ、ココに砂糖菓子がありやがるな」 俺が喰っちまうか。と耳元で囁かれた。ぞくぞくしながら一護は頭の片隅で皆こうなる事を分かっていたなと思った。 「おい、何考え事してんだ」 いつの間にか剣八の自室に連れ込まれていた。 「ふん。食うんだったら残さず喰えよ」 自ら引きよせ、口付けた。角度を変えられ、深くなるそれに知らず知らず鼻から声が漏れる。 「ん、んふ、ぁ、剣、八・・・」 ちゅっと音を立てて離れる唇。妖しく光っている。一護の前髪を梳きながら、 「その馬鹿みたいな帽子と服早く脱げよ・・・」 「ん・・・」 帽子を脱いでカッターのボタンを外し終わると、後ろから抱きつかれ、脱がされていく。 「うあ・・・」 少しびっくりしたが、項を舐められて弱弱しい声しか出なかった。 「現世の服は脱がし難いな」 そこが良いのか?とか言いながらズボンを脱がしていく。 「あ、や、だ」 「やだじゃねえよ、ここ濡れてんぜ」 するりと一護の中心を撫で上げた。 「んあっあ、剣八」 「ん?何だ一護」 「何か今日怒ってた?」 「別に怒ってねえよ」 首筋に顔を埋めて吸い付いてきた。 「うあっ」 舌を這わせて、鎖骨を甘く噛み、胸の刀傷に舌を這わす。相変わらず敏感な様で身を捩って逃げようとする。 「あっ!やあ!そっ、そこやだっ!」 「コラ、逃げんな」 胸の飾りを両方捏ねる。 「んああっ!ああっ!剣八ぃ」 ヒクヒク身体を揺する一護。その身体を組み敷いて胸への愛撫を再開する剣八。 ぴちゃぴちゃ音をさせて舐めては傷跡に吸い付いた。 「あうんっ!はっ、はああ、やっ、いやぁ・・・、剣八、お願い・・・」 涙を零しながら懇願してきた。胸の飾りをペロリと舐める。 「んあっ!」 下着の中に手を入れて来た。 「あっ、ああっ、剣八」 下着を取り去ると、高ぶる一護自身を口に含んだ。 「ひっ!ひあっ!あっ、あっ、んああっ!」 胸への愛撫も再開された。同時に与えられる刺激に敢え無く果てた一護。 「はっ!はああぁ、んん!」 びくびくと身震いした。 「気持ち良かったか?」 意地悪く聞いてきた。 「あ・・・、け、ん」 ひどく掠れた声が出た。 「一護?」 頬に触れるとびくびくっと震えた。 「けん・・、へん、身体、あついよ・・・」 ほのかに酒の香りがした。 「一護、お前酒飲んだのか?」 ふるふると首を横に振る一護が、袋を指差した。剣八が覗くと徳利最中が目に入った。これか。 「一護、お前コレ喰ったろ?」 こくんと頷く一護。 「ありゃ、中に酒粕入ってんだよ。相当きついやつがな。それのせいだ」 ほっとした一護。苦い顔の剣八。 「お仕置きだな、勝手に酔うなって言っといたろ?」 「そ、・・な、しらな・・・」 確かに外で酒を飲むなと言われた覚えはあるが自分は最中を食べたのだ。 「駄目だ。後ろ向け一護」 いやいやと首を横に振る一護。その様が余計に剣八を煽る。耳元でいつもより低く、 「一護?」 と囁いた。 「う、あ・・・」 その声に一護が弱い事などお見通しだ。言われた通りに後ろを向く。腰を掴まれ、引き寄せられた。 四つん這いになる一護の双丘を割り広げ、ヒクつく蕾に舌を這わす剣八。 「んああ、やだあ、ああ・・・んん」 湿った音を立てながら舐めては、解していく。 「ふっ、くう、うっ」 「こら、声聞かせろ」 一護の口に指を入れる剣八。 「んんっ!ふあっ!ああっ!あああっ!ひやっ!ああっ!ああっんーー!」 パタタッと吐精した一護。思わず剣八の指に噛みついていた。まだそこから顔を上げずに執拗に攻める剣八。 ヒクつくソコの動きに合わせて舌を差しこんでくる。 「ひいっん、もういやあ・・・、ごめんなさいぃ・・・、ゆるしてぇ・・・」 がくがく震えて許しを請うた。漸く顔を離して口を拭うと、ソコに一本だけ指を入れてきて、 「さあて?どうするかな、一護ここに何が欲しい?お願いしてみな?」 「んああ・・・、そ、そんなぁ・・、ひああ!ああっ!」 中で指を折り曲げて弱い所を突く。 「ああん!い、入れて・・・、剣八のが、うくっ、欲しいよぅ、お願い・・・」 ずるっと指を抜くと剣八は自身を宛がった。ヒクつくソコは誘い込む様に動いている。 「くくっ、一護望みのモンだ、よく味わえよ?」 ぬくくっと奥まで入れていった。 「んん、あああん、すご、奥まで・・・!」 ガクガク震える一護の身体を後ろから抱き締めて、耳元で低く、 「どうだ?気持ち良いか、一護?」 「うん!うん!いい!気持ちいいよぉ!剣八」 どこか恍惚とした表情で応える一護。腰を動かし始めた剣八。 「んあっ!ああっ!あっ!ああっ!いやあっああっ!あーーっ!」 一護が果て、剣八も中に吐き出した。 「ああ・・・、熱い・・」 「んん?何がだ?一護」 焦点の合わない目で剣八の方を見て、 「おなか、熱いの・・・、奥・・、ふあっ」 また動き出した剣八。今度は膝裏に手を入れて座った。 「やだ・・、恥ずかしい・・・」 「俺しか見てねえだろ」 「だって、剣八だからだもん・・・」 「お前はよ・・・」 剣八は一護を持ち上げて、抜けるギリギリの所で止めて焦らす。ひくひくと物欲しそうにしているソコを指でなぞる。 「いやあんん、来て、きて、お願い・・・、奥まで、きて・・・」 剣八は手を離した。一護は自分の体重だけで奥まで貫かれた。 「あっ、ああんっ!ふっ、ふかあい!」 「それが欲しかったんだろうがよ?」 「う、うん!け、剣八が奥までいるよぉ、すごい熱いよぉ・・」 何度か奥を突くと呆気なく果てた一護。一拍遅れて剣八も果てた。 「あっああっ!また、奥に・・・」 ぐったりして剣八の胸に凭れる一護の中から溢れる白濁。胸や腹に飛び散った一護の精。 中に入ったまま向かい合わせになる。 「ああん・・」 「一護、これで終いだ。31日も終わるしな・・・、さっさとガキに戻りやがれ・・・」 そんな呟きをどこか遠くで聞いた一護。 ゆっくり押し倒され、再開された動きに一護はあられもなく喘いだ。 「あっ!ああっ!剣八!いいっ!いいっ!気持ちいいっ!ああんっ!やあっ!イクッ!やだっ!まだっ、やらっ!あ、ああっ!剣八、剣八、好きっ!好きっ!んあっ!ああっ!ああっあーーっ!」 「く!」 最後の一滴まで一護の中に出しきった剣八が一護を抱き締めた。 「んああ・・・、お腹・・、いっぱい、熱いのが・・」 気を失う前に一護が呟いた。苦笑する剣八。 ああ、甘ったるい砂糖菓子だ。こんな甘い菓子を食うなんざ、最初で最後だろうな。 一護の髪を梳きながらそんな風に思った剣八。 風呂場に連れて行き、洗い清めて部屋に戻る。新しい蒲団を出して一護を寝かせる。汚れたものは勝手に捨てるだろう。 一護の隣りに寝る剣八。気持ち良さげな寝息を立てる一護。 オマケ カボチャの帽子を貰って喜ぶ白哉(ほとんど分からない)と残念がる他の死神達の姿が見受けられた。 ルキアとお揃いで同じモチーフのキーホルダーをやったら、やっと分かるぐらい微かに笑って見せた白哉。 大喜びのルキア。 終 08/10/31作 第28作目。11月1日の0時までフリーです。よろしかったらどうぞ。持って帰った方、宜しければでいいので、 拍手にて、「持って帰ったよ〜」と書いてみてください。金魚が喜びます(笑) |
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