題「黒猫」第2話後半 | |
剣八が一護の下穿きを噛み切った。直接舐めると、 「あっ!んんっ!や、やめろってば!」 言葉とは裏腹に反応を返す身体。すっかり勃ち上がってしまったソコに剣八が身体を擦り付ける。 さわさわとした毛並みの感触に戸惑い、 「や、やだあ、どいて・・・」 震える声で言っても剣八の獣の本能に火を付けただけのようで、逆効果だった。 ハァハァと息遣いが荒くなり、一護は怖くなって押し退けようとした。 「やだっ!ああっ!」 剣八が一護の肩に噛み付いた。加減はしているのだろうが、みしみしと骨から伝わる音に震えた。 生温かい液体が肩を伝った。牙が食い込み出血した。 「あ、あ、痛・・・」 剣八はペロリペロリとそこを舐め、血が止まるまで舐め続けた。その間尻尾で一護の顔を撫で続けていた。 血が止まると剣八は浴衣の帯を器用に解き、一護を裸にした。 剣八は若干萎えてしまった一護自身に舌を這わせた。ざりざりとした感触にびくっとして、 「や、やめろ・・・!はなせ・・!」 袖しか纏っていない一護が腕で起き上がり静止するがその姿に煽られた剣八は口に咥えた。 「あぁっ!何を!ばかあ!」 ぴちゃぴちゃ音を立て舐めてくる。噛まれた事があるので強く言えない。 「ん、ん、ううっ!あ、はああ」 口を手で押さえ耐える、裏を舐め上げると咥え直してチュクチュクと吸いだした。 「はああっ!あっ、あっ、いやっ、いやっ!ああっあっー!」 とうとう達してしまった。忙しなく上下する腹や胸を見ながら出されたモノを飲み、汚れた所を舐めた。 一護の身体を反転させたくて、かりかり引っ掻く。 猫にイかされた・・・、多少なりとショックを受けている一護はだらりと身体の力を抜いていた。 「な、に?」 身体を浮かせた隙を衝いて自分の身体を使って反転させた。浴衣をはぎ取り、昨日付けた爪痕を舐める。 「な、まさか、おまえ・・・」 後ろを振り向くが足で押さえつけられ動けない。剣八が尻肉を舐めてきた。 「あっ!なっ!やめ!」 聞く耳を持たず、ざり、ざり、と舐め続けた。舐める度にぴくぴく揺れる一護の身体。声を耐えている分、身体に伝わる。 軽く噛む。びくっと動く身体。今度は蕾に舌を這わす。 「あっ!あっ!やっ!やだっ!やめっ!ああっ!あっあっ」 声を抑えてられなくなり、喘ぎ出す。舐め続ける剣八、ふやける一護の思考。 「は、あ、ひ、く、う、ああ・・・」 ぴくっぴくっと跳ねる身体。剣八が覆いかぶさって来た。先走りでぬるつく自身を擦り付け入れようとする。 「あっ!駄目だ!それだけは!だめ!」 嫌がって逃げようとする一護の項に噛みついて押さえ込む。 「あっ!ああ、やだぁ・・・」 ぐっと腰を押しつける。 「だめ、だめ、あっ!ああっ!」 ぐぐっと押し入れられる。ひくつく其処の動きに合わせて、腰を動かす。ゆっくりと腰を進める。 「ひっ!ああっ!あ、あ、ああ・・熱い、剣八、熱いよう・・・」 剣八のが熱い・・・、うわ言のように繰り返した。全て収まった頃一護は、もっと奥に欲しいと欲情した。 「んあ、剣八ぃ・・、動いて、もっと奥まで来てぇ・・・」 腰を揺らして誘った。動き出す剣八。 「あっ、あっ、んっ、ああっ、剣八っ、あっ、変!もうイク!」 異常に興奮しているのか、すぐに達してしまった一護。剣八も抑える事なく中に出した。 「ああ、お腹の奥、あついよう・・・」 ふるふると震えながら呟いた。剣八は一護の中で硬さを取り戻し再び動き始めた。 「ああん!剣八、俺、なんか変・・、変だよぉ・・・、もっとぉ・・・奥まで・・!お願い・・・」 剣八はより一層強く奥を突いた。己の欲望に忠実に、一護が壊れそうなほど揺さ振り、奥を突いた。 「あうっ!ああっああっ!いいっ!いいっ!剣八っ!剣八っ!ああっあっあっーー!」 獣のような格好で果てた一護に、まだ容赦なく覆い被さる剣八。 「んああ・・・、剣、八ぃ・・・」 顔の横にあった剣八の前足に手を重ね握る。 「ん、キスしたいな・・・」 聞こえたのか剣八が前に乗り出す。その拍子にもっと奥を突かれて一護がそれだけでイッた。 「あっ、はぁああ。剣八、んん」 剣八が一護の唇を舐めてくる。一護も舌を差し出して互いの舌を絡め合う。 舐め合う音に微かに残った正気が、『ああ、お互いに狂ってる』と知らしめる。 それでいい・・・、自分はこの男に狂うほど惚れている。 元は人間とはいえ獣と交わるなど狂気の沙汰。 なのにもっと欲しいと要求する心と身体。 この男相手に理性など要らない、欲しいのならば強請れば良い・・・。 「剣八、もっと、もっと来て。お前で埋め尽くして、溢れるくらい、壊れてもいいから。お前だけが欲しいよ・・・」 甘えた声音で強請る。剣八が、ずるりと抜き取った。ひくっひくっと収縮を繰り返し、中から白濁が溢れては内腿を、 伝い落ちる。それを舐め取る剣八。 「あ、なんで・・・?剣八、もっとして・・・」 剣八は一護を仰向けになるよう促すと、正面から覆い被さった。一護は剣八の首輪に指を這わしながら、 首に抱き付き、自分から腰を擦り付けた。 「ねぇ、もうきて・・・?中に、奥に熱いのいっぱい出して・・・」 お願い・・・、と強請ると猛りきったモノが入ってきた。 「ああ・・・、熱い、剣八のが熱い、気持ちいい・・・」 ひくひくと喜びに震えながら、足を絡ませる。白い足が黒い毛並みに映える。 剣八が動き始めた。本能のままに突き入れる。それだけでも一護には甘美な刺激だった。 狙い澄ましたように前立腺を擦られ続けて、一護自身からは止めどなく先走りが溢れ、剣八の腹の毛並みをしとどに濡らした。 「ああっ!ああっ!剣八っ!いいっ!もっと、もっときてっ!んあっあー!」 一護が白濁を吐き出した。その締め付けで剣八も吐精したが萎える事はなかった。 「んああ、剣八ぃ、もっと出してぇ、俺の中に出して・・・」 言われるまでもなく、剣八はまだ止めるつもりはないらしい。ぐりぐり押し付けては、いつもの様にギリギリまで抜いて奥を突いてやった。何度も繰り返され、幾度となく、イかされ、幾度となく、注がれた。 「けん、ぱちぃ・・・、も、もう、らめぇ・・・、おなか、いっぱい・・、らからぁ・・・、ああん・・・」 呂律の回らない口で限界を告げる。剣八もこれが最後だと言わんばかりに一際奥を突き、熱い精を注ぎ込んだ。 「ああっ!あつぅい、んああ・・・」 首を仰け反らせ震えながら気絶した。剣八もしばし、余韻に浸っていたが己のモノを抜き取った。 「んん、あん」 一護が甘い声を上げたが、まだ眠っている。一護の身体を舐めて清める。だが事後処理はできない。 しかたなく一護を起こす。 「ぐるるる」 耳元で唸ると、 「ん、あん、剣八、何?くすぐったい・・・」 すぐに起きたが剣八を抱き込んで離さない。仕方なく足で下腹部を軽く踏む。 「あっ!そうか、中・・・」 真っ赤になる一護。それもそのはず、軽く踏まれただけで中から剣八の吐き出したモノが溢れたのだから。 「ふ、風呂入んなきゃ、あ、お前も一緒、か?」 「がるる」 当然だとばかりに鳴いてついてくる。一護としては処理してる所を見られたくないのだが今更だと諦めた。 風呂場に着くとお湯が沸いてあった。いつもならとっくに湯は抜かれているのに・・・。 弓親だ。さっき怒って会いに行った時、こうなると予測してたのか、恥ずかしいやら、ありがたいやら・・・。 一護はお湯を被ると中を掻き出そうとするが何故か剣八が視線を外さない。 「なあ、さすがに恥ずかしいんだけど、せめて向こう向けよ」 ふんぞり返って尻尾を揺らしながら、さっさとしろとばかりに香箱を組んだ。 「こっ、このエロ猫!くそ!」 やけくそになった一護は、どんなプレイだよ!と内心呟きながら、処理をする。まだ柔らかいソコに指を入れ、 中のモノを掻き出す。声が出ないように唇を噛みしめながら処理していると不意に背中を舐められた。 「あっん」 振り向くと案の定剣八がそこに居た。 「邪魔すんじゃねえよ!馬鹿猫!な、何見て・・・」 剣八の視線の先には上を向いてしまった自身があった。 「わあ!見んなっ!馬鹿!あっち行け!」 一護の言葉なぞどこ吹く風。強引に口に含むと さっきと同じように、吸いだした。まるで子猫が乳を吸うような吸い方だった。 「はあっん、も、出る・・!」 一護は、薄い精液を剣八の口に吐き出した。 「信じらんねぇ、この馬鹿・・・」 ペロリと口の端を舐め、どこか満足そうな剣八。一護は、ムカついて頭からお湯をぶっかけた。 「洗ってやるからこっち来い!」 腹立ちまぎれに、ガシガシ洗う。それでも嫌がる風でもなく洗われる剣八。自分も洗って湯船に入る。 温まって眠くなり、風呂を出る。せめてお湯を抜いて、湯船だけ洗った。 脱衣所に出て着替える。ドライヤーで剣八の毛並みを乾かして、自分の髪も乾かす。 部屋に戻ると、やっぱり蒲団は新しく、水差しが置かれていた。明日どんな顔で弓親に会えば良いのか少し悩んだが、やはりそれも、今更だ。いつも通りでいい。水を飲む。啼きすぎた喉には少し染みたが冷たくておいしかった。 剣八も飲みたがったのでコップに注いでやる。器用に飲み干した。 眠気が襲ってきたので、欠伸をして蒲団に入る。剣八が部屋の隅で寝ようとするので、 「なにやってんだ?こっち来いよ」 蒲団を持ち上げ、寝床に誘う。のそりと起きると一護の横に収まって寝た。一護もようやく眠る。 朝になって隣りに剣八がいない事に気付くと、 「猫になっても一緒だな、あいつは。また置いてきぼりか・・・、猫なんだから俺が起きるまで居てくれても良いのに」 呟きながら、伸びをして起きると障子の向こうに影があった。やべ、聞かれたかと思いつつ開けると、尻尾で顔を撫でられた。 「ぷっ、何、すんだよ」 ぐるるる、と鳴いて振り向く。剣八の横には盆に乗った朝食兼昼食が置かれてあった。 「弓親か?」 ぐるる、と鳴いた。もしかして誰も通さないためにそこに・・・?自然と笑みがこぼれた。 「剣八、一緒に食べよ?一人じゃさびしいよ」 少し開いた隙間から腕を伸ばし頭を撫でる。 仕方ないとばかりに部屋に戻り、一護は、盆を取った。やはり剣八の分もあった。 遅い昼食を取り、着替えて部屋を片付ける。洗い物もして二人で縁側で日向ぼっこしながら一護は、剣八の ブラッシングをした。首輪を触りながら一護が、 「これはお前が俺のだって証しに買ったんだ。俺はお前のモノだけど、お前は違うもんな・・・、だから猫の間だけ付けといてくれよ」 立てた膝の間で剣八を抱きしめ、秘め事のように囁いた。剣八は一護の頬をペロリと舐め、尻尾で包みこんだ。 二日後元に戻った剣八の首に首輪がまだあったかどうかは・・・ ナイショ ♪ 終 08/09/20作 第21作目です。どうでしょうか?猫剣。 猫耳剣八とどちらが良いですか? こちらの剣八はまんま猫ですよ。 10/11/28修正。 |
|
文章倉庫へ戻る |