題「素直にね♪」
「またやってる」
ぼやくように呟くのは弓親。視線の先には口喧嘩をする一護と剣八の姿。
「最近隊長、一護に喧嘩吹っ掛けんの多いな」
と一角が言うと、
「一角まさか気付いてないの?」
「何が?」
木刀を肩に担いで訊いてくる。
「いやいいよ、何でもない」
君らしいよと呟いて口を噤む。何か言いたそうだったけど無視した。コレは一護君と僕と副隊長3人の秘密。
喧嘩が終わったみたい、隊長がどこかに行く。あの顔は気付いてるよねぇ。
怒った顔の一護君、でもすぐあの顔になる。あぁそんな顔で見つめてちゃバレちゃうよ?
こっちに気付いた。気まずそうに笑ってこちらにやって来る。
「何だよ、見てたのか?」
「まぁね、ていうか此処にいたら君らが始めたんだよ」
今日の原因は?と聞くと、
「剣八の奴が俺の事ガキ扱いばっかすっから頭に来たんだよ!」
と怒り心頭、カワイイなぁ。
「ガキ扱いってガキじゃねえか、お前」
一角に言われて、
「っ、そりゃ、お前らみたいに何十年も生きてねえけど!けど・・」
唇を噛んで俯いちゃった。
「ちっ、何だよ変な奴だな。俺ぁ稽古に行ってくらぁ」
一角がその場を離れると、
「弓親、一角にも言ってないんだな、ありがとう」
って言ってきた。
「秘密にするっていったろ?」
「ん、ありがと」
僕らには素直なのになぁ。

 一護君の想いに気付いたのは、副隊長が先だった。そのすぐ後に僕が気付いた。
いつもみたいに隊長の肩に乗ってる副隊長がじーっと一護君の方を見てたから僕もそちらを見たら、一護君もこちらを見てた。
いや、正確には隊長を。隊長の手の動きや、仕草を目で追っていた。自覚はないらしい。その後溜め息をついた。
副隊長が一護君の方に行ったので、僕も付いていった。
「いっちー!元気ないね、どうしたの?」
「え、そんなことねぇよ」
膝の上の副隊長の頭を撫でながら言ったけど、カラ元気って分かるよ。
「ねぇ、いっちー剣ちゃんのこと好きでしょ」
いきなり核心を突かれて一瞬固まったけど、みるみる赤くなって否定する。
「な、なに言ってんだよ!急に変なこと言うな!」
「えー、だっていつも剣ちゃんのことずっと見てるのに?じゃあなんで見てるの?」
「え?俺そんなことしてるのか?」
「気付いてなかったのかい?」
「弓親も気付いてたのか?」
「まあ、今日ね」
「嘘だろ?まさか、そんな」
「いっちー、剣ちゃんのこと嫌い?」
「嫌いじゃねえよ、でも好きって、言われたら分かんねぇ」
「分からないって、恋愛したことあるでしょ?」
「・・・無い。した事ねえよ、悪かったな」
「え、そうなんだ。じゃあしょうがないね」
「じゃあ初恋だ!いっちー!おめでと!」
副隊長は喜んで一護君に抱きついてたけど、
「だから!分かんねぇって!」
僕が、
「じゃあ、隊長を見るとどんな感じがするんだい?」
と水を向けた。
「え、え〜と、何かドキドキはする。それから、ふわふわしたような感じ?でも誰かと一緒にいるの見ると変な感じがする」
僕は呆れて、
「一護君、それ完全に恋だよ、なんで気付かないのか不思議なくらいね」
「そんな、だからしたことないんだから、分かんねえよ!なぁ頼むから誰にも言うなよ!特に剣八には言わないでくれ!」
必死になって頼んできた。
「なんでー?」
「だって、き、嫌われたら、嫌だ・・・」
あんまりにも可愛くて、必死だったから僕と副隊長は、
「じゃあ、3人の秘密!あたし絶対に言わない!」
「じゃあ、僕も。でも相談には乗るからね」
と約束した。だから隊長には何も言ってない。
でもあんなに熱っぽい目で見られたら気づくよね。隊長も絶対気付いてる。
自分から言わせるつもりで敢えて知らんふりして、子供扱い。ひどいなぁ。

 まただ。縁側から一護の奴がこっちを見てる。俺が気付いてねぇと思ってんのかね?あんな感情丸出しの顔で見てきやがって、まったくこれだからガキは・・・。自分から言って来ない限り俺からは何も言わねえがな。
一日中人の事見て何が楽しいんだ?暇なら斬り合いにでも付き合えってんだ。ああくそ、つまらねぇな、一護でもからかうか。
「おい一護」
「ん、なんだ?剣八」
「お前、ヒマだろ?ちょっと斬り合え」
「ばっ!馬鹿か!お前ヒマだからって、そんなマネができるか!」
「けっ!それくらいしかできねぇガキのくせに、じゃあ、ほかになにが出来るんだ」
「ガキっていうな・・・」
「あ?」
「ガキで悪かったな!だったらそんなガキに執着すんなよ、もっと強い奴のトコ行けばいいだろ!」
なんだ?なんで泣きそうな顔してんだ?こいつ。
立ち上がってどこかへ行こうとする一護の肩を掴みこちらに向ける。目に涙をためて、唇を喰いしばった一護の顔があった。
「離せよ!バカにしやがって。ガキで悪かったな!ガキに用は無ぇだろ、離せ!離せったら!」
まだ肩を掴んでる俺に、顔を見られまいと俯いて拳で俺の胸やら、顔やらを殴ってくる。そんなもん痛くも痒くもなかったが、拳が当たる度に地面に雫が落ちては色を濃くした。
「一護、お前」
身体をびくりと震わせ、動きが止まった。そこへ、
「あー!剣ちゃん、いっちー泣かせたー!」
やちるが飛び込んできた。その隙をついて、一護が逃げた。
「剣ちゃん、いっちーいじめすぎだよ!今度またいっちー泣かせたら嫌いになるからね!」
一方的に言うとやちるも消えた。何なんだよ、一体。

 バレた、きっとバレた。もう駄目だ。もう会えない。見てるだけで良かったんだ、欲を出したから、ずっと一緒にいたいって、考えたから。どうしよう、もうあそこに帰れない・・・。どうしよう・・・。

「えっ!そんな事になったんですか?」
僕は副隊長から聞いて驚いた。
「ねえ、どうしよう?ゆみちー」
「考えられるのは、ここには帰って来なさそうだと言うことですね」
「そんな!どうしたらいいの、そんなのイヤだよ!」
「そうですね、取り敢えず一護君を探しましょう。そのうえで考えましょう」
「うん!分かった!」
僕らは手分けして一護君を探した。やがて小川のほとりで一人泣いてる一護君を見つけた。膝を抱えて声を殺して泣いていた。僕はなるべく静かな声で話し掛けた。
「一護君・・」
びくりと肩が揺れた。顔を上げてこちらを見た。琥珀色の瞳が濡れて光っていた。僕は素直に美しいと思った。
「大丈夫?副隊長から、泣いてるって聞いて心配したよ」
「何でもない、剣八にばれたかも・・・、もう、駄目だ、帰れない」
そう言うと、また膝に顔を埋めて泣き出した。
「大丈夫だよ、今日は宴会でも開いて、隊長の気を逸らしとくからその間に部屋の戻れば良いよ」
と僕が提案すると、くぐもった声で、
「ごめん・・・」
と言ってきた。しばらく一人になりたいからと言うので、ぼくは先に隊舎に戻った。すぐに副隊長が、
「ゆみちー、いっちー見つかった?」
と心配そうに聞いてきたので、人気のない所で、説明した。
「宴会かぁ、そだね、みんなで騒いでたら大丈夫だよね、いっちー帰ってくるかな」
「そうですね、今は感情が乱れてますからそっとしておきましょう。まっ、酔った勢いで告白なんてのも・・・」
と言うと、
「それ!いいかも。いっちー、お酒弱かったよね」
「いやでも、本人の気持ちを無視しては」
「でもこのままじゃ、いっちー、ずっと苦しいまんまだよ?あたしそんなのヤダよ」
「そうですね、でもあくまで一護君次第ですからね?」
「うん、分かった!」
言うが早いか二人で宴会用の酒や食べ物を注文し、宴会が始まった。場所はいつもどおりの道場で、皆酒が入って騒ぎ出し、隊長もそれなりに楽しんでるみたいだ。僕は一護君を呼びにさっきの小川に行った。
「一護君、宴会始まってるから、今なら大丈夫だよ」
「うん、ありがと。迷惑かけてごめんな」
「良いよ、迷惑だなんて思ってないから」
隊舎に着くと僕は道場へ、一護君は部屋の方へ歩いて行ったが、運悪く酔った一角に見つかって捕まった。
「一護〜!てめえ遅かったじゃねぇか!罰だ、俺の酒を飲め!」
「いや、俺未成年だし、いいよ」
やんわり断り帰ろうとするが、
「何だよ酒も飲めねぇのか、やっぱガキじゃねぇか」
今の一護君の神経を逆なでする様な事を言うから、ムキになった一護君が、
「ガキじゃねぇ!酒ぐらい飲める!」
ってお銚子一本、一気に空けちゃった。
「ほら見ろ、酒くらい飲めらぁ」
真っ赤になった顔でその場に崩れ落ちた。
「あ〜あ、一角やりすぎだよ」
と僕が窘めると隊長が、
「ガキだって分かってんなら絡むんじゃねえ」
と少しイラついた声で言った。それが耳に入ったのか一護君が、
「ガキじゃねえって言ってんだろ・・・、どいつもこいつも」
「ガキじゃねえなら、何だ?赤ん坊か?」
わざと挑発してる。
「ああ、そうだろうよ!てめえなんかに惚れてるってついさっき分かったんだからな!」
それだけ叫ぶと道場から出て行った。一護君の部屋から不安定な霊圧が漏れ出ていた。あぁ、また泣いてる。先に蒲団敷いてあげて良かった。一角がバツの悪そうな顔をしていた。泣いてるって分かったみたい。
「ふん興醒めだ、あとはお前らで楽しめ」
そういうと隊長も出て行った。

 部屋に着くともう蒲団が敷いてあった。俺は寝間着に着替えると、蒲団に潜った。何故か涙が後から後から出てきて止まらなかった。明日朝一番に帰ろう。そんな事考えてたら襖の開く音がした。弓親かやちるだと思った。
「もう寝るから、一人にしてくれ。ごめんな、色々」
と言ったら、
「何が色々なんだ?」
剣八?まさか、恐る恐る蒲団から顔を出すと剣八が居た。
「な、ん、で?」
「ふん、やっと自分で言ったからな、ったく待たせやがって」
「な、知ってたのか?やちるも弓親も秘密だって・・・」
「あん?あいつら知ってんのか?馬鹿か?あんな感情もろだしで見られたらバレバレだ」
蒲団のすぐ横に座って話す。
「で?いつ出てくるんだ?お前は」
手が伸びてきて顔の涙を拭って言ってきた。俺は泣いてた事を思い出して蒲団に潜り込んだ。
「ったく、手間掛けさせんな」
掛け布団を引きはがす。
「うわ!やめろ馬鹿!見んな」
顔を隠そうとしたけど一瞬早く捕まえられて、逃げられなかった。
「逃げんなよ。やっと捕まえたんだ良く顔見せろ」
「やだ、泣いててみっともねえ」
「どこがだよ?可愛い事言うなお前は」
腫れぼったい目元を舐めて、一護の唇に、触れるだけのキスをした。それだけで赤くなる一護が可愛くて何度も繰り返した。
どこかうっとりした眼をして、
「ん、剣八、好き」
「クク、やっと言ったな、やっと手に入れたんだ、覚悟しろよ」
今度は、深く口付けてきた。初めてでどうして良いか分からない一護は剣八のなすがままだった。
「んあ、んん、ふあ」
「可愛い声だな、一護」
「からかってんのかよ」
「いや?本音だ。一護、今からお前を抱くぞ」
「え?な、んん!」
口を塞がれたまま、寝間着を脱がされる。
「んー!ん!ん!」
「何だよ」
「抱くって、俺は男だぞ?」
「んなもん見りゃ分かる」
「き、気持ち悪くないのか?俺に好きだなんて言われて・・・」
「あ?なんだ?」
「だって、お前も、男だし、女の人の方が・・・」
「そんなもん、惚れたら関係ねえよ、お前は、俺に惚れてんだろ?」
「う、うん」
「俺もお前に惚れてんだよ。だから」
いきなり押し倒された。
「安心して抱かれろ」
「うん・・・」
一護は両腕を剣八に絡ませて抱き付いた。

剣八の指が胸を這う。鎖骨から、自分が付けた刀傷まで何度も往復する。
「んん、あ、剣八」
別の涙で目が潤む。剣八が傷痕に爪を引っ掛け、カリリと引っ掻いた。
「ああ!やだぁ」
まだ触ってない胸の突起は、すでに硬くなっていた。
「感じやすいな、初めてか?一護」
「あ、当たり前、だ!」
「女とも?」
「そうだよ!無神経なこと聞くな!」
顔を背けて答える一護には、満足そうに笑う剣八の顔は見えなかった。胸の突起を口に含むと舌で捏ね始めた。
「やあっ、ん、ん、け、剣八」
未知の感覚に縋るように剣八の髪を掴んだ。もう片方も舐められ歯を立てれた。もう片方は指で摘ままれた。
「あっあっ、やだ!おかしくなる!」
ピチャッと音を立て口を離すと笑いながら、
「やっぱ可愛いな、これぐらいでおかしくなるなんてよ」
そう言うとチュッと首筋に吸い付いて跡を付け、舌先で身体を辿って行く。胸から脇腹、腰骨まで来ると軽く歯を立てた。
「はっ、あん」
「おい、一護お前右利きか?」
不意の質問に素直に、
「そ、だけどっ」
と答えた。すると剣八は右の下腹部に集中して舌を動かした。
「やっ、あっ何!ああっ!はっ!あっ!」
一護自身は既に硬く上を向いていた。
「知ってるか?一護、利き手側の方が感度は良いんだぜ」
そう言って一護自身を口に含んだ。
「ばっ!何して!あっ!ああ!やだ!やめ!く、んん、あぁっ!」
剣八の口の中に吐精してしまった事に気付いて、
「ご、ごめん!は、吐きだせ」
と言ったが剣八はニヤリと笑ってまだ咥えていた一護自身を吸い上げた。ごくりと嚥下する音が聞こえて、
「ああっ!ばか!」
「お前の初物吐き出すなんて御免だね」
口の端をぺろりと舐めて言い切った。
「こ、この!」
それ以上言葉が続かない。
「それより次いくぞ」
「次?」
「慣らさなきゃ切れるぞ、いいのか?」
「あっ!」
「ほら後ろ向け」
一護の身体を反転させ、腰を高く持ち上げた。
「な、なにする気」
言い終わらないうちに、今まで誰にも触られた事がない場所に、熱く湿った柔らかいモノが触れてきた。
「やあぁ!何して、んだよ!あっあっ!はっんん!」
舐められている。剣八に。そう考えただけでおかしくなりそうだった。
「やああ、剣八ィ、やだぁ・・・」
ひくひくとそこが動くのが分かった。ぐっと舌が押し入れられた。
「うあ!やあん!んん」
がくがくと足に力が入らない。
「もうだめぇ」
「ち、しょうがねえな、物足りねえが勘弁してやる」
「は、はあぁ・・・」
なにやら小さい入れ物を取り出した。
「?、なにそれ?」
「ふのりだよ、ケツ出せ」
「な、終わりって」
「舐めるのはな、慣らすのは終わってねえし、まだ入れてねえだろ」
「そ、だけど・・・、入るのか?」
「慣らせば入るだろ、俺だって男は初めてだしな」
「え、そうなのか、色々知ってるからてっきり・・・」
「てっきり?なんだ見境なしか俺は」
ぺしっとはたかれた。痛くなかったけど、少し嬉しかった。
「いいから、ケツ出せ」
とろりとしたそれを指に乗せ、一護の蕾に塗ってきた。冷たくてピクっと身体が揺れた。指が一本入ってきた。ヌクっとした異物感に息を潜めていると、
「息はちゃんとしろ、ゆっくり吐き出せば少しは楽だ」
言いながら二本目を入れてきた。
「くう、う、は、はああ」
言われた通りにする。少し楽かもしれない。くちゅくちゅと音が響いて消えたいくらい恥ずかしかった。
「んあっ!」
急に背筋に電気が走ったような感じがした。
「ここか?」
また同じ所を弄られた。
「やっ!ああっ!何?ああ!」
「ここが、前立腺だな、お前の善いところだ」
いつの間にか三本に増えた指でクリクリ弄られる。
「やっ!だめ!出る!ああ!あっああっ!」
俺は剣八の指をきゅうきゅう締め付けながら果てた。身体の力が抜け、くったりしている俺の中から指を抜いた。
「んあぁ」
「次は俺ので、そんな顔しろよ一護」
まだひくつく俺のそこに剣八は自分自身を宛がった。それはひどく熱くて、俺は身震いした。
「いい顔だ一護、もっとそんな顔を俺に見せろ、俺だけにな」
そう言って腰を押し進めた。
「ああっ!い、痛、いよ・・・、剣、ぱ、ちぃ・・・」
俺は思わず剣八の背中に爪を立てた。
「息、しろ、大丈夫だ、切れてねぇ、一護」
髪を梳きながら、そう促す剣八の額には汗が浮いていた。
はぁ、はぁ、と息を繰り返しゆっくり入ってくる剣八を感じた。
「全部入ったぞ、後は楽だ、しがみ付いてろ」
そう言って動き始めた。ゆっくり、浅く、俺が痛がらないように。
「ん、ん、う、あ、ん、剣八」
「もっと動くぞ」
俺はこくこくと頷くしかできなかった。抜けるギリギリまで抜くと奥まで突いてきた。
「あっ!ああっ!け、剣八!」
「くっ、締め付けすぎだ、食い千切る気か」
「あっあっ、だって!」
「ちょっと待て、さっきのトコ探してやるから」
グリっと角度を変え、さっきの電流が走ったトコを突いてきた。
「あっ!ああっ!だめ!だめ!ああっ!いやっ!ああっ!あっー!」
中の剣八を締め付けて俺はまたイッた。その締め付けで剣八も俺の中に熱の塊を放った。
「あっ!熱い・・・、あぁ・・」
「おい一護、まだいけるか?」
「は?なにを」
俺は掠れた声で聞き返した。
「お前、ヤらしいんだよ」
「なっ!てめえ!んん」
「ほら見ろ、無意識に人のこと煽りやがって、おさまんねぇじゃねえか」
まだ俺の中にある剣八は、硬さと熱さを誇示していた。
「あ、そんなのしらない」
「それだけ元気ならいけるな。ほら来い」
「う、動けない・・・」
「ああ?」
「腰が震えて立てない・・!」
「お前、それって腰抜けるほど感じたのか?」
「お、お前が突きまくるからだ!馬鹿!どけ!」
「いやだね、今度は気絶するまでやってやる」
「こ、こ、この種馬!」
どこまで罵っても剣八はニヤニヤ笑って俺の上から退かずに、宣言通り(?)に俺が気絶するまで終わらなかった。

 翌朝、弓親とやちるが見舞いに来てくれたが、剣八に追い返されてた。
やちるには金平糖、弓親には欲しがってた現世の化粧品でも持って、お礼を言わなきゃ。



08/09/06作 第15作目です。
涼市さんからのリクエスト(てゆーか迷惑かけたので、何かお礼をと思いまして)です。リクに沿ってますでしょうか?
気に入っていただけたら、お持ち帰り下さい。(すずさん限定)
秘密計画は無いような気がする・・・。m(_ _)m すいません。


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