題「リビングは大惨事!」
 妖さんに家のリビングで2匹の人魚が寛いでいた。白と天鎖だ。
剣八と一護は兄弟達と狩りに出かけている。妖さんも一人で買い物に出かけていて、今は居ない。

「なぁ、ペットって主人と常に一緒じゃなきゃいけないんじゃなかったか?」
「なんだ、君も行きたかったのかい?」
「冗談じゃねぇ!あんなのと一緒に居たらこっちが持たねぇよ!」
「はは、確かにね」
床に尾ひれをビタビタと打ち鳴らしながら文句を言う白に、暁は笑って答える。
「ペットは常に主人と行動を共にするけど、拠点となる家でのみ収容できるんだよ。此処はお母さんの拠点だからね」
「つまり、此処だけならアイツと離れて居られるんだな?」
「そういうこと。まぁ、そのかわり君達は此処からは出られないんだけどね」
「ちっ!つまらねぇな。まぁアイツと一緒よかマシか・・・」
初めての狩りで敵から攻撃され、更にはボスに特攻を繰り返されて散々な目に合ったのだ。白の反応は尤もだろう。暁は白を嗜めるような事は言わず笑っていた。
「聖魔は普通ダメージを受けないように狩りをするものなんだけど・・・・お母さんはあの性格だからね」
「どんな性格だよ?」
「ん?『敵を見たら特攻』?」
「どんな性格だよ、それ!?」
とんでもない者のペットになってしまったと頭を抱える白。回復魔が特攻して死に捲くっているなど考えられない。グループ狩りで回復役が居なくなるのでは意味が無い。グル狩りに誘われないわけだ・・・・
「職の選択肢、根本から間違ってねーか?なんで聖魔になんかになったんだよ;」
「聖魔は黒字職だって聞いたからだって言ってたけど?」
「そこ!?ぜってーおかしいだろっ!」
「狩り方から言えば戦士か斬り賊なんだろうケドね。斬りは最赤字職だからねぇ・・・まぁ、もう転職できないからね。諦めて?」
暁に引導を渡されてがっくりと脱力する白。その横では天鎖がむにゃむにゃと寝ている。
「このやろ・・・人の気もし知ねぇで!ウロコ剥がすぞ・・・」
白は溜息交じりで隣で寝ている天鎖の顔を見た。

「暁。フリマに出すものはこれで良いか?」
妖さんの家の地下にある倉庫から装備や書や薬を大量に運び出してきた少女が暁に声をかけてきた。
「うん、良いんじゃないかな?」
「・・・お母さんは?」
「買い物。ショップのほうへ行くって言ってたよ」
「ふぅん。また落ちなきゃ良いがな」
どうやらショップでも『落ちた』ことがあるらしい。
荷物をチェックしながら淡々と荷物の整理をする少女。武器や防具、薬や書などをリビングに運んではチェックを入れている。
「なぁ、それどうするんだ?」
白が暁達に聞いてきた。
「ああ、これはフリマに出す商品だ」
「ふりま?」
「フリーマーケット。自由市場、とでも言えば判るか?許可証とって個人で店を出して自分で売るのだ。例外を除きアイテムはすべて店で売れるのだが、物によっては店で売るより遥かに高価で売れるものがあるからな」
茶髪のキツイ感じのする少女が白には目も向けず返事を返した。
「店より高く?んなもんがあんのか?」
「レアアイテムや期間限定品、強化装備だ。書もモノによっては高価で売れる」
「へぇ〜」
この世界での売買のシステムをイロイロ教えてもらう白。主人である妖さんは未だマトモな狩りはしていないが、いざ狩りをすればアイテムを集めるのは自分達だ。どんなものが高く売れるのか聞いておいても損は無い。

「ふにゃ・・・・しろ・・?」
昼寝から眼が覚めた天鎖だが隣にいたはずの白が居ない。。部屋を見回しても一護も剣八も居ない。見れば白が離れた所で誰かと話をしている。
「しろぉ〜・・・」
声をかけても話に夢中になっていて気が付いてもらえない天鎖。落ち込んでいるときゅるる〜〜とお腹が鳴った。
「お腹すいた・・」
キョロキョロとリビングを見渡すが食べ物が見当たらない。ふと、白が話をしている少女の傍に積まれた物の中にあるものを見つけた天鎖。巨大な柏餅だ。
「美味しそう・・・」
そろそろと柏餅に近づいて葉っぱをめくると、ぴろん♪となにやら紙が出てきた。その気配に気が付いた暁と少女が慌てて止めた。
「あ!馬鹿、やめろっ!」
しかし天鎖はそのまま柏餅にあぐりと噛り付いてしまった。そのとたん・・・・・

ボムッ!

白い煙が充満したかと思ったとたん、煙の中から玩具のロボットのようなモンスターが数体現れた。
「え?・・え??」
「何てコトをしてくれるんだ!」
「怒ってないで何とかするよ、これ!」
状況の判らない天鎖。一方凄まじい怒りを見せる少女と杖を出し臨戦態勢に入る暁。
「暁!早く倒せ!」
「俺だけに押し付けるなよ!ナマモノは苦手なんだからっ!巫女も戦ってよ!」
「1次弓士にどうしろと?」
「尖晶の矢使えよ!どうせ大した金額にならないんだから!!」
「いや、ドーピングしても多分当たらないぞ?あ、あっちに移動して戦ってくれ。商品に当たるから」
「そこ!?心配はそこ!?」
戦う気を全く見せない巫女と呼ばれた少女に冷たく突き放されて、それでも何とかモンスターを倒した暁。
疲れてぐったりしている。聖魔はナマモノとは相性が悪いのだ。

「まったく!何てコトをしてくれたのだ!」
「だって〜・・・・お腹すいた・・」
「あれって食いモンじゃ無かったのかよ?」
疑問を口にする白。天鎖が噛り付いたものは確かに柏餅だった。異様にデカかったが。
「あれは『包み』といってモンスターを召還するためのものだ。開けばモンスターが召還される。物によって出てくるモノは違うがな」
「開く前に警告が出たはずなんだけどね」
「警告ってこの紙か?」
白が手にした紙には『過ぎた好奇心はレベルアップの邪魔になります。本当に包みを開けますか?』と書かれていた。
「だったら無理だ、天鎖はまともに字読めねぇし。読めたところで読まないし」
「とんだトラブルメーカーだな」
「まぁ開けたのが柏餅で良かったよ。もう一つのほうだったら・・・」
「もうひとつって、これ?」
天鎖が黒い大きな風呂敷包みの縛ってある紐を解きながら聞いてきた。
「!!?」
「わ!馬鹿ッ!それだけは開けるなっ!」
「やめろおぉぉぉ!」
暁達の叫びも空しく黒い風呂敷は天鎖の手によって開けられてしまった。

「出たあぁぁぁ!」
出てきたのは白髪の小柄な和服の老人。老人はいきなり手にしたマシンガンを乱射してきた。
「うわぁ!」
「ぎゃーーーっ!」
瞬間、墓が2つ降ってきた。暁と巫女のものだ。
「暁・・・復活して戦え。で、倒せ」
「無理無理無理っ!復活しても死ぬから!親分なんて無理だから!」
幽霊姿で2人が騒いでいる所に剣八と他の兄弟達が狩りから帰って来た。リビングに入ったとたん次々に墓が降った。
「ちょ・・・!?」
「え?え?何事!?」
「なんでリビングにおやびんが!?」
「・・・・包み?」
「お前等リビングでなに開けてんだぁぁぁ!」
「俺じゃない!」
「とにかく!おやびん倒すぞ!」
「商品は壊すなよ。大事な収入源だからな」
「そんなこと言ってる場合か!」
「・・・・お前らの薬代。どうする気だ?」
腕を組んで、どや顔で言う巫女。
反論できない兄弟達。この家の財布の紐は巫女が握っているのだ。
「っ!皆!復活して一旦リビングから出るぞ!装備変えて補助スキルと薬使ったら一斉に攻撃だ!」
兄弟達は復活するとすぐさまリビングを後にした。残されたのは巫女と呼ばれた少女と剣八とペットの3匹だ。
「一体何があったんだ?」
墓ドロと同時に一護を護るように一護を抱きかかえた剣八が聞いてきた。今は幽霊姿だが、足があったらきっと胡坐の中にすっぽりと収まっていただろう。
「そこの黒い金魚がアレを召還したんだ。『惨事の包み』はそこそこ高値で売れるのに。まったく・・・」
「天鎖・・・」
「だってぇ〜・・・」
「だってじゃねぇっ!お前というヤツは!」
呆れる一護と怒る白。天鎖は白に尾ひれを掴まれてウロコを剥がされそうになっている。
「お前ぇは行かなくて良いのかよ?」
「1次職が復活してどうなるものでもないからな。経験値と薬の無駄だ」
マシンガンが乱射される中、回避率100%のペットと既に幽霊姿の2人には実害はない。なので会話は必然的に平静なものとなっていた。マシンガンの弾がアイテムを掠めるたびに巫女の眉間に皺が刻まれていったが。

「おっしゃあっ!押せ押せ押せ!」
「薬は惜しむな!」
「経験値は気にしたら負けだ!」
「だあぁぁぁぁぁ!」
兄弟達がリビングに一斉に戻ってきた瞬間から、リビングは修羅場と化していた。
投げ賊がひたすら手裏剣を投げる。遠距離攻撃職の攻撃にひるんだ隙に斬り賊と戦士が親分に斬り込んでいく。
暁は常に瞬間移動で間合いを取りながら回復と補助魔法をかけ続けている。
「押せ押せ押せ押せぇっ!」
攻撃職の兄弟達は一方方向から一斉に攻撃を仕掛け、親分をリビングの壁に追い詰め攻撃を仕掛けている。退路を塞ぎ攻撃し続けることで怯ませ反撃を防ぐ。俗に言うハメコンボ。ボス戦のセオリーだ。
「うわぁ・・・ラーメン足りるかな;」
「塩ラーメンなんか使うな!せめて焼豚にしろ」
「ここはアイスだろ!?」
「誰か乳持ってね!?」
「水くれ!水!」
「ジュースでも良い?」
「た、たこ焼き切れる!誰か持ってないか!?」
「・・・やきそばなら」
「意味無えぇぇぇぇ!」
「っ!サイダー」
「戦士がそんなもん使うな!当たらなくなるぞ!」
「暁っ!回復!補助!」
「解かってるって!」
互いに薬を交換しながら大量に消費していく兄弟達。誰しもが攻撃の手を緩めることなく、そして薬を使い捲くっていた。その消費の凄まじいこと・・・それでも特攻した斬り賊や戦士が墓を降らせていた。

「薬って色んなのがあるんだね」
兄弟達が使う薬の種類の多さに感心する一護。
「まあな。体力回復薬に魔力、お前たちで言う霊力回復薬はそれぞれに回復量が違うものとかあるからな。あと自身強化薬か」
「自身強化薬?なんだ、そりゃ?」
「物理攻撃力を上げるたこ焼きや、魔法攻撃力を上げるやきそばとかだ」
「サイダーってのも?」
「サイダーは物理攻撃力は上がるが命中が下がるから実用性は低いな。特に戦士には」
戦士は火力は高いが命中率は決して高いほうではない。命中を下げては下手をすれば攻撃が当たらなくなってしまうのだ。
「体力はステータスの『力』を上げることでLvアップごとに増えていくのだ。『力』を上げない職は体力が少ないから回復量は少なくて済む。魔は体力ダメージを霊力ダメージに変換するから要るのは霊力回復薬だ」
「ダメージを変換?」
「防御魔法のひとつだ。魔の霊力は戦士の体力並みに高いからな。火力は無くとも本来死に難い職なのだ。・・・・薬さえ惜しまなければな」
防御魔法は金がかかる、と妖さんが言っていた意味がなんとなく判った一護達。霊力回復薬は高いのだ。


「おー♪たらいm・・・・」
もーーーwと言い切らないうちに ぴゅ!っとお墓を降らせたのはこの家の主・妖さん。
「・・・・なんでココにおやびんが湧いてる?」
引き攣った笑みを浮かべた眼は完全に据わっていた。
「そこの黒い金魚の仕業だ。報復は後にして、アレ何とかしてよ。お母さん」
「私に墓ドロさせた覚悟は・・・出来てるんだろうな?」
巫女の説明に真っ黒なオーラを放つ妖さん。誰に言っているのかは定かではないが殺気が凄まじい。
「ひぃ!し、しろぉ〜、怖いよぉ・・」
「自業自得だ、諦めろ」
妖さんの様子から見て、きっとただでは済まないだろう。自分に非は無いはずだと白の視線は明後日の方向を向いている。出来れば関わりたくはない、いや断じて関わりあいにはなりたくは無い白だった。

復活してすぐさま自身に補助魔法をかける妖さん。取り出した杖も光の弓に変化させた。
「おまいらも復活しとけ。経験値振り分けるからな」
「おう」
「経験値アップも忘れないでよね」
「当たり前だ!」
「お母さん!任せたよ!」
「おう!任された!」
暁の言葉に応える妖さん。それを合図に兄弟達は一斉に親分から離れた。投げ賊だけは手裏剣を投げ続けている。攻撃を続けていないと親分が寄って来るからだ。
「あいつ、大丈夫なのかよ?」
「心配はいらん。お母さんの霊力数値は普通より高いからな、防御魔法をかけていれば1発2発喰らった所で死にはしない・・・はずだ。薬さえ惜しまなければな」
「結局はそこかよ;」
幽霊姿のまま一護を抱え、妖さんの性格に呆れる剣八だった。

「うりゃああああああぁぁぁっ!!」
「あ!また・・・!」
「なんで突っ込む!?」
「だからそれは戦士の戦い方・・・!」
「むしろ斬り!」
「特攻しなくても届くからっ!」
光の弓を構えて特攻する妖さんに兄弟達がツッコミを入れる。しかし特攻していく妖さん。だがダメージを受けているものの墓は降らなかった。
「へぇ・・・死なないでやんの。さっきはあっさり死んでたくせに」
白が意外そうに呟いた。
「家に帰ってくるのに防御魔法かけるヤツなんていないからな」
「家に帰ってきてあんなものが湧いているなんて誰も思わねーよ」
「帰ったとたん墓が降るなんて誰が思うかよ」
帰って来たとたん墓を降らせた兄弟達が口々に言う。言葉に棘があるのは仕方ないだろう。ここに居る全員が墓ドロによるデスペナで経験値が減っているのだから。彼等が死んだのは天鎖が開けた包みのせいだが、藪蛇で自分のせいにされてはたまらない。分が悪い、と白はそれ以上は言わなかった。
親分は先に兄弟達が戦っていたせいもあってか、妖さんの攻撃で思いのほかあっさりと倒された。親分が倒されて巫女のLvが上がった。

「あ?なんだ?Lvが勝手に上がったぞ?」
「経験値を振り分けたからだよ。まぁ俺達には大した経験値量じゃないけどね」
剣八の疑問に暁が説明してくれた。
「どういうこと?」
剣八の腕の中の一護が聞いてきた。
「1Lv上げるための必要経験値が違うからね。大体だけど巫女だと必要経験値が20K、親分の経験値は約7Kだから巫女の場合、必要量の1/3くらいになるんだ」
「すごいね!暁さんだとどれくらい要るの?」
「俺で2M。お母さんだと90Mちょい、かな?」
「おい。そのKとかMってなんなんだ?」
剣八が聞いた。比べられる数字の大きさがわからないからだ。
「単位だよ。1K=1000。で1M=100万。覚えておくと良いよ、よく使うから」
「ちなみにデスペナはステ振りに因るが1回の墓ドロで6〜10%の経験値が減る。お母さんの場合約10%だから、さっき死んだので9M、つまり900万の経験値が減ったことになる」
巫女が補足するように付け足してくれた。
「暁の4.5人分か・・・そりゃぁ怒るわけだ」
白が溜息交じりで妖さんを見遣った。妖さんは未だ黒いオーラを放っている。
「まぁ・・・お母さんの場合は放っておいても死に捲くってるからね。どうせこの間ので経験値リセットされてるだろうから気にしなくて良いよ」
暁が慰めるように言った。この間、というのは白達が初めて狩場に出て、妖さんが姐御に特攻し捲くり散々な目にあった狩りのことだ。
「あったところでどうせ1%かそこらだろう。赤字狩りでも神殿で死ぬ気で1時間も狩れば5%くらいいくだろう?」
「D2で死ぬ気で行けばね。でもお母さんの場合、マジで死ぬから」
「・・・意味は無いか。困ったもんだ」
そこまで死に巻くって良く140Lvまで行ったもんだと感心する剣八達。妖さんがここまでどうやってLvを上げたのかは謎である。



「さーて。この状況を説明してみようか?」
戦闘の跡が生々しいリビングで妖さんがにっこりと全員を見渡した。その爽やか過ぎる笑顔に兄弟達は少し引き気味である。
「俺達が狩りから帰ってきたら既におやびんが湧いてたんだ!」
「俺達、全員墓ドロしたんだぜ!?」
剣八と狩りをしていた兄弟達は、自分達に責任は無いと言外に言い張った。
「おやびんが湧いたとき、ここに居たのは?」
「俺と巫女とペットの2人だよ」
暁が答える。白は明後日の方向を向いたままだ。
「その時、おまいらは何してた?」
「私はフリマの商品を倉庫から出していた。そこの白い金魚がフリマについて聞いてきたから、暁と2人で説明をしていた」
「包み開けたのは?」
「さっきも言ったが、そこの黒い金魚だ」
巫女が天鎖を指差した。ぐりん、と妖さんに顔を向けられ白の後ろに慌てて隠れる天鎖。
「天鎖は最初は寝てたんだよ。そこにこの女がイロイロ出してきたからな。俺は何すんのか聞いてたんだよ」
「テンコ盛りは何で包みを開けたんだ?」
「・・・・お腹、すいたから」
「包みが食いモンに見えたのか?」
「最初にあけたのは柏餅だ。その後『惨事の包み』を開けたのだ」
「止めたんだけどね」
「天鎖は興味があったら考えなしに行動するからな。たまたま傍にあったから開けたんだろうよ」
「こいつは赤子か!」
「あー・・・・否定はしねぇ」
一護達がこの世界に来たのも、元はと言えば天鎖の行動が原因だ。真っ先に巻き添えを食らった白はフォローすらしない。

「こういう赤子には躾が必要だな」
「お母さん。気持ちは解かるけど程ほどにしてやってよ?」
勢いに任せて、というかノリで行動を起す妖さんの性格を知る暁が自重を促すが・・・・
「暁。ここはビシッとし躾けるべきだと思うぜ?」
「そうそう。傷は浅いうちにってね」
「お前等まで;」
「俺達だって経験値減ってんだぜ?」
「お前だって墓ドロしたんじぁねーの?」
「俺なんかLvアップ寸前だったんだぜ!?」
「俺なんか3回も墓った」
「他人(ひと)様に迷惑かける行動は早めに矯正しないと、なぁ?」
「お母さんみたいに傍迷惑な大人になっても困るしな」
狩りから帰って墓を降らされた彼等。実は相当根に持っているらしい。狩りで地道に経験値を溜めるには、相当の労力と時間を必要とする。しかもLvが高くなるにしたがって必要経験値は増えていきLvが上がり難くなっていくのだ。
「というわけで、罰ゲーム決定〜☆」
「お母さん!思いっきりやっちゃって良いよ!」
「なんなら俺達も手伝うからw」
「おいおい・・」
「・・・・躾じゃなかったのかよ;」
ノリノリの兄弟達につっ込む暁と剣八。

「うえぇぇ〜・・・・いちごぉ〜、しろぉ〜・・・」
「諦めろ。お前が悪い」
半泣きの天鎖をすっぱりと切り捨てる白。暁が諦めを乗せた表情で天鎖の肩に手を置いて言葉をかけた。
「・・・・骨は拾ってあげるからね」
こうして天鎖の『躾』という名の罰ゲームが始まろうとしていた。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あとがき

説明ばっかですみません!
天鎖がおバカな子になってます
このあと天鎖がどうなるか・・・・
とんでもない目に合うのは必死でしょうwww

メイポはBB(ビッグバン)よりかなり以前の設定を捏造しています
今更ながらHP/MPとか用語をそのまま引用すればよかったと反省;
ラーメン、アイス、たこ焼きなどはメイポの実際のアイテムです
D2=ドロップ・経験値2倍。メイポではD2が1日2回1時間ずつありました

                     (H23.9.20)

by妖  



11/09/24に妖様より頂きました!

さて、天鎖はどんな罰ゲームを与えられんでしょうね。楽しみです!妖様、ありがとうございます!



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