題「柳川(やながわ)
 ここはとある遊廓―。 他の廓とは一線を画し護廷の席官から隊長格などが贔屓にしている店である。

そこでは最近一人の遊女が御立腹だった。
「ひどい!ひどいわ!更木様ったら!最近顔も出して下さらない!」
それを先輩である遊女が窘めていた。
「何を言いなんしか。遊女の本気は御法度、弁えなんし」
「だって!でもお姐さんだって!京楽が贔屓にして下しったはず!それをあんな子狐風情!」
「おやめ!わっち等は金で買われてなんぼ・・・。その日その晩限りのこと・・・!」
「でも、お姐さん・・・」
「この話はこれでおしまい!過ぎた事はお忘れなんし」
そうは言われても腹の虫が治まらない。
「今に・・、見てなさい・・・」
逆恨みにも似た感情を一護に向ける女だった。

数日後、買い物帰りの一護に声を掛ける女が居た。
「ねぇ貴方、十一番隊に居る子よね?」
「うん!そうだよ。何か御用?」
くりんと首を傾げる一護。
「ええ、少しね。隊長の更木様に伝えて欲しい事があるのよ」
「剣八に・・・?」
一護が剣八の名を口にした瞬間、女の目が鋭く光った様に見え怖く思った一護。

―剣八ですって・・・?軽々しく名前で呼ぶなんて・・・。こんな子供に・・・!こんな狐風情に負けるだなんて!見ていなさい、奪ってやるから・・・―

「あ、の、なんで俺に?」
「あら、だって一番近くに居るんでしょう?こう伝えてね?最近ちっとも会いに来て下さらないから寂しいわぁ。お仕事で忙しいのでしょう?お店で待ってます。ってお願いね?」
「あ・・の・・・」
一護が返事をする前に女はその場を立ち去った。

―うふふ、あの顔・・・。早く修羅場にでもなりなさい・・!―

ふらふらと隊舎に戻ると夕飯の支度を始めるが上の空で何度も指先を切ってしまった。

剣八が帰って来て、食事になると一護の指先はバンソーコーで埋め尽くされていた。
「かか様?」
「大丈夫ですか・・・?」
「平気平気!」
笑って安心させ、風呂が済み部屋に行くと剣八が蒲団の上で胡坐を掻いていた。
「あ、まだ寝てなかったの・・・」
「・・・」
隣りに座るとふわり、と押し倒され、
「どうしたよ、怪我するなんざ珍しいじゃねえか」
ちゅ、ちゅ、と傷バンの上からキスを繰り返し、それを剥がすと丁寧に指を舐め、傷に舌を這わせていった。
「あっ・・・!」
ぴりぴりとした痛みとむず痒い感じに身を捩る。ぴちゃ、ぴちゃ、ぴちゅ、と音が響いて恥ずかしい一護。
「あ、あ、やぁん・・・剣八・・・あの・・・」
「ん・・・?」
「・・・何でもないの・・・ちゅうして?」
「ああ」
深い口付けをしてその日も一護が気絶するまで抱きあった。

翌日も、一護は言おう、言おうとするのだが、剣八の顔を見ると何も言えなくなってしまう。
言ってしまってその女の元へ行ってしまったら?本当は女の人が良いと言われたら?
そんなことは無い!と信じてるが疑心が顔を覗かせる。

一人悶々と悩み過ごしている一護は剣八に抱かれていても気もそぞろになってしまい、どういう訳か勃たなくなってしまった。
「どうした?一護、気持ちよくねえか?」
「や、ん、なんでも、ないの、んん!」
「は・・、そうかぁ?その割にゃこっちに集中してねえぞ?」
クリッと乳首を摘まむとビクッと跳ねる一護の身体。
「やぁ・・・。だめ・・そこだめなの・・・」
ふる!ふる!と震える腰に手を這わす剣八。
「何が、駄目なんだ?言ってみろ」
「んん!だ・・って、最近そこ触られると・・・その、あん!こ、腰の中?っていうか、尻尾の付け根が痺れるの・・・」
「なるほどな・・・、お前ココだけで感じるようになってきたんだよ」
と安心させる為に頬にキスをした。
「へ、変じゃない?」
「ああ、むしろ嬉しいぜ俺は」
「ん・・・良かった・・・」
それでもやはり一護の中心は力なく萎れていた。
「どうしたよ、一護」
「ううん、なんでもないの。ちょっとしんどくて・・・」
あの女の事など言えなかった。
「じゃあ今日はこれで終いにしといてやるよ」
「う、うん」
腰を掴むと奥深く突いては前立腺を抉る剣八。
「あ!あう!剣八!ああん!いっ、いい!気持ちいい!」
「ハッ!そうかよ!」
カリッ!と乳首に噛み付くと、
「きゃうん!あぁあーーっ!いい!イク!イク!んんああーー!」
ギュウゥと締め付ける一護の中に全て注ぎ込んだ剣八。中からは溢れていた。
「ん!は!あ、ああ・・・」
「ドライか・・・」
「ふあぁあ・・・」
眠るように気を失った一護をいつものように風呂に入れ、一緒に寝る剣八だった。

一方の遊女は、いつまで経っても剣八は来ない。一護が伝言を伝えた様子もないようなので焦れて次の行動に移った。
他の客からの情報で新入隊士の中で、一護を良く思わない者、一護に横恋慕している者を調べ上げ計画に引きいれた。

「ねえ、貴方達の隊長を惑わす悪い狐から隊長を取り戻せるし、貴方達はその狐を好きに出来るのよ?一石二鳥じゃない?」

と言われ、尊敬と畏怖である隊長を取り戻すというお題目を与えられ、やる気になる者、自分の欲望が満たせるとやる気になる者で計画を練っていった。

翌日、一護が一人の所に数人の新入隊士が来て、
「隊長がこの店に来て欲しいと言ってましたよ」
と一護を茶屋に案内した。
「お茶屋さん?なんで?」
「鈍いですね。デートしたいんですよ!」
「え!あ・・」
と赤くなり俯く一護を、
「さあ、さあ、こちらです」
と中へ押しやった。
一護は知らないがそこは陰間茶屋と言われる処だった。
「ここ?」
と部屋に入ると剣八は居らず、あまり見たことのない隊士と思しき男達が数人待ち構えていた。
ドンッ!と後ろから突き飛ばされ中の蒲団に転がる一護。
「きゃあ!なにするの!」
「じゃあな!そいつらに可愛がって貰えよ!」
スパン!と襖を閉められ、周りを見回すと、欲情した男達が舐めるように一護の身体を見ていた。
「あ、いや・・・」
一人が手を伸ばし、着物の合わせを開こうとした瞬間、一護の拳が下顎にめり込んでいた。
「え・・・?」
遠くに飛ばされる仲間を信じられない物を見るように見ていると次々にのされていった。
一護はその店を飛び出ると走って剣八の元へ戻った。

「剣八!剣八!」
剣八は縁側で昼寝をしていた。
「なんだ?慌てて、なんかあったのか?」
はあ!はあ!と息も荒く怯えている様な一護を胡坐の中に納めると、説明を促した。
「あのね、今日ね、知らない男の人にお茶屋さんで変な事されそうになったの」
「んだと!誰だ?!お前は大丈夫だったのか!?」
「う、うん、俺は平気なんだけど・・・俺その人たち思いっきり殴っちゃったけど・・・」
「気にすんな!殺しても良いくらいだ、んな奴ら」
ぎゅうぎゅう抱き締める剣八。漸く安心した一護が買い物に行くと弓親を呼んだ。
「おい、こう言う訳だ・・。そいつら探し出しとけ」
「分かりました。で、見つけたらどうするんです?」
「決まり切った事聞くんじゃねえよ」
「そうですよね」
後日、討伐の折り、遊女の計画に乗った隊士全員が虚に食われたとの報告がなされた。
彼らが最後に見た物は・・・
「俺のモンに手ぇ出すんじゃねえよ・・・」
と虚より恐ろしい自分の隊長だった。
今回の計画も失敗になったと知った女は自分から動いた。

 一護が買い物をしていると、行きつけの魚屋さんの親父さんが、
「一護ちゃん!最近元気ねえな!ほら!精が付くよ!これ食べな!」
とドジョウを貰った。
「ありがとう!コレどうやって食べるの?」
「ごぼうと卵で柳川鍋が一番美味いねぇ!」
「分かった!乱菊さんに聞いて作るね!」
と家に帰り、材料の卵が無いので買いに行くついでに乱菊に作り方を教わった。
「うふふ、一護ったら!精を付けて頑張るつもりね!」
「やあん!もう!乱菊さんてば!」
と楽しく時間を過ごし、卵を買い、家路に着いた。
「えへへ、これで俺の身体いつもと同じになるかな?」
まだ一護は勃ちが悪いのを気にしていた。
「気持ち良いのにな。なんでだろ・・・」
てくてく歩いていると前方に見慣れた男が立っていた。
「あ、剣、ぱ・・・」
だがその隣りにはいつかの女が居た。腕を組んで・・・。
固まってしまった一護に気付いた女は口を釣り上げて笑うと、剣八を引き寄せ、その頬にキスをした。
「!!」
一護は思わず持っていた卵を落としてしまった。

グシャッ!

その音で後ろを振り返り、一護に気付く剣八。それより早くその場から走り去る一護。
「一護!待て!」
一護の後を追おうとする剣八に、
「更木様、まだお話は済んでませんわ。お待ちになって?」
と女が引きとめた。
「俺にゃぁねえよ!失せろ!」
そうこうしている間に白の所へ近付く一護。
「にぃに!にぃに!助けて!助けて!どうして良いか分かんないよぅ!」
走りながらも泣くのを堪える一護。

「にぃに!にぃに!」
「な!なんだ!どうした一護!」
「うわぁあああ〜ん!にぃに〜!剣八が〜!」
と大声で子供の様に泣きじゃくった。
「わぁああん!わぁああん!ひっく!ひぃっく!えっ!えっ!」
「とにかく落ち着いて訳言えよ、な?」
「すん!すん!う、っ、ん、ゴメン、ね?にぃに」
居間に行き、一護を落ち着かせる為に膝枕をしているがずっと泣いている一護。膝の上の一護の頭を撫でる白。
一護から、女の人から剣八へ伝言を頼まれた事、その内容を知った途端に霊圧が上がる白。
「俺、俺、もう要らないのかな?剣八の傍に居ちゃだめなの?ええぇえ〜ん!」
と白の膝に顔を埋め泣きじゃくる一護。
「どうしたの?」
先に帰宅した京楽が泣いている一護を見て機嫌の悪い白に聞いた。
「剣八が一護泣かしやがった・・・!」
「え・・・?ホントに?」
「ぜってぇ許さねえぞ・・・。春水!今から一護のガキ全員呼んで来い!」
「え?なんで・・ハイ、分かりました・・・」
余りの白の気迫に押されて頷く京楽。
「白、落ち着いて、ね?」
「お前も通ってたのか?」
「え、まあ、君に出会う前だけどね」
「ふうん・・・」
「君に会ってからは行ってないよ!?信じて?」
「今は一護だ、おら、泣きやめ一護」
「ひっく!どうしよう!どうしよう!俺、出て行かなきゃ!でも行きたくないよう!」
「あん?じゃあ行かなきゃ良いだろう」
「だって!そんな事したら、剣八が!剣八に破滅が来ちゃう!俺やだもん!剣八、女の人が良いなら俺要らないもん!うわぁあああ〜!」

夕方、剣八が京楽邸に現れた。
「京楽!一護が来てんだろ!出せ!」
息を切らせて、肩で息をしている。散々探したようだ。
「ああ・・・、剣八さん、うん来てるよ」
「出せ!連れて帰る!」
「ちょっと、無理、かな・・・」
「んだと?」
気色ばむ剣八の鼻面に刃が付きつけられた。
「一護は帰さねえ、一人で帰るんだな浮気モン!何しに来やがった?よくも一護泣かせたなぁ?その首出しやがれ!」
刀を向ける白の鼻には横じわが刻まれていた。
「お前に用はねえ、一護、帰るぞ!」
「一護は帰んねえよ、まだ泣いてるしな!どこかの誰かのせいでな!」
「一護ぉ!帰るぞ!出て来い!」
奥から出てきた一護の目は真っ赤に腫れあがっていた。
「か、帰んないもん!剣八、女の人が良いんでしょ!俺じゃなくても良いんだ!」
「なんの話してんだ?お前こないだからおかしいのあの女のせいか?」
「やっぱり知ってる人なんだ!帰んない!ココに居る!」
「ありゃ遊女だよ、お前と恋仲になる前に通ってただろ」
「むう、じゃあなんで今更来るの、おかしいじゃん!」
「俺が知るか。アホらしい、大体アレの名前も知らねえんだよ、俺は」
「ホントに・・・?」
「お前以外要らねえって言ったろ!」
「でも、道でチュウしてた・・・ひっく!やっぱり女の人が良いんだ!俺、山に帰る!子供達も連れてく!」
山に帰る。その一言に剣八がキレた。
「帰さねえ、お前は俺の傍に居るんだ、ずっとだ!」
「知らない!」
一護を背に庇う白も反撃する。
「てめえ一人で帰んな!一護はここで暮らす!」
「うるせえ!コイツは俺の女房だ!お前に指図される云われはねえ!来い!一護!」
「う・・・」
白の肩の後ろから剣八を見る一護。
「っすん!あの女の人のトコ行かない?」
「行かねえ!」
「ずっと俺の傍に居てくれる?」
「死んでも離さねえって言っただろ!」
「俺をずっと傍に・・・」
「お前が死んでも離さねえ!」
「・・・・・・・・。にいに・・・」
「・・・ちっ!」
白が隙を見せた瞬間に一護の腕を掴み、自分の胸に抱き込む剣八。
「あ・・・っ!」
「一護・・・、帰るな?」
「剣八・・・!うん・・・」
「一護、イヤになったらいつでも来いよ?歓迎すんぜ」
「にぃに・・・、ならない、と思う」
一護を連れて帰る剣八、付いていく一護。
一護はまだぐすぐす言っている。剣八はずっと無言だ。
「あの、剣っ、八?」
ひっく、ひっくと呼びかけるが返事をしてくれない剣八に不安が募る一護。

隊舎に着くと二人でお風呂に入った。優しく洗ってくれたが喋ってはくれなかった。
部屋に帰ると一人出ていく剣八。
「どこ行ったのかな・・・」
スラッと障子が開けられた。
「あ、剣八、何持ってるの?」
手に桶を持っている剣八。
「気にすんな、こっち来い・・・」
と抱き込み、深い口付けと濃厚な愛撫を施す剣八。
「ん、あ!ああ!あん!」
ちゅく、と乳首を口に含んで舌で転がすと腰を揺らす一護。チュウッ!と吸い上げ軽く噛むと声をあげた。
「きゃあん!」
「くくっ、気持ち良さそうだな、一護」
「ああう、いい・・・」
「その割にゃまだ勃たねえな?」
「ご、ごめん・・・」
もじもじする一護の蕾に指を這わせる剣八。
「あ・・・」
「くく、ヒクヒクしてんな・・・」
期待するかの様にヒクつくそこへ舌を這わせる剣八。
「ああん!やっ!やっ!ああっ!入って来たぁん」
ぬちゅぬちゅと舐めまわし、尖らせた舌を中に入れ掻きまわし、解れて来たところで顔を離すと、
「おら一護、腰あげろ」
と一護の腰を持ち上げた。
「やあん、なにするのぉ・・・」
「冷蔵庫にコレがあったんでな・・・、お前の中でぬくめてやろうと思ってよ」
桶の中を覗くと冬眠状態のドジョウがぐじゅぐじゅと動いていた。
「ひ!いや!」
逃げようとするも腰を掴まれ逃げられない一護の中を広げると一匹ずつ中へ入れていった。
「まずは一匹・・・」
「や、やああ・・・」
2匹、3匹と入れていき、10匹全部入れてしまった。
「やだあ・・!う、動いてるよぅ!」
「そんだけ熱いんだろ」
と言いながら一護の褌をきつめに締めると、寝巻きを着せてやる。
「?な、なに?」
「散歩に行くか、一護」
「ひっ!む、むりだよぉ、な、中にこんな!」
「二人きりの散歩は久し振りだろう?小川まで行こうぜ・・・」
と優しく耳元で囁かれた。
「ひ!ひんん!」

外に連れ出された一護はドジョウが出ない様にゆっくり歩いた。剣八もそれに合わせる。
知りあいに会わないか気が気でない一護は剣八に助けを求める。
徐々に体温で活発に動き出すドジョウ。奥へ奥へと進むもの、出口を突くもので一護は気も狂わんばかりだった。
「あ!ああ!や!剣八・・!たす、けて・・・!」
「着いたぜ」
漸く小川に着いた。
「やっ!やあ!もう・・・ダメ・・・」
「ここも久し振りだなぁ?」
「ンッ!ンッ!きもちわる・・・!」
「うん?どうした、一護」
「あっ!はあ!ここの!中の!出して・・!お願い!」
一護の前に膝まづく剣八。解放してくれるのかと思っていると、帯を解き袷を広げると一護の下腹部に耳を当てた。
「な、に・・・?」
「くく・・・、一護、お前のここから鳴き声が聞こえるなぁ・・・?ん?」
一護の腹の中で蠢くドジョウの体が擦れ合い、くきゅ!ぴきゅ!ペチャクチャ、きゅ・・・クチャクチャ、ククク、ちゃぴ・・・と腹越しに音が聞こえていた。
「んや!やだ!出してったら!も、もう・・・!」
「何だ?イクか?いいぜ・・・イケよ。お前は俺が浮気してるって信じたんだろ?俺じゃなくドジョウにイカせてもらえよ・・・」
と突き放す剣八。
「や!やだぁ!剣八じゃないといやぁ!いやなのぉ!」
「・・・!じゃあ!なんで!出ていくなんて言った!離れるなって言っただろうがッ!」
一護を裸にし、褌も剥ぎ取った剣八。締め付けられていたモノが無くなり外に出ようとするドジョウ達。
「イヤッ!やあ!ぱち!剣八ぃ!」
ぐちゅ!と指を差し入れ中を掻きまわす剣八が再度訊いて来た。
「なんで、俺が浮気してるなんて信じた?俺から離れようとした・・・?」
「あっ!あうッ!だっ!だって!ひンッ!」
「だって、なんだ・・・?」
「け、剣八に!は、破滅が来るのやだもん!普通は女の人が好きだって!剣八も!前は!ひう!女の人抱いてた!」
ぐちゅぐちゅと掻きまわす度にぬるつくドジョウが指に絡み付いて来た。
「だ、だったら!俺、消えるしかないもん!剣八好きだからぁ!」
「一護・・・」
剣八も寝巻きを脱ぐと二人で川に入っていった。
「あ、ああう・・・」
一護は中のドジョウの髭に内壁を擽られ、ヌルつく柔らかい体で前立腺を押されてイク寸前だった。
「一護、そこの岩に手ぇついて立て・・・」
「あ、ああ、や、無理ぃ・・・」
「良いから・・・」
ヒクつく蕾に指を2本差し入れ開くとヌパァ・・・と糸を引いて開いたそこからドジョウ達がずるずると出て来ては川に落ちていった。
「ん、んはぁあああ・・・・」
「は・・・!可愛いな、一護。入れるぜ」
「んあ!んあああー」
「くく!いつもよりヌルヌルだな?気持ち良いか?一護」
「んあ!ああ!善い!気持ち良い!剣八のが!気持ちいい!」
「一護!一護!くく!中に一匹残ってたな・・!」
「ひいん!あ!あ!中で!動いてるぅ!やあん!やん!やん!」
「一護・・・」
剣八は一護の耳朶を舐め甘噛みし、耳穴に舌を差し入れ抜き差しを始めた。
「いやぁん!あ!あ!も!もうイクゥ!」
耳と後孔を同時に攻められすぐに達してしまった一護。
びくびくと締め付ける中へと剣八も熱を注ぎ込んだ。
「あ、はぁあ、奥に、熱いの、来たよ・・・」
ずるり、と抜くとぽちゃん!と残っていたドジョウが川に落ちた。
「続きは部屋に帰ってからだ・・・」
「ふあ・・・?」
川で身体を洗い清め、寝巻きを巻かれると瞬歩で隊舎に戻った剣八に寝室で押し倒された一護。

「一護、さっきも勃たなかったな・・・」
「ん・・、でも気持ち良かったし、イッチャったよ?」
「それでもな・・・」
ちゅ、ちゅ、と首筋から胸、腹にキスマークを付けていく剣八。
「ん、あふ、あぁ・・・」
まだ熱を持ち、ぐずぐずに蕩けている蕾に指を入れ、中を探っていく。
「や!ああぁあん!」
コリッとしたしこりを指が掠めるとビクビクと腰を跳ねさせ中心はどろどろになっていった。
「とろとろだな、お前の中・・・」
「や、やう、ひゃあん!」
剣八が足首の傷跡に舌を這わせながら、中に入った指を絶えず動かし続けた。
ぷちゅっ!ぷちゅっ!と音を立て出入りを繰り返す。
「あっ!あっ!剣八!やんンッ!」
「お前のここは綺麗なままだな・・・」
「やあ・・・見ないでぇ・・・」
「くく・・・」
そのうち足の指にまで舌を這わせ始めた剣八。
「きゃう!やあ!ダメ!あ!あ!それやぁあ!」
ぬるぬると指股を這う舌の動きと中を掻きまわす指の動きをシンクロさせる剣八に悲鳴をあげる一護。
「ひぃいん!やあ!やあ!ああぁあん!」
こぷり、と白濁を吐き出すがやはり勃ってはいない一護。
「おい一護、お前の中どんどんヌルヌルになってくぜ?さっき中洗ったよなぁ?」
「あ、あう、んああう」
きゅっ、きゅっ、と指を締めつける一護の中はさっきよりもぬかるんでいた。
剣八は指で奥を突き、前立腺を擦り、もう片方の手で双球を揉みしだき、会陰を刺激した。
「あう!あう!うううん!きゅう!きゅううん!きゅっ!ンぁあああ〜〜ッ!あ・・・あ・・・は、ぁ・・・」
「まだだぞ、一護、俺は入れてもいねえからな。これからだ・・・」
「うう、うう・・」
ふるふると弱く首を振るも許してくれるはずもなく、熱く滾った自身を宛がうと一気に奥まで刺し貫いた。
「ひっ!あーーッ!」
「くっ!締め付け過ぎなんだよ・・・食い千切る気か?」
「ふっ!く!あ!あ!けん・・・八・・・」
一護の中に全てを納めても剣八は動かなかった。
「はっ!はふ!あぁ・・・」
びくん!びくん!と中で脈動する剣八を感じていると一護の中心が首をもたげて来た。
「お・・・!お前のも勃ってきたぞ?一護・・・」
「え・・・、あ・・」
「くく!嬉しいこった・・・!」
剣八は一護の腰を抱えると奥まで突いては、円を描くように掻き混ぜては前立腺を擦った。
「きゃふ!きゃうぅううん!あん!あん!剣八ぃ!イっちゃう!イク!イッちゃうぅ!」
「イケよ!久々だろうが!俺も中に出してやるよ!」
「あああん!くううぅん!ンぁあああん!あっ!あっ!くはっ!」
「く!」
どくどく!と一護の最奥に全てを注ぎ込んだ剣八。
「あつい!熱いよう・・・!剣八の・・・」
「はっ!久々だからなぁ?まだやるか?」
「ん・・・、もっとちょうだい?」
強請る一護の尻尾をいつも以上に執拗に噛み啼かせる剣八。
「きゃう!きゃうん!やめてぇ!お願いぃ・・・」
「一護!俺はお前以外見てねぇ!だからお前は俺の傍を離れんじゃねえぞ!」
「あう!あう!うん!分かったぁ!ごめん!ごめんなさい!」
二人同時に果てた。
「風呂に入るぞ・・・」
「うん・・・」
湯船に浸かりながら一護が、
「あのドジョウ、精が付くからって魚屋のおじさんがくれたの・・・」
「ふうん・・・」
「柳川にしたら美味しいからって、今日作ろうと思ったのに・・・!」
「なんだ、俺に精付けて欲しかったのか?お前」
「ちがう!俺だよ!剣八にこれ以上精が付いたら俺壊れちゃうじゃない!だから、俺が精付けて頑張ろう・・って・・・」
「そうかよ、明日鰻食わせてやるよ」
「うなぎ・・・分かった」

 次の日、例の女が待ち伏せていた。
「更木様ぁ!お待ちになって?」
女が声を掛けて来た。
またか。とうんざりしながら振り向くと、その後ろの方に一護が居た。剣八はニヤリと笑うと女と話を始めた。一護が、
「何やってるの!剣八!俺だけだって言ったのに!」
涙目で言い募る顔が可愛くて、もう少し泣かしてみたかったが白がうるせえな。と思い、
「一護、こっち来い」
と手招きした。一護はおずおずと横に行った。
「なんですの?この子。わっちは更木様にお話しがありんすが?」
「俺にはねえよ。ところでお前誰だ?」
「んな!な!」
「それとな、一護。お前毎晩、昨日もあんだけ俺に啼かされてまだ不満か?ん?」
「あう・・・」
真っ赤になる一護。
「俺にゃお前以外目に入んねえよ。覚えとけよ?」
そこに居る女など居ないかの様に甘い睦言を囁く剣八に一護は、
「もう!もう!そんなこと!こんな!外で!人前で!」
「関係ねえな。外じゃなきゃいいなら、褥なら良いのか?これから行くか?ん?」
一護を抱き寄せ、耳を食む剣八が横の女を射殺さんばかりに睨みつけ、
「消えろよ、二度とツラ見せんな・・・」
と地を這う様な声で告げた。恐ろしくなった女は走って逃げた。
「ほれ、鰻食いに行くんだろが」
「あ、そうだ!ねえ、にぃにのお土産に買って行っても良い?」
「ああ、ガキ共の分もな」
「うん!」

その鰻屋でも啼かされた一護でした。

京楽夫妻は?
「で、どいつがお前のお気に入りだったんだ?」
「白、お腹の子に触るから、ね?」
一悶着あったそうな・・・。ご愁傷様!







10/02/26作  一護のトコの3兄弟は教育に悪いので白が預かってくれてました。
遊女に嫉妬する一護と白でした。
果報者の旦那共だぜ!

10/02/28 加筆修正しました。
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