スタミナ!








「ねぇ、航河。」

「……なんだ?」

「この前ね、岩戸さんから聞いたんだけど…。」

「……。」

「食事管理とか筋力トレーニング頑張ってるんだってね。」

「ああ、まあな。多少気は使ってる。」

「自分で料理もしちゃうし、すごいな〜。」

「…大したことじゃない。」

「今度、教えて欲しいな。」

に教えられるほど詳しいわけじゃないぞ?」

「そう?う〜ん…じゃあ、一緒に作ろう!」

「……ふっ。そうだな。」







「トレーニングは、どんなことしてるの?やっぱり腹筋とか腕立てとか?」

「…まあ、そんなところだな。ジムに行ったり…、運転するにも体力は必要だしな。」

「岩戸さんがねその時、スタミナが一番あるのは航河じゃないか、とも言ってたよ。」

「…………。」

「日々の努力の賜物なんだよね。やっぱり、すごいな〜。」

「…さっきから、褒めても何も出ないぞ?」

「そんなつもりで言ってるんじゃないよ〜。」





「で、……それだけか?」

「え…?」

「……カズと話したの。」

「うん…?ほら、この間差し入れ持っていったときだよ。」

「……そうか。」

「…………?」

「いや、…なんでもない。」







「でもさ、何か手伝って欲しいこととかあったら言ってね?」

「手伝って欲しいこと?」

「そうそう。例えば……。」

「……例えば?」

「ほら、具合が悪いときとか変わりにご飯作ったり。」

「……他には?」

「うーん…。あ、腹筋するとき足押さえる係とか!」

「……ふっ。分かった。じゃあ、その時は頼む。」



「そういえば、スタミナの話してたとき鷹島さんがね。」

「…何かバカに言われたのか?」

「バカって…。」

「……で?」

「それでね、お前アノ時大変じゃない?お前を尊敬する頑張れよ〜って。」

「…………。」

「加賀見さんも岩戸さんも笑ってたし…、何だったんだろう?」

「……そうだな。」

「頑張ってるのは航河なのにね?」

「…………そうだな。」

「ね?」

「……まあ、気にするな。」

「うん、そうだね。」












「……。」

「……ん?」

「…トレーニング何でも手伝ってくれるんだよな?」

「うん!私にできることであれば何でも言って?」

「……にしか頼まない。」

「ホント?じゃあ、任せて!なんちゃって、へへ。」

「…そうか。今、頼んでもいいか?」

「いいよ。何すればいいのかな?」

「そうだな……。」



「ひゃっ……。こ、航河?」

「……ベッドに行こう。」

「………っ!?」

「何でも……してくれるんだろ?」

「そ、それとこれとは……。」

「約束したからな。……断るなよ?」

「…ずるい、航河。」

「ずるくなんかない。せっかくが手伝ってくれるって言うから……。」

「……んっ。」

「……時間を有効利用するだけだ。」

「……そういうの、屁理屈って言うんだよ。」

「屁理屈で結構。……嫌か?」

「…………。」

「じゃ、よろしく頼むな。」











――さて、ここで問題です。二人がこれから行うトレーニングでは
              いったいどこの部分の筋肉がが鍛えられるでしょうか?









あとがき
……背筋かな?あ…、いや、失礼しました…(汗)。
このお話はドラマCDを聞いているときに思いつきました。
二人の会話シリーズ(シリーズなのかよ!)これからも続きそうです。
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