琉様!






「やっぱりロミオとジュリエットは泣けるね〜。」

「俺も、が家に来てんのにかまってくんなくて泣けてくる〜。」

「ロミオ、どうしてあなたはロミオなの〜?かぁ…。」

「なんだ?幼稚園のお遊戯会にでもでるのか?」

「ひど〜っ!!」




「俺がロミオ様だったら、……いや、琉様か?」

「……様は、いらないんじゃない?」

「いいじゃんよ〜っ!ちょっと付けてみたかったんだよっ。」

「それで?……琉様だったら?」

「琉様だったら〜、名前なんて捨ててのもとへ、よみがえっちゃうよん!」

「へー。」

「うわっ、冷たっ!南極の氷よりも冷たいよ!」

「大げさすぎだよ…。じゃあさ、音楽も私のために捨てちゃうの?」

姫のお望みとあらば〜?」

「……へー。」

「あ、なになに?ちょっと嬉しかった?恥ずかしかった?」

「そ、そんなんじゃないよ。」

「かわいいな〜っもう!抱きしめちゃうぞ〜!」

「きゃっ……!」



「でも俺、音楽捨てたら大変なことになるかもな〜……。」

「…え?別に捨てなくていいよ!?」

「いやいや、だとしたらの話だよ。」

「そ、そっか……でもさ、琉?」

「ん〜?」

「ドサクサにまぎれてお尻触るのは……やめて?」

「あはっ、ばれた?」

「……エッチ。」





「音楽捨てたらさ、俺しかなくなっちゃうかも。」

「だとしたらの話はもうい……っ!?」

〜っ!〜っ!って、……こうやってさ。」

「ひゃっ……んんっ!」

の事ばっかりになっちゃいそうだよね?ね?」

「……もうっ!捨ててなくてもそうじゃない!」

「あはっ、ばれた?」




「ねぇ、琉?音楽捨てちゃうなんて、……考えないで?」

「……わかった。仕事立て込んじゃうと…さ、なかなか会えないじゃん?」

「……うん。」

「海外とか行くと、余計寂しくなっちゃうし…。……寂しい思いもさせちゃうし。」

「……琉。ね、そういう時はさ、琉の空き時間とかにさ、いつでも電話して?」

「そっか…。電話っていう手もあるんだよ…な?」

「うん。そりゃ、実際に会うよりかは寂しいかもしれないけど…。」

「うんうん。」

「声だけでも、近くで感じられたら私は…嬉しいよ?」

「でも、…いいのか?いつでもって……、俺……。」

「気を使うことなんてないよ?仕事中は無理かもだけど、本当にいつでも……。」

「……本当に?」

「本当だよ。」

「約束だよ?」

「……うん。」

「やっりぃ〜!一人でするのも、それはそれで良いんだけどさ。」

「……ん?」

「電話でっていうのも、燃えちゃうかも〜!」

「…………。」



「よしよしっ!今度長期滞在になっちゃったりしたら、電話でしような?」

「ねぇ……、琉。」

「なぁ〜に?」

「なんだか、話…すれ違ってる気がするんだけど。」

「えぇっ!?本当!?大丈夫、そんな事ないよ!」

「……また、エッチなこと考えてたでしょ?」

「ちがう、ちがう〜、エッチなことじゃなくて、エッチのこと考えてたんだよ?」

「同じでしょっ!!」

「あはっ、ばれた?」

「それ、……もういいよ。」












――さて、ここで問題です。琉様の妄想は、果たして実現するでしょうか?











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