おすわり! 「あ〜!映画楽しかったね!次、どこ行こっか?」 「うんうん。最後のほうスカッ!っとしたよな。」 「もう、夕方か〜…早いなぁ〜。」 「そだな…。じゃ、とりあえず、車乗ろうぜ。」 「そういえば、前から思ってたんだけど、疾斗の車って車高低いよね。」 「ん?あ〜、まーね。スポーツカーは大体そうだろ?」 「そうなんだ。座っててもさ、地面すれすれ〜って感じがする。」 「怖いか?」 「ううん。怖くはないよ〜。」 「そっかそっか。でもレースの車なんてもっとすごいぞ。」 「それは…怖いかも。」 「ははは。」 「あとさ、後部座席なんてさ狭くて人、座れなさそうじゃない?」 「それはぁ〜、俺との二人だけの愛の巣だ・か・ら♪」 「はぁ…?」 「本当だって!デートしたり〜、イチャイチャしたり〜、キスしちゃったり もしかしたらそれ以上のこともしちゃったりして…ふははははっ!」 「……しないから。」 「っていうか、なんかもうあやしい気分になってきちゃったし。」 「へっ…、何、言って…。」 「だって、が変なこと言うから〜。」 「そんな事何も言ってないじゃん!」 「言った。」 「言ってない!」 「言った。」 「言ってないっ!」 「言った。」 「言ってない!」 「キスしたい。」 「したくない!って…えぇ!?」 「した〜いの!」 「…んっ…ハヤ…トッ…。」 「のエッチ〜。こっちも触っちゃおっかな?柔らかいんだよな〜、の胸。」 「こらっ!ダメ!疾斗っ、待って!…もうっ。」 「…ちぇっ。…てか、俺は犬か?こらっ!とか、待て!とか……。」 「…はぁ…はぁ。上に躾のなってない、ってつけた方がいいかもね…。」 「何だよそれ!……ふーん。は俺のことそういうふうに思ってるわけ?」 「そ、そういうわけじゃ…、あはは…。」 「じゃあ、が俺のこと躾けてよ。」 「えぇっ!?……きゃっ!」 「キスは…、こうやって、静かにした方がいい?それとも、こうやって…深くした方が…いいの?」 「……んんっ〜!」 「どっちもカワイイ反応するから捨てがたいんだよなぁ…。じゃ、次はぁ〜…。」 「…ハヤ…トッ…!」 「胸は…こうやって、首筋にキスしながらの方がいい…?それとも……。」 「…っ〜!?…その前にっ!時と場所を考えなさ〜い!」 「うわっ…!…痛ってぇ。今、マジで殴っただろ?」 「当たり前でしょ!?何考えてるのよ!?」 「何って…、セッ……。」 「わ〜〜〜っ!!」 「何だよ…。いいじゃんか〜。」 「よくないっ!」 「よくあるっ!…っていうか、そうか!時と場所を考えれば良いんだよな!」 「な、何でそんなにニヤけた顔…してるの?疾斗くーん…。」 「俺ん家、来る?の家、行く?」 「ど、どっちも行かない…。」 「よし!じゃあ、俺ん家な。はい、決定!はい、しゅっぱ〜つ!」 「人の話聞いてるの…?」 「ほらっ、エンジンかけるぞ。シートベルトしてっ!」 「聞いてないでしょ…?」 「俺のちっちゃい頃のアルバムとか見たくない?」 「……見たい…かも。」 「じゃ、決定♪」 「えぇっ!?…う〜…なんか私、……いいように扱われてる…気がする。」 「気にしない!気にしな〜い!」 ――さて、ここで問題です。躾けられているのは、いったいどちらでしょうか? いかがでしたでしょうか? この話は、朝起きていきなり思いついてスラスラとできてしまいました。 疾斗って実は、はしゃいだり甘えたりしてる中で しっかりと物事を見極めているんじゃないかと思います…。 ずるいよ、疾斗! でもそんな疾斗に萌え!(´Д`;) ←BACK |