上半身を起こそうとするカズさんを制止して、私はカズさんを組み伏せるように馬乗りになる。
力では到底敵うわけないはずだけれど、少し戸惑っている様子のカズさんは抵抗する事はなかった。


「……続けて…みる?」


自分でも何を言っているのか分からない。
ただ腰に回されたカズさんの手に力が込められ、体の中心が甘く痺れていく。


「こっちから、お願いしたいくらい」


カズさんの顔を見下ろせば、カズさんに向かって揺れ下がる私の髪を、彼の大きな手が掻きあげながら私の頬へと触れた。
ゆっくりとカズさんに近づいていくと、頬に当てられて手が後頭部へと回される。

私とは違う男らしい骨格、肌、髪、それに唇。
薄暗い部屋の中で映し出されるカズさんの全てが色っぽく魅力的に感じられた。

自分の唇をカズさんの唇に触れ合わせてみる。
その弾力と温かさに、溶けてしまいそうになる。

続けるといった手前、後には引けないけれど、正直どうすればいいのか分からなくて、唇を離して私は少し戸惑ってしまう。
後頭部に回されたカズさんの手がスッと下へ下がり私の背中に当てられた。
カズさんの指が下着の線をなぞって、少し強引にブラジャーを外そうとしてくる。


「カズさん…」

「…だめ?」

「だめ、です」


たしなめるようにそう呟いて、私は背中に手が触れぬように体を起こした。
少しつまらなそうに『残念』と口にするカズさんは、まるで私を試しているかのようにクスクスと笑っている。
私はその視線から逃れるために、カズさんの上にまたぐのをやめベッドの上へ膝をつく。

どこか楽しそうに私を眺めるカズさんにある、余裕みたいなものがなんだか許せなくて
私は、再びカズさんの下半身へと手を伸ばそうとした。

いつの間にかはがれ落ちた掛け布団、はベッドの隅で今にも床へ雪崩れてしまいそうだ。
露になったカズさんの体が、イージーパンツの中の反応したその輪郭が視界に入ってきた。
余裕そうな表情をしていても、カズさんの興奮は治まっていない事を知って、…無意識にそこへ手が伸びた。

ゆっくりと腫れ上がるそれを撫でると、一瞬カズさんの体がビクンと反応する。
カズさんの表情から笑みが消える。

それが悪い意味じゃないという事は分かった。

もっと余裕をなくしたカズさんが見たくなって、私は反り立つそれを覆うズボンに、下着に手を掛けて少しずつ解放させる。


自分が今どれだけ嫌らしい事をしているのか、なんて正直頭の中は麻痺してしまったようにどうでもよかった。
隠されていた時よりも、予想していたよりも屹立したそこは、熱を帯び興奮している。



「…………まずいな、挑発しすぎちゃったみたいだ」


どうしたらいいのか分からない、そういう意味を含んだカズさんの声が聞こえてくる。
私にこうされる事を期待していたという事なのだろうか?

思いがけず寝た振りをしていたカズさんの思惑を知ってしまい、私は一瞬体を固める。


「こういう事をするも…僕の知らない君はまだ沢山あるんだ」


「私も…、こんなふうに寝た振りするカズさんも、私の事も知らなかった」



そんな会話をしてみたけれど、もう頭の中には入ってこない。
カズさんが愛しくて、愛おしくて、私は熱くなったカズさんのそれに触れ唇を近づけた。

先端に口づけをし、反応するそれを手で丁寧にさする。
舌でペロリと舐め上げると、カズさんから熱い吐息がこぼれた。

歯を当てないように、気持ちよくなってもらえるように、口を開いてカズさんのそれを含む。
舌を使うとか技術的な事はほぼ知識としてないけれど、私は出来る限り奥まで進める。
そしてそれを先端まで引き抜いては奥へと、を繰り返す。

唾液がカズさんのそれにいっぱいになり、滑りを良くした唇と指を、私は飽きることなく繰り返した。


奏でる音に嫌らしさが混ざって、カズさんのそれがより怒張し始める。
口の中で体積を増したそれに、思わず苦しくて息が漏れる。


「……んっ…ふっ」



それはまるで自分の声じゃないような気がするほど、カズさんの事を誘っている。
そんな私をカズさんは艶っぽい目をして静かに眺めていた。

私を見つめてくる彼の視線が、唇からこぼれる切なげな息が私の体を熱くさせる。
私をどんなふうに思っているんだろう。
なんだか組み敷いているようで、本当は彼に組み敷かれているような気さえしてくる。


彼の感じる部分を丁寧に何度も指で唇で刺激し続けると、カズさんのそれがより熱く腫れ上がった。


「……っく…はぁ……」


呼吸も今までにないほど荒くなって、カズさんの手が私の頭を押さえるように力強く触れてくる。

もしかすると、もうすぐカズさんが絶頂を迎えるのかもしれない。
先端を口に含んだまま舌で刺激を送り、指を上下へ往復させる速度を速める。

カズさんが悩ましい声で『』と私の名を呟いて、葛藤に苦しむような動作で上半身を少しだけ起こした。

半ば見せつけるように必死にカズさんのそれに舌を這わせると
突然カズさんが完全に上半身を起こし、私の肩を抱き寄せ、唇がそこから引き剥がされる。

どうして?そんな疑問が頭をよぎったのは一瞬だけの事だった。

次の瞬間、艶やかなカズさんの深い溜息が聞こえ、激しく怒張したそこから熱く溶け出した欲望が溢れ出した。
ビクン、と小刻みに数回震えるそれに触れたままの私の手に、射出したカズさんの熱が伝う。

それすらも愛おしくて、私は満たされた気持ちでいっぱいになった。




「ごめん、口の中に…入らなかった?」



冷静さを取り戻したカズさんが、少し申し訳なさそうに私の唇を拭う。


「うん。…別に、それはそれでも…構わなかったけど」

「……そんな事言って。…本気にするよ?」


優しい口調、口元に笑みを浮かべて、カズさんが枕元に置かれたタオルを取り私に差し出した。
興奮の名残か、まだ鎮まることのないカズさんから手を離しタオルを受け取る。

手のひらに、指と指の間に絡みつく彼の欲望の跡が扇情的すぎる。
そんな事を思ってるなんて気付かれないように、私は軽くタオルで拭きとって黙ったままうつむいた。

気恥ずかしくてどうしたらいいのか分からなかったから。

けれどその沈黙はカズさんが腕を引っ張ってきた事で簡単に壊された。

私は目を閉じ小さく悲鳴をあげると、そのままの引き寄せる勢いに乗せられてベッドへ倒れ込む。
恐る恐る目を開ければ、私の上にまたがっているカズさんがシャツを脱ぎ捨てていた。


「今度は、…僕の番」


行く手を塞ぐように覆いかぶさるカズさんに、鋭い目でそう囁かれる。
思考がついていかず呆然としていると、着ているセーターを持ち上げられあっという間に脱がされてしまう。

慌ててカズさんを押し返そうと、胸に手を押しやってみるけれど全く意味をなさない。


「…形勢逆転、ってやつだね」


背中に腕が回されて、カズさんの指がブラのホックを外した。


「カ、…カズさん」

「だめ、だよ。今度は僕がを好きにする番でしょう?」


逃げられない事を思い知らせるように、腰にグイと体重をかけられて呼吸が苦しくなる。

情熱の消えない瞳がゆっくりと近づいてきて、唇を塞がれた。
触れ合った瞬間強引に割り込んでくる舌が口内を掻き乱す。
さっきまでの余韻のせいで体中が甘く痺れているというのに、カズさんは容赦なく舌を絡めてくる。

それだけで力が抜けそうなほど感じてしまう体を、彼の指先が撫で回す。
体が跳ね上がり、私は堪えきれず声を漏らしてしまう。
唇が離れて酸素を欲し息を吸い込んで、私はまた声をあげる。

頬へ、耳へ、首筋へと移動する唇が的確に刺激を与え、同時にウエストラインをなぞるカズさんの手がスカートを剥ぎ取った。
再び上昇する彼の両手が胸を好き放題に弄ぶ。

口元へ手をやって声を抑え、何度も身を捩り気が狂いそうな快感から必死に逃げ出す。


「抵抗されると、傷つくなぁ…。…嫌?」

「…はぁ…ん…、だっ…て…カズさん…私…」


傷つくという言葉に思わず反応して、私は動きを止めてカズさんの表情をうかがった。
本気で嫌なわけじゃない、けれど抵抗しなければ自分を見失いそうで
でもそれがカズさんを本当に傷つけている、そう思うと申し訳なくて不安でいっぱいになる。


「…ああ、もう。…本当にどうにかしたくなる」


カズさんはそう言うと、何か思いついたようにベッドの脇へ手を伸ばした。
視界の端に映ったのは、先ほど私がカズさんの欲望を拭った真っ白なタオル。

カズさんが私を見つめ、目を細めて微笑む。


「……こうすれば、抵抗できない…かな?」


その声が体中を駆け巡って、まるで金縛りにあったかのように体がいう事を利かなくなってしまう。
今ここで再び抵抗を見せたら傷つけてしまうんじゃ、と思うと体が動かせなかったのかもしれない。

両手を頭の上へ持ち上げられて、カズさんが愉しそうに手首にタオルを巻きつけてくる。


「…あ…カズ…さ…」


言葉を出しかけたけれど、素早いカズさんの動作でギュッと両手首がきつく縛り上げられ
羞恥と恐れが全身を覆い尽くし、言葉が掻き消えてしまう。


「大丈夫、酷い事はしないよ」

「…っん…カズ…さ……ん、や…っ…」

「だから、そんなに怯えないで?僕の言う事、…聞いてくれるよね?」


カズさんの指が私の体に残されたショーツを、するりと下ろし足元へ転がした。
震えて力の抜けた両足を広げられ羞恥に身を焦がすと、カズさんの指が入り込んでくる。

イヤイヤと体を捩り抵抗して見せるけれど、もう既に受け入れ態勢など出来上がってしまっている秘所にカズさんの指が動き回る。


「…、もう少し足開こうか」

「ああっ…いや…っ…も…だめ…、カズ…さぁ…んっ…ゆび…もう…」

「ん、指…入れて欲しい?凄いね、…こんなに濡れて」


『…ほら、聞こえる?』そう付け足したカズさんがフッと小さく嘲笑して、突然私の中に深く挿し込んだと思うと指をグルリと掻き回す。
あまりにも強い刺激に頭の中が真っ白になって、私はたまらず声を上げ達してしまう。


ぐったりと全身の力が抜け、荒い呼吸を繰り返すと


「……もうイッちゃったの?」


優しいカズさんの声が耳元で聞こえてきた。
無言のまま小さく頷くと、頬に唇にカズさんの唇が触れてくる。

ぼんやりとカズさんを見つめていると、挿入されたままの指が再び動き始めた。
敏感すぎるほど敏感なそこから指が引き抜かれる事はなく、体が強張る。

カズさんの指以外何も分からなくなって、必死に彼の名を呼ぶ。
待って、だめ、お願い、そんな言葉を繰り返しながら、逃げ道を探す。
けれど、縛られた手首はどんなに力を入れようにもほどける事がなくて、カズさんの指は容赦なく奥を刺激してくる。

気持ちいいというよりももっと刺激的で、我を忘れてしまいそうなほどの快楽に嬌声は抑えられず意識が朦朧とする。


「だーめ、まだ終わりじゃないよ」

「ひぃやぁ…っ…ああっ…カズ…さ…んっ…やめ…っ!」


言葉にならないような声をあげて、自由にならない両手に力を込め耐えていると
真剣な表情をしたカズさんが指を引き抜いて、フラフラと力の入らない私の両足を開いた。


「…いつもより感じやすいね。こうやってされるの…好き、なんだ」

「っ…ちが……ぁはっ…ん」

「その声、…我慢できなくなっちゃうよ」


その言葉に、縛られた手首の痛みさえもがカズさんの愛撫に思えて体が震える。


「…ねぇ、…入れる…よ?」


足を開かれてその間に入って来たカズさんが、切なげにそう問われた。
両膝の裏にカズさんの熱い手が触れて、中心に手以上に熱いカズさんのそれがあてられる。
息を吐き出しただけなのに艶を含んでいて、私の姿を見下ろすカズさんの視線に恥ずかしさが募る。

そんな気持ちを察したのか、薄暗い部屋の中で小さく頷くとふわりとカズさんが微笑んだ。

そして次の瞬間、強い力で私の両膝がお腹の上まで持ち上げられ、興奮したカズさんが中へと押し入って来た。
いつの間にか溜まっていた涙が、目じりから伝い落ちた。
ゆっくりとその感覚を楽しむように、カズさんが私の中を揺らしていく。
カズさんのその輪郭を余す事なく感じ取るように、私が絡みついていくのがわかる。

先ほどの彼の指とは比にならないくらいの圧力と刺激に翻弄される。

ベッドの中に入り込み、彼に触れた時に想像してしまった状況をまさに今、全身で思い知り満たされる。
カズさんは想像するよりも力強くて、気が狂いそうなくらい官能的で、そんな彼を独り占めできる事が何よりも嬉しい。


「ああっ…カズさ…ん…はぁ…す…ごい…」

「…ふ…ッ…なにが…凄い…の?」


カズさんの動きが早くなる。
私の足を押さえつけていた片方の手が離された。
その手はゆっくりと私の太腿をなぞりながら、上へと移動して胸で止まる。
彼の興奮がその手からも伝わるほどに、強く揉みしだかれて堪らず腰を浮かした。


「凄いのは…はぁ…の方、だよ?こうすると余計…締め付けてきて…っく…」

「やぁっ…だめ…カズさん…もう…わた…っし…あっ…ん」

「ずっと…こうやって…イヤらしいを見てたい」

「そっ…そんな…こと…やっ…」


「…僕の部屋で、ベッドの上で、裸にされて手首縛られて…」


ギリギリまで引き抜かれたカズさんのそれが、急速に押し込まれ奥まで突き上げられる。
その動きに無意識に体が反応して、抑えようとしても息と一緒に淫らな声が溢れてしまう。


「…っく…どれだけイヤらしい格好してるのか、んっ…わかってる?…はっ…ぁ」


散々力を込めた所為か、不意にタオルがほどけて手首の圧迫感から解放される。
両手を顔の横まで下げて彷徨っていると、それに気がついたカズさんが少し不満そうな顔をして私の両手を掴んだ。


「だめだよ…取っちゃ。」


出し入れする角度の変化と、より体重をかけてくることになったカズさんの手に囚われて
私は言葉にならない声を上げただただ首を横に振る。

けれど、カズさんはそれ以上言葉を発する事はなくて、切なげな表情を浮かべたまま
押さえ込まれている私をジッと見つめながら、行為を繰り返してきた。

手首が、カズさんの手が、燃えるように熱い。

私の中を突き上げるカズさんのそれが、より質量を増したように私の中は強い快感に震えた。
それでも飽く事なく繰り返す行為に、もう頭の中が真っ白になる。

ただ気持ちよさに声を上げて、理性を一切粉々に砕いて快感を求めて、私は彼の名を途切れ途切れに繰り返す。


大好き、大好き、大好き


頭の中でそう繰り返して、もしかしたらうわごとのように口にしていたかもしれないけれど
私は、カズさんの全身で快楽を感じ、高みを求める。

カズさんのはち切れそうなその先端のカタチが、もう溶けそうなくらい絡まって


「カズさぁ…っん…もう…だめ…っ…っく…イッ…あああっ…」

「っく…はぁ…いいよ。…我慢、しないで…好きなだけ…はぁ…イって…っぅ…」


私は壊れてしまいそうな程の快感を全身にまとわせて、果てた。

ガクッと力が抜けて朦朧とした意識で息を整えていると、両手の枷になっていたカズさんの手が引き剥がされる。
それと同時に、小さく唸りながらカズさんは私の中から自身を引き抜いて上半身を起こした。


「…っく…はぁっ…あぁぁ…」


そんなカズさんをぼんやりと感じていると、不意にお腹の辺りに熱いドロリとした液体がこぼれたの感じた。
カズさんも達した事と、それが欲望の果てだという事を知ると、性懲りもなく私の体は歓喜に震える。


「……ふっ…、はっ…出しちゃた」

「……うん」

さんに…いっぱい」

「カズさんに…だったら、何されても…いい、かな。ふふっ」


肌に絡みつく白い名残を、カズさんが手際よくふき取って
カズさんは嬉しそうに私に飛びついて、苦しいくらいに抱き締められたと思うとキスを繰り返してくる。


「まいったな…」

「……ん?」


カズさんは私の隣に横になると、その逞しい腕の上に私の頭を乗せるように引き寄せてきて小さく呟いた。

カズさんの肌が直に体に触れて、呼吸するたびに揺れる胸の温もりが心地良い。


「僕が…こんな男だったなんて知らなかったよ」

「え?」

さんが気持ちよすぎて、…もう離れられない」


珍しく甘えた口調ですり寄ってくるカズさんに、思わず吹き出してしまう。


「笑ってられるのも今のうちかもしれないよ?」

「どうして?」

さんが嫌がるような恥ずかしい事、…そのうち無理やりしちゃうかもよ?」

「でも多分、私、カズさんだったら何でも許しちゃいそうな気がする」

「本当に?ふふっ、暴走しても知らないよ?」


「どうしてだろうね、カズさんが嬉しいなら私も嬉しいから」


創り上げられているのか、隠されていた部分を露にされたのか
一体どちらなのか分からないけれど、私の知らない部分がカズさんによって見つけ出されていくのが
彼の喜びや興奮に繋がる事がたまらなく嬉しくて幸せに感じる。

カズさんのマンションの前でこの部屋の合鍵を握り締め、寂しさと不安に彷徨っていたさっきまでの私は
一方通行ではない受け入れてくれるカズさんがいる事で、もう跡形もなく掻き消えていた。

そんなカズさんの優しさに報いるかのように、私はすり寄ってくる彼をしっかりと抱き締める。

返ってくる力強い腕の力。
好き過ぎて、気持ちよすぎて、離れられないのは私の方だと心の底から思った。


「カズさん、またこんなふうに来てもいい?」

「そんなの、電話くれればすぐに行くよ。こんな夜に心配だし」

「大丈夫、タクシー使うし。私がカズさんの部屋に忍び込みたいの。ふふっ」

「そういう事なら、うん。いつでも歓迎する」


快楽の余韻が残る体が、少しずつ闇に引きずり込まれていく。
瞼が閉じて、そこに温かいカズさんの唇が触れる。


「少し休もうか。でも、起きたら夢だった、とか嫌だな」


冗談まじりにそう呟くカズさんに笑いをこぼして、カズさんの肩にギュッとくっついてみせる。
眠っていた人を起こしておいて『おやすみ』なんて、なんだか不自然な気がして
私は、カズさんに小さく『ありがとう』と囁く。


朝が来て、カズさんの部屋の窓から差し込む太陽の光に目を覚ましたら
きっと私は、不安に思う自分も、隠された自分も愛しいと、幸せに感じる事が出来るだろう。

しばらくすると温かい鼓動に、優しい寝息が聞こえたきたのを感じて、私も深い眠りについた――。




















あとがき
お待たせいたしました。
このお話は某サイト様のサイト名でもある心理学用語の一部をネタにしようと思いついたお話です。
自分にも他人にも知られていない、無意識であったり隠れていたり埋もれていたりする人格『unknown self』
どんな人にもそんな隠された人間性というのはあるもので、それが人との関わりや感情で突然発掘され
ええっ!私ってこんな事しちゃうの!?
ええっ!カズさんってばそんな事しちゃうの!?
なんて事があったらいいなーみたいなみたいなみたいなみたいなー(´Д`;)/ヽァ/ヽァ
という訳でこんなんなっちゃいました。
最後までお付き合いくださりありがとうございました^^

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