家の扉を開けて私は『散らかってるけど…』と初めて部屋へ招きいれた。 明かりをつけようとスイッチに手を伸ばそうとしたのだけれど ドンッと言う衝撃とともに壁に押し付けられた私は 強く抱きしめられたかと思うと、いきなり和浩に唇を奪われる。 自分の唇に割って入ってくるのが和浩の舌だと分かると 暗闇の中で目を見開いて、和浩の身体を押しのけようとした。 「カ…、カズ…さ…ん、待って…んっ……。」 言葉を発すれば発するほど絡み付いてくる和浩に、呼吸さえも奪われていく。 こんな性急な求め方をされるのは初めてだった。 そこまで追いつめてしまったのは私。 どす黒い歓喜が体中をかけめぐり、ゾクゾクする。 まるで… 彼は私のものだと、思わずにはいられない行為。 激情的な和浩を、私は満足させられるだろうか? 今度は私が追いつめられる番だ――。 black or white of secret すがるように僕にしがみついて、時々艶のある声をこぼす。 そんな態度が扇情的で、……余計に止められなくなる。 「……ベッド、どこ?」 耳元でそう呟くと、僕はそのままの首筋へと移って口付けをする。 「っ…ぁ…ん」 今にも崩れ落ちそうなを抱きあげて、照明のスイッチを入れると 僕の腕の中で恥ずかしそうにうつむいているがはっきりと映し出される。 『お邪魔します。』と笑って見せたけど、余裕なんてなかった。 あんな誤解できないくらい、今すぐ彼女を愛したい。 会いたくない、と僕に突き刺さったの言葉を今すぐ忘れ去りたい。 を静かにベットへおろすと、コートを脱がせ見つめ合う。 「優しく…できないかもしれない、今日。」 拒否されることを恐れて、返事を聞くより先に唇を塞いでの上に覆いかぶさる。 僕がどれほどを好きなのか、分からせてあげる。 のシャツのボタンを外して下着のホックに手をかけると、彼女の口から熱い吐息がこぼれる。 恥ずかしそうに小さな抵抗を見せるけれど それすらも、僕の欲情を駆り立てることにしかならないんだよ…気づいてる? もっと 僕だけのを見つけたい。 直接肌をさわる感触はいつも新鮮で、壊してしまいたくなるほどしなやかで柔らかい。 あらわになった胸を撫で上げると、より一層高い声でが鳴く。 「ゃっ…はぁっん…!」 「…、気持ちいい?」 もっと 気持ちよくしてあげる。 僕のこと以外考えられないくらい。 「カズ…さん…っ好…き…。」 今にも溢れそうな潤んだ瞳が僕を見つめて、小さな声で呟いた。 繋がりたい。 心も 身体も 全て 今すぐに。 の反応全てが、僕の感情を高ぶらせるんだ。 ショーツを脱がして、一番敏感な部分へ手を滑らせる。 は羞恥と快感の狭間で、両足を閉じようとするけれど そんな事、もう許されない。 両足を広げてその間に自分の身体を置く。 上からのよがる姿を見下ろしながら、再び秘所へと指を滑らせ執拗に攻め立てる。 「ひゃぁ…っん!…はぁ…カ、ズ…さん…」 熱く潤ったそこに指を挿しいれ、反応を愉しみながら再び口付けをした。 「、すごいよ…ここ。」 「やっ…。ねぇ…カズさ…んっ…、お願…い…。」 乱れた呼吸で、僕の背中に手を回してくるが 何をお願いしているのかは分かってる。 「…我慢、できなくなっちゃった?」 は見逃してしまいそうなくらい小さく頷くと まるでうわごとのように僕の名前を繰り返す。 「僕の、…入れて欲しい?」 ちゃんと言葉にしてみて? の声で、もっと僕を求める言葉を聞きたいんだ。 「ここに僕のを入れたら…、どうなっちゃうかな?」 身体を起こし高ぶる自身を出して、彼女の秘部へそっとあてがう。 「お願い…カ…ズさ…ぁん、入…れて…もっと…。」 羞恥と言う名の糸が切れたように、たまらずは懇願してきた。 限界なのは、僕も同じ。 『好きだよ。』聞いているのか分からないほど悶えるにそう言って 僕はそのまま中へと進入する。 彼女を気持ちよくするためなのか 自分が気持ちよくなるためなのか もう、どちらでもかまわないくらい、快楽に溺れる。 の喘ぎが、僕の聴覚を狂わせる。 の身体が、僕の心を狂わせる。 「カ…ズさ…っん、私っ…っもう…。」 背中に回された手が痛いくらいに力を込めて、は達してしまうと合図を出す。 いつもなら『いいよ』と解放してあげるけれど、今日は… 「…ダメだよ。まだ…っ…ダメ。」 どこまで我慢できるか見せて。 ずっと、離したくないんだ。 言葉とは裏腹に、奥へ奥へと突き上げて、 締め付けられる身体が高みへと上りつめそうになる。 「…っ…、締め…すぎ。」 「ダメ…もう…イッ…あぁ…っ!」 止められない動きに、声にならない声を上げてが身体を硬直させる。 同時に僕自身も限界に達して、 衣服を半分身にまとったままの乱雑なの身体に欲望を吐き出した――。 「…さん。」 乱れた呼吸を整えながら、愛した人の名前を呼ぶ…けれど あれ…? もしかして、気を失っちゃった? 目を閉じたまま、反応が…ない。 でもこれは、僕を追いつめたの所為。 眠ったの顔を眺めて思わず苦笑する。 目が覚めたら、まず彼女になんて言おうか? きっと恥ずかしそうにシーツにくるまっちゃうだろうなぁ。 とりあえず、シーツをはがして口付けをしたらこう言おうかな。 『愛してる。』 あとがき _| ̄|○ 申し訳ありませんでしたぁっ!! black or white を書いていたら、妄想が暴走しとうとう書いてしまいました…。 こんな変態でごめんなさい。 最後まで読んでくださりありがとうございました! ←BACK |