いっしょだと、うれしいの、すごくいっぱい

 三人揃って「泊まりたい」と言った。昴星と諭良は、おうちの人の許可を取る必要はないから問題ない。そして流斗も「才兄ちゃんとこに泊まる」と連絡を一本入れさえすれば咎められることはない。ぼくにとって恵まれ過ぎているのは、三人がこうして自分の部屋に泊まるということになったとして、さほど心を砕いて用意する必要はないということだ。

 ただ問題があるとすれば、三人の子供プラス一人の大人が眠るだけの布団がないということで、これに関しては三人に譲ってぼくは畳の上から三人の寝息を聴きながらの、少々痛々しい眠りを選ばざるを得ない。それを含めてすべてどうにかしようというのは、さすがに贅沢が過ぎるというものだ。

 三人が夕方の昼寝をしている間に浴室を掃除を済ませた。それでもまだ揃って規則正しい寝息を立てていたから、外へ買い物に出かけた。三人の男の子と自分の分、と考えると、夕食は色んな意味で、自炊をした方がいい。昴星と流斗はともかくとして、舌のこえている諭良は大丈夫かな……、なんてこと、考えたりしつつ。それにしたって、なんだか甘ったるいぐらいに幸せなことである。

 ぼくが家に帰り着いたところで、三人は起きた。

「よく寝たなー……、やっぱ昼寝ってきもちぃや……」

「そうだね……、ぼく、滅多にお昼寝なんてすることないけど、こんなに気持ちいいならもっとしてもいいのかも」

「外国だと、学校でお昼寝の時間があるんだって。新聞に書いてあったよ」

「流斗は新聞読むの?」

「そうだよ、こいつすげー頭いいんだ」

 布団の上で和気あいあい喋っている三人を見ながら、買って来たものを冷蔵庫に入れる。今夜は手巻き寿司だ、少々財布が痛くはあったけど、子供たちは喜んでくれるだろう。

 三人は手分けして布団をたたむ、お利口さんだ。ただ、三人の下半身に目をやれば「お利口さん」とは言い難い。お揃いのオムツをはめていて、

「おにーさん、シャワー浴びてきていい?」

 と昴星が訊いたからには、三人ともその中はオシッコで洪水になっているのだろう。

「いいよ。でも、その……」

 三人で揃ってすっぽんぽんになって、お風呂、……ということは、その先どうなるかも想像に難くない。楽しんでくれて構わないとは思うけど、可愛いタマタマの中身が空っぽになってしまっては、今夜このあと楽しむ余裕がなくなってしまうかもしれない……。

 そんなぼくの考えが、表情に現れていただろうか。

「大丈夫ですよ」

 と諭良は笑う。「ぼくたちだって、夜もお兄さんと遊ぶの、楽しみにしてるんですから……」と。優しく礼儀正しい態度で言うとき、下半身にオムツを装着していることに目をやらなければ本当に理想的な少年であると言っていい。

「ね、お兄ちゃん、オムツ外すとこ撮って欲しいな」

 流斗がそうせがむ。「おちんちん気持ちよくなるのガマンするから、その代わり、……ね?」

 まあ、それくらいなら。……「夜の分」が残るなら、一回ずつぐらいならおちんちん気持ちよくなるの、ガマンしなくてもいいんだけどね。

 浴槽に栓をして、蛇口をひねって戻ってきたところで、流斗が部屋の中央に仰向けになる。シャツをめくり上げて可愛らしいお腹とおっぱいを覗かせる。ぼくは諭良にカメラを任せ、流斗のオムツのウエストゴムに手を入れ、お尻を高く上げさせる格好で、湿っぽいお尻を露わにした。

「おー、すげー……、オムツん中びちょびちょ。おれのもこうなってんのかな……」

 昴星が自分の股間に手を当てると、途端に「ぐしゅ」っと言う音が立つ。諭良はぼくの嗜好をわかっているように、乾き始めたオシッコの匂いが柔らかく漂うお尻を舐めるように撮影して、

「お尻の穴、よく見えるよ、流斗」

 と優しい声で語りかける。

「えへへ。お昼寝してるときにね、一回おトイレ行きたくて起きたけど、オムツしてるからいいやってそのまま出しちゃった。すっきりしたからそのあとはすごくよく寝たよ」

 オムツの中をこんなに濡らして眠れるっていうのもなかなかに豪快な話だが、昴星と諭良は多分、目を覚まさずに眠ったままだったはず。どっちが豪快かという議論は、しなくてもいいだろう。

 オムツから足を抜いて下ろすと、細く白いおちんちん、どこか甘ささえ感じられるようないとおしい匂いが鼻をくすぐる。流斗は立ち上がり「はい、こんどは諭良兄ちゃんの番」とカメラを交代する。

「うん。……お願いします」

 横たわって、同じようにする。諭良の、スマートで男の子らしい身体にオムツというのはいつ見てもミスマッチだけど、それが却ってそそるのもまたいつもの通り。さっきはずいぶん長いことぼくと繋がりっぱなしだった「おまんこ」だけど、見た限りでは問題が生じているということはなさそうで、薄い色の穴は綺麗だ。流斗とは、また違う、薄くしょっぱい匂いがする。

「諭良のちんこ、やっぱおもしれー形してるよなー」

 昴星が覗き込んで、先端に余った皮を摘まんで引っ張る。

「諭良兄ちゃんのおちんちんってぼくのより太いはずなのに、先っぽが長いからぼくのより細く見えるよね」

 流斗は諭良の、そんなだらしないおちんちんと整った顔をタマタマの裏から見上げるように一つのフレームに収める。

「もう……、ダメだよ、そんなに言われたら、たっちゃう……。ガマンしなきゃいけないんだよ?」

 恥ずかしそうに、つまりは嬉しそうに諭良が言うから、昴星は慌てて指を離した。

「後で、二人にもいっぱいいじめて欲しいんだ。だから、ね……?」

 そんな風に照れ臭そうに言って笑う顔は、昴星たちにもエロティックなものとして映るはずだ。言うまでもなく、ぼくにとっても。

「最後、昴星だよ。……お兄さん、ぼく、昴星のオムツ外してあげていいですか?」

「もちろん」

 流斗からカメラを受け取って、仰向けになった昴星の横に座る。昴星は少し恥ずかしそうに、「どーせおれのが一番臭いんだよなー……」と言うが、

「昴兄ちゃんのオシッコは臭いけど、みんなそれが好きなんだよ」

 流斗はぼくらの思いを代弁してくれた。

 諭良が昴星のオムツをずらした途端に、あの特有のオシッコの臭いが破裂したように漂い始める。

「わあ……、すごーい……」

「すっ、すごくねー、普通だろっ……」

 普通じゃない。……しょっぱい匂いであるもいう点、そして間違いなく男の子のオシッコであるという点は他の二人と共通していることだけれど、その「力強さ」とでも言おうか、それはやっぱり、昴星が群を抜いている。

「うん……、本当に、すごいにおい……。不思議だね……」

 オムツを脱がせた諭良が、顔を寄せて目を閉じて嗅ぎ、「ああ……」と身震いする。

「昴兄ちゃんの、臭いオシッコ出る、臭いおちんちん……」

 流斗も顔を寄せて、うっとりと呟く。

「だからっ、そんな臭くねーもんっ」

 いや臭い。でも、それがいい。

「昴星のは、形もすごくいいよね……」

 諭良は顔を寄せ、形のいい鼻の頭を昴星のおちんちんの先っぽにくっ付けて言う。諭良の「おちんぽ」とは比べる必要もないけれど、丸っこいものの先っぽにはやっぱりそれなりに余っていて、それが、ほんの少し隙間を開けていることが多い。だから全体として、ラッキョウやペコロスを見る側(つまり、ぼくらだ)に想起させる。

「形、大きさ……、臭い。この形や大きさとこの臭い、何か関係があるのかな……。本当に可愛いんだ……、プリンっとしてて……」

「プリンって何だよっ、も、もういいだろっ」

 臭い臭いと言われて、小ささを指摘されて真っ赤になった昴星は諭良と流斗の鼻先から逃れるように後ずさって起き上がった。

「ほらっ、風呂入るんだろ! 何で勃起してんだよー」

 昴星の指摘の通り、諭良も流斗も勃起しているのだ。そしてまあ、言うまでもないことだけど、ぼくもしている。この可愛らしい天使たちのおちんちんを見せられて、匂いを愉しんで、なお反応しないショタコンなんているはずがないだろう。

「このまんま、ぼくたちお風呂入ってお兄ちゃんへいき?」

 シャツを脱いだ流斗は訊く。目には妖しい光が灯っている。

「お兄さんも……、もうぼくたちみたいに……?」

 ぼくは素直に、「そうだね、無理だと思う」と認めた。

「じゃあ、一回だけ、しよ? 四人で一回ずつすっきりして、ぼくたちお風呂できれいにしてくる。ね、昴兄ちゃんもそれでいいでしょ?」

 一回ずつ、で頑張って終わらせないと、夜の分が足りなくなってしまう。昴星は「うー……」と唸るが、ぼくを含めて勃起してしまっていることを判っている以上、素直で優しい子には、頷く以外の選択肢がなくなってしまう。

「でも……、四人で一回ずつって、どんな風にするの?」

 諭良が案じた。ぼくも、それはちょっと難しいんじゃないかって気がしているのだ。だって、よっぽど上手くやらないとバラバラのタイミングで射精してしまう。……さっきもそうだったように。そうなると、一番先に射精してしまった子が、最後になるであろうぼくの射精を待つ間に「二回目」を欲してしまうのだ。

「お兄ちゃん服脱いで横になって。昴兄ちゃんはお兄ちゃんのお顔の上でうんちするときのカッコ。でもって、ぼくと諭良兄ちゃんは、お兄ちゃんの足のほう」

 流斗はてきぱきとそう指示し、ぼくは畳の上、裸で横たわった。「ほんとに勃起してる……」と昴星はやや恨めしげにぼくのペニスを振り返って見ながら、ぼくの頭を跨ぐ。

「昴兄ちゃんは、お兄ちゃんに気持ちよくしてもらってる間に、ぼくたちはお兄ちゃんのこと気持ちよくしてあげるの。でもって、ぼくと諭良兄ちゃんも気持ちよくなっちゃう。これなら四人で一緒にせーし出せるよね?」

 ははぁ……、と正直感心してしまう。ぼくの目の前にはしゃがんだ昴星のおちんちんが、まだ下を向いた状態で垂れている。しかしそこから届く臭いに、流斗と諭良が顔を寄せるぼくの下半身はピクリと震えた。

「ぼく、先にしていい?」

 と流斗が断る声が昴星の足の間から聴こえて来たのに遅れて、あったかい口の中に亀頭が収められる。小さな両手の細い指を添えて、丁寧なフェラチオが始まった。まだぼくを射精に追い込むための激しいものではなくって、優しく、でも確実にぼくを高まらせていくための。口いっぱいに頬張って、瑞々しく柔らかい頬肉とぼくのペニスの温度を同化させるような……。

「おにーさん……」

 昴星が戸惑い気味に言う。うん、と応える代わりに、その臭くて可愛らしい小タマネギ、指で弾く。

「本当に、すっごく可愛いよ」

「うー……」

「皮剥ける?」

 こくんと頷いて、昴星は目の前で自分の亀頭を披露してくれる。皮の中はオシッコの残りで濡れていて、他の部分とはまた違った、というかひときわ濃い臭いが溜まっている。

「まだ剥けないね。でも白っぽいピンク色で可愛い」

「……あんま、まだ気持ちよくない。おにーさんのちんこさ、先っぽされると気持ちぃんだろ? でもおれの、されるとヒャッてなる」

 そして、ときどきぼくの口にオシッコをちびる。

「まだ子供の形をしたおちんちんだからね、仕方ないよ」

 それにぼくは、昴星のこの特徴的なおちんちんが大好きだ。毛もまだ、生えてくる気配さえない。いや、何もその部分だけではない。オムツのゴムが食い込んでいた跡の残るふっくらしたお腹も、ほんのり膨らんだおっぱいも、……もちろん、女の子と見紛うくらい美しい顔にサラサラの髪、全部が可愛い。

「なのかなー……、ヒャッ」

 しょっぱい亀頭、やっぱりヒャッてなったけれど、それがきっかけになったみたいにぼくの口の中で、少しずつ角度を上げながら皮が元に戻って行く。

「んん、おにーさん……」

 昴星はうんちをするポーズを取りながら、頬を赤らめて感じ始めた。

「はい、諭良兄ちゃん」

 下半身の方では流斗の甘ったるく優しいフェラが終わり、諭良の番。

「ん……、お兄さんの、おちんぽ……」

 舌先を使って裏筋を辿る。こちらもぼくをすぐに射精させるためのものではなく、諭良がぼくに快楽を与えるという行為、ぼくが諭良から快楽を享けるという行為そのものをじっくり楽しむための愛撫だ。

 ぼくが昴星に与える快感も、まだ限定的なもの。上を向いた短茎を口から外し、ふっくらとしたタマタマの、乾いたオシッコと肌そのものの味、感触を楽しむ。昴星は穏やかな心地よさに目を細め、甘い息を漏らしている。

「お兄ちゃんのおちんちんしてる諭良兄ちゃんのお顔、すっごいえっち」

 クスクスと流斗が笑う声が聴こえる。「見て、諭良兄ちゃん。昴兄ちゃんのお尻の穴、ヒクヒクしてる」

 ひくん、と昴星が震えた。それを見たらしい諭良がぼくのを頬張り、「んふぅ……ん……っお……ひんぽぉ……」淫らな囁きを漏らしつつ、オナニーを始めた気配がある。

「ね、諭良兄ちゃん、昴兄ちゃんのお尻も舐めてあげなよ。でもって、お兄ちゃんのおちんちんから出るせーし、お尻にかけてもらったら?」

「お尻……に……」

 こういうときの流斗の頭の中で、いったいどんな思考の回転が行われているのか、ぼくには想像もつかない。……ぼくは(時折忘れそうになるけれど)流斗の家庭教師として、この子の頭の良さはよく知っているけれど、その発想力が生まれ出ずる場所は脳でも別領域だろう。……もしその部分まで学力に回すことになったなら、いったいどんな子になってしまうんだろう……。

 そんなことを考えているぼくの顔の上に「うお」昴星の下半身が覆いかぶさった。諭良がそのお尻に顔を突っ込み、舐め始めたのだろう。

「ひゃあんっ」

 昴星はとびきり可愛らしい声を上げて感じ始めたのと同時に、ぼくの亀頭に諭良がアヌスを押し付ける。そして茎には再び流斗の、……舌ではない。

「えへへ、お兄ちゃんのおちんちん……、大好きだよぉ……?」

 ぼくのと比べると遥かに小さくて清潔な印象の幼茎を重ねて、右手でぼくの、左手で自分の、扱き始める気配がある。

 なるほど、もう三人ともガマン出来ないのだ。

 実際、ぼくだって自分に流斗と諭良の湿っぽい体温が重ねられているという事実はそのまま、到達点を見据えなければならないということ。

「おっ、にぃさっ……!」

 昴星のおちんちんは咥えやすいところにあった。角度的にもちょうどいい。諭良がぴちゃぴちゃと昴星のお尻を舐めながら、ぼくの腹部におちんちんを擦り付けるようにオナニーをしている。そして流斗も「お兄ちゃんっ、お兄ちゃんだいすきっ……」考えを止めて声を昂らせる。

「おっ、お、ちんこっ……!」

 ぼくの口腔愛撫によって昴星が「ちんこ」と言い出した。どうやらこの子は高まってくると頭の中がおちんちんの気持ち良さでいっぱいになって、

「ちんこ! ちんこちんこっ、きもちぃっちんこきぉちぃっ」

 その言葉が止まらなくなるようだ。可愛らしい癖だからまあ、矯正する必要性は特に感じない。

 美味しい美味しいおちんちんから、ガマン汁が滲み出す。昴星はぼくの口におちんちんを突っ込んだまま、カクカクと不器用に腰を振り始めていた。

 「こぉせぇの、おまんこ……っ、おまんこ……っ、ぼくのっ、お兄さんのおちんぽぉ……」

 諭良のおちんちんの皮がぼくの下腹部で擦れる。プニュプニュとした感触にも、間も無く粘り気のある液の分泌に伴って滑らかさが加わった。ぼくからはもちろん見えないけれど、諭良もまた淫らにお尻を振ってぼくのペニスの熱を肛門で感じている。そして、

「お兄ちゃんっ、お兄ちゃん、好きだよぉっ、お兄ちゃん好きっだいすきっ」

 流斗がぼくのを扱きながら擦り付けるおちんちんの微熱というか焦熱というか、とにかく何と愛らしいことか……。

 味と臭いを愉しませてくれていた昴星が、

「いくっいくいくいくちんこいくちんこっ、ちんこ! ちんこ! いくぅう!」

 限界に達した。どくんという震えとともに、オシッコともガマン汁とも違う、しょっぱくて味の薄い、それでいてほんのりと甘く感じる精液を、ぼくの口で弾ませたおちんちんの皮の隙間から漏らす。射精で一気に引き絞られた括約筋の動きは、諭良の舌先にこの上なく愛らしい脈動とともに伝わったはずだ。

「んっお、おまんこっ……! おまんこヒクヒクっ、お、お、おちんぽいっちゃうぅっ」

 甲高い声とともに諭良がぼくの腹部に精液を零す。もう、ぼくも早くしなきゃ、……なんてことを考える必要はもちろんない。諭良の肛門がギュッと引き締まったのを亀頭に感じ、

「お兄ちゃんっお兄ちゃんっ……、んぁあっ……!」

 三人の中で一番賢くとも、射精のときに上げる声はやっぱり一番幼い流斗がぼくを扱きながらぼくへと精液を零す。幼い恋人の体温を一番敏感な部分で受け止めて、ぼくは射精した。

「んぉンっ、お、まんこっ……おまんこにぃ……っ」

 諭良が射精以上の快楽を覚えたように、身体をガクガク震わせたのを感じた、のと同時に、ジワジワと自分の垂らした精液を洗い流すようにオシッコを漏らし始めた。……ああ、畳拭かなきゃ。でもそんな風になるぐらいの幸せを感じてくれたのなら、ぼくも文句はない。

 それより、諭良一人にオモラシをさせてしまうのは、何だか気の毒な気がする。

「お、おにいさっダメっだめっオシッコっ、オシッコオシッコもれひゃっ、オシッコぉお!」

 吸い付いたままの昴星のおちんちんの皮の隙間に舌を入れてそのまま舐め回しただけで、昴星は呆気ないほど簡単に脱力して、勢い良くぼくへとオモラシをする。それをぼくに飲み下されながら、昴星は「オシッコ……、オシッコでてるっ、オシッコ、オシッコいっぱい……!」四つん這いになったまま、喘ぐ。

「ん……、お兄ちゃん、好き……」

 諭良の肛門の精液を舐めとっていたのだろう流斗がぼくの頭の方へと回ってきた気配がある。

「オモラシ……、オモラシしちゃった……、ちんこ、いっぱいオシッコしちゃった……」

 コロンと反対側に転がった昴星に変わって、流斗が余韻の震えを訴えるおちんちんの根元に手を当てて、

「お兄ちゃん……」

 精液の付着した濡れた口元で言う。

「ぼくも……、お兄ちゃんのお口にオシッコしたいな……」

 諭良が「ごめんなさい……」と自分の濡らしたぼくの身体を清めるように舐め始める。

「うん、いいよ。……ガマン出来ないんだよね?」

 オシッコを、というより、ぼくの口へと自分の液体を流し込むことを。

「んっ、もう出ちゃう……」

 身を起こしたぼくの口へ、青い匂いを漂わせるおちんちんを差し出し、咥えさせる。

「はうぅン……」

 ぶるぶるっと身を震わせて、昴星のものより温度の低い潮水をぼくの口へと注ぎ込む。

「ふあぁ……、お兄ちゃんのお口にオシッコしてるの……っ」

 気持ちいい? 目で訊くと、こくこく頷いて、「お兄ちゃん大好き、大好き……!」目に涙を浮かべながら、遠慮がちだったオシッコの勢いを強めた。流斗のオシッコはさらりとしていて、喉を潤わせてくれる。

「はぁ……っ……、え、へへ……、オネショしたばっかりなのに、またオシッコしちゃった」

 ぺたん、畳にお尻を落とした流斗がぼくの頬に口付ける。それを見て、ぐったりしていた昴星も腕に抱き付いて頬へ。諭良もぼくの身体を濡らした彼自身のオシッコを舐めていた顔を上げ、ぼくの首にいくつもキスをする。

「上手く……、いったんですよね? ぼくたちみんなで、一緒に気持ちよく……」

 諭良の問いに、「そうだね、上手く行った……」ぼくは頷く。

「みんな、気持ちよくなれた?」

「うん、ぼくお兄ちゃんのおちんちんでオナニーしちゃった。お兄ちゃんのおちんちん、あつくって、かたくって、すっごいえっちだった……」

「おにーさんのエロいの、ちんこだけじゃねーよ」

 昴星はひひひと笑う。「おれのちんこ、すっげー美味しそうにしゃぶってんだもん、ヘンタイだなあ」

 まあ、実際に美味しいんだから否定はしない。

「でも、昴星嬉しかったんだよね?

 諭良が普段通りの美しい微笑みを取り戻して咎める。「あんな風に、恥ずかしいこといっぱい、嬉しそうに言ってるのすごくえっちだった。……昴星のおちんちんと流斗のおちんちんで、お兄さんが気持ちよくなってるの、すごく感じました。でもって、……ぼくの……、……その、おまんこに……、お兄さんが射精してくれるの、すごく幸せでした」

「君たち三人が三人とも極端なくらいにえっちだからね」

 起き上がって、三人一緒に抱き締める。「可愛くって可愛くって仕方が無い。いくら可愛がっても足りないぐらいに」

 三人とも、嬉しそうにそれぞれぼくの身体にくっつく。

「じゃあ、お風呂入ろうか。……四人一緒にね」

 そして、ご飯を食べよう。

「いっしょだと、うれしいの、すごくいっぱいだね」

 流斗の言葉が、全てを物語る。

 ご飯を食べたらその後は、……また遊ぼう。今度はどんな風にしたら楽しいだろう? ひとまずは収まったぼくらの欲、しかし止まるはずがない。終点なんでぼくらには存在しないのかもしれない……。

 

 

 

 

 和やかなお風呂とご飯の後、子供たちは「遊んでばっかだと才斗に怒られる」という言葉とともに宿題を始めた昴星に釣られるように、そろってぼくの卓袱台で勉強会を催した。

 ……もともとぼくは流斗の家庭教師であるけれど、別にぼくなんかが見てあげなくても、宿題はきちんとやる子だし、諭良はクラスでも一番の秀才。問題は昴星だけど、「ここは、こうやって……、ね? こっちから持ってくれば足りるでしょう?」懇切丁寧な諭良の教えによって、彼が宿題を終わらせるまでの時間はそれほどかからずに済んだ。

 三人とも、普段着である。内側にはブリーフを穿いている。

 そして三人とも、手巻き寿司を食べる際からお茶を何杯も飲んでいた。そのせいで、さっきからトイレが非常に近い状態になっている。この後の時間をよりエキサイティングなものとするための準備は着々と整えられていて、ぼくもこの子たちの無尽蔵とも思える性欲に負けないようにと、さっきこっそりと栄養剤を飲んだ。

「昴星、流斗、ちょっといい?」

 卓袱台を片付けたところで、諭良が二人を洗面所に誘った。はて、何の話だろうか、……って、まあだいたい何の話かは想像出来るのだけど。ぼくは三分も待たされず、三人はすぐに戻ってきてぼくの前に揃って座った。

「いま、昴星たちに話したんですけど……」

 と諭良が切り出す。

「ぼくたちのことを、一人ずつお兄さんに撮ってもらいたいんです。いえ、……一人ずつって言うと、ちょっと違うかもしれません」

「お兄ちゃんは、ぼくたち三人のこと好きでいてくれるよね?」

 流斗の問いに、もちろん、とぼくは頷く。

「ぼくたちの願いは、……例えばぼくたちがこうやって遊びに来られないような日にも、お兄さんがさみしくないように過ごせることです。そのためには、……ぼくたちのパンツとか、これまで撮ってもらったものとかが役に立つと思うんです。……でも、ぼくはまだ、もっと、お兄さんの役に立ちたいんです」

「諭良は、春にはいなくなっちゃうからな」

 昴星の言葉にはっとする。

 そうだ、諭良は卒業したら、お父さんのお仕事の関係で海外に行ってしまう。……諭良との時間は、限定的なものなのだ。

「……でも、三人一緒にいるのにぼくだけ撮って欲しいとは思わないんです。ぼくはお兄さんに、……お兄さんが願ってくれたように、大切な友達が出来て、その友達に気持ちよくしてもらってるところを撮って、何度も見て欲しいんです。そうすれば、……離ればなれになってもお兄さんの中で、ぼくはいつでも昴星たちと一緒です」

 不意をつくようにもたらされた切ない言葉に胸がつまる。……どうしようもないこと、とわかってはいるけれど、やっぱり寂しいものは寂しい。

 ぼくがこの子たちのためにすると決めたのは、……この子たちの願いを叶えてあげること。能う限りの幸せや喜びをこの子たちのために贈ること。

「……わかった、そうしよう」

 ぼくは頷いて、カメラをスタンバイした。諭良は嬉しそうににっこり笑い、「ぼく、一番がいいです」と立ち上がった。昴星と流斗は早速押し入れの中からオネショシートを畳に広げる。昴星は加えて浴室から洗面器も持ってきて、諭良はシートの中央に立った。

「じゃあ、撮るよ。……って言っても、どんな風に撮ればいいのかな?」

「お兄さんの、撮りたいように。撮ってる最中にお兄さんがして欲しいことあったら、言ってください、ぼく、何でもします」

 なるほど、わりと普段通りだ。「昴星も流斗も、入って来てね? ぼく、二人にも気持ちよくしてもらいたいんだ」

「おれたちで上手くできるかわかんねーけど、おまえがして欲しいって言うならいいよ」

 昴星は男らしく言う。

 カメラを回し始めた。レンズに映るのは、スマートでクレバーな印象の、諭良、つまり美少年。黒髪と涼しい目元が凛々しい印象を与え、まもなく大きな成長期を迎えようとする男の子らしい、均整の取れた身体つきは間違いなくこの少年の魅力である。

 諭良は微笑んで、「えっと……、まず……、ぼくのパンツ、見てください」

 細身のジーンズのボタンを外し、ジッパーを下ろして自分の穿くブリーフを見せた。細い頬が恥ずかしさにほんのり染まったことで、氷のように純真無垢で冷たささえ伴うような印象から、その心根の優しさを表現したものに変わる。

「諭良兄ちゃん、パンツしめっぽい」

 流斗が声を投げた。その指摘の通り、お風呂から出るときにちゃんと新しいものに穿き替えたはずなのに、ゴムは黒、生地はグレーの柔らかそうなブリーフの股間は、ほんのりグレーを濃くしていて、しっとり濡れているのがよくわかる。

「何度も、……いっぱい、オシッコしたから……」

 諭良ははにかみながら言って、「きっと、お兄さんは、こういうパンツ、喜んでくれると思って……」

「オシッコで臭くなってんだろ。白いパンツだったらもう黄色くなってるぞ」

 昴星がからかう。流斗はこくんと頷いて、ブリーフの窓を開けて、早くも中から皮余り包茎ペニスを取り出す。

「きっと、この……、皮の中も、臭くなってる……」

「諭良兄ちゃんのおちんちん、皮長くってオシッコたまりやすそう。……でも昴兄ちゃんのより臭くないのなんでかなあ」

「いまはおれの関係ねーだろっ」

 諭良はぼくの視線を感じながら、自分の余り皮を摘まんで、引っ張って伸ばして見せる。……本当によく伸びる、ゴムみたいに。

「諭良、皮剥いて見せて。……いやその前に、……そうだな、服全部脱いで見せて」

 ぼくのリクエストに、「はい」と嬉しそうに頷いて、諭良はセーターもジーンズも脱ぎ、ブリーフも脱いだ。

「脱ぎました。……すっぽんぽんです」

 綺麗な、……本当に綺麗な身体だ。

 足が細くて長い、顔が小さくて頭身が高い、腰は女の子みたいにくびれているが、ぼくの求めに応じてその場で一周回って見せてくれたことでよくわかるとおり、お尻はコンパクトで、あくまで「男の子」である。

 そんな美しく引き締まった身体にあって、皮の豪快に余って垂れ下がるおちんちんのだらしなさはどうしても目を引く。ぼくはゆっくりと諭良の美しい肢体を余すことなく収めてから、股間にカメラを寄せた。

「お兄さん……、ぼくのおちんちん、好きですか?」

「おちんちん?」

 ぼくが訊き返すと、「……おちんぽ」と言い直す。

「好きだよ。……ぼくだけじゃない、昴星も流斗も好きだよね?」

「んー」

「うん。ね、諭良兄ちゃんっておちんちんの皮剥けるの? そんなにだるだるだと、ぜんぜん剥けないのかなって思う」

 流斗がフレームに入った。

「ね、お兄ちゃん、諭良兄ちゃんのおちんちんの皮剥いてもいい?」

「いいよ」とぼくが言うと、遠慮もためらいもなく流斗の指は諭良の「おちんぽ」を摘まんだ。

「あ……」

「えっとー……、あっ、ここだ、お兄ちゃん、諭良兄ちゃんのおちんちんの、ほんとの先っちょここだよ」

 流斗の指は長く見える「おちんぽ」の半ばを少し過ぎたあたりを摘まんで言う。そこより根元は膨らみ、その先は流斗の指でぴっちり閉じられた。流斗の指が細いことを差し引いても、その指の分とさらに先の部分が全て諭良の包皮であるということだ。

「ぼくのも昴兄ちゃんのもおちんちん先っぽに皮あるけど、こんな長くないよね? こんなおちんちんしてるの、諭良兄ちゃんだけだよ。ほんとに剥けるのかなあ……」

 右手の親指と人差し指で、摘まんだおちんちんの皮を根元に向けて引っ張る。それなりに余り皮の内側で、流斗の言うところの「ほんとの先っちょ」は前に出てきた感はあるが、それでもまだ、包皮に隙間も空いていない。

「あはは、諭良兄ちゃんのおちんちん、恥ずかしがってるみたい。みんなに見てもらうの大好きなのにねえ」

 諭良は流斗の言葉に嬲られるように時折震える。もう笑顔の余裕はない。きっと、もうすぐ勃起するのだろうと思っていたら、「あ、かたくなってきた」と流斗が教えてくれる。流斗が指を離すと、音もなく皮の内側で「ほんとの」部分が後退しながら、震えの度に角度を上げて行く。

「あ、もとどおりになっちゃった……」

「ひひ、勃起してやんの」

 昴星が意地悪く笑いながらフレームに飛び込んだ。「今度、おれにやらせろよ」と流斗の指先から「おちんぽ」を譲り受ける。「おー……、やっぱすげー……、超伸びる」

 昴星の指は諭良の「おちんぽ」の皮をおもちゃのように取り扱う。こっちがちょっと心配になってきちゃうような乱暴なやりかただけど、子供同士のことは子供同士に任せるのが懸命だろう。

「んっ……、やあ……っ、こぉせ……」

 そもそも諭良が嬉しそうなのだからぼくが口を挟むべきことではない。ただ、「お、中のほうぬるぬるしてきた……」と皮いじりに夢中な昴星に、

「流斗、昴星、皮剥くんじゃなかったの?」

 一応、釘を刺しはする。

「あ、そっか。おにーさん諭良の皮の中見たいんだっけ」

 思い出したように昴星は、諭良のお尻の方に回り、「えーと、こうかな」左手で根元に引き、それでも亀頭を覆い隠す部分を右手に捉え、そっと手前に引っ張る。

「わぁ……」

 流斗が横から覗き込む。

「どう? 見えてる?」と角度的に見えない昴星が訊くのに、「うん」とぼくは応える。

 諭良が昴星の両手を借りて覗かせた亀頭にカメラを寄せる。……晒せる面積は、他の二人とも大差ない。ただ普段長い皮に護られている分、二人以上に傷つきやすそうな印象の粘膜が、腺液をまとってぬめぬめと光っている。

「なんだか……、かわいくってくさいね、諭良兄ちゃんのおちんちんのなかみ」

 鼻を寄せて嗅いだ流斗が笑う。呼応するように諭良は涙を浮かべたそこをひくつかせる。

「いま、ぼくの……、おちんぽの中……、見られてる……」

「そうだよ。流斗もぼくも見てる。昴星は……」

「見えねーけど、あとで見るよ。……超ちんこピクピクしてる。ほんとに見られんの好きだよなー」

 ひひひと昴星が笑う声に、諭良はこくこくと素直に頷く。

「ぼくっ……、おちんぽ見られるの、好き……っ」

「ぼくらみんなまだ脱いでなくて、諭良だけすっぽんぽんなの、嬉しいんでしょ」

「ん、んっ、うれしいですっ……恥ずかしいの……、ぼく恥ずかしいの、大好き……!」

「ね、諭良兄ちゃん」

 ひょいと立ち上がって、流斗が背伸びして囁く。「そんなにおちんちん見られるの好きなら、こんど一緒に見てもらいに行こっか?」

「え……?」

「ぼくのお友だちの、お姉ちゃんたちに。昴兄ちゃんの昔のお友だちだよ。だから諭良兄ちゃんともおない年。そのお姉ちゃんたちにぼく、ときどきおちんちん見せてあげるの。……諭良兄ちゃんも、いっぱい見てもらって、気持ちよくなりたくない?」

 昴星は指先で感じただろう、ぼくと流斗は「んく」と喉を鳴らした反応で、諭良の心の動きは手に取るようにわかる。

「……おまえの言うその女って、……ひょっとして、あいつら?」

 昴星が訊くまでもなく、チヒロ・ハルカ・セイラ、あの三人の女子たちだ。

「そうだよー。あ、昴兄ちゃんもいっしょに来る?」

「おれはいいよ!」

 昴星だって本当は諭良と同じ嗜好というか思考というかを持っているのは確かだ。ただ同級生女子との繋がりのある宮田ハルカの存在あるがゆえに、抵抗があることも当然。

「そう? じゃあ、今度行こうね、諭良兄ちゃん」

「ひっ」

 昴星が「ヒャッ」てなる場所をちょんと指で突ついて、流斗はいたずらっぽく笑う。

「じゃあ、どうする諭良。女の子に見られること想像しただけでおちんちんガマンできなくなってるみたいだけど」

 流斗は諭良の亀頭に触った指をぺろりと舐めて見せて、「しょっぱい」と感想を述べた。

「どんな風にいきたい? ……心配しなくても、一回いっただけで終わりになんかしないよ。こんな短い時間の動画じゃぼくだって満足出来ないし……」

「あ……う……」

 諭良は目を泳がせて、「ほんとは……、本当は……、オシッコ、うんち……するところ、撮ってもらいたいです……。でも、ぼく……、たぶん、うんちちょん切るとき、もう、いっちゃうから……」

「うんちしていっちゃうところも、諭良らしくていいと思うけど」

「ぼくもうんちしてるとき、おちんちん気持ちよくなっちゃうことあるよ。昴兄ちゃんもあるでしょ?」

「んー……、まぁ、ある」

 ぼくはガマン汁に内側をぬるぬるにしている諭良のおちんちんの皮を摘まんだ。頬っぺたよりも耳朶よりも柔らかい感触、本当に愛らしく思う。

「いいんだよ? さっきも言ったけど、一回でおしまいなんて決めてない。諭良が満足するまで撮ってあげられるだけの時間が、今夜のぼくたちにはあるんだからね」

 諭良は、戸惑いながら洗面器とカメラのレンズを交互に見た。

 それから結局、洗面器を自分の足の間に置いた。背中を向けて、肩の幅に足を開いて、自分の両手で引き締まったヒップを割り開いて、

「ぼくの……、お尻の穴、見てください……」

 と求める。

 昴星も流斗もそうであるように、諭良のそこもまだほとんど色のくすみが見られない。いや、二人に比べてもっと色が薄いとも言える。それは諭良が白人の地を引いているからか。肌にしたって、三人の中で一番白いのだ。

「可愛いお尻だねえ」流斗が脇から覗き込む。「オシッコくさいけど」

 その言葉に舐められたかのように、キュッと窄まる反応を見せてから、諭良は振り返って、足を広げたまま洗面器の上にお尻を下ろす。しかし、ただ屈むだけではない。両手を後ろについて、中途半端なブリッジのような体勢を取る。

「……んーなポーズして、苦しくない?」

 昴星が案じたとおり、諭良の腕や腹筋は震えている。顔も、興奮や羞恥心以外の理由で紅くなっている。

「でもっ、これなら……、お兄さんに、ぼくのうんち出るところも、オシッコ出るところも、見てもらえるから……」

「オシッコでお腹びちょびちょになっちゃうよ。……でもそっか、お兄ちゃんそっちの方がうれしいよね。ぼくたちもうれしい」

 流斗が反り返った諭良のおちんちんを持ち上げて、彼のお腹にぺちんと当てた。おちんちんの茎自体がお腹を叩く音と、しなった皮が当たる音、微かに二つが時間の差を持つ。それを見て「あ」と思い出したように昴星が声を上げた。

「あのさ、諭良、うんこのあとでいいから、ちんこちょっと落ち着いたらおにーさんにいいもん見せてやれよ」

「いい……、もの……?」

「うん。おにーさんの好きなの。あとで教えてやるからさ、……あ、うんこ出てきた?」

 昴星が諭良の足の間に目をやる。反り返ったおちんちんとすくみ上がったようなタマタマの縫い目を辿った先、短いシワを集める肛門が膨らみ、内側から消化されたものが顔を覗かせている。

「あっ、諭良兄ちゃんのうんち、いつもより太いよ」

 流斗が言ったとおり、二人に比べると控えめなものを生み出すことが多い諭良の肛門に挟まるのは硬い管状のもの。

「んぅンっ……!」

 諭良がいきむと同時にオシッコが吹き出した。床とほぼ平行にある彼の身体目掛けて勢い良く広がり、腰や胸のサイドからシートへとこぼれて行く。

「おー、すげーうんこ超硬い、アンド太い」

「ほんとだぁ……、まっすぐ伸びてる」

 まだ諭良とこういうことをするようになって日が浅い頃、セルフフェラをさせながら排便させたとき、こんな感じの便を出して見せてくれたことがあった。とても硬くて太くて、お尻の穴からゆっくりと顔を出したそれは自らの汚らしさを恥じるように広がった場所に隠れようとするように時折少し退く。それを自分の恥の象徴を見せたくって仕方がない諭良の意志によって働く力によって、また表へと押し出される……。

「諭良はときどきこんな風に、すごく硬いのが出るんだよね?」

 問いかけても頷く余裕はない。ただ開いた唇の恥からよだれを伝わせ、浅い呼吸を繰り返しているばかりの浅ましい排便姿。

「お尻の穴いっぱいに広げて、うんちしながら気持ちよくなっちゃう諭良、すごくえっちで可愛いよ」

 お尻から、……だいたい十センチぐらいかな、伸びた尻尾が先の方から徐々に重さに負けたように曲がり始めた。それまでお腹の中を空っぽにすることに集中しているようだった諭良は、軋むような重量感を伴う便棒を感じながら、いよいよ限界を迎えようとしていた。

「あぁあ……お、しりぃ……おしりっ、ジンジンひてっ」

「ひひ、いきそうなんだ?」

 昴星は膝をついて諭良の濡れたおっぱいを指先でくりくりといじくって訊く。そこは彼自身にとって気持ちいい場所であるから、諭良のことを幸せにしてやろうという友情の現れに違いない。

「諭良兄ちゃん、お兄ちゃんのほう見て、ちゃんと言わなきゃ。ね? 見て欲しいんでしょ?」

 苦しい体勢でいながら、諭良はそれでもそのハーフブリッジの状態で顎を引きぼくを、レンズをまっすぐに見つめる。ぼくという撮影者の「目」の存在を意識したか、最後の力を振り絞って、

「み、見てくださいっ、ぼくの、ぼくのうんち、っうんちでいっちゃうおちん、おちんぽっ、うんちでいっちゃうのぉおっ」

 透明な声を張り上げながら、垂れ下がったそれを振り落とそうとするのか、同時に衝撃を味わうことで射精しようというのか、お尻を上下に振って尻尾を振り、お腹に「おちんぽ」を叩きつける。ぴちんと鳴ったのに少しだけ遅れてまた小さく皮が当たって鳴る。浅ましいダンスだ。

「んっは、あっ! うんちっうんち切れちゃうっあ、あ、あっ、あはぁあっ」

 自分の腰を誇示するように、腰をくんと高く上げた拍子に諭良の肛門から伸びていた尻尾はぼとりと洗面器に落ちた。「おちんぽ」からは、……その長く余った皮の形状を考えれば珍しいくらいに勢い良く精液が飛び散る。さっき昴星が剥いていたからかもしれない。

「ひひ、自分で自分に顔射してんの」

 からかいながらも、昴星は諭良の背中に両腕を入れて彼を支える優しさを見せた。諭良と昴星、身長はずいぶん違うけど、体重はそんなに変わらないのだ。

「すごいすごい、どんどんうんち出てきたよ」

 硬いもので栓をされていたのだろう、少し柔らかめのものがボトボトと洗面器に落ちて行くのを見てはしゃいだ声を上げる流斗も、こぼれないようにと洗面器の位置を少しずらす。諭良は昴星に後ろから抱えられながら、精液まみれの顔、視線すら定まらないままで、お腹の中を空っぽにして行く。

「おにーさんの見たいもん、見せてたね」

 昴星がにやにや笑って言う。「うん、すごく可愛かったね。……後で昴星のも見せてもらうよ?」とぼくは答え、諭良の顔、昴星にいじられたことで左だけ勃起した乳首、そしてまだヒクヒク震えているおちんちんと、だらしなく開き切って排便を続けるお尻と、順に撮った。

「諭良兄ちゃんのからだ、すっごい臭くていいにおい」

 流斗がその股間に鼻を近づけて嗅いでから、ぼくを見上げた。「ね、今度はぼくが諭良にいちゃんのこと気持ちよくしていい? 昴兄ちゃんといっしょに」

「もちろん。……っていうか二人ともおちんちん気持ち良くなりたいんじゃない?」

 これほどのものを見せられたのだから、それはぼくにしたって同じこと。

「ん。でもぼくガマンできるよ」

 やっと諭良の排便が終わった。まだ半ズボンを脱いでいない流斗がティッシュペーパーを持ってきて、二枚抜き取って丁寧に穴の汚れを拭い取る。

「いっぱいうんちして、オシッコもせーしも出したから諭良兄ちゃんすっごくスッキリしたよねえ?」

 年下の流斗に粗相を片付けてもらいながら、諭良は恍惚の表情でこっくり頷く。その顔を、流斗は嬉しそうに美味しそうに舐めて清める。元気いっぱいだったおちんちんが、ゆっくりと元のサイズに戻ると、諭良は自分で立つ力を取り戻した。自らの手で洗面器を持ち上げて、

「ぼく……、こんなにいっぱいうんちして、気持ちよくなっちゃいました……」

 恥じらいながらも微笑んで、レンズに向けて申告してから、洗面器を下ろした。

「諭良さー、さっきおれが言ってたおにーさんに見せてやるやつやれよ」

 座ったまま言った昴星の言葉に、諭良が首を傾げる。

「腰振って、ちんこさ、プルプルさしてみ」

「おちんちん……、ぷるぷる……」

 諭良は戸惑いながらも、以前にぼくの前でして見せた動きをし始める。

 腰を振ると、生甘い柔らかさを取り戻したおちんちんがぷるぷると揺れる……。

「お兄さん……、これ、好きですか……?」

 ぷるん、ぷるん、ぷるん……、男の子みんなに一本ずつ付いている、可愛らしいアクセサリーを見せびらかすようなその動き。無邪気でいて、同時にとてもエッチで、「うん……、大好きだよ」とぼくは頷く。

「おちんちんの大きさも形も、みんな違う。だからその揺れ方も違うし……、それすごく可愛いと思うんだ」

 諭良の場合は、……もう今更説明する必要もないけれど、長い皮が鞭のようにスナップの効いた揺れ方をする。タマタマは昴星に比べて控えめで、その分余計に皮の長さが目立つのだ。ぴちぴちと当たる音もまた、他の二人にはないものだ。

「ね、やっぱりぼく諭良兄ちゃんにおちんちん入れてもいい?」

 そのおちんちんの舞を見ていて、やはりガマンするのは無理だと判断したんだろう。「ぼくで気持ちよくなっちゃう諭良兄ちゃんって、可愛いと思うんだ」

 確かに、年下の少年に犯されるというのはなかなかあることではないだろう。

「じゃー、おれのちんこしゃぶってもいい?」

 流斗は半ズボンとブリーフをいっしょくたに脱ぎ捨てた。ぼくの渡したゴムを、流斗は一人で器用にはめると、諭良の後ろに回って早くも「足広げて、諭良兄ちゃん」と命じている。一方で昴星は諭良の前に膝をつき、「ひひ、諭良のちんこくせー」と笑いながら顔を近づける。

 自分が諭良を抱いている姿というのは、あまり、いいもんじゃないと思う、……咥えてもらっているところならまだしも。でも、美しい子供たち同士の睦愛いは、それは迫力さえ伴うものであるはずだ。

「え、えっ……っあ!」

「わぁ……、するって入っちゃった……」

 ぼくは慌てて諭良の背後に回る。確かに立ったままの諭良のお尻にぴったり腰を押し付けて、流斗は諭良の体内に自分が挿入しているのを、シャツのお腹をめくって見せてくれる。

「んひひ……、諭良のちんこ」

 昴星の顔も撮りたい。昴星は諭良のおちんちんの皮を鼻に当ててふにふにとくすぐりながら、根元に舌を伸ばしている。

「やらけー……、お、硬くなってきた。やっぱうんこよりもちんこのほうが好きだろ。……まーおれもそうだけど」

 昴星は皮を被ったままの諭良の、徐々に勃起しつつあるおちんちんをぱくんと咥え込み、ぼくに視線を送りながら何度か口で扱く。

「あ、ぁあ……っ、昴星……っ、流斗!」

 口から抜いて、両手で皮を剥き、亀頭に舌先を当てて舐め回す。「んひ……、しょっぱくって……おいひ……」おちんちんの味が大好きな昴星は喜びに目をとろかせて言う。紅い舌が弱々しいピンク色の亀頭を這い回る様というのは、自分のものを咥えさせているときにはない魅力が漂うようだった。

「ん……、ね、諭良兄ちゃん……、諭良兄ちゃんのここって、なんていうんだっけ……?」

 本当はすぐにでも動きたいだろうに、堪えながら流斗は訊く。

「あ、……ぼ、ぼくの、そこは……、……おまん、こ……」

「じゃあ……、そこに、入ってる、ぼくのは……?」

「入ってる、の……、入ってるの、流斗の、……おちんぽ……!」

「ん……、じゃあ、ぼくどうしたらいい? 諭良兄ちゃんは、どんなとこお兄ちゃんに撮って欲しいの……?」

 流斗に導かれて、

「ぼ、ぼくのっ、ぼくのおまんこっ、流斗のおちんぽできもちよくなっちゃうとこっ、撮って欲しいですっ!」

 諭良は声を張り上げた。

「ひひ……、流斗のちっちゃいちんこでさ、『おまんこ』されてんの、女子みてーになりたいんだなー……、くせーちんこからしょっぱいの出してんのに」

 意地悪を言いながらも優しくタマタマを舐めて、また昴星はぱくんと咥え込む。そして嬉しそうに「んん……ひんほ、ほいひ……っ、ひんほらいひゅひ……」品のない音を立てながら、激しく頭を動かす。

「えへへ……、ぼく、女の子のおまんこにおちんちん入れてるんだねえ……、いいよぉ、諭良兄ちゃん、ぼくのおちんちんで女の子になっちゃえっ」

 楽しそうに、流斗が腰を振り始めた。身長にして頭一つ違うし、諭良の腰がいくら細いと言っても流斗は背後にそっくりそのまま隠れてしまう。ぼくはまた諭良(と流斗の)背後に回った。引き締まった諭良のお尻に腰を叩きつけて弾む、更に小さくてもう少し丸い流斗のお尻の動き、

「んっん……っ、おまんこっ、諭良兄ちゃんのっ、おまんこっ、すっ……ごぉいっ、ぼくのおちんちんっ、ぎゅうぎゅうしてるのっ、すっごいえっちだよぉ……!」

 幼さが炸裂して、甘酸っぱささえ感じられる。……まだ男の子のお尻に入れることに慣れていないらしく、時折ちゅぽっと音を立てて抜けてしまうおちんちんを、普段はあまり見せない余裕のない仕草で慌ててまた挿し入れるときに垣間見ることのできる部分、ゴムの中でおちんちんの皮が半ばめくれて、切なげに震える。

「流斗、昴星も、ちょっとストップ」

「ぷぁ?」

 おちんちんを口から外して、「なに?」と昴星が訊く。

「立ったままだと、諭良も流斗もやりづらそうだ。……それに、昴星ももうして欲しいでしょ? 諭良のお口に出させてもらえばいい。……諭良のお尻が低い位置にあった方が流斗もしんどくないよね?」

 昴星はうーんと考えるが、それはほんの短い時間だけのこと。

「じゃー、そうする。諭良、しゃぶりっこしようぜ」

 昴星もハーフパンツとブリーフを下ろし、諭良の足元に頭を置く形で仰向けになる。むっちりした曲線的な身体の中にあって、小さなおちんちんだけがピンと鋭角的に視線を誘う。

「昴星の……、おちんぽ……」

「ひひ」昴星は諭良のタマタマの裏を見上げながら、自分の皮を剥く。

「おまえもくせーの好きだろ?」

 流斗のおちんちんが抜かれた。諭良は誘われるように昴星のおちんちんに覆いかぶさり顔を寄せ、臭いを嗅いで、「ふはぁ……」媚薬にあてられたような表情になる。

「昴星のおちんぽ……、昴星のおちんぽ……!」

 浅ましい諭良の顔と、この距離でもわかる臭いを放つ昴星のおちんちんにカメラを寄せて、「どんなにおい?」と聴いたら、すんすんと嗅ぎながら、

「ひゅっごい……くさいですっ……! オシッコの、きたないにおい……! ぼくこのにおい……っ、かいでるらけでっ、おちんぽ……、ヒクヒク……っひゃ!」

 昴星が再び諭良のおちんちんを咥えたようだ。

「昴兄ちゃんのおちんちんだけできもちよくなるなんてダメだよぅ……、ぼくのおちんちんで、諭良兄ちゃん、女の子にしてあげるんだもん……」

 流斗が膝をつき、今度は安定感のある体位で腰を繋げる。

「ん……ぉほお……」

 諭良の唇は喜悦の声を漏らすとすぐに、昴星のおちんちんにしゃぶりついた。昴星のお尻が一瞬浮く。

「んぅっ、こぉへのっ、おちんほひょっはいっ、くしゃいおひんぽっ、おひんぽひゅきぃ、おいひぃれひゅ、んむっ」

 意図的にか、それとも弱点を責められたことで予期せず出てしまったのか、昴星のおちんちん、亀頭の割れ目から勢いよく金色のオシッコが飛び出した。しかし、それは諭良を更に喜ばせる以外の役割はなさない。

「んぉひっ、ひっこ、ひっこっ、こぉせぇのっんぶっオシッコっ、オシッコいっぷぁっおひっこっ」

 顔面を潮に濡らして幼児のように昴星のオシッコを浴び、すする。それだけでは足りなくなったように、はぷ、と蛇口ごと咥え込んで、もっともっととおねだりをする。昴星が「んっんんん!」と諭良のおちんちんを咥えた腰の下の口でうめき、足をバタバタさせた。

「んふっ……ん、……おちんちん……、諭良兄ちゃんのっ、おまんこで、もう……、いっちゃうよぉ……」

「諭良兄ちゃんを女の子にする」はずだったけど、流斗の声が女の子めいてきた。動けばますます射精に近づくとわかっていながら、もう腰を止めることができない。ぴたっ、ぴたっと腰を打ち付けるたび、流斗はどんどん追い込まれて行って、

「あ、あっ、出ちゃう出ちゃう出ちゃうっ、ん、やあぁあンっ」

 全身を震わせて、諭良の中へと「男の子」の肉芯を震わせた。その脈動、確かに諭良のお腹へと響いたのだろう。

「んふぉっ、お、んっ、んん! ん! ん! んっ!」

 腰を昴星に捉えられたまま、昴星の口の中へ放った気配だ。

「んふぅ、んーっ、んっふ、んむっ……ん……ぉは……ぁ」

 緩んだ口元から、昴星も同じタイミングで解き放った精液が零れる。と、「んん!」昴星が声を上げた。舐め続けていたんだろうから、自業自得。諭良の腰の下から、しょおおおと漏水の音が響いた。

「諭良、よかったね。すっごい可愛かった。美味しそうに昴星の臭いおちんちんしながら、流斗に女の子にしてもらってるとこ、全部撮っちゃったよ」

「お……にいさん……」

 昴星の精液をダラダラと口から零して、

「うれしいです……、いっぱい見てくださいね……? ぼくの、ぼくのおちんぽ、おまんこ、……うんちするとこ、二人に、いっぱいしてもらってるとこ、いっぱい、見てくださいね……?」

 この子たちの動画はこれまでだって何本も撮ってきたけど、実際これはかなりレベル高い中身だと断言できる。

 しかし、まだ三分の一が終わっただけなのだ。

「ぶへー……、飲みきれないかと思った……」

 諭良の下から這い出した昴星は握りこぶしで自分の口をぐいと拭う。昴星自身の下半身は、諭良が飲み切ってくれなかったせいで濡れている。新しいタオルを持ってきて、それを拭うインターバル。

「お風呂入らなくていいの?」

 流斗はするりとゴムを外して訊く。青い匂いを漂わせる幼茎を優しく丹念に拭いてあげる諭良は、やっぱり流斗の「お兄ちゃん」に見える。

「一回ずつ入ってると時間がもったいないかなって……、部屋はあったかいけど、湯冷めしないとも限らないしね。それとも、流斗は入りたい?」

「んーん、もっと遊びたいな、つぎぼくの番でもいーい?」

 訊かれた昴星も「お兄ちゃん」だから「いいよ」と快諾する。

「流斗はどんな風に撮ってもらいたいの?」

 諭良の問いかけに「んふふ」と秘めやかに微笑み、「昴兄ちゃんのかばん、今日もいっぱい入ってるんだよね?」と担ぎ上げる。昴星の、見慣れたバッグ。ふんどしとか体操服とか、あと、替えのパンツなどなど、いろいろなものが出てくる不思議なポケット……、いや、パンドラの箱? ぼくとしても彼らが遊びに来てくれるときのためにと用意はしているけれど、昴星も昴星で支度してくるのである。

「みんなで用意しよ。お兄ちゃんはここで待ってて」

 そう言い残して、流斗は二人の「兄」を連れて洗面所に入って行った。

 

 

 

 

 五分ほど待たされた。

「えー、マジで……?」

「その……、君たちはまだいいと思うけど、ぼくも……?」

 そんな具合に、昴星と流斗が渋る声が聴こえた。その間ぼくは、まあじっとしてるのも変なので、三人のブリーフを広げて観察したりなど……、するのもかなり変だな、うん。すぐに脱いだ諭良のはさっき見たとおりとして、昴星も流斗も、やはりぼくのためにとブリーフを黄ばませていてくれた。特筆すべき点があるとすれば、二人ともオシッコ以外のシミ、粘液のこすったような跡が付着している、ということ。言うまでもなく、流斗も昴星も諭良の淫らな姿を見て、そして彼を幸せにしてあげようとして、一緒に欲情していたということで、それはとても微笑ましく、ぼくにとっても嬉しい汚れと言える。

「お兄ちゃーん、開けるよー、カメラじゅんびいーい?」

 洗面所の扉の向こうから、流斗の声がした。

「いいよー」

 ぼくがカメラを向けて応えると、ドアががばっと開かれた。

「じゃーん!」

 現れたのは、まず流斗。おお、と思わず声が漏れてしまった。

「えへへー、似合う?」

 流斗が着ているのは、初めて流斗がこの部屋に昴星と一緒に遊びに来てくれたときには昴星が身に付けていた、花柄ツーピースの水着だった。流斗たちがかつて知り合った、サクラとミズホという姉妹から譲り受けたという水着、つまりは女児ものの水着、ということになる。

 胸はぺったんこ、一方で股間には小さいながらも膨らみがある。水着のフォルムとのギャップが不思議な可愛さを漂わせる。いや「不思議な」って、そりゃあぼくがショタコンだからなんだけども。

「すっごい可愛いよ、よく似合ってるね」

 ぼくの賞賛を素直に受け止めて嬉しそうに微笑む流斗の後ろで、恥ずかしそうな男子二人、「お兄ちゃん」と言うべきか、それとも「お姉ちゃん」と呼んであげるべきか。

 昴星が着ているのは、ぼくと昴星が初めて出会った夜の次の朝、つまりぼくが生まれて初めて男の子のおちんちんに触ったときに、彼が着て見せてくれたスクール水着である。

 日常的に顔を合わせているものだからなかなか普段は気付かないが、あのときより昴星はほんの少し成長している。そのせいか、あのときよりも窮屈に見えて、……おちんちんの膨らみのサイズだけは、そんなに変わりない。ただより肉感的に、おっぱい、お腹、柔らかな膨らみはエロティックに写る。

 でも、昴星はとても中性的、というか、黙っていれば女の子に見えるぐらい、愛らしい顔立ちをしている、髪も長い、だから全体として、

「昴星も、やっぱりよく似合うなあ」

 という感想がぼくの口から零れるのは当然のことと言えた。

「おにーさんがそう言ってくれんなら、いいけど……」

 流斗一人が女の子になるばかりならば文句はない、なんでおれまで……、という思いがあるのだろう。唇が尖っている。

 そして、諭良である。

 まだぼくが見たことのない、白い水着を纏っていた。布地の面積は他の二人よりずっと少なくて、隠れている場所といえば、乳首とおちんちんと、あと一応お尻の穴ぐらいだろう。胸にしろ股間にしろ、三角の小さな布で覆われているだけ。マイクロビキニとでもいうんだろうか。女の子の水着を着ているという事実以上に、そのエッチな格好をしているということが心に響くらしく、諭良はずいぶん恥ずかしそうだ。

 それにしても、どこであんなエロティックな水着を手に入れたのだろう?

「諭良兄ちゃんの水着はね、ゆりねえちゃんにもらったんだよ、このあいだ、ゆりねえちゃんがこっち来たときにね、水着欲しいっていったらいくつか送ってくれたの」

 ……なるほど、つまり由利香が「お仕事」のときに着ていたものなのだ。こんなきわどいの着てたのか……。諭良のおちんちんは皮の長さに目をつぶればそんなに大きくないけれど、それでも白い布地のなかに押し込まれるようなあんばいで、とても窮屈そうだ。

「ぼくには似合わないって、言ったんですけど……」

 確かに、幼さの濃い流斗や中性的な昴星に比べると、ちゃんと少年らしい体型の諭良の水着姿にはすんなりと「似合っている」とは言い難い。……しかし不思議なもので、そのミスマッチがかえって魅力的にもなるのである。それは単にぼくがショタコンだからなのかも知れないけれど……。

「可愛いよ。三人とも、ほんとうにすごく可愛い」

 美少年三人の女装姿である。目移りしそうだ。でもとりあえず、いまは流斗のターン。

「ね、お兄ちゃん。二人ともさっきオシッコしてたでしょ? ぼくガマンしてるの」

 流斗はオネショシートの上に立って言う。

「ここでオシッコするとこ撮ってくれる?」

 せっかくの、愛らしい花柄水着をそういう形で濡らしてしまうのはもったいない?

「いいよ、もちろん」

 それこそもっとも流斗らしいありようだ。「どんな風にして見せてくれるの?」

 流斗は「んーと」と少し考えて、その場でしゃがんだ。もちろん、足は大きく開いて。

「女の子のかっこしてるから、女の子のかっこでオシッコする」

 確かにそれは、和式のトイレにおける女の子の排尿スタイルだ。やや窮屈に下を向いた膨らみから、露わな幼げなお腹、ぺったんこなおっぱい、そして細い首に、愛らしいとしか言いようのない顔。真正面から見上げた姿、何となく、トイレを盗撮しているような罪深さがあっていい。

「えへへ……、オシッコするよ? 見ててね?」

 そんじょそこらの女の子では到底かなわない愛嬌を存分に解き放ちながら、流斗はカメラを見つめながら、下半身から力を抜く。

「んー……、へへ」

 ……普段、ブリーフを穿いてするときとは異なり、すぐに雫が表出し、垂れて流れて行く。女の子とは少し違うシミの広がり方……、一筋の流れとなってお尻の方へと回り、静かにシートへ水溜りを作っていく……。すぐにシートへ吸い込まれて行ってしまうけれど、液体が鮮やかな金色であることは目視可能だった。伴って流斗のオシッコらしい優しい匂いがふわりと漂い始める。

「いっぱい出てるね?」

「うんっ、ガマンしてたもん……、クリトリスからおしおいっぱい出ちゃうの」

 ああそうか、女の子のときはそう呼ぶんだった。自分で教えたことなのに忘れていた。「く、くり、とりす?」諭良が、意味を理解しているのかいないのか、それでもとにかく何と無く卑猥な単語だということばかりはわかったのだろう、真っ赤になって目を白黒させる。

「はぁ……、お潮、いっぱいふいちゃうの、きもちよかったぁ」

 ずっと一筋のスムーズな流れだった「お潮」が雨だれに変わり、終わった。潮というのも悪くない、クリトリスっていうのもやっぱりとてもエッチな言葉だ、とは思うけど、

「流斗、男の子になって見せて」

 とぼくはリクエストした。流斗はきょとんと目を丸くしたが、すぐにぼくの意図を理解してくれた。にっこり笑って、水着からまだ数滴滴らせながら立ち上がり、

「おちんちん見たいの?」

 って、ちょっと意地悪をするように訊く。

「うん、流斗の男の子のところと女の子のところ、どっちも見せて欲しいな」

「えへへ、お兄ちゃんがえっちなの、うれしい」

 言って、流斗は水着の下を下ろす。

 まだ雛鳥のような愛らしさの、濡れたおちんちんがぷるんと露わになった。

「ぼくのおちんちん」

 ぼくの、一番初めの「恋人」の、大切な場所。水着は足元に落ち、かかとを揃えて立つと、そんな格好なのに清楚さを纏う。

「まだ大きくなってないんだね?」

「うん、オシッコするのきもちよかったけど、……お兄ちゃん、やらかいときのおちんちんも見るの好きかなって」

 さすがによくわかってくれている。

「流もあれ見せろよ」

 諭良と並んで座って流斗を見上げる昴星が促した。昴星もぼくのことをよくわかってくれているわけで、「あれ」が何をさすかと言えば、一つしかない。

「お兄ちゃん、あれ見たい?」

 諭良が「ねえ、ねえ昴星、『あれ』って何?」と訊ねるが、昴星は「さっきおまえが見せてたもんだよ」なんて、意地悪なはぐらかし方をする。

 流斗は肩幅に足を開いて、「それ」を始めた。

「えへへ、お兄ちゃんの好きな、おちんちんぷるぷるっ」

 愛らしさ満点の振り子にぼくが見惚れている傍ら、諭良が「ああ……」しばし呆気にとられて、「……『あれ』って……、あれの……」しかし納得する。確かに昴星の言った通り、諭良もさっき包茎を振り回すところを見せてくれたのだ。

「やっぱ流ってかわいいんだよなー……」

 膝に肘をついたしゃがみ方、つまり「うんこ座り」のスクール水着女装少年は、そもそも(股間を見なければ)少年に見えるかどうかも危ういような見た目をしているくせに、心底から感心し、もう羨ましさや妬ましさを覚えていないように素直な賞賛を流斗に送る。昴星はこういうところ、謙虚で自己評価が低い。

「ちんこもさ、フツーの形してて、オシッコもあんま臭くねーしさ」

 フツーの形、ではないおちんちんだって可愛いのだけど、いまは流斗が画面の主役である。昴星よりお行儀良く体育座りする諭良も完全同意して頷く。昴星の小タマネギだとすれば、諭良の皮が長く余ってるのは何と呼ぶべきだろう? その点流斗が股間でふるふるさせているものは、教科書通りの可愛らしいおちんちんなのだ。

「お兄ちゃん、ぼく、お尻も見て欲しいな」

 ひとしきり可愛い揺れを見せてくれた流斗は振り返り、洗面器をお尻の下に置いて再びしゃがんだ。

「うんち、するの?」

 諭良の問いに「うんっ、うんちも撮って」と振り返る。水着の上はまだ着たままだし、股間は見えなくなったから、本当に髪の短い女の子がそういうことをしているように見える。もちろんお尻は、女の子に比べて小さく引き締まった男の子の形をしているのだけど。

「なんかさ、おにーさんの見てる前だと立ってすんのが多いから、フツーにうんこすんの、かえって不思議な感じに見えるなー」

 いや、誤解してはいけない、……確かに(ぼくが好きなものだから)昴星が言ったように「立って」……、外なら木の幹に手をついたりなどしつつ、してもらうことが多いのだけど、そもそも「人の見ている前で、洗面器に」排便する、という段階でかなりのレベルで異常なことなのだ。

 しかし、流斗はシチュエーションに構わず、

「ん……、うんち出る……」

 他のどの場所とも変わらぬ解放的な姿勢を崩さない。多分この子なら、どんなに人通りの多いところでも変わらずして見せるはずで、当然伴うはずの緊張感や羞恥心も見ている側に気取らせはするまい。……いや、そもそもそんなものがあるのかどうかは置いといて。

「流ってさ、お尻のちっこいよな。お尻だけじゃなくって身体全体ちっこい。でもおにーさんのちんこ全然平気で入っちゃうのすげーよな……」

 昴星が、這いつくばって流斗のお尻の穴を覗き込む、「お、出て来た。諭良も見てみ」諭良を誘う。

「……流斗の、うんち……、太いね」

「おまえのより太いよな。ちっこいお尻なのに、すげー太くてさ、立派なのしてる」

 二人に排便を観察されて、くすぐったそうに流斗は笑う。そこに恥じらいの様子はまるでなく、ただただ楽しそうだ。

「うんこは流のも臭いな。……まー、おれのほどじゃねーかもしんないけど……」

「湯気……」

「ん、うんこって、熱いよな。……でもさ、流、それがきもちぃんだろ?」

「うん……っ」

 ピンク色の穴をいっぱいに広げる鉄管状の便をぶら下げたまま、流斗は一度息をこらえる。「これからね、もっと熱くて、きもちいいの、お尻に入ってくるって思うと、……すっごいどきどきするの……」

 太いものを上手に横たえながら、流斗はじりじりとお尻を動かして、巻こうとしている。初めてぼくが会った時に「ソフトクリーム」と言って見せてくれたような……。

「すごい……、ああ……」

 流斗が洗面器に形作る山の形に、芸術作品でも目にしたように、感動の呟きを諭良は漏らす。流斗はすごく器用に、無駄な力を入れないようにしながら繊細に腰を動かし、やや浮かせるようにしながら山の標高をより高めていく、……見ていて緊張しそうなほど、気を使ったお尻の運び方。

「……っん、と」

 最後に、前に手をつきながらお尻を食いと高く上げる。ぱっくりと口を開け、内壁さえ覗けてしまうありさまの肛門から産み出された「山」は一度も切れることなく、頂を尖らせたそれ。洗面器のほぼ真ん中に、……汚く、それゆえに通りがいい言い方をするならば「巻き糞」が完成していた。

「うおー……、すっげー……!」

 昴星も完全に感動している。いや、圧倒されてさえいるだろうか。「な、なあ流おれこれ写真とっていい?」

「いいよー」

 動かしたら崩れてしまいそうなほど繊細なバランスで保たれた山、昴星は大急ぎでカバンから携帯を取り出し、流斗は足の間から顔を覗かせ、さかさまの笑顔でピースサイン。この巻き糞が、まさかこの天使のように愛らしい男の子によって生み出されたことを、一体誰が信じられるだろう? 流斗は誇らしげにお尻を両手で掴んで広げ、タマタマの裏まで見せびらかしながら昴星の撮影に応じた。

「すごいね……、本当にちゃんと渦になってる」

 ぼくの賞賛にも、流斗は嬉しそうだ。こちらを向き、予想していたとおり途中から勃起していたおちんちんを晒して改めて屈む。昴星は「すげー……、マジすげー」と繰り返し簡単しながら何枚もシャッターを切っている。

「うんちするとき、いっつも練習したんだよ。おうちのだと、座ってするおトイレだから出来ないけど、お外でするときいっつも」

「お外で……?」

 流斗の場合、「お外」が本当に屋外を意味する可能性がある。

「学校のおトイレとか、校庭の隅っことか」……やっぱり。「ルカくんに見てもらって、少しずつ上手になったの。……ルカくんいっつもぼくのうんち見て、おちんちんガマンできなくなっちゃうんだよ。ぼくが『おちんちんいじっちゃダメ』って言うと普段かっこいいのに泣きそうになっちゃって可愛いの」

 ルカくん、こと流斗の「学校のお友達」の気持ち、よくわかる。大好きな子のそんなシーン見せられて、四年生男子に耐えろというのはなかなか難しいはず。

 昴星も諭良も「ルカくん」は知っているらしい。そしてルカくんと同じ状況になっているのが、諭良だ。

「諭良兄ちゃんも、おちんちんガマンできない?」

 流斗は優しさと意地悪さを両方覗かせて訊く。諭良はずっと前かがみになって、流斗のこしらえた「山」に見とれている。

 流斗は手を前について、排便直後としてはずいぶん綺麗に見える肛門を諭良に向けた。

「さっき入れさせてくれたから、お礼に諭良兄ちゃん、ぼくのおまんこにしていいよ……?」

「う……あ……」

「ね、諭良兄ちゃん。女の子のかっこうしてるのに、おちんちんガマンできなくなってるとこ、ぼく見たいな」

 それは、ぼくも見たいな。

 諭良は操られるように立ち上がり、流斗にきわどい水着の股間、もう窮屈で仕方なくなっている様子を披露してみせた。透けるほど白い水着の記事を持ち上げて、包茎おちんちんは男らしい輪郭を浮かべている。

「ふふ……、おちんちん、オシッコちびったみたいになってる」

 跪いた流斗は水着の上から諭良のシミをひとなでして、「ぬるぬるで、すっごいえっち……。お尻の方も見せて?」と、ぼくにも昴星にも見えるように後ろを向かせる。細い紐が引き締まったお尻の肉に食い込んで、ほとんど何も穿いていないも同然だ。

「諭良兄ちゃん、えっちなかっこうするのも好きだし、ぼくのうんちも好きなヘンタイなんだね。……いいよ、横になって」

 操り人形の諭良は横たわり、「出して、諭良兄ちゃんのおちんぽ」という言葉に従い、窮屈な空間から粘液を皮の隙間に滲ませたおちんちんを取り出す。ぼくがゴムを渡すと、流斗はすっぽり、皮も剥かないままそれを被せた。

「諭良兄ちゃん、水着もピンク色のゴム……、えっと、コンドームっていうんだっけ? かわいくって、すごい似合ってる」

 流斗は諭良のおちんちんに手を添えて、そうっと自分の肛門にあてがい、精液溜まりにフィットしたような皮に、擦り付ける。

「ね、諭良兄ちゃん教えて? どうしておちんぽこんなにしちゃったの?」

 流斗は笑顔で諭良を見下ろし、サディスティックな問いかけ。

「そ、それは……っ」

「ぼくのうんちしてるとこ見て、においかいで、女の子のかっこうしてるのにこんなにしちゃったんでしょ? ……ちゃんと言ったら、男の子に戻してあげる」

 なるほど確かに、その場所をそう使うのは「男の子」のやり方だ。

「りゅ……っ、流斗のっ、流斗のうんちっ、すごくてっ……、流斗のうんち見ててっ、おちんぽこんなに、しちゃった……っ」

 変態の自己申告。

「じゃあ、諭良兄ちゃんはぼくのうんちの穴におちんぽ入れたい?」

 尋問はなお続く。しかし答えることもまた諭良の喜びとなるのだから、つまり流斗はとても優しく、思いやりに溢れた子だと言えるだろう。

「入れたいっ、流斗のうんち穴にっ、ぼくっ、おちんぽ入れたいよおっ」

 そこまで言ったところで、すとん、流斗は腰を下ろす、

「あ、はっ……!」

 スムーズに、諭良は流斗の胎内に飲み込まれてしまった。

「あ……」

 流斗は深々と咥え込んだ諭良の「おちんぽ」の熱を味わうように目を閉じ、うっとりと二度、おちんちんを震わせた。それからゆっくりと目を開けて、

「諭良兄ちゃん、いっちゃった……。おちんぽぴくぴくしてたよ」

 とぼくに微笑みかける。

「えへへ……、やっぱりおちんちんがお腹の中ではずむの、ぼく好き……。ね、諭良兄ちゃん、一回だけじゃなくて、もう一回、ね? このまんま、ぼくのうんち穴の中でじっとしててね? ちゃんとガマンできたら、今度はもっときもちよくしてあげる」

 呆然としたまま流斗を見上げていた諭良を「あんっ」とまた啼かせるために、流斗は括約筋に力をこめた。

「なあ、流……」

 携帯を放り出した昴星が慌ただしく立ち上がり、水着の裾から丸っこいおちんちんを引っ張り出す。

「昴兄ちゃんもおちんちんガマンできなくなっちゃった?」

「ん……、おれのも……」

 よく似合っている女子スクール水着から男の子の欲を取り出すというのもまた乙なもので、昴星の場合顔立ちや髪型、おっぱいの膨らみまで含めて女の子のようだから、それでもそれが生えている、という事実が余計に心の琴線に触れる。

「じゃあ……、昴兄ちゃんのオシッコでしょっぱくてくさくなってるおちんちんがいいなぁ」

 諭良には厳しく命令をした一方で、昴星には「弟」らしい甘え方をする。

「オモラシ……?」

「うん、ぼく昴兄ちゃんのオシッコの味だいすき。……それにね、諭良兄ちゃんのおちんちんにも、また元気になって欲しいなって……、そしたらぼく、もっときもちよくなれるから」

 どんな振る舞いであれ、流斗の言葉には少年たちの心を支配し操る力がある。昴星は「わ、わかったよー……」とおちんちんをしまって、諭良の顔を跨ぐ。「……目とか鼻とか、入んねーようにしろよな……?」と親友を案ずるように言う。年下の少女からのプレゼントである分、肉付きのいいお尻に食い込んだ水着の生地、右のお尻は完全に見えてしまっている。

「お兄ちゃん、いっしょに昴兄ちゃんのオモラシ見よ?」

 流斗に誘われ、昴星を斜めから見る角度。

「ち、ちんこ勃っちゃってるから、あんま上手にできねーかも……」

「いいよー、チョロチョロ出てるのも、きっとかわいいし」

「だからー……、おれはおまえみたく可愛くねーし……」

 可愛いよ。流斗も諭良も、昴星も。それにぼくだって昴星のスクール水着オモラシは見たい。初めて見せてくれた昴星のオモラシがそれだったものだから、原点って気もするし。

「っん……」

 乾いた紺色の水着の、おちんちんの小さな膨らみの先端に、控えめな量、金色のしずくが浮かび上がり、ころころと滑るように転がって足の間へ伝う。そのまま諭良の鼻の頭にぴちょんと落ちた。

 それが呼び水になったように、

「あ……、出るかも……」

 昴星はお腹に両手を当てて、唇から震えた息を漏らす。と同時に、いま濡らしたばかりのところからしゅううううと音を立てながら、ダムを決壊させる。一気に濡れ染みが広がった。水着の内側でお腹の方まで広がってから、一条の流れとなって諭良の口へと降り注ぐ。

「あはっ、諭良兄ちゃん、またおちんぽあつくなってきた……、ぼくも、昴兄ちゃんのオモラシ見てすっごいどきどきしてるよぉ……」

 流斗は腰を揺らし、おちんちんを指で摘まんで動かして見せる。

「ひひ……、流もヘンタイじゃん……」

「ん、でも、みんなヘンタイだよ、昴兄ちゃんもオモラシするのきもちぃでしょ?」

 こく、昴星は素直に認めた。

「んん、おれ……、オモラシすんの好きだもん……、オモラシ、きもちぃ……」

 失うものもなく、ただ自分のありようを素直に認めてしまう少年たちというのは、とても男らしいものだ。昴星はぶるっと震え、さっきよりも更に勢いづいたように見えるおちんちんをまた引っ張り出して、「流、ちんこ、……オモラシしたから、してよ」と強請る。

「ん……、あ、あとひとつだけ。ぼく昴兄ちゃんのおっぱい見たい」

「おっぱい……」

 慌ただしく肩紐を抜き、

「これで、いい?」

 乳輪のぷっくりと尖った胸を見せる。全部脱がせたっていいとは思うけど、あえてそうしないことでより「女の子」の要素を強調した昴星を流斗はぼくに見せてくれているのだ。

「ん、ありがと……。昴兄ちゃんってやっぱりすっごいえっち」

「そう、なのかなあ……?」

「そうだよ。……オシッコのおちんちん、ちょうだい」

 昴星は待ちわびたように流斗の顔へと進む。流斗は嬉しそうに右手で茎を、左手ではふくよかなタマタマを包み込んで、

「昴兄ちゃんのくさいおちんちん……」

 鼻を当ててたっぷり匂いを嗅いでから、紅い舌で余り皮をぺろぺろと舐める。そして、

「んっ……!」

 ぱくんと吸い付いた。

 さっきの、諭良がしていたフェラチオもそうだった。……改めてぼくは確信する。「可愛い子が可愛いおちんちんにするフェラチオを見るのは至高である」と……!

「昴星……、気持ちいい? すごくやらしい顔になってる」

 ぼくがからかうように訊くと、

「んなん……っ、しょうが、ないじゃんっ、流のぉ、おっ、くちっすっげ……ちんこにゅるにゅるしてんのぉ……!」

 流斗は自らで(さっきの「ソフトクリーム」の練習であったり、一人のときの露出遊びであったり)性的な部分を大きく育ててきたわけだが、「臭い」と「味」に欲を覚えるという点は才斗と昴星、二人の「兄」から受け継いだものだという。だからオモラシ直後で臭い昴星のおちんちんを口にしたとき、流斗のフェラチオの技術が筆舌に尽くし難いものとなるのは必然と言える。

「んふ……、昴兄ちゃんのおちんちん、おいし……」

 指を添えて昴星の弱い亀頭に舌を当て……、昴星の感じ切っている証拠の糸を伸ばして見せる。ぼくのさっき出した結論はこの通り正しいし、更に言い添えるとしたら、流斗のように純真無垢にしか見えない少年がやっている、ということが一層ぼくの胸を熱くする。

「流斗はおっぱい見せてくれないの?」

 リクエストに「……んふふ」と流斗は笑って昴星のタマタマをねぶりながら、花柄ツーピースの上をたくし上げる。バストの形、昴星との差は歴然だ。共通しているのは甘ったるいいちごミルクな色ぐらい、乳首も流斗の方がより小さい。逆に言えば昴星は、おっぱいが本当に女の子的なのだ。

「んむ……、おにいひゃ、おっふぁい、しゅき?」

「うん、好きだよ」

 冷静になれば「どうして男の子に(使い道のない)おっぱいが?」ということにはなる、のかもしれない。しかしぼくはぼくの愛する三人の少年たちにそれがちゃんとあってよかったと思うのだ。

 おちんちん同様に、それぞれ個性だってある。

「昴星、おっぱいで気持ちよくなって見せてよ」

「ふ、え……?」

「ぼくにおっぱいされてるの思い出して。……おちんちんは流斗がしてくれてるんだから、そっちは自分で、……ね?」

 流斗のフェラチオが穏やかなペースになったところでぼくはまたリクエスト。昴星はやや戸惑いつつも、両手を自分の胸に当てて、むにゅ、と揉んで見せる。

「こ、こんなの、別に……」

「そう? ……おっぱいの先っぽは?」

 昴星自身、まだ其処で感じるようになってしまったことにあまり納得が行っていないのかもしれない。女装が似合うしお尻の穴を「おまんこ」にして気持ちよくなれる自分であっても、何というか、「男の子」の意地がそこにわずかに残っているのかもしれない。

 でも、昴星はぼくのリクエストに抗うことはしなかった。

 視覚的にも柔らかさが感じられる胸を両方で掴みながら、親指と人差し指で、ピンク色のぷっくり乳首を摘まむ。

「ん……っ、う……」

 堪えようとしても溢れる声が何よりもの証拠だ。

「ん……、昴兄ちゃんおっぱい気持ちいいんだ……? おちんちんまたピクってした……」

「ち、ちがっ、ッん!」

 流斗にまた吸い付かれ、乳首を自分で刺激することで、昴星は理性と別れた。ぐじゅぐじゅと品のない音をわざと立てながら、流斗が激しく頭を動かすに至っては、

「気持ちいい?」

 ぼくの問いに対して、どこまでも素直になる。

「んひっ、き、もちぃっ、ちくびっ、ちくびすんのおっぱいきもちぃっ」

 いつもの、「単語連発モード」が発動した。

「おっ、おっぱいっ、おっぱいきもちっ、ちんこもぉっ流のっ流のすんのっちんこ! ちんこっ、ちんこちんこっきもちぃっ」

 膝をガクガク危なっかしいくらいに震わせて、抜群の愛らしさを解き放つ。

「ちんこぉっ、ちんこっ、ちんこぉおっいっちゃうっ! おっぱい! おっぱいでっちんこっ出るせーし出るっ出るっ出るっ!」

 唇で吸い付いていた小タマネギから流斗が口を外す。昴星は「ちんこっ、ちんこいくのぉっ」夢中になっておちんちん、摘まんで扱いて、流斗の顔に向けてとぷんと精液を放った。

「んぷ……」

「お……っ、ふぅ……ン……、ちんこぉ……すっごい……でた、せーし、ちんこ……」

 顔を拭った指を舐めながら、「おちんちんもおっぱいも、そんなきもちよかった?」流斗は妖しい笑みで訊く。昴星はよろよろと諭良の身体の脇へと避けてお尻を落とし、まだ自分のおっぱいをゆるゆると揉みながら、「おっぱい……、気持ちよかった……、おっぱい……」上を向いたおちんちんをヒクヒクさせている。

「ね、お兄ちゃん、……諭良兄ちゃんのおっぱいもぼく、見てみたいなぁ」

 それはつまり、ぼくに諭良の水着(かどうかさえ微妙なもの)の上をずらせと言うことだ。お安い御用で、昴星のオシッコを浴びてもちろん再び欲を盛らせている諭良の、三角形の布で隠されただけの少年らしい胸部を晒す。諭良は甘い呼吸を繰り返しながら、うっとりと流斗との接続を楽しんでいる。

 そこへ、

「えいっ」

 流斗が手を伸ばし、両手でぎゅっとつまんだ、……というか、つねった。

「きぁっ」

 諭良の身体が跳ねる。

「えへへ……、諭良兄ちゃんはまだおっぱいきもちよくないんだねえ。……でもいっぱいしたら、きっと昴兄ちゃんみたいにおっぱいもおちんちんとおんなじにきもちよくなれる場所になるよ。ね? お兄ちゃん」

 諭良に身を重ねた流斗が見上げる。

「うん、そうだね……、お尻だって最初はそんなでもなかっただろうし」

「ぼく、お尻いつからこんなきもちいいところになっちゃったのかなぁ……?」

 依然繋がったまま、流斗は艶かしく腰を動かす。「ん……ふっ、やっぱり……、おちんちん、好き……、お兄ちゃんよりずっとほそっこいのに、諭良兄ちゃんのおちんぽできもちよくなる……」

「ん、んっ……、りゅうっ、とっ……」

「お兄ちゃん……、ぼくの、うんち穴、とって……? 諭良兄ちゃんがぼくのうんち穴でおちんぽピクピクしてるとこ、ぼくが、きもちよくなるとこ……」

 諭良は膝を震わせながら、全てを流斗に委ね切っていた。先ほど既に、流斗の胎内で一度射精した後だから、ゴムの根元からタマタマまで、粘液でベトベトだ。

 そして流斗の「うんち穴」は甘酸っぱいようなピンク色、ぱくりと諭良を飲み込んで、むずむずと蠢く括約筋の動きをリアルに見せる。

「見える……?」

「見えるよ。すっごいえっちだ」

 んへへ、と小さく笑って、流斗は腰を振り始めた。

「んっ、んっ……、諭良兄ちゃんのっ、おちんぽぉ……っ、あはっ、すごいすごいっ、ピクピクしてるっ、ぼくのうんちしたとこでっ、すっごいかんじてるのっ……」

 器用な、淫らな腰つき。この子まだ四年生でこんなことが出来る、……このままずっと「恋人」でいさせてもらえるとして、もうちょっと大きくなった時には一体どんな風になってしまっているんだろう……。

「おちんぽ……、きもちぃ……、ね、諭良兄ちゃんも、……ちゃんとお兄ちゃんに、聴こえるように……、ね? 昴兄ちゃんみたく、えっちなのガマンしないで、いっぱい……」

 口元に手を当てて声を殺し感じ入っている諭良に、流斗は囁く。そうやって声を上げさせてくれれば、接合部分だけを注視しているこのカメラにも諭良の存在感が出る。

「お……ち、ん……ぽ……っ」

「ん……、諭良兄ちゃんの、おちんぽ……っ、ぼく、きもちぃ……、諭良兄ちゃんのきもちいいの、お兄ちゃんも聴きたいよ……?」

 ちゅ、と音がした。流斗の、諭良の心をとろかせるようなキスの音だ。

「お、おちんぽっ、おちんぽっ……きもちいいっ、流斗のうんち穴っ、おにぃさっ、すごいっすごいおちんぽきもちぃですっ」

「んんっ、ぼくもぉ……! 諭良兄ちゃんのおちんぽっ、うんちよりきもちぃっ、なんばいもっきもちぃのっ、お兄ちゃんお尻きもちいぃっ」

「いっ、はっ……ッンっ、う、っんちっ、流斗のっうんち穴おちんぽっおちんぽぉっ」

 二人して淫らな言葉のオンパレード、……多少騒がしくもあるけど、でもやっぱりかわいいから……、いいか。

「おちんぽっ、いっちゃう! いっちゃいますっせーえきおちんぽから出ちゃうっ、おちんっぽっおッン! ンんっ! んーっ!」

 流斗の肉の中で諭良が弾んだのも、

「あ、あっ出てるっ出てるっおにいちゃっ、ゆらにいちゃのおちんぽっ……、おちんぽぉお……!」

 それを受け止めた流斗が諭良を虐げるように締め付けるのも、言葉とともにビビッドな映像として、残すべきものだ。

「ん……ん、……え、へへ……」

 また、キスの音。「諭良兄ちゃんの……、おちんぽ……、ぼくのうんち穴で、またきもちよくなっちゃったね……、男の子のうんち穴できもちよくなっちゃうなんて、諭良兄ちゃんの、ほんとにヘンタイ……」

 諭良はもう答えることは出来ない。溢れ出す精液でタマタマを汚しながら、「あ、う……あ……」余韻などという生易しい言葉ではカバーしきれないものに、まだ溺れているようだった。

 

 

 

 

 諭良、流斗と撮ったのだ、「おれはいいよー……、どーせおまえらみたく可愛いのになんねーし……」と遠慮する昴星も撮らない訳には行かないだろう。

「昴星はお兄さんが一人で、昴星に会いたくっても会えないとき、さみしい気持を埋めてあげたくないの……?」

「そうだよ。お兄ちゃんきっと、昴兄ちゃんのえっちなのも見たいよ」

 諭良と流斗に口々に言われて、結局昴星は頷いてしまった。

「ぼくたちも、一緒だから。……ね? 一緒に撮ってもらおう?」

「……っつーか、おにーさんおれ撮ったのもういっぱい持ってんじゃん……」

 どんなにあったとしても、それで「足りる」ということにはならない。これだけの時間を過ごしても、あした三人が帰った後にはまたさみしくなってしまうように。

 三人でまた洗面所に入って、何やら準備をする。「これでいいの? ほんとにこれだけでいいの?」「昴星、カバンの中もっといろいろ入ってるんじゃないの?」二人に問われて、

「いいのっ。これでちゃんとおにーさんにいいもんになんの!」

 昴星が言うのが聴こえる。優しく男らしい昴星は、なんだかんだ言ってぼくの幸せを作り出そうとしてくれているのがわかって、心がほっこりと温まる。

 ドアが開いた。

「おや」

 と思わず声がこぼれた。

 さっきまで水着だった昴星は、ブリーフ一枚。

 そして諭良と流斗はすっぽんぽんだ。昴星は恥ずかしさをかなぐり捨てたようにぼくの前に立つと、腰に手を当てて、

「おにーさん、オモラシ見んの好きだよな」

 と言う。

「ああ……、それは……、うん、好きだよ」

「でもって、おれのパンツ好きだよな?」

 それも、うん。股間部分が黄色く染まった昴星のブリーフ、増え続けるぼくの宝物だ。

「おにーさん、おれのだけじゃなくってこいつらのパンツも持ってんじゃん? そういうのでオナニーするときって、どうしてんの?」

 ……またずいぶん微妙な質問である。

「どうするって言うと……、その、臭いを……」

「じゃなくって。例えばさ、流のオモラシパンツでオナニーしてるときにさ、諭良のも嗅ぎたくなったり、おれの欲しくなったりすることもあるだろ?」

「ああ……、そういうこと」

 確かに昴星のオモラシを見ながら昴星のブリーフが手元にあるとする。その直後、画面で流斗がオモラシを始めたら……、そういうことだろう。

「諭良は知らないから教えてやるけど、前にな、おれと流でパンツ取り替えっこしてオモラシしたことあるんだ」

 年末の、由利香たちがやってきたときのことだ。

「取り替えっこ……?」

「ぼくがね、オモラシしてぬらしたパンツを昴兄ちゃんがはいてまたオモラシするの。ぼくも、昴兄ちゃんのオモラシパンツでもう一回オモラシした」

「そうするとさ、一枚のパンツでおれと流の両方のオシッコの臭いついて、いいかなって。……だから、これからさ、おまえらのオシッコとかせーしとかで、このパンツびちょびちょにしてさ、そしたら一枚だけで三人分、おにーさんがいいの作れるだろ?」

「ははあ……」

 何ということを思い付くのだ……。驚き少し呆れるが、昴星のアイディアの根底にあるのはぼくを喜ばせようという純粋な愛情だ。

 だから、楽しもうという姿勢こそ、昴星の思いに応える最上にして唯一の手段だ。

「じゃあ……、昴星はこれからオモラシ見せてくれるの?」

 うん、と昴星は頷き、「おにーさん、うれしい?」と訊く。

 昴星のブリーフは、既に昴星の残尿でずいぶん黄色い。

「嬉しいよ」

 ぼくの素直さに呼応するように「ひひひ」と昴星は笑った。

「でも、オモラシの前にさ、昴星のおちんちん見せてくれる? パンツ一回脱いで、オモラシする前にどんな風か見てみたい」

「ひひ。ゼータクだなー」

 昴星はするりとブリーフを脱いで、「はい、ちんこ」と指で弾いて、思い出したように、

「これも見たいんだろ?」

 腰を揺らして見せる。

「昴兄ちゃんのおちんちん、ぷるぷるかわいいね。ぼくと諭良兄ちゃんの、もっとぶらぶらしてたよね?」

 流斗が言う通り、昴星のそれは振幅が非常に小刻みで、揺れるというよりは「震える」と言ったほうがしっくりくる。なんというか、めまぐるしい。

「それは……、昴星のおちんちんがちっちゃいから……」

「ちっちゃいからとか言うな! 諭良のちんこがぶらぶらすんの、皮がだるだるしてるからだろっ」

「そ、そうだよ、そうだけど……」

「三人とも可愛いから、ぼくは見たいって思うんだよ」

 口を挟んだ。その場所の「大きい小さい」で言い争うなんてもったいない。「みんなに一つずつ付いてて、それぞれ違ってみんないいと思うんだ」

「ね、みんなでいっしょにするとこお兄ちゃんに見せてあげようよ」

 流斗の提案で並んだ三人、左から、諭良、昴星、流斗の順に、いっせいに振られる。皮が余った諭良の「おちんぽ」はやっぱり根元と先端とで揺れ方に微妙なズレがあり、昴星のは両サイドの二人に比べてぷるぷると細かな震え方、そして流斗は愛らしくぷるんぷるんと弾むようだ。

 みんな可愛い、みんな最高、もう、それ以上の結論なんていらないでしょう、これを見せられたら。

「おしまい、あんま揺らしてるとオシッコ出そうになる」

 昴星が言ったのをしおに、三人とも腰を止めた。それから昴星は足元に落としたブリーフをつまみ上げ、「こんなん」と裏返して見せてくれる。やっぱり内側の方が汚れが大きい。

「黄色いねえ。見せてー」

 流斗が広げて、「でもお尻のとこはきれい。昴兄ちゃんまだこのパンツになってからうんちしてないもんね」とその場所をあらためる。

「っていうか、普段だってうんこつけねーようにしてるもん。オシッコよりうんこのほうがきたねーし」

 いや実際そんな大差ないと思うけどね……。

「ぼくも……、いい?」

 遠慮がちに言った諭良の手へ、昴星のブリーフが渡った。黄色いシミをじっと見つめて、そっと顔を近づけた、……まだ近づけただけなのに、

「おあっ……」

 鋭く声を上げて、……よろける。

「そ、そんな臭くねーだろ、おおげさだぞ!」

「いや……、……おおげさじゃない……、これは……、臭いよ……」

「だって昴兄ちゃん、諭良兄ちゃんの撮るときもさっきぼくの撮ったときも、おちんちんのまわりオシッコまみれになってたけどふいただけだもん、……いまだって昴兄ちゃんからオシッコのにおいうすーくしてくるもん」

「だ、だからってそんな……、っつーかっ、くせーなら嗅がなきゃいーじゃんかよっ」

 めまいを覚えたようにぎゅっと目を閉じ、開き、……はぁあ、と諭良は深呼吸をする。

「確かに……、うん、そう、わかってるんだけど……、……でも」

「でも、なんだよ」

「いや……、鼻の奥にね、昴星のオシッコの、すごい臭いのが……、一気に来て、なんだか……、昴星のオシッコの中に溺れたみたいになって……、その……」

 今度は慎重に顔を寄せ、目を閉じてすうっと嗅ぐ。続けて一番濃い汚れの部分に鼻を押し当て、すうぅ……、と。

「はあ……、すご……い……、昴星のパンツ……、本当にすっごい……」

 おかしなことに、と言ってしまっていいと思うのだけど、「臭い」と言いながらも諭良は昴星のブリーフの臭いにやみつきになってしまっているし、さっきぷらぷらさせてくれた「おちんぽ」が徐々に上を向き始めている。「ね……、昴星の、パンツ、ぼくも欲しい……、昴星の、オモラシしたパンツ……、ああっ」

 むっと唇を尖らせて昴星は諭良からブリーフを取り返した。諭良の最後の声はその臭いが遠のいてしまったことへの悲嘆から漏れたものだ。

「……ただじゃやんねー。おまえのと交換なら、やる」

「ほんと……?」

「……っつーかそれはあと! おれオシッコしたいの! もう漏れそうなんだから……」

 慌ててブリーフを穿いて、ぺち、とウエストゴムをお腹に鳴らす。裾も丁寧に直して、

「していい? おにーさん」

 シートの上に移動。どうぞ、と手のひらで促すと、ほっとしたように手を後ろに組み、……可愛い顔、ふっくらしたおっぱいお腹に、染み付きブリーフを余すところなく見せて、

「……ん……、ふー……」

 安堵の溜め息とともに力を抜いた。

 ポツリ浮かんだシミは一気に広がり、あっという間に布を濡らし、太ももを伝って足元へしたたっていく……、大放出だ。

「はー……、オシッコ……、超出てる……」

「わー……」

 流斗が感心したように声を上げる。「昴兄ちゃん、ほんとにガマンしてたんだねえ……、オシッコ、いっぱい」

 三人のオモラシパンツを比べても、……匂いは置くとして、見てすぐわかる、昴星のブリーフが一番、汚れの面積が大きいし、色も濃いのだ。

「オモラシ、気持ちいい?」

 ぼくの問いに、はにかみながらこくんと頷く。

「ん……、オシッコ、パンツの中ですんの、やっぱ好き……、オシッコすっげー出てる……、オモラシしてる……」

 ぼくらに「見せる」と同時に、昴星自身が大いなる喜びを感じている。誰にとっても何の損もない。放出の途中からうっすらと透ける昴星の膨らみは鋭い角度となり、本当にこの少年にとってオモラシが幸せなことなのだということを、ぼくらに教える。

「ん……っ、全部出た」

 ぐっしょりと重さを感じさせるほどの量のオシッコを含んだ昴星のブリーフは美しいレモンイエローに染め上げられていた。そこから漂う強い臭いに、諭良はおちんちんをいじめるように扱き始めている。

「あ、諭良たんま」

 それを昴星が止めた。

「え……?」

「せっかくせーし出すんならさ、おれのパンツの中で出せよ。そのほうがさ、おにーさんの嬉しいパンツになるだろ?」

「昴星の……、パンツの中……?」

 昴星がシートの上にお尻をつく。足を開いて、

「ここにさ」

 前の窓、開いて中を覗かせる。

「おまえのちんこ入れて、ちんこくっつけっこしてさ、おれとおまえでセックスすんの」

 ……それ、セックスって言うんだろうか。でも、昴星は才斗とまだお尻を使って「セックス」するようになる前には、そうやってブリーフの窓を使って繋がることで幸福を分け合っていたことを、ぼくは知っている。ぼくのだと窮屈で入らないけれど、諭良や流斗のものならばきっと。

「おまえさ、さっきお風呂でしたとき、おれのオシッコ皮の中に入れられて超感じてたじゃん? ……ここに入ったらおまえの、おれのオシッコとおんなじ臭いになるんだぜ」

「昴星の……、オシッコのにおいに……、ぼくのおちんぽ……」

 諭良は昴星の両手で開かれた「穴」へ、皮の垂れ下がる「おちんぽ」の先を恐る恐る差し入れる。距離が近づいた分、その形のいい鼻には昴星のオシッコの臭いがより強く感じられるはずだ。

「あ……、昴星の、オシッコ……オシッコの中に……」

 吸い込まれるように、諭良の勃起は昴星のブリーフの穴の中へと吸い込まれる。……はたしてそれが諭良の性器にとってどれほど気持ちいいものなのか、ぼくにはいまいちピンとこない。だけど、大好きな昴星のオシッコの中に自分が「挿入」するという行為は、間違いなく諭良に強い興奮を催させるはずだった。剥き出しのお尻にえくぼが出来る。

「ひひ、諭良の包茎ちんこ、先っぽぷにゅぷにゅしてんの」

 昴星はぼくに教えるように言い、諭良の腰に手を回し、「諭良、オシッコ出る? おれのさ、パンツに、オモラシ出来る?」と甘ったるい声で囁く。

「昴星の、パンツに……」

「うん、おれのパンツでオモラシ。……ほら、おにーさんにさ、見えるように顔上げてしろよ」

 昴星は手を離した。諭良は促されて上体を起こし、無毛の根元付近まで昴星の窓に包み込まれた様子をぼくに見せる。

 それから、

「はあぁ……!」

 溜め息に声を交えて、既に黄色いシミの広がった昴星のブリーフの中へ、膀胱の中身を解放して行く。

「おにーさん見えねーんだから、ちゃんと言えよ?」

 諭良はぼくが向けるカメラを見上げる。嬉しそうに、笑っている。

「お兄さんっ……、ぼく、……ぼくっ、昴星のパンツにっ、オシッコしてます……っ、昴星のパンツでオモラシ……」

「んひひ……」

 昴星も仰向けで、自分のブリーフから湧き出し溢れる諭良のオシッコに、心地良さげに目を細める。「オシッコ出てる……、諭良のオシッコ、おれのよりぬるいの」

「お兄ちゃん、昴兄ちゃんも諭良兄ちゃんも、すっごいえっちだね……」

 流斗もはっきり興奮して、おちんちんに上を向かせている。諭良のオシッコがくぐもった音を立てる二人の接合部分に顔を寄せ、「昴兄ちゃん、ぼくもオシッコ……」と弟らしく可愛くおねだりをする。

「んー? もうガマンできねーのか?」

「うんっ、昴兄ちゃんと諭良兄ちゃん、気持ちよさそうにオシッコするんだもん……、ぼくもしたいよぉ」

「んー、じゃーさ」

 昴星は余裕の笑みで「弟」に言う。

「オシッコ、パンツにひっかけろよ。そしたらおれら三人のオシッコ、このパンツでひとつになるだろ? おれの上来いよ」

「うん!」

 流斗は嬉しそうに昴星の顔を、うんちをするときの格好で跨ぐ。ピンと上を向いたおちんちんの皮をめくってガマン汁の滲んだ亀頭を覗かせ、右手で照準を合わせて、

「んんーっ」

 びゅーっと高い放物線を描き上げる。しばし諭良のお腹を濡らした流斗の虹は、間も無く二人のつながる昴星のブリーフの全部へと注がれ、飛沫を上げる。

「あ、あっ、流斗のオシッコっ……! オシッコ!」

 一旦冷めかけたブリーフの上からまた温かい水が振りかけられる。そしてその温水は、突っ込んだままの諭良のおちんちんへ微弱な振動を伴って伝わるはず。

「ひひ……、諭良、動けよ。でもってさ、おれの中にせーし出しちゃえ!」

 昴星の言葉の終わりかけから、諭良はつたなく腰を振り始めていた。

 昴星と諭良の体勢は……、男の子同士のセックスとも違うし、男女のセックスとも違うし、使っている「穴」を思えばどうしても不器用な動きになるのは避けられないことだと言える。しかし流斗の雨が止んだ後、諭良が腰を振るたびに膨らむブリーフの前、昴星は優しく抑えて、

「きもちぃだろ……、諭良、ちんこピクピクしてんの、おれのちんこにそのまんま伝わってくる……」甘く囁く。昴星自身も二人分のオシッコを浴び、おちんちんを諭良に擦り付けられることで少しずつ気持ち良くなっているに違いない。

「ひゃっ」

 オシッコの虹を掛け終えた流斗が、腰を震わせた。覗くまでもないが、カメラで覗いてみると、やっぱり昴星が流斗の小さなアヌスに舌を当てているところだ。

「ん、んっ、昴兄ちゃんンっ……」

「おまえも、おれのパンツに、せーし、出しちゃえ。諭良が、いったらさ、ちんこ、突っ込んでさ……」

 昴星がお尻の下からささやく。

「あっ、あっ、昴星っ、昴星いくっ、いくっ……いくぅうっ」

 諭良は直接扱くのと大差ないスピードで射精へと追い込まれる。三人分のオシッコが混じり合った臭いもまた、諭良の快楽をより強めるために働くに違いない。もちろん、ブリーフの上からの昴星の愛撫も。

「あ、はぁあ……!」

 昴星が指を離す。張り詰めたブリーフの中で諭良が脈打つ様子がはっきりと見えた。

「ん、ひひっ……、ちんこビクビクしてんの、せーし超出てる、諭良のせーし……」

 はい交代、と諭良の細いお腹を指で押す。

「んう……」

 昴星から抜かれた諭良の「おちんぽ」にはとろりとした彼自身の精液がまとわりつき、糸を引く。自分が挿入していた場所が(当たり前のことだけど)口を開け、自分の出した精液が濡れ光るのを目にして、ぶるっと余韻の震えを身体に走らせる。それから昴星に受け止められて昴星の臭いを受け取った自分のペニスを、大事そうに右手で包み込む。

「こんど、流の番。おまえはやりかたわかるよな?」

 お尻を上げて、すっかり興奮し切った顔で流斗は頷く。……ぼく相手のときでも淫らで可愛いけど、なかなかこんな風に「男の子」としての欲を剥き出しにしているところを見ることは少ない。昴星のパンツの穴に挿入するときの流斗の顔、……正直、ちょっと、かっこいいように見えてしまう。

「ん……、入ったよ……」

「んー、ぬるぬるだろ? 諭良がいっぱい出したからさ」

「うん……、ぬるぬる……、あと、オシッコ、すごいね……、昴兄ちゃんもおちんちんすっごいあつくなってる……」

「そりゃー、そうだよ、だって興奮してるもん……、おまえのでさ、もっとこのパンツべとべとにしてさ、おにーさんにうれしいパンツにしてよ」

「ん……」

 流斗は昴星と胸を重ねて、……こうして見るとやっぱり流斗は小さく、昴星は小さいとはいえ一応六年生なのだということがよくわかる。痩せた流斗はむっちりした昴星に優しく抱きしめられながら、

「んん……っ、ん、ふっ、おちんちんっ……きもちぃ……っ」

 か細い声で喘ぎながら、腰を振り始める。昴星のおちんちんに自分のおちんちんを擦り付けて、パンツの穴に根元を絞られながら……。やっぱり奇妙な形ではある、けれどしみじみと、「男の子っていいもんだなぁ!」とぼくに思い知らせるセックスだ。

 昴星が自分で考え出したこのやり方、快楽だけを至上目的として考えたときには、彼らにはまた違った方法がある。だけどセックスに、恋愛において、快楽の強さだけが価値を持つわけじゃない。そこにまつわる意味や、後に残るものだって無視できないほど重要なものなのだ。

「流斗の、お尻……」

 諭良が口を開ける。見れば、快感をこらえるために括約筋を締めないようにしつつも、どうしてもキュッとしまってしまう……、肛門の動きはそのまま、エスカレートする少年の幸福そのもの。

「あ……っ、いくいくっ、こうにいちゃっ、いくっ……! いくぅ!」

 きゅうん、ときつく窄められ、その腰が弾む。

「ん……、出てる、流のせーし、ちんこに出てる……っ、ちんこ……」

 二人に身を委ねていた昴星も、確実に高いところへ登って行きつつあるようだ。流斗の愛情こめたキスを受け止め、舌を絡める頬は紅く染まり、「ひんこ、ひひ……、りゅうのひんほ、ひふひふひへふ……」なまめかしく腰を揺らし始めた。流斗が腰を引いたときには、さみしそうな表情を浮かべさえした。

「昴星、パンツの中、二人に出してもらってどんな感じ?」

 昴星はよいしょと起き上がり、足を開きブリーフの窓を閉じる。自分の膨らみを手のひらで包み込み揉みしだくと、中からはぐちゅぐちゅと粘液が泡立つ音がしてくる。

「すっげー……、あのな、二人のちんこのせーし……、おれのちんこいっぱいついて、ぐちゅぐちゅ……」

「精液だけじゃないよね、オシッコも、……昴星の含めて三人分」

「うん……、ひひ……」

 おちんちんを揉みしだいていた手のひらを顔の前に持ってくる。手のひらを濡らす液に、「うあ……、すっげー……、くせー……、オシッコ、すっげーくせえ……」と惚けたように言いながら、とろんと甘ったるく微笑み、ぴちゃぴちゃと舌を這わせ始めた。

「んひ……、おいひ、おひっこ……」

「もっとオシッコあったら嬉しい?」

 ぼくは問い掛け、流斗と諭良に促す。二人は鋭く察したように頷いて、昴星の両脇に立つ。

「オシッコの味、昴星大好きだもんね?」

「ん……? ん、オシッコ、大好きだよ、ちんこも、せーしも、大好き」

 ぶるっ、と諭良が震え、水圧で半勃起状態のおちんぽの余り皮を膨らませ震わせながら昴星の顔目掛けて放尿を始めた。

「あっ、オシッコっ、オシッコ……んっ、んくっ、おいひっ、オシッコおいしっ、もっと、諭良っ、オシッコオシッコっんくっ」

 嬉しそうに笑い声を立てながら、昴星はブリーフの上から激しくおちんちんを刺激し始めた。親友の尿と精液による、無邪気なオナニーショー。逸脱した理性がたぐいまれな卑猥さを演出する。

「昴星、オシッコもっと飲んで」

 諭良が昴星の口におちんぽを突っ込む。「んぶぅっ」と声を上げ目を見開き、それでも吸い付いて昴星は喉を鳴らしてオシッコを飲み下して行く。諭良の目は優しく昴星を見つめている。

「昴兄ちゃんのお口、おトイレみたい。……ううん、お口だけじゃなくて、パンツもおトイレ」

 さっきお風呂場で諭良が受けた仕打ちと同じこと、幸せな意趣返しだ。

「昴兄ちゃん、ぼくもオシッコ出るよ」

 諭良が腰を引く。すぐにその頬へ、流斗のオシッコが叩き当てられる。

「あはっ、オシッコ……、オシッコいっぱいっ」

 口を開けて、それを浴びつつ飲みつつ、右手のオナニーの動きに拍車がかかる。おそらく(ぼくを含めた)誰よりも、その液体を美味と感じる舌に、三人のうち一番まろやかな味の流斗のオシッコが注がれる。

「昴星、おちんぽ気持ちいい?」

 諭良が、昴星の後ろに回る。びしょ濡れの髪に頬を寄せながら、両手で昴星のおっぱいをぎゅうと揉む。

「んぃ、ひもちっ……ちんこぉっ」

「すっごくえっちな昴星、お兄さんに見てもらおう? 流斗のおトイレになって、オシッコでビショビショになって、女の子みたいにおっぱいで気持ちよくなるところ……」

「んっ、おにぃさっ見てっ見てっおれのっ、オナニーっ、ちんこちんこっきもちぃのっ、オシッコいっぱいっ、オシッコっしあわせっ、ひぃいんンンっ」

 どうやら諭良の指が両の乳首をつまんだことがトドメになったようだ。流斗のオシッコがまだ終わらないうちに、昴星はビクビク痙攣しながらパンツの中に精液を漏らした。

 諭良が回していた手を解き、立ち上がるとそのままゴロンと仰向けになる。流斗はそのまま勃起したおちんちんからの放尿を昴星の顔へおっぱいへとしばらく続けて、「流斗」と諭良が促すのに「うんっ」と応じ、おちんちんを扱き始めた。諭良は、三人分の精液とオシッコで溢れそうなブリーフの窓から昴星の射精直後のおちんちんをつまみ出し、自らも右手で皮余りをいじめ始める。

「お、れの……、ちんこ、せーし、べとべと……、ひひ……っ」

 実際、諭良につまみ出されてカメラの前に晒された丸いおちんちんはたっぷりと精液を纏い、うすら白くなって震えている。諭良が、流斗が、扱きながらそこへ先っぽを近付ける。

「えへへ……っ、昴兄ちゃんのおちんちんもパンツも、ぼくたちのせーしで、もっと汚してあげる……っ」

「うん……っ、昴星に、一番似合うパンツに、してあげるよ……!」

 諭良の言う通りだ。昴星にはそんな風に汚れまくったブリーフが、本当によく似合う。

「んは……あ……」

 昴星の丸っこいおちんちんがにわかに強張り、先端から自分の身体に向けて放尿し始める。

「あ……、ダメだよ昴星、もったいない」

 諭良は優しく叱りながら落ち着き払って放尿中のそれをつまみ、またブリーフの中へしまう。「ん、んっ……出るよ、出るっ……」流斗が声を詰まらせてせせらぎを溢れさせるブリーフの膨らみに向けて射精した。薄い精液は昴星自身のオシッコと混じり合いながら、ブリーフへと染み込んで行く……。

「ぼくも……っ、昴星っ、パンツに出すよぉ……!」

 諭良の皮の隙間からも精液は滲み溢れた。少年三人による、濃密な尿と性の臭気。昴星の放尿が終わったところでぼくは手を伸ばしてまた丸っこいものをつまみ出し、射精を遂げた三つの愛しい幼物、並べて撮影する。

「本当に……、みんな、ぜんぜん違う……」

 徐々に萎えゆく茎の先、腰を突き出して示す諭良は言う。

「昴星のは、丸くて小さい。流斗のは細くて、でも昴星のより大きい……、ぼくのは、流斗のより大きいけど、こんなに皮が余ってて……」

「オシッコの味もにおいも、三人ともぜんぜん違うよ。諭良兄ちゃんのはしょっぱいにおいするし、ぼくのはあんまりにおいしないけど、昴兄ちゃんのオシッコはすっごいくさい」

「でも……、ぼくらのおちん……ぽ、いま、みんなおんなじ臭いと味になってるんだ。昴星のパンツの中で、一つになったから……」

 感慨深げにそう呟いた諭良はハッとして、「お兄さん」と慌てたように声を上げる。

「お兄さん、撮影始めてからまだ一回もしてないですよね!」

「あっ」

 流斗も思い出したように声を上げた。「ほんとだ! ぼくたちとってもらえるのうれしくって……、だからお兄ちゃんのぜんぜんしてなかった」

 そうなのだ。

 もちろん、ぼくはそれを意識しないで撮影していたわけではなく、……したいなぁ、という気持ちはずっとあった。

 でも、なによりこの子たちを喜ばせてあげたいという気持ちが強かったんだ。愛らしい少年の映像に、わざわざ自分の薄汚い性器をカットインさせる必要もないと思ったし、それに三人とも、幸せそうだったから……。

 ぼくは、まぁ……、この後どうせお風呂入るでしょ? そのときにでもしてもらえたら、それで十分嬉しいから……」

「ダメですよ! そんなのっ」

 諭良は思いのほか強い勢いで言った。

「今日ここまで、こんなにたくさんしてもらって、ぼく、いっぱい嬉しかったのに……、お兄さんもおんなじぐらい幸せにならなきゃダメです!」

 穏やかな少年の見せる、珍しいくらいに熱い物言いだ。

 きっと……、諭良自身、自分から始まった一連の撮影で、自分の欲が多いに満ちたということなんだろう。……もちろん、ぼくにとってそれは「よかった」と思えることだ。でも優しい少年は、それだけで終わらせてしまうことを潔しとしない。ぼくまで絡めて幸せになって、それで初めて本当だと言うのだ。

「ぼくも、お兄ちゃんがいっしょにきもちよくなるのがいいなぁ」

 流斗も言った。「ぼくたちのえっちなとこ見ておちんちんかたくなってるなら、ぼくたちがせーし出させてあげなきゃって思うし、昴兄ちゃんもそう思ってるよ」

 昴星は、ビショビショのベタベタになったブリーフを穿いたまま束の間の眠りに落ちている。「昴兄ちゃん、起きて」流斗が揺り起こし、「んー……、おお、寝ちゃった……」オシッコ臭い身体を、ゆっくりと起こす。

「昴星、これから三人でお兄さんのこと、気持ち良くしよう」

「ん? ん、おお……、いいけど……、あーそっか、おにーさんしてねーんだっけ……」

 ふわぁ、と、あくびをして立ち上がり、「ひえー……、超べとべとする……」苦労しながらブリーフを脱ぐ。それをまじまじと見つめてから、にぃと笑って、

「じゃーさ、おにーさんのこと、今度はおれらで撮ろうぜ」

 と、唐突なことを言い出した。

「……はい?」

「おれさ、おにーさんのこと撮ったことあるんだ。おれがおにーさんに会えねーとき、見てオナニーする用にさ。おまえらもおにーさんでオナニーするとき、オカズになるもんあったほうがいいだろ? おにーさんにおれらのパンツがあるみてーにさ」

 昴星の言葉の内容は、とってもフェアなものだ。ぼくにばっかり「オカズ」があるというのはやっぱりずるい話だし、(本当にそんな機会があるのか、あったとしても大した頻度ではないだろうと確信しているが)三人がもしぼくでオナニーすることがあると言うなら、そのために役に立てるのならば……。

 いや、でも……。

「その……、ぼくのなんか撮って、楽しいの? みんなは……」

「楽しいです」

 代表して諭良が頷き、ぼくのスウェットの下を脱がせにかかる。

「正直、昴星に言われるまで一度も考えたことありませんでした。でも……、ぼくはお兄さんに気持ちよくしてもらうのだけじゃなくて、お兄さんのことを気持ちよくしてあげることも嬉しいんです。お兄さんがぼくで気持ちよくなってるところ……、見られたらぼく、すごく嬉しいです」

「ぼくもー、お兄ちゃんのおちんちんビクビクしてるとこ好きだよ?」

 流斗はスウェットの上だ。「お兄ちゃんにぎゅーってしてもらってるときも、お兄ちゃんのどきどきしてるの、うれしそうなの、……ぼくがお兄ちゃんにあげたものでお兄ちゃんがしあわせなんだってわかるから、すごく、好き」

 キスを一度、ほっぺたにもらって、捲られたシャツで視界を奪われる。次のキスはこのシャツを脱いだ後、……脱ぐしかないじゃないか。

「なー、おにーさん幸せもんだよなー」

 ぼくは畳の上、全裸で仰向けに横たえられていた。三人の少年たちの手にはそれぞれスマートフォンがあって、ぼくの、……ぼくなんかの裸体を嬉しそうに動画で収めている。気づいてないかも知れないけど、君たちが撮ろうとしているものってぼくが普段撮ってるものの何倍も悪趣味だからね!

「最初はさー、おれだけでさ。ヘンタイのおにーさんだったのにさ、いまじゃおれだけじゃなくって、流も諭良もいて、三人分のちんこいじって遊べるんだもん」

「おちんちんだけじゃないよー、お尻もいっぱいいじって欲しいもん」

「それに、ぼくたちは三人とも、おんなじくらいにお兄さんのことが大好きです。お兄さんに幸せになってもらえるのが、ぼくたちにとっても幸せです」

 ぼくにとっても、君たちが幸せでいてくれることが何よりもの願いだ。

 ……つまり、これって……、

「おれらはさ、みーんなおにーさんの恋人なんだ。だからみんなでおにーさんのこと気持ちよくすんの当たり前だし、おにーさんが気持ちよくなんの見たくてしょーがねーのも当たり前なんだ」

 昴星が足の間に座った気配がある。ぼくがそれを「気配」としてしか捉えられないのは、ぼくの眼前に諭良が足を広げて膝で座り、半勃ちのおちんちんを腰を振ることで揺らして見せているから。

「ふふ……、お兄さんの、好きな、おちんぽプルプル……」

 諭良が腰を振るたびに香る尿臭に、ぼくの欲が喚起される。「お、勃ってきた。ひひ、やっぱおにーさんヘンタイだなー」

 嬉しそうに笑った昴星の舌が、れろり、ぼくの陰嚢を舐める。

「お兄ちゃん、ぼくのおちんちんさわっていいよ」

 流斗がぼくの手を取り、自分の股間に導く。しっとり濡れたそこの、まだ柔らかいプニプニとした感触……。

「んふ……、お兄ちゃんの手あったかい……、うれしいな、お兄ちゃんにおちんちんさわってもらってるの……」

 それが次第に熱を帯び、力を集めて行く。

 ぴたっ、ぴたっとそのお腹に当たるたびに音を立てる諭良のおちんちんは、もうすっかり勃起していた。諭良は自分のおちんちんの乱舞を見下ろして撮影しながら、もちろんぼくの顔をも撮っている。……お願いだからこんな間抜けな顔を撮らないでと頼みたい。

「お兄さんの、大好きな……、昴星と流斗とぼくのオシッコで、すっごい臭くなってるおちんぽですよ……?」

 諭良は皮を引っ張って伸ばし、垂れ下がる先端でぼくの鼻の頭をくすぐる。それから皮を剥いて亀頭を覗かせ、ひときわ強い臭いをぼくに嗅がせてくる。

「おっ、ちんこビクってした……。おにーさん諭良のちんこの臭いですっげー興奮してんだ……?」

 昴星は昴星で、ぼくのペニスに頬擦りをして、やがてそれだけでは満足出来なくなったか裏筋に舌を這わせ始めた。

「ん、んぅ……、お兄ちゃんっ、こんどお尻ぃ……」

 流斗がぼくの指をぺろぺろ舐める。そして今度は自分の足の間へと、ぼくの手を導いた。中指の先が、あったかい肉のつぼみに当たる……、そのまま、あっけないほど抵抗感なく吸い込まれる。

 あは……っ、お兄ちゃんの指ぃ……、ぼくのお尻入っちゃったぁ……」

 入るときにはすんなりだったのに、たちまちぎゅうと引き絞られる。とくん、とくんという流斗の鼓動が粘膜の向こう側から伝わってくる。時折ぎゅっと強く握りしめられるのは言うまでもなく、ぼくの指でオナニーをする流斗がおちんちんを弾ませるからだ。

「お兄さん、お口開けてください……」

 諭良がそう強請る。

「ぼくら三人のオシッコでいっぱいの、ぼくのおちんぽ……、おいしいですよ?」

 誘うように、また腰を揺らす。

 もう、理性なんて働かなかった。

「んひゅっ……」

 諭良のおちんぽに、ぼくは吸い付いていた。「三人分」のオシッコの味、頭の芯に、じーんと響く、揺さぶられる。

「あんっ、んっ、お兄さんっお兄さんのお口っ、ぼくのおちんぽ舐めてるっ、ぼくのおちんぽお兄さんにしてもらってるのっ……、うれしいっ……」

 諭良ははしゃいだように喘ぎながら、それでも少年の性器に夢中になってしゃぶりつくぼくの顔を撮り続けている。……いいんだ、もう、だって、……諭良のおちんぽは美味しいんだから!

「あ、あっ、おにいちゃっ、おひりぃっきもちぃよおっ」

 無意識のうちに圧迫された中指を動かして、ぼくは流斗の肛門を刺激し始めていた。流斗がどんな風に撮影しているかはわからないが、とにかくきゅんきゅんと括約筋でぼくを引き締め、幸せに近づいて行っていることばかりは伝わってくる。

 そしてぼく自身も、昴星のお口によって確実に幸せへと導かれようとしていた。

「んむっん、ん、んひ……っ、ちんこおいひ……、しょっぱいのれてる……っ」

 貪欲な昴星の舌、……やっぱり、すごい上手だ。

「おっ、にいさっあっ、おちんぽっ……ぼくのおちんぽっ、おちんぽっ」

 どうやら諭良は昴星の真似を覚えてしまったようだ。その単語の連発で自分の快楽を訴え、ぼくを一緒に連れて行こうとする。「おちんぽおちんぽっ、いっちゃいますっ、おにぃさんのお口ぃいっおちんぽ! おちんぽぉっおほぉ!」

「んん! ぼくもっ、おちんちんっ……いっちゃうっ、いっちゃう! っあん!」

 みんな、子供だから快感に弱い、言うなれば大人のぼくに比べて「早漏」であることは否めない。

 しかし、「んんーっ……ん、っ……」昴星の口に向けて、ぼくは二人と同じタイミングで射精してしまった。……要はそれだけ溜まっていたっていうことなんだけど、正直大人としてどうなんだ、という気がする。

「ん、はぁ……、あはっ、おちんぽ、お兄さんのお口でいっちゃいました……、お兄さんのお口に、せーぇき、出しちゃった……」

 諭良はとろりと微笑みながら腰を引く。反射的に飲んでしまったから、ぼくの口の中にはもう残っていない。流斗のお尻の中からもぼくの指は抜かれた。指はまだ、じんじんしている。

「んー、んんっ」

 諭良の向こう側で、昴星が何やら呻いている。

「なぁに……?」

 流斗が首を傾げる。諭良がどいたことでぼくの目にも、ほっぺたを膨らまして自分の口を指差しながら「んー!」と盛んに唸る昴星が見えた。

「……ひょっとして、ぼくたちにも分けてくれるの?」

「ん、ん」

 こくこく、昴星が頷く。

「昴星……、優しいね」

 諭良が流斗に促して、キス。それから諭良も唇を重ねた。ぼくの……、ぼくなんかの精液をそんな風に分け合うって、どんなもんなんだろう……。「昴兄ちゃんのせーしだよ」って流斗から分けてもらったことのあるぼくにも、それはなかなかわからないのだった。

「あー……、きつかった」

 昴星がはぁと溜め息を吐いて言う。

「すっげードロドロでさ、いっぱい出て、超濃いの。喉がさ、飲みたくってしょーがねーのに、飲まねーようにガマンすんの大変だった」

 言いながら、昴星は洗面器を持ってきて、「はい、こんどおれのちんこしてもらう番」とぼくの胸の上にそれを置く。

「え、え……?」

 確かに、昴星はいまのターンでは射精してない。だから流斗も諭良も、昴星に譲るというのはわかる、のだけど……、何で胸の上に洗面器を乗せているのだろう。いや、わかってはいるんだけど。

「昴兄ちゃん、うんち?」

「うん。またしたくなってきた。おにーさんにさ、一番近いとこでおれのうんこするとこ見せてやろうと思ってさ。うんこしたら、どうせついでにオシッコも出るし、オシッコはおにーさんのちんちんにひっかけちゃおっかなーって」

「お兄さんの身体にうんちしちゃうのは、やっぱりいけないしね……、ぼくは由利香さまに……、うんち、お腹の上にしてもらったけど……」

「でも、昴兄ちゃんのうんちはゆりねえちゃんのうんちよりくさいよ」

「流がそれ言うのは何か気に食わないけど、まーそういうことだからさ」

 膝で体を支え、丸いお尻を突き出し、昴星はぼくの止める間も無く排便の態勢に入った。「諭良と流はおにーさんのちんこしろよ」と命じ、自分はぼくのペニスが昴星の肛門を目にしたことでまた欲を訴え出すのを撮影している。

「んっ……」

 昴星のお尻の穴、言うまでもなくこれまでも何度となく見ているし、舐めているし、自分の性器を挿入してきてもいる。そこが便を排出しているところを見たのも、一度や二度ではない。

 しかし、これほど近くで排便を見るというのは……。

 洗面器がずれている、このままだと首の辺りに落とされる、あわててぼくは、洗面器を構え直した。

「おっ……、うんこ出る……」

 うんちより先に、オシッコが噴き出す音がして、ぼくの下腹部は濡れた。昴星は短銃の向きを調整し、虹の終端をぼくのペニスの裏側へしっかりと当てる……。温かい液体は、昴星のオシッコ……、むず痒いような水圧に、ぼくのは再び激しく欲を訴え始めた。

「お兄さん、昴星のオシッコ、気持ちいいですか?」

 諭良の声は昴星の股間から聴こえてきた。顔を寄せて、飛沫を浴びながらも微笑んでぼくに問い掛ける。その顔が、

「んん……っ、ふんっ……」

 いきむ昴星のお尻から垂れ下がる硬質な便によって遮られる。シャワーは止んだが、その代わりに諭良の手に握られてのたうつ。

「お兄さんのおちんちん、すごい……、昴星のオシッコとうんちで、すっごいビクビクしてて……、えっち……」

「お兄ちゃん、昴兄ちゃんのこと大好きだもんね、……えっと、こうやって昴兄ちゃんのこと見ながらおちんちんきもちよくなるのを『おかず』にするって言うの?」

「そうだよ。……諭良もお兄さんのこと考えておちんちんいじるときは、お兄さんのことをオカズにしてるんだ」

 はぷ、と流斗が亀頭を咥える。それに合わせるように諭良がリズミカルにぼくを扱き始めた。

「……しょっぱくって、くさいおちんちん……」

 うっとり、流斗は笑う。「ぼく、これまで何度も何度もお兄ちゃんのこと考えておちんちんいじってきたよ、でもこれからは、このお兄ちゃんのおちんちん見てひとりのときもいっしょにいるみたいになれるんだね……」

「んぅ……っ、おお……」

 昴星のお尻から、尻尾が切れた。出たものを確かめるようにお尻を振り返り、「ひひ」ぼくと目が合う。

「おにーさん、おれのうんこ出るとこ見てコーフンした?」

 洗面器を抱えたまま、こっくり、頷くだけだ。誰のものより臭い物体の温度が洗面器越しに伝わってくる。ぼくは持て余した自分の鼓動で洗面器を震わせていた。

「お尻だけじゃなくってさ、こっちも。おれもおにーさんがちんこしてくれるとこ撮りたい」

 洗面器を脇に退かし、昴星はぼくと正対して改めて跨ぐと、さっきの諭良同様にぼくに愛らしい勃起を見せる。皮の先端についた雫を、腰を振ることで弾いて、

「口でする前にさー、おにーさん、ちんこ触ってよ」

 そのまま、小刻みに上向きポークビッツ、あるいは小タマネギを揺らす。

「さわ……、るの?」

「うん。おにーさんちんこしゃぶんのも好きだろうけど、触んのも好きだろ?」

 おずおずと手を伸ばす。さっきの、三人分の尿と精液を吸い込んだブリーフを穿いていた昴星のそのエリアはもう乾いていたが、その二種類の液体のせいでぺとぺとしている。もちろん臭いも相当に強いが、鼻を寄せることは許されず、ぼくはただ左手でタマタマを支えながら右手で昴星の玉状おちんちんを摘まんだ。下半身で流斗と諭良が控えめな舌遣いで愛撫してくれるのを感じながら。

「ん……、おにーさん、おれのちんこ好き?」

「……うん」

 撮られている。しかし認めないわけにはいかない。「好きだよ……、昴星のおちんちん、すごく……、可愛い」

 指で少し下に向ける、指を放すとぴとんと、サイズが小さいだけに小さめの音を立てる。

「昴星が、……はじめて、ぼくにおちんちん見せてくれて……、それ以来、前よりずっと男の子のおちんちん、好きになったと思う……」

「んひひ……、おにーさんさ、おれのキンタマ触んの好きだね」

「うん……、ここも可愛い。ふっくらしてて、プニプニしてて……」

「なー、おれのキンタマってさ、流たちのよりでけーよな。キンタマだけなら才斗のとおんなじくらいあるんだぜ」

「そのぶん昴兄ちゃん、せーしもいっぱい出るよね」

 流斗が口を挟む。挟んだ口でそのまま、ぼくの亀頭を挟む。

「そっか、そう思うと、でけーキンタマでよかったかなー」

 ぼくに急所を撫でさせながら、昴星は胸を張る。その胸も、男の子としてはかなり膨らんでいる。

「……んひひ、おにーさん、おれのちんこいじるだけじゃ足んない?」

 少女と見紛うのが自然かと思われるほど愛らしい相貌、しかし意地悪な微笑みがとてもよく似合う。「ニオイだけならかがしてやってもいいよ。……おにーさんにしゃぶってもらうのもいいなって思ったけど、もっといいこと思い付いたからさ」

「んっ……」

 昴星がぼくの顔面におちんちんを突き付けた。臭いを放射するように、ぷるぷる、ぷるぷる、腰を揺すって、……時折短い茎の先はぼくの鼻を叩いた。「ひひっ、なー諭良、おにーさんのちんこ、ピクピクしてる?」

「うん、すっごいピクピクしてる……」

「んひひ……、おしまい。あとでオシッコ飲ませてあげるからそんな残念そうな顔すんなよなー」

 ぼくの鼻先から昴星の臭いおちんちんは逃げてしまった。昴星はよっこらしょとぼくから降りて、ぼくの右の腿の脇に膝をつく。

「流も諭良もさ、おにーさんにシャワー」

「シャワー……、オシッコ? お兄ちゃんのおちんちんに?」

「うん。でもってさ、せーしもかけておにーさんのちんこおいしくしようぜ。したら、おれらでさ、おにーさんのちんこきれーにしてあげんの」

 提示されたそのアイディアが、流斗にも諭良にも魅力的だったのだろう……、足の間の諭良、左の腿の外側の流斗、

「お兄さんで……、オナニーするってこと……?」

「お兄ちゃんでオナニー……」

 呟きながら身を起こし、

「ん……っ、お、にいさっ……ンのっ、おちんぽっ……っ」

「おちんちん……っ、おちんちんっ」

 早速勃起を扱き始めた。

「流もさ、諭良みたく言えよ。おにーさんそう言った方が嬉しいみてーだぞ」

「ゆらにいちゃ、みたく……っ?」

「おちんぽ、って」

 いや、あの、確かに諭良にそう言わせたのはこのぼくだ。お上品な子が言ってるの、可愛いなって……。

「ん、わかった……」

 でも、

「おちんぽっ、おちんぽ……っ、あはっ、お兄ちゃんのおちんぽ好きっおちんぽっ、あはぁっお兄ちゃんのおちんぽでぼくもおちんぽきもちぃっ」

 楽しそうに連呼しながら言う天使みたいな流斗も可愛いし、

「んんっ、おちんぽぉ……っ、お兄さんっ、おちんぽっ……ひもちぃですっ」

 諭良はやっぱり可愛いし、

「ひひっ……」

 自分の導いた二人に、今度は逆に導かれるようにオナニーを始めた昴星が堰を切ったように、

「ちんぽちんぽっおにーさんの、ちんぽっ」

 つまんだおちんちんを扱きながら連呼する。

 ……変声期までまだ時間のある三人の声で「おちんぽっ」「ちんぽ!」って言いまくってるのを見せられながら、ぼくはぼんやりと、……ああ、おちんちんそのものにも個性があるように扱き方にも差が出るんだなぁ……、なんてことを考えている。三人とも程度の差はあれ包茎だから「皮オナ」ということにはなるけれど、一番それらしいやり方で手を動かしているのは流斗だけ。諭良は先っぽの皮を伸ばすように根元から先端に向けてぐいぐい引っ張り上げるような仕方で、それが彼の顔と性格に似合わぬだらしないおちんちんを形成するのに役立っていることが見て取れる。そして一番短い昴星はオシッコの雫を払うときのように指でつまんで、非常に小刻みなストローク。

 でも、みんな同じように気持ちよくなるのだ。オナニーってそういうものだ。

「あ、あ! ちんぽっちんぽ出る出るっちんぽいくっちんぽちんぽいくっいくいくっ」

 一番最後に扱き始めた昴星が最初に到達を迎えたのは、どうやらその小刻みなやり方が一番刺激が強いのかもしれない、……いや、単に昴星が快感へのガマン強さが足りないってだけかもしれないけど。

 とぷっ、とぼくのペニス目掛けて昴星が精液を零した。あったかい粘液がぼくの亀頭をコーティングする。……だいぶ薄まっては来ているけれど、やっぱり量は多い。大きなタマタマゆえの精液生産力の強さだ。

「んむっ、ぼくもっ、おちんぽっいっちゃっ、おちんぽぉっ……出ちゃうぅっ」

 昴星に比べると滑らかで糸を引くような喘ぎ声を上げて、流斗が達した。声とは裏腹に、びゅくんと元気のいい射精だ。……量もずいぶん減ったし、もう半透明に濁ったオシッコのような精液。飛沫を伴ってぼくのペニスへと叩きつけられる。流斗がバウンドを終えないうちに、

「ぼく、もっ……」皮を引っ張り伸ばす手に力をこめて諭良もピークを迎えた。

「お、ちんぽぉほぉっ……おちんぽぉ……っ」

 皮の隙間から、にゅるりと搾り出される少量の精液、ぼくの茎を横切る薄ら白い紐のような。

 ……ところで三人とも、オナニーしながらの撮影なんてうまく行ったんだろうか……?

「はー……、ちんぽ……、ひひっ、なんか、フツーにオナニーすんの、久しぶりな気がする」

「普通……、かなあ……?」

 諭良は首を傾げる。うん、全く普通じゃないよ!

「みんなといっしょだと、一人でおちんちんいじらなくてもきもちよくしてもらえるもん」

 と、流斗。手をついて顔を寄せて、「すごーい、お兄ちゃんのおちんちん、ぼくたちのオシッコとせーしでびちょびちょになっちゃった! ……お兄ちゃん、こういうのうれしい?」

 ……嬉しいかどうかは、まあ正直わからない。ただ愛しい少年たちのオナニーを三人分、しかも一度に見ることが出来るのは、多分この世でぼくだけだから、

「うーん……、うん」

 歯切れ悪いなりに頷く。

「お兄さん、おちんぽもういきたいんでしょう?」

 諭良も顔を寄せた。「いけないんですよ? 本当は……。こんな風にぼくたちのおちんぽから出たもので興奮したりするのは……」

「んでも、おにーさんがそういうヘンタイだからおれらと遊べんじゃん。おー……、すっげーせーしくせーな、オシッコもくせーけど」

「臭いかな……、臭いけど、いいにおいだと思う……、ぼくは昴星のおちんぽから出たのの臭い、好きだよ?」

「お、おれのちんこから出たのだけでくせーわけじゃねーだろ」

 諭良の鼻の頭が裏筋をこすった。そんな些細な刺激にも、少年たちの体液に溺れるぼくの陰茎は反応を催さずにはいられない。

「みんなでお兄ちゃんのおちんちんきれいにしてあげるんだよね?」

 流斗が人差し指の先でくりくりとぼくの陰嚢をいじる。音もなくうごめいているのが面白いのか、カメラを寄せて。

「おー、そうだ。でもさ、三人いっしょにしゃぶんのは難しいから……、ちんこは流にさしてやるよ」

「いいの? 昴兄ちゃんたちは?」

「おれらはー……、んーと、おにーさん起きれる?」

 昴星に腕を引っ張られるまでもなく、起きる。たいした腹筋運動じゃないし、いまぼくの身体で最も強張っているのはもっと下だ。

「……どう、すればいいの?」

 昴星は諭良を招いて、

「諭良もこっち来いよ。おれがするみたくさ、おにーさんにちんこよーく見せてやんの」

 すっぽんぽんで立ちションするとしたら、ちょうどそんな感じだろうか。昴星は腰に手を当てて短いおちんちんを突き出す。諭良もそれに倣ったが、「あ……」と何かを察したように、昴星よりもっと足を広げる。……なるほどそうか、諭良の方がずっと足が細い。

 ぼくの鼻先には、特徴的なおちんちんが二本並んだ。射精したばっかりだから、二人とも下を向いている。その分諭良の余り皮はずるんと長く、昴星のものの短さが際立つ。

「いいよ、おにーさんのしたいようにすれば」

 昴星はぷるぷるっと腰をゆすって言う。「さっきさ、しゃぶんのおあずけにしたから、こんどはしゃぶっていいよ。触んのもおっけー。ひひ、諭良もプルプルさせろよ」

「うん……」

 ぷるぷる、というよりはぷらんぷらんと言った方がいい、やっぱり諭良の方が長いから。

「お兄ちゃん、ほんとにおちんちんぷるぷる好きなんだねえ。ぎゅーッて固くなってる」

 ぼくの足の間に横たわり、じいっとスマートフォンを寄せる流斗に笑われた。「お兄ちゃんのおちんちん、ほんとにおいしそう……、ね、しゃぶっていい?」

 それはイニシアティブをとる昴星へ向けられた質問。「いいよー」と昴星が応えた。

 ぱくん、流斗が大きくお口を開けてぼくのペニスを横咥えにした。

「ん……、諭良兄ちゃんのせーしと、みんなのオシッコの味……、えへへ、ぼくのオシッコの味もするよ……、あとね、昴兄ちゃんのオシッコの、すっごいにおい」

 目移りするような二本のおちんちん、ぼくが先にしゃぶりついたのは、三人がかりのオモラシのまま身体を洗っていない昴星の短い茎だ。

 咥えた瞬間から、むせ返りそうな強い臭いに襲い掛かられた。

「んひ……っ、いまのおにーさんのちんこも、おんなじ味になってんだよ……?」

 スマートフォンで見下ろしながら昴星は笑う。射精直後で余裕がある分、反応はまだ示されない。

「おにーさん、おれのちんぽおいし?」

 無視することなど不可能。

「……ん、美味しいよ……、昴星の……おちんちん、臭くて、すごい、……オシッコと、精液の……、味、美味しいよ」

 答えて欲しくて訊くのだから、ちゃんと答えてあげるのが「恋人」としてのぼくに課せられた義務だ。

「お兄さん……、ぼくのも、……昴星ほど美味しくも臭くもないかもしれないですけど……」

 おねだりするみたいに腰を振って諭良が言う。昴星から口を離し、こんどはそっち。マシュマロみたいに柔らかい皮の感触の愛らしいこと。確かに昴星ほど臭くもしょっぱくもないけれど、その分いましがた出したばかりの精液の味を感じられる。もちろん、吸い上げると皮の中に溜まっていたオシッコの澄んだ潮の味も届いた。

「うれしいです……、お兄さんがぼくのおちんぽ……、美味しそうにしゃぶってくれてるの……」

 サイズの違うそれぞれのタマタマも丁寧に味わったら、二人とももうくっきりと上を向かせるほど感じ始めている。

 でも、

「んふ、おにいひゃのおひんぽ……、しゅごい、おいひ……、らいひゅき……」

 愛をこめてフェラチオしてくれる流斗から受ける快楽に、そう長いことこらえるのは難しそうだ。

 いや、そもそもこらえる必要があまりないのである。だってそうだろう、ぼくの身体は三人を悦ばせるための機関であればそれでいい、それ以外なんの意味もいらないと言っても過言ではない。

 例えば今なら、ぼくを欲しがる流斗のお口に注ぎ込めばそれでいいんだ。

「あっ、あっ、すごいっお兄ちゃんのすごぉいっ」

 その手に支えられて弾ませた肉根の先端から迸った液体が、真上から尿道にいじわるするみたいに舌先を当てていた流斗の愛らしい顔を直撃した。目とか鼻とかにはいってないだろうかという心配事は性器のバウンドが収まってからぼくの中に浮かんだことで……、

「ぷはぁ……、えへへ、すごいすごいっ、お兄ちゃんのせーしいっぱい出るとこ撮っちゃったっ」

 流斗は顔中を汚しながらも片目を閉じ、特に苦しがったり痛がったりするそぶりはない。

「おー……、流斗すっげー……」

 昴星が「弟」の顔に、感心あるいは感動したように溜め息を漏らす。

「顔中精液まみれ……」

「顔射って言うんだぜ。……さっきちんこに出したのはチン射ってことになんのかなー……、そうだ」

 ぽん、と手を叩いて、昴星はぼくの顔の前から離れ、流斗の手からぼくの、射精直後のペニスを譲り受ける。

「おにーさんのちんこ、おれもらっていい?」

 という問いは、ぼくにではなく二人に向けられる。

「昴兄ちゃん、お尻?」

「うん、さっきうんこしたしさ、したい。……ダメ?」

 流斗と諭良は顔を見合わせて、「いいよ」と声を揃えた。

「ぼくは、お兄ちゃんにおかえししたいなー」

「おかえし?」

 諭良の問いに、「うん、お兄ちゃんに、えっと、顔射? っていうの、してみたい」

「諭良はどうする? おれのあと、おにーさんにお尻してもらう?」

「ぼくは……、ええっと、ぼくは……」

 諭良は勃起したおちんちんの先の皮をいじりながら考えてから、

「……お兄さんに、オシッコしてみたい……、さっきお兄さんにオシッコするの、いけないことってわかってるのに、すごく……、興奮したから……」

「おー、いいじゃん、おまえおにーさんのことトイレにすんのハマったの?」

 こっくり、諭良は頷く。まだオシッコが出せるっていう事実への驚きはさほどないが、諭良がそんな欲を抱いたということには新鮮な驚きがある。

「あの……、ええと」

 ぼくは顔の前に跨って、タマタマを鼻に擦り付ける流斗の臭いにまた股間が再興するのを覚える。我慢していた時間が長かった分、ぼくの欲は簡単には収まらない。

 しかしそれ以上に、この子たちが収まらない。……ぼくを撮るという行為に、ぼくで遊ぶという行為に、こんなにも悦びを覚えてくれるとは……。

「お兄さんは、嫌ですか……?」

「い、いや……、みんな、それでいいなら、ぼくはいいけど……」

「ひひ。おにーさんのちんぽ嬉しそーなー……、流にあんだけぶっかけたのにまだ足りねーって感じ」

 収まりかけたところ、昴星の両手が包んで裏筋から亀頭へ舌で巡った。「あんだけ」したのにまだ欲しいという昴星もたいがいだ。

「お兄ちゃん、ぼくのおちんぽにちゅーして」

 カメラを構える流斗はそうおねだりをする。言われるままに口の中に収めた。

「んん……、えへ、うれしいな……、お兄ちゃんにおちんちんしゃぶってもらってるよ……」

 流斗のおちんちんのいとおしい匂いと潮の味、そして昴星の愛撫によって、昴星の鼻先にぼくは熱を訴える。

「んひひ……、ちんぽ超元気いっぱいなー……」

 昴星が手元でゴムを外す。丁寧な手つきでそれを被せ、身を起こし、手でぼくを支えたまま、さっき太いものを排出して見せた部分に押し当て、

「んぉ……お……っほ……ぉ……」

 ゆっくり、身を沈める。

「ああ……、お兄さんのおちんぽ、昴星のおまんこに入ってく……」

 諭良が覗き込むようにそれを撮影している。

「ん……ひひっ、やっぱぁ……うんこより、おにーさんのちんぽのほうがぁ……、気持ち良くって、好きっ」

 ぼくもうんち見るよりは、やっぱり昴星の中に入る方が好き。

 流斗のおちんちんが熱くなってきた。

「んん、お兄ちゃ、……オシッコぉ」

 甘ったるい声でそうねだりながら、ぼくの口の中でおちんちんを前後に動かす。いいよ、と目でサインを送ったら、「んふ……っ、お兄ちゃん、ぼくのオシッコほしい? ぼくのおちんぽから出るオシッコ、好き?」腰を振りながら訊く。

 答える余裕はなかったし、流斗にもそんな余裕はなかった。ちゅぽっと音を立ててぼくの口から抜けたおちんちんの先、皮を剥きおろして細いせせらぎが勢いよくほとばしる。

「あっ、ぼくもっ、ぼくもオシッコ……」

 顔を濡らされると同時に体に高らかな放物線がびたびたと音を立てて注がれる。

「オシッコっ……ぼくっ、オシッコお兄さんにしてますっ、お兄さんにオシッコしてるのっすごぉいっ……!」

 放尿しながら扱いているのか、諭良の尿の軌道は著しく不安定だ。口へと注がれる流斗のを飲むのもなかなか大変な仕事。しかしぼくは懸命だった。ペニスを昴星に締め付けられながらも。

「なんだよー……、おまえら、二人しておにーさんにオシッコすんの、ずりー」

 おれも、という言葉に遅れて、昴星の肛門がぐんっとぼくを押し出すように蠢いた。

「お、んっ……」

 いきむ声を漏らして、昴星から噴き出したものは「やんっ」流斗のお尻まで届く。そして伝って、ぼくの胸へと垂れ落ちる。「やっべ……、オシッコっ、おにーさんの入ったまんまオシッコきもちぃっちんぽ……っ、ちんぽすっげぇ、ちんぽっ」

 そのままの状態で腰を弾ませるのだから、昴星のオシッコは無秩序な軌道となる。

「あはっ、ちんぽっ、おにぃさんのちんぽっちんぽっぉほっきもちぃっちんぽきもちぃよぉっ」

 そのまま昴星は自らの快楽を一気に追い始めた。

「お兄さん……、お兄さんっ、お兄さんっ、好きですっお兄さん好きっ」

 もちろん、諭良はもう包茎を激しく扱き始めているし、

「お兄ちゃん好き、お兄ちゃん、だいしゅきっ、……おちんぽしてくれてるのっ、お兄ちゃん大好きだよぉ!」

 流斗のおちんちんは再びぼくの口の中にある。

 自由度の高い形のセックス、楽しいならばそれでいい。

「お、おっおちんぽいくいくいくちんぽっちんぽぉっ……ちんぽ! いく! ちんっぽっいっちゃっ、ち、っんぽ! ちんぽっ……ちんぽぉ……! ……ちんぽぉ……」

 放尿を終えるなり昴星がまず射精した気配がある。「んっんっ、おにいひゃっ、おちんぽいくっ、おちんぽっ……!」

 それを待っていたように流斗もぼくの口の中へ注ぎ込んだし、

「おちんぽいきますっ、お兄さんに出しちゃうっおちんぽっ出るっ出ちゃいますっ」

 諭良も、ぼくのお腹に精液を垂らした。

「……気持ちよかった?」

 三人が震えた息で答える。それは本当に寿ぐべきこと、なのだけど。

「ん、でもっ……、おにーさんの、ちんぽ、まだいってない……」

 心底から残念そうに昴星は言うのだけれど、……別にそんな気にすることはない。大人と子供ではペースだって違うんだから。

「あの、……こんど、ぼくの……」

 このターン、三人の中では一番控えめな形で射精した諭良が言う。「ぼくの、おまんこ……、してください」

「そのつぎはぼくだよー」

 ぼくの口に入れっぱなしだったおちんちんを引いて、流斗も笑う。

 ちぇ、と昴星は唇を尖らせた。「おにーさんのちんこがビクビクすんの、かんじたかったのになー」

「昴兄ちゃんいっつもしてるから今日はいいでしょ」

「まー……、そりゃー、うん」

 昴星はぼくとの接続を解き、ぼくに沿うように横たわる。「ひひ、おにーさん、オシッコでびちょびちょなってんの」掌をぼくの胸に這わせ、「キスしよ」と思いのほか清純な声で求める。表情もちょっと真剣味を帯びて、……さっきまで「ちんぽちんぽ」言っていたとは思えない、何というか少女的、いや処女的でさえある。

「ん……、おにーさん……」

 昴星に限ったことではないし、ぼくも含まれるのだけど……、顔に身体に浴びたオシッコやら精液やらの臭い、かなり強く感じたっていいはずなのに、それがさほどでもなく思えるのは、……たぶん、この部屋全体の空気が既にオシッコ臭さで支配されているからだろう。畳を変えなきゃいけないかなぁ……、いけないだろうなぁ……。

 けどそれは後でまた考えるとして、キスをするときに反射的に目を閉じる昴星の可愛いこと。

「昴兄ちゃん、かわいい」

 年下の流斗にそう指摘されて、昴星ははっと目を開ける。流斗はぼくと昴星のキスをずっと撮り続けていたらしい。

「えへへ。ぼくこんど昴兄ちゃんの顔見ながらおちんちんいじっちゃお」

「べ、別におれの顔なんで見たって……」

 相変わらず昴星は自分自身の評価が高くない。

「お兄さん……、おちんぽ、ください……ね?」

 諭良はお尻をこちらに向けてぼくの腰に跨っていた。わななく肛門をぼくに見せ付けるように指で広げながら、ゆっくり、腰を沈めて行く。……ぼくのペニスはむりゅっと狭い肉穴をこじ開けながら、諭良の肛門の奥へと導かれて行く……、排便からそう時間の経っていなかった昴星よりも窮屈で、それがまた心地よい。

「はぁあ……」

 細いが、それでも男の子らしいしっかりとした身体、細い腰に小さなお尻……、ぼくが諭良に飲み込まれるのを見て、

「ね、昴兄ちゃん」

 コンドームの箱の中から二包み取り出して流斗が言う。「ぼくらも、つながろ」

「おれらも……?」

「うん。ほんとはお兄ちゃんの直接欲しかったけど、もうお尻むずむずしちゃってガマンできないから……。お兄ちゃんで気持ちよくなる諭良兄ちゃんのおちんちんで、ぼく気持ちよくなったらお兄ちゃんで気持ちよくなるのといっしょだし、お兄ちゃんで気持ちよくなってる諭良兄ちゃんのおちんぽで気持ちよくなってるぼくのおちんちんで昴兄ちゃんのも気持ちよくなったら、みんないっしょだよ」

「……なんかすげー回りくどいな!」

 同感だけど、論理的には「正しい」と認めてあげていいだろう。

「諭良兄ちゃん、それでいいよね?」

「え……? あんっ」

 ぼくは諭良を、繋がったままぼくの上に仰向けにする。ぴんとした諭良のおちんぽに流斗がゴムを被せ、「見える? 諭良兄ちゃん、ぼくのおまんこだよー」と見せびらかしながら、三人の中で一番小さなお尻の穴に諭良を導く。

「あ、あ、流斗……、流斗ぉ……っ」

「ん……、すごい、諭良兄ちゃん、熱くなってる……」

 そのまま諭良の腰に座るように跨り、

「んふぅ……」

 感じ切る諭良の熱を味わうように、しばし背中を反らす。

「昴兄ちゃん……、ぼくのおちんちんも……」

「おー……、わかった」

 昴星は今一度ぼくにキスをして、起き上がり、「……っつっても、え、これ、おれ乗っかったらおにーさんと諭良重たくなんねーか?」自分の体重を意識して、昴星は案ずる。ぼくはいいとして諭良がしんどいだろう。

「あ、そっか……、えっとね、じゃあ……」

 流斗は昴星に四つん這いになるよう促し、一旦諭良を自分から抜く。そして目の前のお尻に対してずっと小さな腰を、ためらうことなく突き進める。

「おっ……!」

 ぼくのよりずっと細い、と言ってもやっぱり外から物が入ることが前提の場所ではない。昴星は小さく声を上げ、

「あはぁ……、昴兄ちゃんのお尻、トロトロぉ……! やらかくてあったかくって……っ、すっごぉい……女の子みたい!」

 流斗は感動したように溜息を吐き出す。「女の子」という形容は、その肉眼的なボディラインを考えれば非常に的を射たものである。流斗は深々差し込んだ腰に当たる、昴星のお尻の肉の吸い付くような感触に「すっごい……、きもちいい……」と声を震わせる。

「諭良」

 ぼくは再び諭良の身を起こし、その細長ペニスに手を掛ける。

「はい……っ」

 諭良と一緒にずりずりと膝を進めて、流斗の小さなお尻へ、諭良の矛先を導く。

 諭良の胎内はそれまでからしてもうヒクヒクとぼくを搾り上げていたが、

「流斗の……、お尻ぃ……っ」

 先端をそこに飲み込まれるにつけ、一気にまたキツくなる。

「んぅン……、おちんぽ……!」

「あ、あっすげっ、流のちんぽビクってしたぁ……!」

 四人で、ぼくらは繋がってしまった。快感を強く感じるであろう、真ん中の流斗と諭良、……しかし昴星もたまらず右手でおちんちんを扱き始める。

「ちんぽすげぇっ……ちんぽっ、おまんこにみんなのちんぽ入ってんのっ、ちんぽっ」

 流斗は昴星の「おまんこ」の圧迫に、

「んやぁっ、昴兄ちゃんっおまんこきゅうってするのぉっ……っあ! ゆらにいちゃっ」

 そしてぼくのリードにより腰を動かす諭良の与える摩擦刺激に、前後同時の快楽を得る。言うまでもなく、それな諭良だって同じこと。入っているのは一番窮屈な流斗の中であり、身体に収めているのは(当たり前だけど)一番大きなぼくのもの。

 ……さっき、流斗と諭良は同じくらいと言ったけど、体の大小にまつわる事情考えてみたらやっぱり、一番大きな快感を得ているのは諭良に違いない。おちんちんと肛門のサイズを考慮に入れれば、諭良、流斗、昴星と繋がっている順番通りに快楽のヴォリュームも大きなものになっているはずだ。

 事実として、

「やっあっあっいっひゃっ、おにっひゃっ、いっいっくっ、いくっぅうう!」

 ぼくの腰はほとんど振るまでもなく、諭良に引導を渡すこととなった。

 悲鳴のような諭良の射声に比べて、

「あ! あはぁっ、ゆらにいちゃっ出てるでてるっせーしっ、あはっ……おちんぽいっぱいっ……」

 流斗の声には、まだそれを愉しむ余裕があるように伺われる。そして昴星も「ん、ひひっ、ちんぽっ流のちんぽっ……」まだ少し余裕がある様子だ。

 諭良がぼくを置いて射精した。これで昴星と続けて二人、続けていかせたということになる。

 ぼくは息を整えながらゆっくり流斗の中から諭良の腰を引かせ、自分も抜き取る。

「諭良……、気持ちよかった?」

 一度、しっかり愛をこめて抱き締める。そしてキスもする、舌を絡めて深く。

「お兄さん……」

 諭良は少しさみしそうな顔をした。自分の中で出してもらえると思っていたのに、先にいかされてしまったのだから当然といえば当然。

 でも、

「……気持ちよかったです。お兄さん、大好きです」

 諭良は微笑んで、「また、こんなに出ちゃいました……」と萎えかけた「おちんぽ」を覆うゴムの中に出された薄いミルクをぼくに見せる。少ないが、諭良の射精の量としては、そして、これだけ回数を重ねた後だと考えれば上々の量であるとも言えるだろう。ぼくはもう一度、スレンダーな身体をしっかり抱きしめた。

「おにいちゃあん……、お尻からっぽだよぉ」

 昴星と繋がったまま、流斗がそこを開いてぼくを求めた。「お兄ちゃんの太いおちんちん……」

 諭良は自ら身を引き、流斗にぼくを譲った。今度は流斗の番だ。小さなお尻にキスをしたぼくに、右手のカメラを持ってきて、「お兄ちゃんの、おちんちん、ぼくのおまんこに入るとこ、ぼく、見たい……」と強請る。

「ハメ撮り……って、言うんですよね……?」

 諭良が卑猥な言葉を恥ずかしがりながら口にする。

「うん。撮りながらハメるからそう言うよね。……諭良もさっき、流斗に入るところ撮った?」

 こく、と諭良は頷く。「すごい……、えっちだと、思ったんです……」

 素直なのはいいことだし、男の子はえっちであっていい。

「じゃあ、流斗のお尻にぼくのが入るとこ、撮ってあげようね……」

「ん、ん……んんっ」

「おっ……んっ」

 接合部にスマートフォンを寄せながら腰を進めると、流斗のみならず昴星もまた喘ぐ。「うはぁ……っ、ちんぽまたっちんぽまたおっきくなってんのぉ……」

「んっやぁ……っ、昴兄ちゃっ、おまんこぎゅうってしちゃダメっ……」

 二人丸ごと抱き締める。左手で昴星を抱き起こすと、ぼくのペニスは流斗のより深いところにまで至る。

「ああ! んっあっお兄ちゃんのっ、お兄ちゃんのぉちんぽぉっ……おちんぽすごいっすごいっおなかのなかいっぱいぃっ」

 これまで以上にテンション高く声を上げて、流斗の「おまんこ」が一気に狭くなる。特にきつくぼくをひき搾るのは根元の括約筋で、そこはぼくでいっぱいにまで広がっているにもかかわらず、……ぼくをちょん切るつもりなんじゃないのかと心配になるぐらい、きつく、きつく、きつく……。

「んぉっお、で、てるっちんぽでてるっ流のっちんぽ! ビクビクっ! してっえっ、ちんぽおぉっ」

 多分、昴星もそのまま射精に至ってしまった。流斗のおちんちんのバウンドをあられもなく声を上げて受け止め、……受け止め切れずに達してしまった。

 ぼくは(残念なことではないけれども)やっぱりまだ、いってない。

 そのことに、諭良は気付いているらしい。ゆっくりと流斗を下ろし、流斗を昴星から抜かせ、

「ふぇえ……、すごぉい……、おなかのなか、お兄ちゃんのおちんちん……、おちんちん……」

「ちんぽぉ……、ちんぽ……しゅげぇ……っ」

 二人は折り重なってうつ伏せる。ぼくのゴムの中を見て、「やっぱり……」と諭良は息を飲んだ。

「流斗のおまんこ……、あんなに気持ちいいのに……」

「……うん」

 息を整えてぼくは頷く。正直、もういっちゃいたいぐらいに気持ちよかった。

 だけど、

「誰かの中に出したら、やっぱり他の二人にも出してあげなきゃいけなくなるでしょう? でも、さすがにもたないかも知れないって思ってさ……」

 射精することだけならば、あと三回、なんとか可能だったかもしれない。でもその質はやっぱり違う。諭良に味わわせるものを、昴星と流斗にもあげようと思ったならば。

 正しいかどうかは正直あまり自信がないけれど、三人とも「恋人」と思うのなら、そこは平等でなくてはいけないようにぼくは思うのだ。……ぼくにとって最上の快楽を与えてくれる場所であるからこそ、ぼくもベストなものをあげなくちゃいけない。

 それが三人に対しての礼儀、格好つけて言うなら、ぼくの誠意だ。

「お兄ちゃんの……、おちんちんまだせーし出てないの?」

 昴星の身体から降りて座り直した流斗は残念そうに言った。おちんちんの先っぽにぶら下がったコンドームの精液溜まりは少量の薄ミルクで膨らんでいる。

「すげーなー……」

 よいしょ、とお腹を精液でべたつかせて昴星も起き上がる。声には呆れも多少含まれていたが、「おれもう何度いったかわかんねーのに、おにーさんなんでそんなガマンできんの?」と反り立つぼくのペニスに溜め息混じり。割とちょっと感心したような目だ。

「三人とも平等に幸せにしてあげられて、……でもってぼくも幸せになれる方法が、まだあると思ったからさ」

 流斗が一番に気付いて、ついさっきまで諭良と自分の中に入っていたペニスからゴムを外す。諭良もそれを見て、嬉しそうにぼくの前に膝をつく。そこまで見せられれば「あーそっか……」昴星も、やっぱり。

 ぼくは放りっぱなしのスマートフォンを拾い上げて、「撮らせてもらっていい、よね?」と訊く。

 訊くまでもない、と言うように、三人揃って頷いた。

 正面に流斗、右には昴星が、左には諭良が座る。

 すぐさま三人とも、ぼくのペニスに顔を寄せる。昴星は美味しそうに茎を咥えてぺろぺろ舐め始め、諭良はうっとりとぼくの陰嚢の臭いを嗅ぐ。そして流斗は亀頭に、くすぐったいようなキスを幾つも。

「いったばっかりなのに、させちゃってごめんね」

「んーん……、おにーふぁんのひんぽ、すんの好き……」

 昴星は舌を這わせながら答えるし、

「お兄ちゃんにとってもらうのも好きだよ……」

 流斗は先端に浮かんだ露を舌で拭い取る。そして諭良は、

「お兄さんの……、全部が好きです。ぼくたちは、お兄さんの『恋人』ですから……」

 三人分の気持ちをぼくに伝えてくれる。

「みんなで、分けような。おにーさんのちんぽから出るせーし。……な、おにーさん、きっといっぱい出るだろ? おれたち全員のおまんこの中、ちんぽいれたんだからさ……」

「うん、多分……、濃いのが」

「おにいふぁんの……!」

 諭良は感極まったように舌を茎に巡らせ始めた。「おにいふぁんのっ、おちんぽのせぇえき……!」

「ん、お兄ちゃんの……、いっぷぁいほひぃ……、おにいひゃんのおちんぽしゅきっ、おにいちゃんのおちんぽっ」

「おれらって、おにーさの、ひんほしゅきらよ……、ひんぽ……」

 三人とも、ぼくのペニスに夢中になりながらもきちんとカメラに視線を向けてくれる。美少年三人による、三箇所同時のフェラチオ……。

 さすがにもう、我慢は出来ない。流斗が舌を外した。くっきり上を向いたぼくのペニスの裏筋を流斗が担当し、諭良と昴星はカリ首の裏を舌先でくすぐる。どうやっていけばいいんだろうと思ったところで、ぼくの限界はやってきた。

「あ、あ、お兄ちゃん出るの? せーし出る?」

 流斗の問いに頷く暇もない。

「ちんぽっ、ちんぽっ、せぇしっ」

「おちんぽ、お兄さんのおちんぽの……っ」

「ひゃぷっ」

 顔を寄せた三人目掛けて、……無差別な射精。

「あっあっすごいすごいっせーしいっぱいっいっぱい出てるっ」

 いっぱい、だ。ほんとに……、呆れるほど、いっぱい……。

 三人の顔を思いっきり汚してしまった。

「ちんぽ……、ひひっ、すっげぇ……、超いっぱい……、濃いせーし、超いっぱい……」

「お兄さんの……、お兄さんの精液……、精液……」

 諭良と昴星はサラサラの前髪まで精液を浴びてしまった。嬉しがってくれるのはぼくも嬉しい、けれど、さすがに罪悪感がないではない……。

 現金なもので、三人を幸せにしてあげた、ついでにぼくも幸せになれた、となると、今度は三人の身体を綺麗にしてあげなきゃって気持ちになる。ぼく自身の身体も三人のオシッコを浴びてすごい匂いだし、ちょっと痒くなってきた。

 だいたい、もういい時間だ。明日は学校も仕事も休みだけれど、この部屋の、一般的には「惨状」と呼ばれる状態から眠れる形にするためには、

「じゃあ……、シャワー、浴びようか?」

 ここらあたりで切り上げるのが懸命と言える。しかし、

「えー……?」

 昴星が不満そうに唇を尖らせた。

「おにーさんのちんぽとせーし舐めたらこんななるんだけど?」

 その下半身、小タマネギはぴんと上を向いている。

 もちろん、それは流斗も諭良も同じ。それぞれの下半身にある、愛らしい性器、まだまるで眠くなんてないと言うように、元気な様子で上を向いて。

 何ということだ……。ぼくはまだまだこの愛しい子供たちを、完全に幸せにし切れていないのだ。

 それは驚くべき幸福である。尽きない喜びである。三人揃って立ち上がって、

「お風呂で続き、しましょう……?」

 諭良が恥ずかしそうに皮を捲り、ピンク色の亀頭を覗かせる。

 困ったことに、夜はまだ終わらない。そうかこの子たちは一眠りして、その分まだ体力が残っているのだ……。

 しかし繰り返す、何度でも。これは……、尽きることのない喜び。

 ぼくの中にはまた三人への愛情が、まだまだ、まだまだ湧き上がってくる。この身体が枯れ果てることがあっても、ぼくは命懸けでこの子たちを幸せにしなくてはいけない! ……やってることはどうあれ、これは神聖で、純粋なぼくの覚悟だ。

「……うん、わかった」

 だいたい、……可愛い男の子が裸で居る、この子たちと一緒にお風呂に入る、それでいて、ぼく自身が我慢できるはずがないじゃないか。

「みんなで、お風呂でもっと遊ぼう」

 ぼくの言葉は確かに三人を微笑ませた。その笑顔だけで十分、ぼくがここにいる価値ってあると思うんだ。


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