すきなんだ







この想いは友情とは違う。




じゃあなんて呼べばいいのか。





友情だなんて生半可なものではなく。
恋情に似ているような気がしたけれど、やはりそんな言葉で片付けられるような軽いものでもなかった。

なんて言い表せば良いのか判らない。




すきだと。

言葉にするのは簡単だ。

けれど、この想いを全て伝えるのはとても難しい。

だけど伝えたくて。

判ってほしくて、それでも伝える術を俺は知らなくて、もどかしい。






ただ伝えたいだけなのに、不器用な俺はそれが出来ない。

だから、伝わってほしいそう願いながら。

恐る恐る、触れてみた。




柔らかな頬の感触。

くせのある、茶色い髪の毛を撫でて。

額にそっと口付けた。





驚いて、見開いた目からは驚いた勢いでぽろりと涙が零れて。

舌先でそっと涙を拭った。





「しゅう、ちゃ…」

「すきだ」






すきだ、すきだ、すきだ、すきなんだ。




ただ、すきって伝えたいだけなんだ。

俺の想いを知ってほしい、それだけなんだ。






廉の肩を抱きながら、すきだと呟いた。


「…しゅうちゃんのが、くるしいって顔、してる…」

廉がおずおずと俺の首に手を回してぎゅっと抱き寄せてきて、耳元でそっと囁く。






「すき、なんだ…」









伝えたくて、わかってほしくて。

ただこの想いを。