名付けられない。 この関係に相応しい名はなんだろう。 友達、とは言えない。友達同士で普通キスはしない。 家族でもない。 だからと言って「恋人同士」かと言われればそうでもない気がする。 オレたちの間にあるのは恋とか、愛とか。 そんな言葉が相応しいものではない。 噛み付くようなキスをする。 それは練習の後だったり、帰り道だったり、部室だったり、様々。 優しい、甘いものではない。 噛み付くような、強くて激しいもの。 交わされるキスは気まぐれに、突然に。 どちらともなく、したいと思ったときに。視線が交わったときに。 とても自然に交わされる。 きっかけはなんだったろう。 思い返してみても、思い出せない。 ただ、そうするのがとても自然で。当たり前で。だから、きっかけなんて思い出せない、そんな気がする。 交わすキスは、決して優しいものではない。 けれど、触れると安心する。 ほっとする。 けど、これは恋じゃない。 愛じゃない。 なんて表現すればいいのか判らない、そんな関係。 それでもこの距離が心地よくて。 気持ちいい。 居心地のいい空気。 織田といると自然とそんな空間が出来上がって。 名も付けられない関係。 不思議な、関係。 空気みたいに、とても自然な形と距離。 チームメイトで、クラスメイトで、キスをする。 この関係に相応しい名はなんだろう。 |
タカハシルクナ嬢に勝手に捧げる。