終章 入江から臨むアスガルト王国の王宮。 白いその王宮が日の入りの時間、湾からの日の色に染まり輝く様を見て、人々は王国を暁の王国だと称した。 その強大な王国に、輝かんばかりの繁栄をもたらした王がいた。 彼は国の内外ともに戦ばかりだった戦乱時代を収束させ、平和に国を統治し、政の礎を築き上げた。隣国との国交を深め、物流制度を整え、彼の統治時代にアスガルトは王国史上最大の繁栄を極めた。 彼は国を守り、民を慈しみ、何よりも王妃を愛した。 王妃はその生涯を通して、王を愛し、支えた。 王はただの一度も側室持つことはなく王妃とその子供たちを愛した。 長い王国の歴史の中、王の統治時代は瞬く間であったけれどその後、長く長くその業績を讃えられ語り継がれることとなる。 夢のような繁栄の時代。暁の伝説、と呼ばれ長く語り継がれることになる。 王と王妃は、伝説となった。 |