QLOOK?A?N?Z?X????

私のクローンがこんなに可愛いはずがない

2011/07/23 Sat
m25



「―――ッ!」

途端に腰に広がる悦楽に、クローンゼロの身体が引き攣り、オリジナルゼロは指の奪還に成功した。
けれど、クローンゼロの口内から引きづり出すことはせず、逆に喉奥深くまで侵入し、己の血の味をクローンゼロに覚えこませる。
肌と肌がぶつかる音が下肢から聞こえ、口内は血とクリームの味が混ざり合い、酷く気分が悪かった。
口内の味を流そうと唾液が溢れ、酷く耳障りな水音が脳に響いた。
口の中は気持ち悪い上に、肌の上に落ちるオリジナルゼロの吐息は忌々しく、貫かれる下肢は例えようもない快楽をクローンゼロに与え続ける。
いっそこのまま気が狂えば楽になれるのかもしれない、と、飽和した思考がトチ狂う。
しかし、クローンゼロが理性を手放しかけた、正にその瞬間を見計らったかのように、執務室の扉が、かたん、と鳴いた。

「――――あれ? 鍵掛かってる?」

扉の音に次いで聞こえてきた子ども特有の高い声に、クローンゼロの理性が音速を超えた速さで戻ってくる。
嫌になるほど聞きなれたその声は、酷い有様になっているケーキの正当な受け取り人であるイグのんのものだ。
クローンゼロはそれを認識すると、暴れていた身体を無理に押さえつけ、気配を消すことに集中する。
ネスツは全室オートロックが完備されている為、どうあっても勝手に入ってくることは出来ないが、可能性は皆無ではない。
もしもあの喧しい幼女に現状を見られたりした日には、一時間も持たずにネスツ全域に情報が行き渡ってしまう。
如何にクローンゼロが周囲を気にしない性質だとはいえ、それとこれとは話が別だ。
今までの暴れようが嘘のように大人しくなったクローンゼロに、オリジナルゼロはまたも上機嫌に笑みを深めた。
そして、戦々恐々としながら扉へと視線を向けるクローンゼロを存分に鑑賞しながら口を開いた。

「イグのん様、お帰りなさいませ」
「ゼロー? 何、仕事中ー?」
「いえ、単なる雑用ですよ」

性交の気配を毛ほども見せない厚顔さは流石と言ってよかったが、紡がれた言葉にクローンゼロの米神が露骨に引き攣った。
扉一枚しか隔てていない現状では、イグのんに気付かれるわけにもいかず非難の声すら上げられない。
下から殺意を込めて睨みつけることぐらいしか出来ない。酷く無力だ。

[7] << [9] >>
-
-


<< オーバーヒート
【目次】その他色々 >>
[0] [top]


[Serene Bach 2.23R]