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私のクローンがこんなに可愛いはずがない

2011/07/23 Sat
m25


クローンゼロは手近な卓に荷物を置くと、匂いの移った掌を軽く振り払いながら忌々しく口を開いた。

「馬鹿を言え。あの半裸男からだ」

そう、言った途端。クローンゼロは執務室の温度がグンッと下がったのを肌で感じた。
つい先日も真近で感じた冷気に、クローンゼロの脳内で警鐘が鳴り響く。痺れるほどの冷気に背筋が粟立ち、肩が強張る。

「――――…ほぅ…?」

緩慢な動作で首だけを巡らせて振り向いた先には、穏やかに微笑んでいるオリジナルゼロがいた。
口元に乗るのは穏やかな笑みで、手にした書類を卓上へと戻す手つきも静かだが、その中で切れ長の瞳だけが氷のように冷えていた。
その視線を受け、肩に張り付いた強張りが全身へと瞬く間に広がっていく。
しかし、今ここで凍り付いていても我が身の危険は回避できない。クローンゼロは咄嗟に身を翻した。

「―――あの小娘が帰って来たら渡しておけ。私は仕事に戻る」
「まぁ、そう言うな」
「お前にも仕事があるだろう。邪魔が入らん内に進めておけ」
「丁度一息入れようと思っていたところだ」
「なら一人で休め。私は戻る」

口早に言い切り、返事を待たずに歩き出す。
けれど、一歩を踏み出す前に腕を取られ、肩が外れ兼ねない勢いで執務机へと叩きつけられた。
咄嗟に手を着いて衝撃に備えるも、体制を直す前に足を払われ受身を取りそこなう。
身体が机へと叩きつけられ無様にも視界が揺れ、肺に溜まった空気が逆流した。

「―――ッ、何をする!」

突然の暴挙に怒鳴れば、背後から腕を捩じ上げられて机に縫い付けられた。
オリジナルゼロの笑気を項に感じながら、クローンゼロは額に青筋を浮かべた。
こういった雰囲気で、この後どういう流れになるのか想像できてしまう我が身が憎い。
そして、クローンゼロの想像が下世話な勘繰りでないことをコートの裾から侵入してきた冷たい掌が証明してくる。

「この、色情魔がッ!」

確かな目的を持って着衣を乱してくる手を、捕らえられている腕に渾身の力を込めて引っ掻いた。
皮膚を引き裂いた爪に、オリジナルゼロの皮膚が溜まる。抵抗を受けたオリジナルゼロは、静かに、けれど咎めるように捩じ上げた腕へ更なる負荷を掛けた。
骨が軋む音が耳の奥で聞こえ、激痛がクローンゼロを襲う。冷や汗が滲むほどの苦痛に動きが凍ると、その間にオリジナルゼロの手が悠々と下衣を取り払う。

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[Serene Bach 2.23R]