私のクローンがこんなに可愛いはずがない
2011/07/23 Sat
m25
!注意
ゼロゼロでクリームプレイ18禁話。
神オロチとイグのんのノマ描写ありなので注意。
========================
クローンゼロは、両手に余るほどの箱を抱えて、ネスツの廊下を歩いていた。
積み重ねた真っ白な箱からは絶えず甘い香りがして、クローンゼロへと纏わり付く。
中に収められているのは、大量の一言に尽きる洋菓子で、箱にはピンクのレースでリボンがあしらわれており、いっそ笑えてしまうほどクローンゼロには似合っていない代物だった。
「――――…チッ…」
クローンゼロは、常の仏頂面をさらに顰めて舌打ちを漏らすと、脳裏を過ぎる金髪の幼女に毒づいた。
現在、クローンゼロが持っている箱のすべては、金髪の幼女…イグニスの実子たるイグのんへの貢物だった。
幼いながら、イグニスと同等クラスのカリスマと強さ、何より人外をも惹きつける魅力を備えた彼女は、目下のところ地球意思たる龍蛇の長に求愛されていた。
否、求愛という表現は的確ではない。龍蛇の長と彼女の間には、既に二子を儲けている。
…その事実に対しても色々と迷惑を掛けられているので一言や二言は言いたいのだが。
閑話休題。
当のイグのんは龍蛇の長と駆け落ち同然で同棲までしているのだがつい先日、何の前触れもなく一人で戻ってきたのである。
無論、駆け落ちをしていようと子が二人いようと、彼女はイグニスの実子であり、ネスツは実家といっても過言ではない。
故にイグのんが姿を現しても単なる里帰りで済んでしまう。少なくともクローンゼロはそう思った。
しかし、幼いラインの残る頬を真っ赤に染めて、大きな瞳に零れんばかりの涙を湛えていたのを見たオリジナルゼロにとっては違ったらしく、空調整備がなされている執務室とは思えないほどの冷気が発生し瞬時に室内を凍らせた。
その室温に気づいていないのか、気づいていながら頓着していないのか、イグのんはオリジナルゼロへと駆け寄ると喧しい小鳥のように駆け落ち相手である龍蛇への鬱憤をぶちまけたのだから始末に悪い。
只でさえ、イグのんに対しては薄ら寒いほど甘い男である。
その甘さは実父であるイグニスを軽く上回り、それ故に、浚うようにイグのんを娶っていった長を蛇蝎の如く嫌っているのだ。
此処は危険だ。
脳内を警鐘が鳴り響き、業務上の確認に執務室を訪れていたクローンゼロは咄嗟に座っていた椅子から飛び退いた。
[9] >>
-
-
<< オーバーヒート
【目次】その他色々 >>
[0] [top]