QLOOK?A?N?Z?X????

紳士ゲーム

2010/07/13 Tue
m25


デュオロンからもカードを受け取れば、それも混ぜ込んで整えた。

「グスタフも随分と丸くなりましたね」
「脱線も増えたが、過労には気をつけているようだからな」

懐にカードをしまいながら、サイキカルの相槌に唇だけで笑い返す。
オロチに傾倒し、血も生も捧げる生き方を否定するわけではないが、オズワルドにとってグスタフは弟子のようなものだ。
消耗するだけの人生でないほうが良いとは常々考えていた。
まさか、自分のヒーローを見つけてくるとは思わなかったけれど、それでグスタフが怒ったり拗ねたりしているのは微笑ましい。
サイキカルも同じ意見なのか、口元が穏やかだった。

「それでは、私もお暇いたします」
「………今日は早いな」
「もう夜更かし出来る年ではないですから」

デュオロンに向かい、軽い笑い声を漏らしながら、立ち上がり時計を確認する。
ほんの少しだけ瞳を細めると、首筋に掌を宛がい、二人に視線を戻す。

「サイキカルくんも程ほどに素直になった方が楽ですよ」
「…………ふん」

不満そうに鼻を鳴らすサイキカルの反応を愉しんでから、扉へ向かい歩き出し、店員に預けていた中折れ帽を受け取る。
最後にチラと二人へ視線を投げかけ、帽子の鍔を軽く引き上げながら、では、御機嫌よう。と小さな言葉を残して、オズワルドは酒場の扉を潜り抜けた。
酒気と紫煙のこもる酒場から外に出ると濃厚な夏の夜の香りが鼻をつく。
まずは胸いっぱいに空気を吸い込んで、肩から力を抜き、酒場の影へ視線を投げかけて口を開いた。

「お待たせいたしました、閣下」

その言葉に応じるように影だと思っていた部分から、緑の軍服に身を包んだ彼が出てくる。
気配を殺していたお陰でオズワルドにも明確な位置は把握できなかったが、ジェネラルが気配を戻してくれば、視覚以外でも認知できるようになった。

「すまない、気を遣わせたか」
「いえ、丁度良いくらいです。閣下こそ、本日もお疲れ様でした」

任務帰りだと見て、労いの言葉を掛ければジェネラルは軍帽を引いて目元を隠した。
その姿が妙に可愛くて、そっとジェネラルの傍に顔を近づける。

「………そう、心配されずともきちんと帰りますが」

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[Serene Bach 2.23R]