お気に召すままベッドの上で
2010/11/12 Fri
m25
「閣下? ……なんですか、その凄く、いやらしい顔は…」
「いや、ここで未だだ、と言えば、君は付き合ってくれるだろうか、と?」
「…………、」
オズワルドは珍しくうまい返しが見つからず、答えに窮して押し黙った。
意識していないのに首筋が熱くなるのはジェネラル相手限定の仕様かもしれない。
僅かの間、視線を右に、左にと彷徨わせ、続く言葉を捜しているも、ジェネラルが誘うように腰を揺らしてきて慌てて取り繕う。
まるで結合部から零れる卑猥な水音を掻き消すように。
「ッ、…そんな言葉に引っかかるとでも、お思いですか?」
「君なら嘘と知りつつ、私とドンキホーテを踊ってくれると信じているのだが?」
「……、……もう、………仕方のない人、ですねぇ…ッ」
既に誤魔化しようもないほど赤くなった耳も、熱くなった首も、降参の意思表示でしかなかった。
挙句の果てに、ゆっくりとその首筋にキスを受ければ、抵抗のしようもない。
せめてもの仕返しに意識して、体内のジェネラルを軽く締め付け、膝に乗っているお陰で出来た高低差からジェネラルを見下ろした。
下から見上げてくるジェネラルの青い瞳の中に、昨夜と同じ顔をしたオズワルドの顔が映っていた。
ゾク、と背中を這うものに、再び情交の熱を意識しながら、誘う声をお互いに言い聞かせるように吐き出した。
「……どうぞ、閣下のお気に召すまま」
私の気が済むまで。と続ける前に、押し倒されて意識は業火に堕ちる。
オズワルドは回らない頭で、続きは明日の朝言おうと、ベッドと言う名の皿の上で考えた。
昨夜から続く晩餐は、まだ、終わらない。
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