QLOOK?A?N?Z?X????

黒龍の優雅な晩餐

2010/10/28 Thu
m25




!注意

ルガール×カリスマヨハンで殺伐としたR18話。
ルガールは紳士ではありません、やや原作よりの性格かもしれません。
それでもキャラ崩壊、ご都合主義、ヤリタカッタダケー等に拒否反応が出る方は閲覧を御遠慮下さい。


========================


天空を貫くように高い宮殿の最上階で、ヨハンは薄っすらと暗闇に転じていく空を眺めていた。
視界を遮る壁を取り払い、屋根を支えるのは細工の施された太い柱のみ。
円形の部屋の中央には、紫色の怪しい光を放つ炎が揺ら揺らと踊り、照明もないその空間を辛うじて闇から守っていた。
ヨハンは天空から地上を見下ろす神のように尊大な視線で何処とはなしを眺め、次いで、視線のみを泳がせた。

「―――…」

視線が向かうのは、唯一地上へと続く階段だった。
ゆっくりと、しかし、確実に階段を踏みしめる音が遠くから聞こえたのだ。
気配を殺してはいないから、ヨハンにはまるで見えているかのように階段を上る人物の動きを察知することが出来た。
ヨハンの配下にこの階段を上ることを許した覚えはなく、また、その気配もヨハンの知る物ではなかった。
少し前まで階下が騒がしかったことと関係しているのだろうと当たりをつけていると、闇に彩られた奥から、赤い色が、のそりと蠢き、その姿を現した。
長身で鍛えられた肉体に見合う闘気と殺気を身に纏った男に、ヨハンは愉快そうに目を和ませた。

「ここへヒトが上ってくるとは珍しい」

目を細めるヨハンに、来訪者は静かに階段を上りきるとヨハンへと歩み寄る。
一歩近寄るごとに血の匂いが強く馨る。
ヨハンはふむ、と指先で顎鬚を撫でると、確かめるように口を開いた。

「客人は丁重に迎えるようにとは言付けていたが…役者不足だったようだな」
「歯応えがない上に三文役者だ。龍を名乗るならもう少しマトモな手駒を用意しておくことだな」

丁寧に食い殺された配下はきっと階下で肉塊となっているだろう、と容易く想像が出来た。
男の服装は赤く、それが元々の色なのか、それとも血を吸ったからそうなったのか分からなかったが、趣味は悪くない。
ヨハンは暇つぶしが勝手にやってきた僥倖に微笑むと、男に向かって僅かに首を傾げた。

「名を聞こうか、客人」
「ルガール・バーンシュタイン」

[9] >>
-
-


<< 祭祀様は甘くない
Sleeping Baby >>
[0] [top]


[Serene Bach 2.23R]