貴方と視線の争奪戦
2010/10/07 Thu
m25
!注意
ゲニ←グスに見せかけたゲーニッツ×グスタフにカリスマを添えて。
カリスマとグスタフがお互いに毒吐きあってて仲悪いので注意。
あとゲニが軽くツンデレでツンギレ。
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朝食を終え、身支度を整えたゲーニッツは、仕上げのようにブラウンのケープを肩にかけた。
皺が寄らぬように大きな手で撫で付けると、手の届かない背側を別の手が整える。
肩越しに振り返れば、今まで壁際に控えていたグスタフだった。
「あぁ、ありがとうございます」
「いえ」
気のない礼に、硬質的な声が応じる。
ちらりと盗み見た顔は、見慣れた無表情だった。
ゲーニッツに尽くすことこそ最上とするグスタフは、傍に控えているときの顔はもう少し柔らかい。
グスタフが心中で何を考えているかを大体把握すると、ゲーニッツは僅かに肩を竦めて見せた。
すぐ後ろにいたグスタフには、それが仰々しいほど大きな動作に見えて、反射的に身を硬くする。
「一応、私のタッグ相手です。余り不作法な真似はしないように」
「…心得ております…」
続けられる言葉も釘を刺すような内容で、グスタフは静かに目を伏せた。
分かりやすく態度に出てしまっていた自身を諌めるも、それでも心中に燻るのは不愉快なものばかりだ。
皺を伸ばしたケープから手を離し、一歩下がると、
ゲーニッツが肩越しに縦長の瞳孔を向けていて、一層身の置き所がなかった。
さながら許しを乞うように叩頭すると、大きな溜息が耳を打つ。
それはグスタフの胸を押しつぶし、呼吸を苦しめた。
「……別に貴方は参加していないのですから、付いてこなくても良いのですよ?」
グスタフを気遣うと言うよりも、それは煩わしいことを減らしたいのだという心情から出た言葉だった。
遥か上位に位置する尊い導き手の心労の一つになっているのだと思うと、それだけで致命傷を受けたように心臓が痛んだ。
ゲーニッツがグスタフを傍近くに許しているのは、一重にグスタフがゲーニッツの手足であり、絶対的な僕だからに他ならない。
手足が主人を裏切り、自分勝手な感情で動くなど許される訳はないのだ。
「祭祀様のお邪魔は決して致しません」
声を震わせなかったのは、グスタフの掻き集めた矜持の賜物だ。
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