Nail clipper
2010/09/27 Mon
m25
!注意
グスタフ×ゲーニッツの甘いお話。
祭祀様が若干乙女でツンデレ。
グスタフさんが祭祀様大好き(通常運行)
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早朝と呼ぶにはまだ少し早い刻限に、グスタフはそっと寝台から抜け出した。
その際、極力スプリングを揺らさないように配慮したのは、
未だ寝台に懐いて安眠を甘受している無二の存在がいるからだ。
グスタフは床に散らばったスラックスを履き、シャツを手に取った。
手から伝わる冷たい衣服に意識が冴えると、視線が床に散らばる青い法衣を見つけて心音が跳ね上がる。
「……………」
昨夜の獣のように迫った光景を迂闊に思い出してしまい、軽く頭を振って邪念を払う。
とりあえず手に持ったシャツを羽織り、鋲を幾つか止めると、青い装束を掬い上げて軽く皺を伸ばした。
ざっと見た限りでは法衣に損傷がないことがせめてもの救いだ。
グスタフは法衣を丁寧に畳むと、ソファの上に纏めて置いた。
「―――さて……」
吐息のような小声で呟くと、グスタフは粗雑に黒いジャケットとネクタイを拾った。
まだ朝には早いが、やることはある。
まずは庭のハーブを摘んで、朝食の準備に取り掛かる。
下拵えは昨夜のうちに終わらせたが、細かい作業はまだ残っている。
加えて、ゲーニッツが身を清める為に湯の準備をしなければ。
「―――……?」
湯に入れる入浴剤は何がいいだろうかと悩みかけたところで、グスタフは視線を感じて振り向いた。
振り向くと同時に、眠気を孕んだ青い瞳とかちあって、心底嬉しそうに顔を綻ばせる。
その笑みに触発されたのか、ゲーニッツが僅かに身を起こした。
身じろいたことでシーツがずれて、日に焼けていない肩が剥き出しになる。
素肌が陽光を反射して、グスタフの目を焼いた。
「お早う御座います、祭祀様」
「……………ええ………」
「まだお目覚めの刻限ではございません。ごゆるりとお寛ぎを」
「……………そう……ですか……?」
「またお呼びしますから、お休みなさいませ。」
「…………………………」
重ねる言葉に、ゲーニッツはまた緩慢に瞼を落とした。
数拍のちに、その背が穏やかに上下する。
グスタフは再び寝台に近寄ると、恭しくも丁寧な手つきでその肩をシーツで隠したのだった。
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