危ないカンパニー
2010/09/26 Sun
m25
もしくは、そうした快楽で、脳裏まで焼いてしまおうとしているのかも知れなかった。
「く―――ッ、……ぁ、……ああッ」
押さえきれない声は室内に大きく響き、重い一打に腰をのたうたせる。
その時、丈夫な作りをしているはずの机がガタッ、と大きな音を立てた。
傍にいたオズワルドには案外大きな音に聞こえて、神経が震えたがそれ以上に身が強張る音が続いた。
カツン…、と確かに足音が聞こえてきたのだった。
「――…!? ……か、閣下…ッ、ジェネラル…!」
縁を赤く染めた瞳を大きく見開いて、若草色の軍服を引き寄せる。
小声で訴えるような声を出すオズワルドにジェネラルは一瞬動きを止めるが、それだけだった。
ジェネラルは聞こえた靴音よりも、珍しく呼ばれた名に興味を惹かれて、そっとオズワルドに顔を寄せた。
「怖いか…?」
「足音が…、……ん…ッ」
確かめるように問われると同時に中を抉られて、鼻から息が抜けていく。
靴音はゆっくりだが確実に近づいてきている。
カツンカツンと遠くから、徐々に反響の間隔を短くして。
廊下や玄関ホールといった共有スペース以外で明かりがついている作業部屋は此処だけなのだ。
そして、セキュリティの掛かっている社内に入り込むことが出来るのは、
目の前のような例外を除けば、ルガール運送の人間に限られる。
オズワルドにとっては昼間も顔を合わせたばかりの―――同僚だった。
言い訳できない姿で言い訳できないことをしているこんな姿を見られるわけにはいかない。
けれど、ジェネラルはまるで気にした風でもなく、前に手を回してくる。
「…ッ、………や、め…ッ!」
酷使された老体に鞭を打ち、首を振って制止を求めるが、ジェネラルはオズワルドの熱を握りこんでそのまま扱き始めた。
直接的な刺激に前後から襲われ、オズワルドの喉がヒュ、と小さな音を立てる。
息ごと嬌声を呑むが、近づいてくる靴音が気になって気が気ではない。
誰なのかは分からないが、鍵も閉めてない扉は簡単に開く。
扉からまっすぐ正面に位置する作業机はノブを僅かに捻るだけで全てが白日の下に晒されてしまう。
「ッ、……ぐ、…ぅ…ッ、んっ」
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