危ないカンパニー
2010/09/26 Sun
m25
ジェネラルの血が微かにオズワルドのものと口腔で混じり、心臓が高く脈を打った。
お互いにどこまでも交じり合ってしまいそうで、オズワルドは確かな恐怖を覚える。
深く交じり合いすぎて、境目を見失ってしまいそうで、脳がじりじりと焦げ付いた。
力に任せてジェネラルを引き剥がすと、己が感じた底無しの欲を隠すように顔を反らす。
それでも視界の端に映ったジェネラルの唇には緋色が散っていて、オズワルドは無意識に息を呑んだ。
「…………、」
引き剥がされたことにより、ジェネラルは軽く目を見開いていたが、しばしオズワルドをじっと見つめると、
次の瞬間には己の唇を舌で拭い、酷くゆっくりと口角を吊り上げて笑った。
煌々と明るい蛍光灯を背に背負い、凶悪に微笑むジェネラルに、オズワルドの腹筋に力が篭った。
意図せず、ジェネラルを食い千切らんばかりに締めつけてしまい、自らを更に追い詰める。
恐ろしいほど穏やかな微笑なのに、身体の奥から血が引いていくのに、
熱に蕩けたオズワルドの双眸は確かにジェネラルに見惚れていたのだ。
「私の味がするかね?」
「………ッ、……な…っ」
ジェネラルの揶揄により、惚けていた意識が僅かに晴れる。
しかし、再びジェネラルが腰を大きく跳ねさせて動き出したことにより、答えを言葉には出来なかった。
血に酔ったのか、穿ってくる腰は重く深い場所まで犯しつくしていく。
作業机が激しい律動に負けて微かな音を立て、オズワルドの背中に軋みを伝える。
再び口付けようとしてきたジェネラルから逃れるように頬を冷たい机に押し付けた。
拒んだのは理性所以ではなく、再びお互いの唇が合わされば、
もう理性も外聞も役に立たず、ただジェネラルだけを求めてしまいそうだったからだ。
荒い息を吐き出し、胸板を上下させながらも口付けを避けるオズワルドに、
ジェネラルは微かな溜息を吐き出して、身体から陥落させることを選んだ。
「は、…ぁ、……あ――ッ」
ずぐずぐと溶け出しそうな肉体を言いように貫かれ、枯れ果てた喉からは頼りない嬌声しか絞りだせない。
幾度かジェネラルの名を呼びそうになったが、その都度、唇を噛んだ。
新しい鮮血を舌に感じるたびに咎めるように貫かれたが、溶け合った結合部は狂気とも言える愉悦を得るだけだった。
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