角砂糖一つじゃ足りません
2010/09/24 Fri
m25
ジャギが頬に熱を集めている間にも、無遠慮に舌を絡ませてきた。
「ん、―――ん、ぅ…む…ッ」
バルバトスの舌は苦いコーヒーの味がして、それが酷く卑猥なことのようにも思えた。
キスの合間に呼気を漏らすと、微かに甘い匂いがする。
酸素が足りないのも相俟って、頭がクラクラしてくる。
仰け反って逃げようとするジャギの頭を武骨な手が掴み、そのまま力任せに引き寄せられた。
何処までも深まるキスに、ジャギの手が震え、持っていたカップが床へと落ちる。
カップの割れる音が酷く遠い。
「――――ん、ぁ……」
長いキスが終わり、唇が離れるとジャギはバルバトスへと凭れ掛かった。
くたり、と脱力したように身体を預け、そのまま弾む息を整える。
バルバトスは俯くジャギの耳元に唇を寄せると、欲に濡れた低音を叩き込んだ。
「旨かったぜ」
「――――ばかやろぅ…ッ」
カップが割れただろうが、行き成り盛るな、と掠れた声での憎まれ口も何処吹く風。
バルバトスは片手でジャギを捕まえると、そのまま意識を本へと向けていった。
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危ないカンパニー >>
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